秋の気配が感じられる9月中旬、道志道を山中湖までドライブがてら石割山に登ってみた。
東名を厚木で降りて、宮ヶ瀬から山中湖へと抜けるクネクネ道はお気に入りのルート。
山中湖に出る手前の赤い鳥居を目印に右折(石割山ハイキングコース入口)、
緩やかな坂をのぼっていくと石割神社の駐車場に着いた。
黄色い橋を渡って鳥居をくぐると、終わりの見えない長~い石段が延々と続いている。
その数407段、(;゜Д゜)! ひぇ~っ、、
途中で何度も休みながらやっとこ石段をのぼり終えると富士見台で、東屋がある。
ここから山道となって石割神社まで
石割山8合目にある石割神社と大岩。大岩が石の字に割れていることから名前がついたそうで、
無病息災のご利益があり、
岩の割れた隙間を、時計回りに3回通れば幸運が開くという。
かなり狭いが、妊婦でも通り抜けられるそうだ。また悪いことをした人が通り抜けようとすると、岩に挟まれて
しまうという言い伝えがある。
神社からは木の根が剥きでて土がえぐれた登山道を登っていく。
道の真ん中に横たわるヘビがいてしかも動かない。またいで通るのもなんだしとしばらく見ていたら
やっとノソノソ動きだし薮の中に消えてくれた。このところ山に行くたびヘビに出会う。
石割山頂(1,413m)
眼下に山中湖、その向こうに富士山が望めるのだけど、きょうは雲の中、、。
陽射しをよけるところのない山頂は暑く、草の陰に寄り添うようにして休憩。
山頂右手はテンニンソウとハンゴウソウにおおわれ、花の向こうにはどっしりとした山容の御正体山。
足元では、秋の花に夏の残り花が入り交じって咲いている。
左・キバナアキギリ、右・フシグロセンノウ(鮮やかなオレンジ色がどこでもよく目立つ)。
山頂から平尾山に向かって下る道はアキノキリンソウが
花盛り。
花がねじくれているのが変わってる
トモエシオガマ。 シオガマギクの変種だそうで、てっぺんにだけ花がつく。
赤土のえぐれた急坂を下り終えると、閉塞感のある笹が繁る樹林の平らな道となり、
わきにはテンニンソウの群落がつづく。 ミズヒキ、ハギ、イヌコウジュなど秋らしい小さな花が多い。
とても小さくて目立たないノブキなど、よ~く顔を近づけて見ると、お星さまのような白い花が
集まって咲いてめちゃかわいい。
秋といえばキノコちゃん。。真っ赤なカサがよく目立つタマゴダケは美味しいらしい。
見かけるたびに、どうしようかな~晩のオカズに採っていこうかしら、、と思うのだけど、
なんか躊躇しちゃう。。
タマゴダケによく似ているキノコで、カサに白いポチポチがあるベニテングダケは毒キノコ。
ベニテングダケをムシャムシャ食べてた子グマが、3個目を食べたあたりでグエッとなり、
いきなりひっくり返って目がトロンポワン(@_@;) しばらく仰向けになったままだったので
死んじゃうのかもと思って見てたら、雨が降ってきて我にかえり、あわてて走り去るという動画を見た。
クマでも即座に幻覚が起こるみたいだけど、死ぬことはなかった。クマの胃袋だから???
秋の誘惑はキノコだけにあらず、、、
、バライチゴってば、甘くてジューシー
もっとないかしらって探したけど、1個だけだった。。
そうそう、バライチゴはそのまま食べても美味しくないというハナシもありますが、
すこし黒ずんできたくらいのよ~く熟した実はオイシイですよ~
ギェギエッと騒がしい鳴き声で
群れているのはソウシチョウ。
外来種で籠抜けしたのが野生化したものだそうだ。
笹と広葉樹のあるところでよく見かける。
石割山から40分ほど下って平野への分岐
直進すると平尾山で、ピークを踏んで戻ってもよかったけど、曇っていて富士山も見えないからパス
して平野へ向かう。 右手に山中湖が見え隠れする道の両側には野菊が咲いて秋の風情。
野菊はどれも同じようで見分けがつかない。かろうじてわかるのは右のノコンギクだけ、、(ノ∀`)
やがて道は階段状になり、暗い樹林をひたすら下る。
湿り気のある山道きわにツリフネソウとミゾソバが、ゆらゆらといつまでも風にゆれていた。
駐車場と書かれた小さな案内板を左に曲がり、ジグザグに下っていくと、やがて水音が聞こえ、
飛び石伝いに小沢を渡ると間もなくクルマをとめた神社駐車場に着いた。
3時間ほどで一周できるショートコースながら、花も楽しめたいいコースだった。
近くには温泉「石割の湯」もあるので、こんどは行ってみよう。。