TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

春の蕨山(わらびやま)

2013-04-20 | 写真日記

はやばや葉桜になったソメイヨシノに変わって、八重桜やハナミズキが
目につく通りの並木。4月も中旬に入ると、山もそろそろ花の時期だ。
さて、どこの山に行こうかと考え、今月はじめ、アカヤシオがきれいと聞いた
奥武蔵の蕨山を選んでみた。

奥多摩や奥武蔵へのアクセスは、距離のわりに時間がかかることもあって
つい足が向かない山域になっていた。
16号で八王子へでて青梅、飯能と、下道をずっと走っていくからには早出必須。
登山口まで3時間はかかるとみて、早朝5時に横浜を出発。
すると、道路がスイスイ走れて予定より1時間もはやく登山口に着いた。
クルマも走れなければただの箱、信号待ちやら渋滞でロスする時間は大きい。

 

蕨山は飯能から名栗川を遡っていった奥にある山で、登山口は有間ダム(名栗湖)
手前の河又と、バスで15分さらに奥に入った名郷がある。
コースとしては、名郷から登って、河又に下るのが一般的のようだ。
マイカー利用の場合は、さわらびの湯駐車場にクルマを置いて、バスを利用して
名郷から登りだせば、帰りのバス時刻を気にせずに歩けていいけど、平日のバスは
1時間に1本の運行。そのバスが来るのは40分後になるので、乗らずに行く。

 

さわらびの湯から原っぱ 
を横切って登山口に向かうとき、地面に咲く白い花を踏みつけそうになって

 あわてて足元を覗きこむと
アリアケスミレが散らばるように咲いてる。あらら「おはよう!」すみれちゃん 

 

登山口は道路を渡った 
墓場の奥にあって、

 

  

登山道を歩きだすと、さっそくマキノスミレが点々と咲いて出迎えてくれる

 

やがて樹林の間から名栗湖が見えてきて、

坂道から古びた鳥居をくぐると 
小さな祠が置かれている金毘羅神社跡に出た。ここまで登山口より1時間。
この先の金毘羅山はピークを巻いて尾根をすすむ。
大ヨケノ頭まで、アップダウンを繰り返しながら歩いてCSタイム1時間だけど、

 

 地面いっぱいにばら撒かれたように咲くフモトスミレや

 

フイリフモトスミレ、

 

  

エイザンスミレ、ミドリミツモリスミレ、

 

 これは??などと、スミレに出会う
たび、しゃがみこんでいて足は進まず、予定より1時間もオーバー。

 

 

立ったりしゃがんだりの動作を激しく繰り返していたら腰が痛くなってきた。
ひと休みして山を見渡せば、芽吹きが始まったばかりの山はヤマザクラが盛り。

 

春の陽射しがいっぱいの稜線 
右に左にミツバツツジの鮮やかなピンクがのぞいてランララン

 

 アップで~~

 

 

わぁ、きれい 上に下に花が咲く春の山。
ミツバツツジはたくさん咲いているけど、アカヤシオが出てこない。もう終わっちゃったかな、、。

 

 

  

陽射しいっぱいの林床にアケボノスミレ、え~と、、あなたも??

 

  

一部の登山道には柵もあって、ここから5分もしないうちに大ヨケノ頭(771m)に到着。
このピークに着くころからポツポツとアカヤシオが見られるようになるが、
花の盛りは過ぎ、散りはじめている木も多い。

それでも 
場所によっては見頃のアカヤシオもある。

 

 優しげな表情をした
ラブリーピンクの花びらを見つめてうっとり、、、 間に合ってよかったよかった。。

 

次のピーク藤棚山へ向かう尾根道は眺望もよく、ポカポカ陽気に包まれハッピートレッキング。
山肌のところどころ、山桜がまるくポチポチ模様になって春の山を演出。

樹林に囲まれ展望のきかない藤棚山を通過し、ピッチを上げて25分で蕨山直下の急登。
よっこらしょと登る真上にベンチが見えてきた。

 

蕨山(1033m)山頂 
ここのアカヤシオはほとんどがまだ蕾。

 

   

いやぁ~すごい急坂だった、お疲れお疲れ~  こ~んないいお天気なのに誰もいない山頂。
ベンチに座っていても暑いくらい陽射しは強烈。 1個しか持ってきてないおにぎりはすでに
食べちゃったし、昼寝する時間はないしで、5分休んで下山にかかる。

 

山頂から歩きだした足元にイワウチワが反対側を向いて咲いていた。
ちょっとお顔を見せてね~と回りこんでパチリ、、かわいい~

 

山頂から間もなくで有間山と名郷の 
分岐。ここから道は「コケたらタイヘン」の急下り。カメラをザックにしまい慎重に下っていく。
急降下の岩場にはトラロープが垂らしてあるが、ロープに頼るほどでもない。

 

急坂とやせ尾根の登山道にはアカヤシオが多く、こっちは今が見頃と咲いている。

 

花に見とれてつまずかないよう足元注意! ずっと、人の気配がまるでない。
時間に余裕をもって下山したものの、急な下りに時間をとられ、バスに間に合うかどうか
不安になってきた。時計を見ながらせっせと歩く。

道は雑木林の尾根道から杉林に変わり、沢沿いの道を下って林道になる。

 

杉林にはエイザンスミレがちらほら咲き、

 

沢沿いではトウゴクサバノオ

 

  

林道のふちにはタチツボスミレやニッコウネコノメ?が咲いているけど
時間がない時間がない、アリスに出てくる白ウサギのように駈け足で通り過ぎつつも
写真を撮ってバス停へ急いだ。
で、バス停には15分前に到着。 なんだ、慌てなくてもよかったじゃん。
しか~し、まだ時間は充分あるからと、ゆっくりしすぎて間に合わずの例がたびたびある
身には、これでよかったのだ。14:43分のバスを逃すと、次は17時近くまでないのだから。

 

バスにゆられて15分、クルマをとめたさわらびの湯に到着。
ラストはヾ(´・ ・`。)ノ"彡~~~パタパタ 、、あせって走ったのでどっと疲れた。
これまで何度か、バスに乗り遅れまいと心臓バクバクで下山した苦い経験から
忠犬ハチ公のごとくひたすら主人の帰りを待っててくれるマイカーの有難さを
身に染みて思ったものだ。アバウトな性格に公共交通利用は難しいと改めて実感。

さわらびの湯駐車場には大型観光バス2台がとまっていた。
イモ洗いの風呂は避けたいので、どうしようかなと迷っていたら、
湯上りの人たちがぼちぼち出てきたので入浴決定。
自動券売機で入浴券¥800を購入。となりにいたおばちゃんが「高いわね、
せいぜいこれくらいよ」と言い、片手をだしてパァに広げた、、、同感。

さして広くもない脱衣場は団体客でごった返していたが、それもほどなくして解消。
風呂は内湯と小さめの露天があるごくフツーの温泉。
お掃除のばあちゃんが、さっきは60人も団体さんが入ってお湯が出なくなっちゃって
タイヘンだったのよ~と話していた。 へぇ~そうゆうこともあるんだ。。
お湯に浸かって手足を伸ばし、疲れもとれて、これで眠くならずに運転できる。

春の蕨山、彩り豊かに目を楽しませてくれる花々がつづく山道、
河又~名郷のコースはそこそこ変化に富み、展望もあわせて楽しめる。
またこの日は、山頂近くで男性一名とすれ違っただけで、人の姿を見なかった。
上天気の山で、こんなこともめずらしい。
静かな山、たしかにそうだが、艶やかに咲く花と鳥のさえずり、ふりそそぐ陽光は
春の山特有の賑やかさがあって、ひとり歩いていることを忘れるほどだった。
 


春の野道を行けば、、その3

2013-04-13 | 写真日記

ご近所散策も楽しい花いっぱいの春

 

玄関を出て、トト、トンと階段を下りた道路の向こうがわ、

縁石の細い隙間に咲くアリアケスミレ??
いまは空き家になっているマンション1階の庭をフェンス越しに覗くと、

  

あらぁ、今年はスミレさんもお仲間に加わって、仲良く咲いてますよ~
主のいない芝生の庭だから、刈り取られる心配もないしね。

 

 

急勾配の坂を下ると、夏でも涼しい谷間の道。
ここは市の緑地保存地域だけど、年々住宅が建って環境も変化。
買い物など、行き帰りにたびたび通るお気に入りの道だけに、ちょっと悲しい。

ムラサキケマンが花盛り、さて自転車を樹に立てかけ、お花の観察。

 

  

これはコスミレかな? すこしピンクがかっているのもある。

 

地面に張りつくように広がるキランソウ。写真では青っぽいが、実際は濃い紫色。
「地獄の釜の蓋」という別名があるくらい薬効があるそうだ。

 

  

マルバスミレにカキドオシ、

 

自転車をとめた左側の空き地には、ニリンソウが咲きだして、
サクラの花びらが散って、どれが花やらわかりにくいけど、

こんなかんじ、。 

 

 マルバスミレも賑やかにワイワイ

 

そして坂を下りきると、

畑の奥に農家さんの見事な花屋敷
毎年足を止めて見入ってしまう景色。

 

てまえの小路には 
スイセンもきれいに並んで~

 

 

やわらかなグリーンが広がる鶴見川のほとり。
天候、気温ともに荒々しく変化する春、けどその合間には穏やかで初々しさに
満ちた日もあり、絶妙なバランスでもって季節はすすんでいく。。

 


山高神代桜

2013-04-10 | 写真日記

わに塚のさくらを見て、おにぎりを買おうと寄ったコンビニで
近辺の桜周遊マップをもらった。
見ると、韮崎から小淵沢にかけて桜の名所が多く、いちばん近いところで
有名な古木「山高神代桜」があり、その先に「真原桜並木」がある。

2008年に高遠の桜を見に出かけ、その帰りに神代桜と神田のオオイトザクラに
寄ったときは、神代桜は花も終わりの頃でオオイトザクラはまだ蕾だった。
そのとき時間がなくて寄れなかった、真原(さねはら)の桜並木へ行ってみることにする。

途中の道路のあちこちに「神代桜まつり」のぼり旗が風にパタパタしている。
道はこっちでいいのかな?と不安になってきたので、とりあえず神代桜を見て
場所を確認してから真原に向かうことにした。

  

神代桜のある実相寺周辺は、駐車場に民家の庭を開放していて、その呼び込みや誘導に
はりあげる声や花見客も多く、観光地たる賑やかさだ。
駐車場係のおばちゃんに真原の桜並木の場所を尋ねたら、まだ咲いてないよとのこと。
そっか、ここのソメイヨシノも見ればまだ蕾が多い、咲きだすのはエドヒガンのあとだね。

 

 

 

真正面から見た神代桜。多数の添え木に支えられて必死に花を咲かせている老木は
どこか悲壮感さえ漂うが、樹齢約2000年という長い年月を生き抜いてきた生命力は驚くばかり。

 

日本最古のエドヒガンザクラで、樹高10.3m、幹回り約10mの巨樹として国の天然記念物に
指定されている。 

 

樹勢が衰えた時期もあったそうだが、手入れされて現在も花つきは見事。

 

「痛々しい・・・」桜を眺める人たちからそんな声も聞こえてくるけど、
老いてなお、命あるかぎり精一杯花を咲かせる桜の樹に感動すら覚える。

 

 

 

花があふれる実相寺の境内から甲斐駒ヶ岳を望む。
山の団十郎たる呼び名にふさわしい山容。

 

桜もさまざまな種類が見られ、

 

ここはすでに春爛漫。 

 

 人で混雑する境内を抜け、

 

 

畑の畦道を歩いてみれば 

 

ノジスミレが桜に負けじと春を歌っていた。   

 

 


春の野道を行けば、、その2

2013-04-05 | kanon

菜の花畑で遊んだ2日前、通りすがりの道でお花に呼び止められて~
すぐに反応ピヨピヨ隊

道路を挟んで咲くハナモモ、コブシ、レンギョウ、

 

全身で花に 
アタックするひび隊員

 

 

 ピンクピンク~ちれいちれい

 

 

桃林でのほほ~ん 

 

 

 道路の向かい側では
コブシがまぶしいくらいに白く輝き、レンギョウ、ヤブツバキが彩りを添えて
対面に咲くピンクのモモと美しさを競っているかのよう。。

 

コブシに並んでシデコブシも満開

  

ここのシデコブシは蕾が薄いピンクで花はほんのり薄紅が入る程度だけど
2008年に境川で、藪をはらいながら川岸に降りて見たシデコブシは、
花弁が
濃淡ピンクのリバーシブルだった。
先日花が気になって行ってみると、土手は護岸工事されて当時の面影もなく、
優雅な花弁のシデコブシは消えていた。



 

 

雑木林ではシュンランがコンニチハ~

 

ピヨピヨ隊本日のミッション、お花を見つけよう!
見つけたら、ブチッと引っこ抜いたりしないで隊長に報告するのだよ、それ行け~

ほほっ^^、あっちこっち見ながら歩いてますよ。。

 

あったよ!紫色のお花! すっ飛んで報告にくるかん隊員。

 

どれどれ 
ほ~んとだ!この毛深い子はアカネスミレちゃん

 

  

スルンと毛のないこっちはオカスミレ、アカネちゃんのご親戚。

 

 

 

  
ここ新治の森はピヨピヨ隊登山訓練基地 斜面を登ったり下ったり、
木の根が張り出す山道を歩かせたりして心身の鍛錬。

 


急斜面で滑り落ちそうになりながらも、なんとか登りきって満足げな笑顔。
かわいい子は野に放て。。(^O^)

 

 


わに塚のさくら はやくも満開!

2013-04-01 | 写真日記

3月最後の週末は季節が逆戻り。
もうご用済みと、しまいこんだ冬のコートをまた引っ張り出して着るほど
寒すぎる花冷えとなった。

寒暖の差が激しい春の天気、29日は初夏を思わせる陽気で、
花見に出かけた山梨では気温23℃と、暑いくらいだった。

以前から気になっていた韮崎の一本桜「わに塚の桜」が
満開を迎えたとの情報に、今年はチャンスを逃さず行ってみることにした。

とくに慌てて家を出たわけでもないのに、
走り出してからいくつか必須アイテムの忘れ物に気づいたが、すでに後の祭り。

・まず、マスク、忘れちゃいけないダイジなものなのに、、、
(花粉にやられ、一晩中ハナをかみ続けて眠れない仕打ちを受けた)
・つぎに、おにぎり
(食べようとして、あ、ない!と気づいたときの空しさったら、、
・そして、目的地までの行き方をメモった紙
・さらに、ケータイまで忘れて~ナビも使えない。
(でも、忘れっぽいアタマではあるけど、見た地図がスポンと見たまま記憶される
便利な機能が備わっていて、目的地にはスムーズに到着。アタマは常に鍛えねば、、、)

 

臨時駐車場に向かう県道から、たわわに花をつけた桜が!

キャパ15台くらいの臨時駐車場は朝の時点でほぼ満車。ここから農道を歩いて桜に向かう。

遠くの山をバックに 
畑の中にすっくりと立つ、美しい樹形のエドヒガンザクラ、わに塚の桜。

 

田んぼの畦道の先に鉄パイプの柵があり、その後ろにカメラ持った人たちが集まっている。

この場所からは、右に望む八ヶ岳を入れた「わに塚のさくら」定番写真が撮れる。
あいにく空は春霞でもやっとしていて、八ヶ岳もぼんやりとしか見えない。

 

 

枝の先々まで麗しく花を咲かせ、見る者を魅了する一本桜。

 

 

サクラにショッカサイ、スイセンの 
コラボも春の里山らしさいっぱい

 

 

 

樹から離れないと全景を写すことができない大きな桜、
上から下まで淡いピンクの花であふれている!

 

 

桜の根元にある「わに塚」の解説板を 
読んでみると、韮崎段丘の中央にある塚は、「日本武尊」の王子「武田王」の墓
ともいわれることから「王仁塚」、また一説には、塚の形が鰐口に似ているので
「鰐塚」などの諸説がある。

一本桜の樹齢約320年、樹高17m、根回り3.4m、幹囲3.3m。

 

夜にはライトアップされるそうだけど、月明かりにほの白く浮かぶ
わに塚のさくらを見てみたいと思った。
桜の周囲をゆっくりとまわり、立ち止まっては眺め、その美しさに酔いしれる。
心に残る春の一景、わに塚のさくら。。