動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

野上ふさ子さん亡くなる

2012-10-17 06:39:10 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

【訃報】野上ふさ子氏

2012年10月15日 藤村晃子

地球生物会議ALIVEの創設者 野上ふさ子様が10月10日午前 永眠されたと訃報が届きました。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます。
長年、動物実験や、産業動物、動物福祉の向上に向け特に動物愛護法改正に、誠心誠意尽くされました。
私も、何度もオフィスに伺わせて頂き、野上氏と動物福祉に向けた会話を、交わしました。
「私の目の黒いうちは、動物実験について変わらないだろう」と目を伏せながら残念そうに、しかし穏やかな表情を浮かべていらした生前の野上さんの姿が偲ばれます。
最近では、クマ牧場の動物福祉について尽力を尽くされ、また、神戸プロレスラー猿の動物虐待事件では、互いに資料を提供し合い、情報共有をさせていただいた日々が、今では懐かしく感じられます。
前々回の動物愛護法改正では、8週齢問題に対し、反対署名が200名しか集まらなかったのに対し、業界から1000名以上の署名が集まったと教えてくださり、今回の、法改正では1000名以上の署名を集めると、野上さんに、誓わせて頂いた日が、ついこの間のような気が致します。
結果、今回の法改正では、80000名以上の署名を国会に提出する事が出来ました。
その署名も、野上さんとのあの日の会話がなければ実現しなかったかもしれません。
野上さんの存在は、私の中でとても大きく、偉大で心より尊敬致しておりました。
時には、叱咤激励をいただき言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです。
と同時に、こんなにも早く召されてしまった事を聞き、とても気持ちの整理を付ける事ができず、悲しみの涙がとめどなく溢れてきます。
いつか、私が死んだら、オフィスに伺った時のように、野上さんの元へ、動物愛護法改正についてご報告させていただきたいと存じます。
その時は、少しでも野上さんの期待に添えられるような良い報告ができるように、努力したいと思います。
野上さんのお力にとても追いつけるような力はとてもありませんが、微力ながらも遺志を引き継ぎ、動物福祉向上の為にさらなる精進を重ねられればと思っております。
その時まで、どうか、私を待っていてください。
そして慎んでご冥福を申し上げます。

心より愛をこめて。
                                                 藤村晃子


9月28日(金)のブログに既に掲載してありますが、再度掲載します。

2012年9月27日(木) 福井新聞
(クリックで拡大できます)



2012年10月17日(水) 日刊県民福井

野上ふさ子さん(のがみふさこ=動物保護団体「地球生物会議」代表)
10日、乳がんのため死去、63歳。
新潟県出身。
葬儀は近親者で行った。
喪主は兄浩(ひろし)氏。
動物愛護家として、動物実験反対や環境保護を訴えた。
アイヌ語に関する著書もある。