動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

子犬の販売 生後何日から?

2015-04-21 06:22:05 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

チェック:子犬の販売、生後何日から?
 親離れ早いと「かみ癖」「ほえ癖」

2015年02月05日 毎日新聞


ブリーダーの江沢文子さんが育てる子犬(生後3カ月)=横浜市鶴見区で、阿部周一撮影

子犬や子猫は生後何日まで親と一緒に飼育されるべきか。
ペットショップでの販売を巡り、そんな調査を環境省が進めている。
親と離されるのが早すぎると「かみ癖」「ほえ癖」といった問題行動を起こしやすくなり、飼育放棄につながりかねない。
しかし業者側には、生まれたての愛らしいうちに売りたい思惑もある。
調査結果はペット販売の形を変える可能性がある。
【阿部周一】

「オーナー(飼い主)への引き渡しは生後60日以降に限っています」。
横浜市鶴見区のブリーダー、江沢文子さん(53)はラブラドルレトリバーの繁殖を手掛け16年になる。
「生後30〜40日は子犬が一番可愛い頃で、『早く譲って』という声も聞きます。でも、親や兄弟姉妹と一緒に過ごすことで社会性や病気、けがへの抵抗力が身につく大切な時期でもあるんです」。
江沢さんのようなブリーダーは少数派だ。
大半の繁殖業者は生後45日たつと子犬を親から離して販売店や飼い主に引き渡す。

「56日以内禁止」適用に向け調査
2013年9月に施行された改正動物愛護管理法は犬と猫について、繁殖業者に「生後56日以内」の引き渡しを禁じた。
ただ、それまでは規制がなく30〜40日前後での店頭販売が当たり前だったため、「おりを大きくする費用や餌代、医療費がかさむ」「科学的根拠があいまい」と反対したペット業界に配慮し、施行後3年間は「生後45日以内」の引き渡し禁止、その後は「49日以内」とする移行期間を設けた。
最終的にいつ「生後56日以内」まで延ばすかは、環境省の調査結果を検証した後に別途、法律で決める。
調査は全国のペット販売店で犬や猫を買った飼い主に、半年以上たった後、かみ癖の有無などを尋ねる。
親から離したのが生後49日か56日かで、問題行動に差がないかを統計的に確かめるのが目的だ。
14年度は計3000匹以上、15年度はさらに対象数を増やし、18年度までに検証内容を公表する。
欧米の法律では「生後56日」を採用している例が多く、同説を支える先行研究もある。
米ペンシルベニア大による成犬の行動解析では、人を攻撃する▽音や光を怖がる▽留守番ができない−−といった問題行動が表れる確率は、親から離されるのが早いほど高くなるが、生後8週(56日)だと9週や10週の犬と差がなくなるという。
環境省の調査に協力する菊水健史・麻布大教授(動物行動学)は「犬や猫は2カ月足らずで完全に親から離せる。人間に比べ発育が早いので、(49日と56日という)たった1週間の違いでも大きな意味を持つのは間違いない」とみる。
一方、飼う側のモラルも含め、ペット販売のあり方を再考すべきだとの意見もある。
法改正前まで生後30〜40日前後、改正後も45日直後が店頭販売の「旬」であり続ける背景には、生まれたて特有の可愛さを重視する飼い主の好みがある。
その場で抱っこさせて「衝動買い」を誘うペット店も少なくない。
成長後に問題行動が表れれば、飼いづらくなり保健所に持ち込んだり、捨てたりする最悪の結末を招きかねない。
原則56日たった後の引き渡しを守るブリーダーからの子犬購入を仲介している川崎市の「ペットショップさくら」店長、浅利龍平さん(40)は「ペットは長年一緒に生活する家族。幼い時期の可愛さだけで飼い始めるのはリスクが高いことを知ってほしい」と訴える。 


人と犬 見つめて絆

2015-04-20 06:14:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

人と犬、目と目で通じ合う・・・安心ホルモン増加

2015年04月17日 読売新聞



人間と犬は互いに見つめ合って絆を深めているとの研究結果を、麻布大と自治医大などの研究チームがまとめた。
犬は約3万年前から人間と暮らしてきたと考えられており、チームは「なぜ犬が人間と長く生活を共にできたかを解く手がかりになる」と話している。
17日付の米科学誌サイエンスに掲載される。

チームは、飼い主と犬が5分間のうち1分半~2分間見つめ合った8ペアと、10秒~1分間見つめ合った22ペアについて、飼い主と犬の体内の「オキシトシン」というホルモンの変化を調べた。
オキシトシンは、人間が安心感を得たり、信頼感が高まったりすると分泌されると考えられている。
オキシトシンは尿にしみ出してくるため、尿を調べた結果、長時間見つめ合ったペアの方が、飼い主も犬もオキシトシンの量が増えていた。
また、このペアの飼い主は、より長く犬に触れる傾向があった。
自治医科大の永沢美保研究員は「通常、動物が相手を直視することは威嚇のサインになるが、人間と犬の間では親愛のしるしになることが示された」と話す。


と犬:「見つめ」「触れ合い」深まる絆

2015年04月17日 毎日新聞



異種間で愛情ホルモン 麻布大などのチーム初確認
犬と飼い主は、アイコンタクトや触れ合いで、お互いの親近感を高めているとの分析を、麻布大や自治医科大などのチームが17日付の米科学誌サイエンスに発表した。
こうした行為で関連ホルモンが多く分泌されるようになった。
この現象がマウスやヒトの母子間で起こることは実験で明らかになっているが、異種間での確認は初めてという。
このホルモンは、母乳の分泌などを促すオキシトシンで、相手を信頼したくなる心理的な効果があると考えられており「愛情ホルモン」とも呼ばれる。
チームは30組の犬と飼い主を30分間部屋で遊ばせ、尿に含まれるオキシトシンの濃度変化を調べた。
その結果、長時間見つめ合ったペアはオキシトシン値がともに上がり、特に飼い主は約3倍に急増することが分かった。
一方で、話したり触ったりを飼い主に禁じた実験では、犬のオキシトシン値は上がらなかった。
このため、人では犬の「まなざし」、犬では飼い主との「触れ合い」が親近感を高めるのに重要な要素になっていることをうかがわせた。
同様の実験を人に慣れたシンリンオオカミと飼い主11組で行ったところ、オオカミはじゃれついても視線を合わせず、それぞれのオキシトシン値は変わらなかった。
麻布大の菊水健史(たけふみ)教授(動物行動学)は「一方のオキシトシンが増えると、相手の愛情表現を促す行動を取り合う好循環が生まれる。犬には人と同様の寛容な気質があり、人間と『絆』を形成できる特異な動物ではないか」と話す。
【清水健二】


犬猫長寿について学ぶイベント

2015-04-19 06:16:08 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

うちの猫ちゃんワンちゃん、元気に長生きして欲しい!
長寿について学べるイベントが開催

2015年4月16日

玄関を開ければ飛んで出迎えてくれる筆者の猫。
その愛らしさは一日の疲れも忘れるくらいだ。
ふと思うのは「少しでも長生きしてほしい」ということ。
ペットを飼っている人なら、みな同じ気持ちではないだろうか。
そんなペットオーナーにぜひ注目してほしいイベントがある。
それは、「ペット長寿国プロジェクト」が全国をイベントでめぐる「ペット長寿国キャラバン」だ。
ペット長寿国プロジェクトとは、日本の犬と猫をもっと健康的で長生きできるようにしていくため、いろいろなブランドや企業、団体、獣医師でパートナーシップを組み、ペットを飼っている人びとに正しい知識の啓発をおこなっている活動のこと。
継続的な活動によって日本の犬と猫の平均寿命を3歳延ばすことが目標なのだそう。
将来的には、日本がペット長寿国No1になることを目指しているという、ぜひとも応援したいプロジェクトなのだ。
同イベントでは、適切な「食事」「運動」「定期予防」を学ぶ参加型になっており、開催場所は以下のとおり。



適切な「食事」「運動」「定期予防」を学ぶ参加型のイベント!
・名古屋エリア(4/19):三井アウトレットパークジャズドリーム長島(三重県桑名市長島町浦安368)
・大阪エリア(4/26):岸和田カンカンベイサイドモール(大阪府岸和田市港緑町3-1)
・千葉エリア(4/29):三井アウトレットパーク木更津 (千葉県木更津市金田東3-1-1)
・札幌エリア(5/3):千歳アウトレットモール・レラ (北海道千歳市柏台南1-2-1)
・仙台エリア(5/5):三井アウトレットパーク仙台港 (宮城県仙台市宮城野区中野3-7-2)
・福岡エリア(5/10):福岡三越 (福岡県福岡市中央区天神2-1-1)

イベントでは、獣医師によるボディコンディションスコアの診断(体型チェック)や自宅でできる10項目の健康チェックのセミナー、惰性になりがちな犬の散歩を人も犬もストレスない十分な運動に変える「ドッグウォーキング(R)」 の体験会をはじめ、犬や猫の健康的な長生きに関するクイズ大会や、犬や猫とともに写真撮影をお楽しみいただくフォトブースなどがあるという!
※イベント内容の詳細はこちらからもチェック。
「ペット長寿国プロジェクト」代表監修獣医師の草場先生によれば、大好きなペットに長生きしてもらうためには、下記3点に注目したいそうだ。

■食事
犬と猫の祖先は肉食動物で、体の構造も違うため、人間にとってバランスのよい食事は決して犬や猫にとってバランスが良い食事とは限らない。
“良質な動物性たんぱく質”を含んだフードが良いようだ。

■運動
運動不足は抵抗力を低下させ健康寿命を縮める可能性も。
犬の場合は1日2回の散歩で、一回当たりの時間は、小型犬は20分~30分程度、大型犬は50分~60分程度が目安。
室内飼いの猫なら、キャットタワーを置くなどして、運動できる空間を作ってあげると◎。

■定期予防
ちょっとしたサインを見逃さないためにスキンシップと定期検診を。
かかりつけの獣医師を決め、気兼ねなく相談できるようにしておくと良いだろう。
ある調査(全国の犬・猫オーナー1,000名を対象/ペット長寿国プロジェクト/2014年)によれば、定期健診を受けていない飼い主は56%にも上り、多くが「必要性を感じていない」といった理由をあげている。
少しの変化が大きな病気の前兆だなんてこともあるので、今一度定期予防の大切さを考え直してみるのもいいのかも。

調査によれば、飼い主が考える、ペットに全うしてほしい寿命は犬16.1歳、猫17.7歳
ただし現状、ペットの平均寿命は犬14.2歳、猫15歳(※一般社団法人ペットフード協会調べ)なので、飼い主が思う平均寿命よりも2歳程度短い。
このギャップを少しでも埋められるように、この機会にペットの健康、あらためて考えてみたいところ!
「ペット長寿国キャラバン」イベントへの参加費は無料なので気軽に参加してみては?


練馬区の路上に猫の死骸

2015-04-18 06:11:29 | 動物実験・動物虐待

練馬区の路上に猫の死骸、先週は小学校の敷地内に

2015年4月16日 TBSニュース

東京・練馬区で、何者かに危害を加えられたとみられる猫の死骸が見つかりました。
先週、現場近くの小学校では首を切られた猫の死骸が見つかっていて、警視庁が関連を調べています。
15日午前、練馬区旭丘の路上で、ギャッという鳴き声を聞いた住民の女性が外に出たところ、飼い猫がぐったりとしていたため、110番通報しました。
警察が駆けつけたところ、猫が路上で死んでいるのが見つかりました。
猫に目立った外傷はなかったということですが、警視庁は、何者かが猫に危害を加えた可能性もあるとみて、詳しい死因を調べています。

「先週木曜日には、こちらの小学校の敷地内で首が切断された猫の死体が見つかりました。さきほどの現場とは直線距離で、300メートルほどの距離ということです」(記者)
今月9日には、現場近くの小学校の校舎の裏で、首を切られた猫の死骸が見つかっていて、警視庁は、動物愛護法違反の疑いも視野に関連を調べています。


映画「夢は牛のお医者さん」3

2015-04-17 06:26:07 | ドラマ・映画

主演:高橋知美さん(結婚後、姓は「丸山」に)

昭和53年 新潟県松代町莇平(あざみひら)地区生まれ 三姉妹の長女。
小学校に入学した3頭の牛の中で、強子(つよし)を担当。
知美さんいわく3頭の中では「足が長くて色男(ハンサム)」。
牛のシッポをつかむと蹴られる危険があるが、知美さんはよくシッポをつかんで散歩。
牛との信頼感も人一倍強かった。
小学校は、違う学年の子が一緒に授業を受ける「複式学級」。
獣医学部を目指すため、親元を離れての下宿生活で、遠い高校へ通った。
高校入学直後の成績順位が最下位近くだったことにショックを受け、「高校3年間テレビを見ない」と誓って猛勉強。
高校卒業間際には学年トップ15に入るほど成績を上げた。
そして岩手大学農学部に合格、6年間勉強。
国家試験にも合格し、大学卒業後は新潟県上越市にある家畜診療所に勤務、獣医として酪農農家をまわり牛の治療にあたる。
平成20年に結婚して丸山姓になる。
現在では二児の母(2人の男の子)、家事・育児と獣医の仕事を両立させながら、懸命にかつ愉しく働いている。

地域&学校
故郷は新潟県東頚城郡松代町(2005年4月に合併後は十日町市)。
莇平(あざみひら)地区は国内有数の豪雪地。
昭和16年に地区に電気が通る。
山の斜面に棚田や家が点在する日本の原風景的なムラだが、一方で過疎化が急激に進んだ地区。 
冬は出稼ぎに出た家が多かったが、20年ほど前、バブル崩壊と共に求人が減り、出稼ぎも途絶える。
昭和14年には75世帯あった家も、2014年には20世帯に減った。
莇平小学校は、昭和34年には93人の児童で賑わったが、牛が入学した昭和62年には9人。
知美さんが卒業後は、女の子4人だけになり平成4年に廃校となる。











音 楽

オリジナルサウンドトラック
作曲:笛人 本宮 宏美 & ash
笛人 本宮 宏美。新潟県燕市生まれ。
フルートによるオリジナル楽曲のCDを3枚リリース中。

クラシックのジャンルから飛び出したフルートの音色は、あたかも歌声のように奏でられ、その既成概念を超えた技法は、まったく新しい音楽ジャンルを創出している。
この上なく切なくも癒される、そして力強く希望の持てるフルートの音色で映画「夢は牛のお医者さん」の世界観を彩る。

YouTubeより https://www.youtube.com/watch?v=5Hd0F2tGgHU

サウンドトラック製作
「オトノハコ」
新潟県を中心に活動する音楽集団・音楽プロダクション。
郷愁と温かさが込められた本宮宏美のフルートの音色と笠原厚浩のアコースティックな伴奏が、映画本編で主人公の心情を奏でる。

エンディングテーマ「卒業写真」
作詞・作曲:荒井由実  編曲:寺尾敬博  歌:Uru
「卒業写真」は、この映画のメッセージを伝える曲。
♪「あの頃の生き方を あなたは忘れないで」と訴える歌詞は、映画の主人公の半生だけでなく、観客の誰もが自分を振り返り、また、自分の「これから」を考えさせてくれる名曲。

You Tubeより https://www.youtube.com/watch?v=-0aOXpUBvL8

                                                      以 上 

主演の高橋知美さん(結婚されて今は性は「丸山」)、現在では二児の母、家事・育児と獣医の仕事を両立させながら、懸命にかつ愉しく働いておられます。
大好きな牛の病気を治したい、そして生れ故郷の人々に貢献したい、一途にその夢を追いかけたいへんな努力をもって実現させたひとりの女性の姿に感銘を覚えます。
ある意味ではシンプルな映画なのですが、そこにさまざまな描写が加わり、奥深さと陰影を与えています。
新潟の美しい自然と苛酷な豪雪、それらに命を育まれた動物や植物。
清々しさとともに、いろいろと考えさせられる映画でした。
何度でも観たくなるドキュメンタリー映画でした。
また、バックに流れる音楽、そしてエンディング曲「卒業写真」、映画を引き立てているとってもすばらしい音楽。
「卒業写真」は荒井由実さんのオリジナル曲、私の青春時代に大ヒットした曲でその頃を思い出します。
アニメ映画「風立ちぬ」で流れていた「ひこうき雲」も荒井由実さん。
この曲も「卒業写真」と同時代の曲だったと思います。
いい曲ですね。
早くDVDが発売されることを願って待っています。
(Fujita)


捨て犬通じて命の尊さ学んだ

2015-04-16 06:22:59 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

(声)捨て犬通じて命の尊さ学んだ

2015年4月13日 朝日新聞

中学校教員 渡辺しのぶ(千葉県 53歳)

高校教員が校内で子猫を生き埋めにしていたという。
命の尊さを教えなければならない学校で起きたことであり、ひとごとではないと感じた。
学校には、迷子になったり飼い主に捨てられたりしたと思われる犬、猫など様々な動物が入ってくる。

かつて私が勤務していた中学校でも、段ボールに入れられた10匹の子犬を、生徒が拾ってきたことがあった。
子犬は生後間もないように見えた。
小さな命を助けたいと生徒たちに熱意が生まれ、理科室でみんなで世話をしながら飼い主を探し、引き取ってもらった。
生徒や教員、獣医師、地域の人々など多くの力を合わせた結果だった。
生徒たちは命の尊さを実感し、自分たちもやればできるという自信を得た。


子猫を生き埋めにした問題は、教員が一人で悩まずに、多くの人が力を合わせて対応を考えれば防げたはずだ。
残念でならない。


「授業に支障」高校教諭説明 子猫生き埋め問題

2015年3月25日 朝日新聞

千葉県立薬園台高校(船橋市)の30代の男性教諭が校内で子猫を生き埋めにした問題で、同校の大輪茂利校長は24日に記者会見し、教諭が学校に対し、「授業に支障があると思い、自分の責任で処分しなければいけないという考えが先に立ってしまった」と説明していることを明らかにした。
同校によると、教諭は6日午前、自分の管理する学校敷地内の温室で、生まれたばかりの子猫5匹を発見。
同日夕、担任するクラスの男子生徒3人に、理由を告げずにスコップを用意させたり穴を掘らせたりした。
子猫を埋めた際は、教諭1人だった。
生徒が離れた場所から見ていたという。
生徒に手伝いを頼んだことについて、教諭は「とにかく早く処分したかった」と説明。
自身の判断を後悔し、反省しているという。


衝動買いを促すペットショップ

2015-04-15 06:20:23 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「抱っこさせたら勝ち」衝動買いを促すペットショップの事情

WEDGE Infinity

成田 司 (なりた・つかさ)
ブリーダー、ペットショップ、ドッグカフェなどに勤務し、ペット業界を幅広く知り尽くす。現在は日本版ティアハイム(保護施設)建設を目指すGiraf Project(http://somode.info/giraf/)を主催。

ペット業界の舞台裏
ペットブームという言葉と共に、ペットや伴侶動物などと呼ばれる生きものたちとの生活が身近になっている。ペットショップは、休日ともなると相変わらずの盛況ぶりを見せる一方、今年は5年に1度の“動物の愛護及び管理に関する法律”の改正年とあって、沢山の動物愛護団体や動物に関わる仕事を生業としている人間たちが改正の内容に関して意見を戦わせている。
なぜこんなにもペット業界は不透明と言われ続けているのか。
業界の川上から川下まで関わり、内情を知り尽くした著者が、業界の浄化作用の必要性、問題点や解決策を提言する。

私もかつて勤務していた生体販売を行っているペットショップ。
足を運ぶと、たくさんの子犬や子猫がケージのガラス越しから愛らしい仕草で来店者を迎えてくれます。
やはり幼い動物はかわいいもので、新しい家族を迎え入れようとする目的以外に癒しを求めて来店する方も多いようです。
あるショップでガラス越しにその仕草や寝顔を眺めていると・・・

愛くるしい子犬たち。しかしその「売り時」は短く・・・(写真:筆者提供)

店員:「こんにちは、どんな仔をお探しですか?」
私:「いや、家には先住犬がいるから見学です」

店員:「ワンちゃんは複数で育てた方が楽しいですよ! この仔は特別かわいいですし親もチャンピオン犬で血統も特別ですよ!」
私:「いや、既に3頭いてこれ以上は・・・」

店員:「そうですか、でも3頭も4頭も一緒ですよね、セール中なのでお安くしておきますよ!」
私:「いや、増やす気もないし持ち合わせもありませんので・・・」

店員:「でも、取りあえず抱っこしてみませんか?ぺろぺろ舐めてきたら相性が良い証拠です! 明日にはもういないかもしれませんし、今日は内金だけでも構いませんから! 価格も特別に交渉しますよ!」

こんな接客を受けた経験をお持ちの方も多くいるのではないでしょうか?
小売り店舗なので接客をするのは当たり前ですが、問題はトークの内容。
犬や猫を育てるためには家庭環境や家族構成、収入や飼育経験の有無などの条件が重要なはずですが、金額や支払い方法以外は“かわいい”や“良血統”のみで、その犬種の性格や飼育方法などが全く含まれていません。
さらに多頭飼いを勧め、即決を誘導。
とにかく衝動買いを促すトークが続くのです。
極めつけは“抱っこ”。
実はこれ、今も昔も生体販売の奥義として販売員が使う方法です。
“迷っている客には抱っこさせたら勝ち”これも業界の常識です。

「売り時」が短い犬猫
生体販売を行っている店舗の収支で一番上位に来るのが生体の売上です。
売上金額も利益率も、他の商材と比べて格段に良いのです。
反面、在庫を抱えていると経費がかかり続けるため、仕入れから販売までの時間を短縮することが店員に求められます。
子犬や子猫の商品としての旬は生後45日から60日という業界の常識があります。
この時期の子犬・子猫は幼さが残っていて、仕草も外見も一番可愛い時期と言われ価格も高く設定されています。
特に犬は生後4カ月ほどで、毛の生え換わりで少し貧相に見えてしまい、生後8カ月で大人サイズにまで成長するため、“売り時”はとても短いのです。
そのため旬を過ぎ、幼さが薄れていくにつれ、価格は安く設定されます。
経費はかかり続けるのに価格は下げないと購入してもらえない。
これが衝動買いを促す小売店の事情です。
残念ながらこの衝動買いの先には理不尽に処分されている多くの命が存在します。
「思っていたより大変だった」「流行りが過ぎたので」「頭が悪いから」「他の仔より大きくなったから」「大家さんに見つかったから」。
信じられないような内容ですが、ある動物愛護センターの担当者から聞いた処分を依頼する理由の一部です。
販売時に説明することで救われたはずの命があるのです。

売れ残りペットはどこへ行く?
とはいえ、たくさんの生体を扱っていると当然売れ残ってしまう仔も出てきます。
価格を下げたり、売上の良い他店舗へ回したり、セールの目玉にしたりと販売努力の結果ほとんどの仔は何とか売れてしまうものですが、それでも残った仔はどうなってしまうのでしょうか?
例えばスタッフの家族になる仔もいます。
長く世話をしていると情が移ってしまうもので、そんな仔を抱え込んでしまうショップスタッフが多くいます。
お店側も「維持費がかかるよりも」と希望者に無償で譲ることが多いようです。
例えば常連のお客さん。
こちらも長く売れ残っているのを見ていると、気の毒に感じて育ててくれる方がいます。
繁殖を行っている店舗の場合、繁殖用に使う場合もあります。
その仔にかかった経費を生まれてくる子犬・子猫の売上で取り戻すことが出来ます。
多くの店舗ではこれらのような方法で命を繋ぐ努力をしています。
しかし一部の業者では無情にも“処分”してしまうケースがあります。
それも一番安上がりな方法で。
素人を装い拾得物として愛護センターへ連れて行く。
郊外の山林に繋いで遺棄。
さらに許せないのは、箱に入れたまま放置。
袋に入れ冷蔵庫へ。
そんな業者も存在します。
残念ながら利用する側が店の品位や内情を確認して利用するのは難しいことです。
これから新しい家族を迎えようとするのなら、少なくても育てようとする生き物のことを少し勉強して下さい。
そして可能であれば動物との生活を体験して下さい。
それから迎え入れても遅くはないはずです。
人間の子供を育てる時もマニュアルはありません、育児書通りには育たないものです。
そして準備が出来たならばブリーダーやショップを訪れて疑問点を質問してみて下さい。
納得のいく説明が聞けたならきっとそこが良いお店です。
少なくとも衝動買いを勧めることはないでしょう。

オスよりもメスの方が高く売れる
お店を訪ねると、気になるのが生体の価格ですが、実は季節や流行で価格が決まります。
同じ犬種・犬質であれば雄は雌よりも2~3割安い価格に設定します。
住宅事情や雄特有のマーキングがあるためで雌の方が好まれるという業界の常識からです。
面白いことに、純血種と言われる犬や猫の価格は約30年前からほぼ変わっていません。
生体市場(オークション)などなかった時代、生体の仕入れは専門誌の広告や仲間内の情報を頼りに全国を巡り集めるという手法でした。
当然価格も高価で、生活に余裕のある顧客がターゲットでした。
クレジットカードで購入できるようになり、流通も整備され価格も比較的安くなり現在に至りますが、この頃から犬や猫が一般的なペットとして人気になってきました。
犬猫は儲かると思っている方が多いようですが、儲かるのは前述の通りですが仕入れてすぐに販売出来た時のみです。
仕入れ価格は飲食店と同じ程度、3割位が理想です。
もちろんお店によっても、種によってもまちまちですが、人気の犬猫は5割以上になることも珍しくはありません。
極端に高くても買い手はつきませんのでバランスが大切なのは他の業種と同じです。
ボリュームとして見ると単価が高いので儲かるように見えるのでしょうが、手間や労力、品質が安定しないなど特有の条件がありますので総合してみると難しい商材だと言えるのではないでしょうか。
一部に、思い切り稼ぐ方法もあるようですが命をないがしろにする内容ですので、今回はあえて話題から外そうと思います。
今のペットブームは約10年前から続いており、矢野経済研究所の調査によると、2010年の業界全体の市場規模は1兆3794億円でした(http://www.yano.co.jp/press/press.php/000830)。
しかし最近では他の業種同様不景気の波に飲み込まれ、店舗によっては前年比50%減というところもあるようです。
売上が減ったのは生体・洋服・フード・おやつなどの物販が主で、顧客の懐具合に余裕がなくなってきたことが原因と言われています。
トリミングやホテルなどのサービスはそれほど影響されていないようですが、最近好調なのはペットシッターと言われています。
老犬・老猫が増え、飼い主が旅行の時など慣れている自宅でのお世話や、飼い主の高齢化により散歩や通院などの代行に需要があるようです。
このような事情から、生体販売や物販を縮小し、サービスに力を入れようと変革を試みるショップが増えています。
業界のこのような変革は現在の日本のペット事情からも大変喜ばしいことだと考えます。

提携病院以外保証しない?
生体販売をしているショップに入ると未だに“生命保証制度付き”という言葉に出会うことがあります。
ペットブームの初期に考えられた制度で、購入した価格の15%程度を支払うと、購入から一定期間内にその仔が死亡した場合、同種同色の仔と交換しますというものです。
この制度が作られた経緯は、“あるお店で販売した生体の7頭に一頭が何らかの理由で死亡するという統計が出た。
15%×7頭=105%なので、1頭無料で交換しても8頭分の売り上げが立つ”ということで作られた仕組みだそうで、昔私がいたショップでも導入していました。
ある時このような状況で購入した愛犬を亡くした飼い主が制度を不服に思い提訴したところ、法改正でただの“物”だったペットが“命ある物”と言う解釈に変わった直後で、かかった金額全てを取り戻したという事例があり、制度自体成り立たなくなってしまいました。
しかし、驚いたことにいまだにこの制度を取り入れているお店があるようです。
実はこの制度にはさらに裏があり、私がこの文言を見たショップでは、“体調に変化があった場合お店指定の提携病院で診察・治療を行い、死亡した場合に初めて実行される”ということも書かれていました。
それ以外は認めないし実行しないという内容でした。
このお店は東京都内でしたが、指定病院は遠い他県の住所で緊急時に使うにはとても現実的ではありません。
つまり実質的には“買ってすぐ死んでしまってもクレームは一切受けません”の意味だったのでしょう。
現実的に命を保証することは神様しかできないだろうし、「生命保証制度があるから安心」ということには決してなりません。


小学校に猫の首切断遺体 

2015-04-14 06:14:21 | 動物実験・動物虐待

小学校に猫の首切断死体
=校舎裏敷地に、警察通報―東京・練馬

2015年04月10日 時事通信

東京都練馬区は10日、同区立旭丘小学校(児童数156人)の敷地内で、首を切られた猫の死体が見つかったと発表した。
警視庁練馬署が動物愛護法違反などの疑いで、詳しい状況を調べるとともに、学校周辺のパトロールを強化した。
練馬区や同署によると、9日午前9時半ごろ、校舎裏にある倉庫の入り口付近に1匹の猫の死体があるのを男性職員が発見。
死体は首と胴体が切断されていた。
報告を受けた副校長が同署に届け出た。
現場からナイフなどは見つかっていないという。


登山犬ジロー天国へ

2015-04-13 06:20:40 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

登山犬ジロー:天国へ 山の仲間に愛され

2015年04月09日 毎日新聞


元気だったころのジローに優しく触れる菊竹さん(中央)

登山好きの飼い主と福智山(901メートル)に1000回以上登ったコーギー犬「ジロー」(雄11歳)が3月26日、死んだ。
昨年12月28日の登山が最後だった。
連れ添った飼い主の元郵便局員、菊竹茂子さん(69)=福岡県直方市山部=は「体が弱っても登りたがった。本当に山が好きだったんだろう」。
ジローが死んでから四十九日明けに、遺骨のかけらを山頂へ帰したいという。
【梅山崇】

ジローは2年ほど前から足腰が弱り、山頂まで2時間だったのが3時間かかるようになった。
3月26日、帰宅した菊竹さんの前でバタッと倒れ、動物病院に運んだが、回復することはなかった。
ジローは生後35日で菊竹さんの飼い犬となり、6カ月後から週2、3回のペースで登り始めた。
道中、菊竹さんに話し掛けられ、ジローはどこに水場があるかなど、山を熟知するようになった。
足が速いとはいえず、遅れることもしばしば。
しかし、菊竹さんが振り返ると懸命に追いつこうとする。
その姿がかわいらしく、登山仲間にも愛された。
山頂では、好物のゆで卵など“ご褒美”をあちこちからもらった。
菊竹さんの仏間には遺骨と元気だったころの写真が飾られ、毎日手を合わせている。
「私の年齢を考えるとジローが最後(の飼い犬)。ベストパートナーだった」。
心の中のジローに話し掛けながら、菊竹さんは今後も登山を続けるという。


ハチ公をしのぶ80回目の慰霊祭

2015-04-12 06:25:58 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ハチ公をしのぶ80回目の慰霊祭を渋谷駅前で実施 /東京

2015年4月10日(金) Yahoo News




花輪がかけられたハチ公の銅像

渋谷のシンボルとして長年親しまれている忠犬ハチ公の80回目の慰霊祭が8日、渋谷区渋谷駅のハチ公銅像前で行われた。
ハチは、飼い主だった東京帝国大学の上野英三郎博士が亡くなった後も、渋谷駅前で帰りを待ち続けたことが評判となり、1934年に渋谷駅前に銅像が建てられた。
1935年3月8日に亡くなり、翌1936年から桜の時期に合わせて毎年4月8日に慰霊祭が行われている。今年で80回目。
慰霊祭には、上野博士の孫の一人さんや桑原敏武渋谷区長らが参列。
ハチ公の銅像前にはお神酒や榊が供えられ、神事が行われた後、銅像に花輪がかけられた。
待ち合わせの人や外国人観光客らもハチをしのんだ。
ハチの命日である3月8日には、東京大学農学部キャンパス内にハチと上野博士の銅像が建てられた。