TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

レンゲショウマ咲く御岳山へ

2013-08-30 | ぴよぴよ隊

レンゲショウマ日本一の群生地、御岳山では5万株の「森の妖精」が見られる。
晩夏の森で、しなる茎の先に明かりを灯すランプのような花を咲かせるレンゲショウマ、
薄暗い森を背景に、パープルシャドウの効いた白い花が、ダークグリーンに映えて魅惑的。


 

 

標高2600mの千畳敷カールで、山の爽快感を
満喫しためんどり母さん、暑い下界にもどってきたら、涼しいお山が恋しくて、
ピヨたち連れて行ける近くてよい山はないかと、しきりにコケーコッコ

それなら動力上下移動で登れる 
御岳山へ、レンゲショウマを見に行こうとなりました。(正面窓が顔なしで、チトさびしい。。)

 

      

ケーブルカー滝本駅は駐車場のすぐ前、レンゲショウマ祭り開催中は臨時ケーブルも出て
スムーズに御岳山駅へ。最急勾配25度10分、関東一といわれる急勾配。

アナタなしでは生きていけない「お口の恋人」はおねえちゃんのお下がり、。


 

 地図を確認するかん隊員
この道を行くんだよ、、、まだ字は読めないけど、なぜか地図に興味がある。

 

ケーブル駅から5分で群生地の富士峰園地 
斜面の階段をあがると、

 

 

わっとばかりに群れ咲くレンゲショウマの花、花、花、、、これはすごい!

 

 

まだつぼみも多く、花の状態もよいので、しばらく楽しめそう

 

   

丸いつぼみと花をアンバランスにつけて森に佇むところもチャーミング

 

     

  

華々しいレンゲショウマの舞台で、ひっそり脇役をつとめるトチバニンジンとソバナ。

 

 

  

園地を上がった先に、木花咲耶比売命(このはなさくやひめ)等、3女神が祀られた産安社がある。
子育て、縁結び、安産の神様だそうで、

  

境内の「安産杉」「夫婦杉」「子授け檜」なる3本の御神木は、
それぞれにありがたいご利益があるという。

  

  

よっこらせとのぼった夫婦杉、木の間を通り抜けると良縁に恵まれるそうだ。
コンパスが短いかんちゃん、降りるのが難しそうなので手をとりヘルプ。
将来の良き伴侶ゲットにむけてのセレモニー無事終了~(*^▽^*)

 

 

山道を下って、本殿のある武蔵御岳神社へと向かうと、宿坊が建ち並ぶ山間の狭い
通りとなって、御嶽詣で賑わった当時の面影がしのばれる。
草が生い茂る古い茅葺屋根の建物は、1866年(慶応二年)に建てられた、
御師といわれる宿坊を営むかたの住まいで、東京都指定有形文化財。

 

   

宿坊の玄関先や通りの随所に花が植えられ、独特な雰囲気と落ち着いた佇まいは、
下界とは趣を異にした暮らしぶりがうかがえる。

 
古風な景観のなかで、ハマナスの鮮やかなピンクに不意を突かれ、、、

通りの傍に咲くのはクサノオウ?春に見た花だと思ったけど、
違うのかな? 

 

山頂まであとわずか、しかし帰りのことも考えると背負子の重さが身に応えるかあさん、
やむなくここで引き返すことになった軟弱ピヨピヨ隊。。

けど、その原因たるお荷物隊員は始終ゴキゲンよくて、
背中で揺られながら、あはは、あははと笑っておりました。

 

御岳山駅から望む日の出山(右端ピーク)、御岳山からのハイキングコースにいい山。
こんど来たときは歩いてみよう。
つづいてお次のプラン、御岳渓谷で川遊びへとクルマで移動するや、ひび隊員が
スヤスヤモード突入、、しかたない帰るか、、。 だが、「川は~~?」と、プラン続行を
要求するかん隊員を、アイスクリームの交換条件でどうにかなだめて帰路へ、、、
フゥ(o´Å`)=з  それにしても下界のなんと暑いこと!御岳山の涼しさが恋しい~

 


ピヨたちの夏休み/中央アルプス千畳敷カール

2013-08-27 | ぴよぴよ隊

幼稚園では毎日夢中になって泥まんじゅうを作っていた手が、

    

夏休みに入ってからはお花つみとか、買い物のおつきあいやらで、泥んこ遊びも閉店休業中で、
爪の先っぽが黒くならずにきれいです

 

めでたく4歳のバースディも迎え、  
ちょっぴりおねえさんになりました。きょうからはあかちゃんのお世話もしなくちゃと、
おフランス製ベビーのプレゼントに母性がチラッと芽生え?、はやくもママ気分??

夏休みの過ごし方としては、都市を離れて自然いっぱいの田舎で隠遁生活というのが理想的
なんだけど、そういった田舎がないピヨたち、どこへ連れていこうかといえば、お山しかない。
行先は、天気がよくない場合でもナントカなる場所ということで、宿泊地を諏訪に決定。
ホテルの窓から花火が楽しめて、木曽駒・清里へのアクセスもいい。
お盆渋滞を避けた8月上旬、週間予報チェック、寝冷えさせるな、風邪ひくな。。

 

                         

 

目指すは中央アルプス!となったピヨピヨ隊の夏期遠征、
おおっ、いよいよ日本アルプスデビュー、、、と、聞こえはいいけど、
その内容は千畳敷カールお花畑一周というぴよぴよ隊らしきもの。。

ほぼ予定どおり10時過ぎにロープウェイへ向かうバス乗り場に到着。
菅の台駐車場はすでに満車で、さらに黒川平まで走って臨時駐車場へ。
ここから
ロープウェイ乗り場しらび平駅へは路線バスを利用。 
くねくね山道を、バスは右に左に大きく揺れながら坂を上っていくと、
それにつれてひび隊員の顔が青ざめていく激しい揺れに気分が悪くなったらしい。
クルマに乗り慣れていても、峠道の連続する横揺れはベビーにはきつく、車酔いしやすい。
汗びっしょりでぐったりしながらも、もどすことなくバスを降りることができて、ほっ

 カンカン照りのしらび平駅は
ロープウェイを待つ人で行列、標高1,662mながらも射すような陽射しがアジィ~

揺れるバスから解放されて、徐々に顔色も 
普通にもどり元気になったひびちゃん。ピヨ隊員たちは、ぴよぴよグッズを手になにやら楽しげ。

超満員のロープウェイを7分間ガマンして、いっきに2,612mの高みへ。

千畳敷駅を出ると、目の前には2万年前の氷河の爪痕がダイナミックに広がっている。
天気も上々!やったね

 

まずは記念撮影、よかったよかった無事に上がって来られて。。
この時点で時刻は12時。早朝出発して6時間が経過、そういや朝飯もまだだったと、
隊員一同腹ごしらえ。 落とさないようしっかり持って食べなさいとかん隊員に
わたすも、半分ほど食べたところでポロリと落とす。しかも連続2度目の失態。
大事な食糧をなんたること当然ながら「なにやってる!」と頭をペチンと叩かれる。
いつもならスグ泣くのだけど、自分が悪いと感じているのか泣かずに堪えていた。

 

怒られても、すぐに気分転換できるのが 
子どもの強み。身のかわしは鮮やかなほど早いケロちゃん。

 

駒ケ岳神社前から遊歩道を下り、お花畑へと歩く。歩道わきにはチングルマが盛り。

 

とくに勢いがいいのはコバイケイソウで 

 

今年は当たり年とやらで見事な群生シーンだ。

 

ハクサンイチゲに

 

チングルマ 

 

タカネグンナイフウロ 

 

ミヤマキンポウゲなど、夏の花が咲きそろうカールのお花畑。
おやぁ~?ベビーキャリアに沈み込むように背負われたひび隊員、
はたして景色が見えているのやら、、、。

 

と、そのとき、お花畑に動くものが、、 

 

ややっ、こちらベビーキャリアなしで移動中の親子、モンキー隊。

 

かあちゃん猿にすっぽりガードされて、お花畑で寛ぐ子猿ちゃん、ひびちゃんくらいかな?

 

かたやムシャムシャ 
あたりに生えている高山植物を食べているおサルさん。サルも食べずにゃ生きられず、
だけどお花がぁ~~ 調査によると、サルの糞から人間の食べる漬物が出てきたそうで、
これはまずい。我々人間も食べ残しなどの始末をキチンとし、餌をやるなどもってのほか、
気をつけなくちゃいけない。

 

伸びやかに広がるお花畑の中を行く道、右後方の建物は千畳敷ホテル。

 

ん十年前に木曾駒ヶ岳へ登ったときは天候が悪く、雨と風に叩かれながら歩き、周囲は
白くたちこめるガスで何も見えなかった。こんなナイスビューだったのに、、。
山は、天気のいい日に来なくちゃもったいない。。

 

 ひとやすみしてお菓子タイム
ここでベビーキャリアのセッティングがえらく間違っていたのに気づく、ありゃりゃ、、
ひび隊員は窮屈なうえに傾いて座らされ、顔も満足に出ない状態だったのに
泣きもせずにジッとガマン、、、なんて可哀そうな子よ

正しく装着したら 
ぐいっと顔が出るようになって、座りも安定した。いまさらって表情のひび隊員。

 

 

     

足元ではミヤマクロユリ、キバナノコマノツメ、ヨツバシオガマが、

 

そしてコバイケイソウとシナノキンバイが群れ咲く眺めに、何度となく足をとめ見入ってしまう。

 

 草むらではミヤマリンドウが咲きだし
小さいながらも、青紫の清楚な花がひときわ目を引く。

 

剣ヶ池まで来ると、ロープウェイ乗り場までひと登り。

 

   

混雑するロープウェイは整理券による番号順に乗車で、しきりに番号を告げるアナウンス
が流れる。なので、池でピヨたちを遊ばせておいてその間に整理券を取ってくることにする。
そのへんの石を拾っては積んでと、二人はよく遊ぶ。石、砂、土、葉や小枝など、子どもに
とってはよい遊び道具で、そのシンプルさが想像力をかきたてるみたいだ。

 

いつまでも眺めていたい素晴しい眺めとも 
そろそろお別れ、次に来たときはピークを目指そうピヨピヨ隊、イエィ

 

    

ロープウェイ乗り場までの登山道に咲く、エゾシオガマ、ウサギギク、ウメバチソウ。
他にもヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、イワツメクサなどが見られ、
チシマギキョウは終盤。

  

ぽつんと濃い紫の花が目立つサクライウズ(桜井鳥頭)
「鳥頭」はトリカブトの漢方名らしい。

 

 スルスルと下ってバス乗り場へ。
「暑い、疲れた」は言いっこなしね、歩き出す前のお約束もちゃんと守って
岩ゴロの道もよく頑張って歩いたかん隊員。ご褒美はソフトクリーム。

帰りに乗ったバスの運転手さんは女性で、狭いくねくね道を上手にソフトな
運転で下っていく。
バスが走り出すと同時にひび隊員は夢の世界へ~
つづいてかん隊員も爆睡。ベビーキャリア、ベビーカー、手荷物に加え
さらに大荷物となった寝た子二人、(o´Д`)=зどうやってバスを降りたらいいやら、。

バスは前のドアからの乗降で、行くときもベビーカーなどの荷物を持って
狭い車内を通り抜けるだけでも大変でした。そこで運転手さんに後ろの広いドアを
開けていただけないかとお願いすると、そこは女性ならではの気遣いで、
バス停に着くなり運転席を離れて荷物降ろしを手伝ってくださった。
さらに、財布の入った手提げを車内に忘れたのを、乗客のかたが気づいて、
それも運転手さんが持ってきてくださった。あわや途方にくれるところを、親切な
運転手さんや乗客のかたに助けられて事なきを得た。ただもう感謝!
こうして、旅先では見知らぬ方々の親切に何度となく救われることが多く、
刹那に感じる心の温もりによって、旅の想い出はいっそう味わい深ものになる。
 

 


花いっぱい♪池の平湿原

2013-08-19 | 写真日記

地蔵峠から湯の丸高峰林道に入ってクネクネ道を15分ほど走ったら、
池の平湿原駐車場に着いた。駐車料金¥500を払うと、係りのおじさんが
林道ゲートが閉まる30分前には(林道開通時間はAM7:00~PM5:00)
戻るように、それにはこのコースを行くといいと地図を指さしおしえてくれた。
時間がないから湿原まで行って1時間で戻ってきますと私が言うと、
それはもったいない、このコースを行っても1時間半で帰ってこれるからるからと
いやにきっぱりした口調で言われたので、それもそうだなと納得、急ぎ足で出発。

 

駐車場周辺はニッコウキスゲが盛りで、夏らしさを盛り上げている。
ヤナギランはまだつぼみが多く、マルバダケブキと仲良く寄り添って咲いていた。

 

数万年前の三方ヶ峰火山の火口原に広がる高層湿原(標高2000m)が池の平で、
浅間山より以前にできたそうだ。

 

  

湿原へと向かう遊歩道わきではクルマユリやヤマオダマキが数見られる。

 

 

木陰のベンチで集うクロヒカゲとヒカゲチョウ。

 

   

カラマツの下で咲くのはエゾスズラン(アオスズラン)
背丈1mはあり、茎もがっしりしている。すずらんのイメージにはほど遠い。

 

湿原の木道から観察できる花は遠くにアヤメとワレモコウ。
咲きはじめのヤナギランもわずかに見られる。

木道を鏡池まで歩いて引き返し、三方ヶ峰へと少し登ったところを右に行ってみた。
道は上り坂で思ったより長い。これは急がないと、、。

せかせかと歩きながらも淡いピンクの 
小さな花を見つけ、思わず足が止まった。
もしかしてリンネソウ、、、 もう花は終わったと聞いていたのが、
4つほど残って咲いていてくれた。うれしい~~
リンネソウはヨーロッパやシベリアをはじめ寒冷地に広く分布する花で、
英名はtwinflower、分類学を大成したリンネ博士の名がついている。
博士はこの花が大好きだったらしい。
「赤毛のアン」にもアンが
特別好きな花として登場していて、出会いたい花のひとつだった。
小指より小さいくらいの花が茎の先にバランスよく二つ、
ほんのりピンクがかった色といい、その可憐な姿といい、とても愛らしい。
リンネ草という名ではあるけど、スイカズラ科で木の仲間。
来年にでも盛りの頃に来て、じっくり観察したい。

 

思わぬ自然の計らいでリンネソウにも出会え、足取りも軽く山道を登る。
道の両側はおもいおもいに咲く夏の花たちで賑やか

 

    

クルマユリ、ウラギンヒョウモン?、ミヤマアキノキリンソウ

 

   

びっしり花をつけるバイケイソウ、草むらにホソバノキソチドリをよく見る。

 

  

道の片側に張られたフェンスを覗きこんでみると、中にはコマクサの群生が見られたが、
花の時期は終盤で、きれいなものは少ない。フェンスには撮影用の窓があったけど、望遠
レンズがないと撮れない遠さ。 周囲の草むらにはイブキジャコウソウが盛り。

 

   

三方見晴歩道は花であふれ、クガイソウ、チダケサシ、ヤナギランは夏の陽射しに輝き、

 

   

その下の方ではシャジクソウ、カワラナデシコ、ハクサンフウロなど草丈の低い花が、
足元で散らばるように咲いている。

 

薄紫の花をいっぱいつけて、道の真ん中で咲いているツリガネニンジン。
どの花も、短い夏を謳歌するように、精一杯美しく咲いて、、、その姿に
拍手

 

小広いピーク見晴岳(2,095m)から望む水ノ塔山と篭ノ登山。
夏の高原を代表する花シシウドは、その大きさからも山がよく似合う。


 雄花から雌花へと変化しつつ、1ヶ月もの間
えんえん花を咲かせるドラマティックなしくみもおもしろい。日本特産種。

 

 

人もまばらになった歩道を 
時間を気にしながら地蔵峠へ下る。

明るい草原から針葉樹の繁みへと入っていくと、

 淡いクリーム色したコバノイチヤクソウが
小さいながらも薄暗い林床に群生して、そこだけ明るさを放っている。

 

薄紫の小さな花はグンバイヅルで 
この花は分布が限られ、本州の中部にしかないそうだ。
こんな可愛らしい花に軍配蔓とは味気ない名前をつけたもので、
しかも果実の形が軍配に似てるからとは、あんまりだわ、、。

 

急ぎ足でグルッとまわってラスト近く、草原にヤナギランが風にゆれる。
この美しい花を見ると、あちこちの山が思い出されて懐かしさがこみあげる。
ユーコン州ではfireflowerと呼ばれる名のとおり、山火事跡の裸地に真っ先に入り込み
まだ草も生えてない灰色の地面に密集して赤紫の花を咲かせていたのが印象的だった。

 

 カワラナデシコも草原でよく見る花だけど
細かく切れ込んだ花びらは優美で、自然の巧みな手仕事よと見入ってしまう。
花びらが濡れてしまうと、その美しさも半減してしまうけど、、。

 

予定を30分オーバーして駐車場に到着。
帰りは車坂峠へ出て、チェリーパークラインで小諸ICへ。
車坂峠までは未舗装の砂利道、ダイアナがないようにと祈りつつ2~3速で走る。

林道の終点、高峰山登山口に着くと、ニッコウキスゲが群れ咲いていた。
クルマを降りて花を眺める時間もなく、ウィンドウ越しにシャッターを切って通り過ぎる。

車坂峠(標高1,975m)からの快適なワインディングロード、チェリーパークラインは
標高差1,000m、距離15kmで、タイトなコーナーが連続する。
ジェットコースター並みの加速に180度ターンの急カーブ、眠気も吹き飛ぶ爽快さ
いやおうなくスピードが出てしまうのだけど、道路法面には花も多く、のんびり歩いて
下っていきたいと思うほど。 ヤナギランがびっしりとゴージャスに群れ咲くシーンに
思わずスピードをゆるめたものの停まるわけにもいかず、
遠ざかっていくピンクの花がサイドミラーに小さくなって、さよなら~

また、秋はゴールデンイエローのカラマツ、そして冬のわくわく雪景色ともに
ワンダフルビューのワインディングが楽しめる

湯ノ丸山、池の平湿原どちらも花が豊富で、日帰りじゃもったいないくらい。

 湯ノ丸山はレンゲツツジの花どころとして
有名だけど、自分としては夏の方が見応えがあった。
見落とした花もいくつかあり、次回は時間に余裕をもってゆっくり歩いてみたい。

 


夏の花咲く湯ノ丸山へ

2013-08-13 | 写真日記

はやばや梅雨明けしたわりには、夏らしい青空が広がることもなく
暑さだけが先行する不安定な空模様のまま、7月も最終日となった。
記録的な豪雨に見舞われた地域は、その被害も深刻で、
いつの時代も天候に翻弄されることに変わりはない。
そんな状況下だけに、予定していた北アを取り止め、日帰りできる
湯ノ丸山へ行くことにした。

関越から上信越道にかけて、どんよりした曇り空だったのも
軽井沢を過ぎると空はどんどん明るさを増してきた。やったね(*´з`)♪
東部湯の丸ICから地蔵峠まで30分、くねくね道を上がっていくと
車道ぎわにはニッコウキスゲをはじめ、色とりどりの花がせり出して咲いている。
アプローチからしてナイス! 楽しい予感*ρ(‘V゜♯)q‐♪*

 

地蔵峠駐車場は平日ゆえガラガラ 
端っこにとめてあるお仲間NBのおとなりに駐車^^ 後ろに見える草の斜面を登っていく。

 

リフト下の斜面はじりじりと暑く、ふぅふぅしながら登っていくと、

 

  

行く手にはのんびり草を食む牛さん。茶色の牛さんがなぜかずっとこっちを見ている。
そんなに見つめないで~

リフト降り場から先は笹に混じって夏の花が盛りで、
ハクサンフウロ、ノアザミ、ノハラアザミ、クルマユリ、ウスユキソウ、シモツケ、ツリガネニンジン
イブキジャコウソウ、マルバダケブキ、ヤマオダマキ、カラマツソウ、チダケサシetc.
etc.

正面に見えてきた湯ノ丸山

 

笹に混じって 
ハクサンフウロがびっしり。

    

草むらでちょこちょこ咲くのはシャジクソウ。風変わりな名は車輪のような葉からきてるとか、。

 

  

高原のお花畑に集まってくる蝶といえば、
ウラギンヒョウモンと、ふわふわのチダケサシにとまるヒメキマダラヒカゲ。

 

紫色の花を好むといわれるミヤマシロチョウはアザミが大好き。 花が豊富なので蝶も多い。

 

 

   

ぼうぼうと伸びる夏草をかき分けながら歩いていくと、薄緑色の花が目に入った。
これはオオヤマサギソウかしら? 右の全体が黄緑色のはヤマサギソウ?
ラン科ツレサギソウ属って、どれもよく似ていて分かりにくい。

 

バルーンスカートみたいなかわいいクロマメノキの花。
浅間ぶどうとも呼ばれ、秋にはおいしい実になる。

 

 

  

山頂の空にはきれいな巻積雲があったがすぐに消える。 登ってきた方向をふり返る。
陽射しをさえぎるものがなく、汗だくになって登る。

 

      

岩の周囲にイブキジャコウソウ、ホツツジはそこかしこにいっぱい!

 

やほっほ、湯ノ丸山頂もうすぐだ!きっぱり夏空ひろがって~~

 

そして偶然にも、2007年2月にほぼ同じ位置から撮影してる冬の湯ノ丸。
晴天ながらも冷気は凄まじく、ものすごく寒かった。

けど、寒さも吹き飛ぶ 
楽しさだったのが、山頂から滑り降りるソリ。ジェットコースター並みのスピード感、雪の飛沫
を顔に浴びながら、え~い、ままよ!と行く先はソリまかせ、、、わずかながらも人生捨てた
気分になれるのが醍醐味

 

  

なだらかで広々した湯ノ丸山頂(2,103m)。後方の山は小烏帽子と烏帽子岳、さらに奥には
うっすらだけど北アルプスの山々が連なる。山頂標柱にぶら下がっていた寒暖計を見ると
気温19℃。 奥歯をカチカチさせながら凍てつく山頂に立ったときのことを懐かしく思い出す。

 

  

山頂付近ではマツムシソウやコキンレイカが咲きだし、ウスユキソウはいたるところで見る。

 

下山は烏帽子岳へ向かい、鞍部から烏帽子歩道で地蔵峠へもどる。
烏帽子岳との分岐までは急下りながらも花は多く、木陰もあって湯の丸歩道より涼しい。

坂の途中で、ほんとにこっちでよかったのかなと不安になり(よく逆方向へ行ってしまうため)
追い越していった男性の背中に声をかけ道を確認。このかたは手ぶらで、飲み物さえ持たずに
登ってきたらしい。この暑さに水なしとは、、。

シモツケのピンクが賑やかに登山道を彩り、強い陽射しにデレっとするオオバギボウシ、クガイソウも
ちらほら。シュロソウ、ヤマオダマキ、コウリンカ、木陰にはヤマブキショウマがさわさわゆれて涼しげ。
種類、色ともに多彩な山の花オンパレード。

 

 

  

烏帽子岳を眺めながら下り、分岐を左に地蔵峠へもどる。
ここから道は平らになって歩きやすく、樹林の中を行くので涼しく快適。

     

こっちの道も花が多く、途切れることなくいろいろ咲いている。 濃い紫のウツボグサ。

 

   

陽当たりのいい斜面にノギラン。またネバリノギランは各所で見る。
これも花か?と思えるくらい小さくてよく見えなかったが、写真をモニタで見てみると
ホザキイチヨウランらしい。

 

やがてカラマツ林に入り、白窪湿原の分岐を過ぎるとキャンプ場で、

 

  

キャンプ場わきの草原はニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ワレモコウ、
そしてノアザミがぼうぼうと咲いてあたり一面に広がっていた。
キャンプ場からは林道を10分ほど歩くと駐車場。

タッタと歩けば3時間かからずに歩けるコースも、歩き初めから終わりまで絶えることなく咲く花に
目を奪われていたら、5時間ちかくもかかってしまった。このあと池の平湿原にも寄らなくちゃと
駐車場へ急ぐ。 クルマにもどると、さっき道を尋ねた人がいたので、飲み物なしで喉渇かないの
ですかと聞いたら、このくらいの距離なら平気ということだった。へぇ~そうなんだ、、。
男性は地元のかたで、あまり暑いので涼みに来たという。乗ってきたのは125ccのバイクで、
中古で手に入れたロードスターも所有していて、それで2台並んでとめてあるNBを見てたという。
は、はやく池の平に行かないと時間切れにと思いながらも、クルマの話は長くなりがちで~
しかも同じ悩みのオイル漏れ症状アリ、、、そんなこんなで意見交換してるうちに時刻は14時。
池の平湿原へ大急ぎで向かう。

つづく