2011年初登りの山に、栃木の里山を選んだ。
300mそこそこの山が連なる低山なれど、印象に残るいい山だった。
冬は冬らしい寒さと雪のある山を歩くのもいいものだけど、
西高東低の冬型気圧配置がガンとして続き、これまでの暖冬はどうしたやら
寒さ厳しいこの冬は、陽射しいっぱいの山を歩きたくなる。
東北道・佐野藤岡ICからR50を足利方面に走っていると、畑が広がる右手の向こう、
てっぺんに「大小」の文字がある山が見えた。
おお! あれが大小山か! なんて分かりやすいことよ
おかげで登山口へすんなりと到着。
9:10 いくつかある登山口のひとつ、「やまゆり学園」から歩きだした。
登山口の道標には、大小山へ1.1km、大坊山へ4.5kmとある。
冬枯れの雑木林を10分も登ると、もう景色が見渡せるようになり、
尾根に出ると、早くもゴキゲンな展望がひろがってニッコリ~ やったね
遠くに富士山
浅間山も見える。
天気は上々 おひさまポカポカ きょうは最高の山日和~
展望スポットだらけの山道がつづくものだから、つい立ち止まっては景色を眺めてとスローテンポ。
行く手に大小山、その向こうに妙義山が見えてきた。
大小山(282m)山頂
ピークの正式名称は鷹ノ巣山なのだが、
この山は大天狗・小天狗が住む霊場として崇められていたことからこう呼ばれてきたそうだ。
ただピークとしては、となりの妙義山(336m)の方が標高もあり、眺望も優れている。
コース最高峰の妙義山へは、いったん下ってのぼり返す。
地形図では妙義山が大小山となっていて、ちとややこしい。
妙義山頂手前はこんな岩場になっていて、ここを登ると絶景の山頂。 10:30着
周囲360が見渡せる山頂からの眺めはすばらしい!!!
奥にうっすら冠雪した山々、手前にこれからたどる尾根道と大坊山が見える。
右の雲の真下にうっすら見えている山は筑波山。
山頂には地元のかたたちが何人かいらして、私たちが横浜から来たというと、みなさん一様に驚かれた。
(呆れたというか?) 地元のかたたちにとっては手頃な散歩コースとして歩かれているのだろう。
とはいえ、どうしてどうして、低山ながらも変化に富んだ山歩きができるいい山だ。
さて、この先コースはアップダウンを繰り返して進むのだが、残り半分あるのでゆっくりしてもいられない。
ややピッチを上げて後半をスタート(11:00)、こんなに下っちゃうのぉぉというくらい稜線を下降。
するとまた緩やかにのぼって岩場を二ヶ所通過。
一方の岩場にはロープが付けてあったが、ロープに頼るほどでもない。
気持ちいい陽だまりのトレイルがつづく。
途中、風のない場所を選んで昼食。
下ればのぼるの山道、起床峠(こしとことうげ)を過ぎるとすんごい急坂
ハァハァと息を荒らげてのぼり終えたちょっと先に休憩所のような建物があった。
なんでも麓の採石会社社長さんの趣味による小屋とか??
その小屋横にデンと鎮座しますは
岩でできた無事カエル神
山行の無事を祈ってお賽銭をチャリ~ン
さてさて展望のトレイルはこの後もつづき、
眼下にひろがる平野を見下ろしながら歩を進める。
ズームアップしてみると、ゴルフ場の向こうには佐野の町、その奥に見えるのは男体山??
長林寺と大坊山の分岐付近にはベンチもしつらえてあって、ひと休みするのにちょうどいい。
ミニ縦走の終点、大坊山(たいぼうさん)285mに13:35到着。
山頂を下っていくと大山祇神社の境内となる。
無事に下山できたこと、コンデジを登山道で落としあわやオシャカと思いきや、寸でのところで
止まり助かったこと(しかも先日液晶画面を交換したばかり)のお礼をこめて鈴を振る。
ジャランジャラン。。
神社からはやまゆり学園目指して舗装路をテクテク歩く。
神社の駐車場にクルマを置いて登るのが一般的なようで、途中で何組かの登山者とすれ違った。
やまゆり学園着 14:35。
好天に恵まれ、思う存分眺望も満喫でき、たのしい山歩きができた。
冬の陽だまりハイクにとてもいい山だと思う。
登山口もいくつかあるので、それぞれペースに合わせてコースを選ぶこともできる。
ユニークな山名といい、印象に残る山だ。