梅雨本番、じめじめムシムシの時期だけど、
そんな不快さを忘れさせてくれるのがカラフルな紫陽花。
まだまだ遠出が難しいピヨピヨ隊、出かける場所もかぎられて~
でもって、今回のチョイスは「相模原北公園」へ。
山通いのさい、いつも通る道沿いにこんもり緑の森が気になっていたところが
調べてみると公園で、都合のいいことに近くにはオープンテラスのパン屋さんまである。
そしていま公園では、200種10000株のアジサイが見頃ということで、決まり~
パン屋さんで昼食調達して公園へ。
立派な駐車場も完備していてしかも無料、太っ腹な相模原市(*^。^*)
散策路の両側に並ぶアジサイ、ピヨたちもボールのような花に引き寄せられて~
森の木立ちをバックに白いアジサイ、アナベルが一面にひろがって涼しげ~
ライムグリーンのつぼみが
純白の花(咢)となって開花するアナベル、葉の緑とのコントラストも清涼感があって美しい。
カシワに似た葉の形が
特徴のカシワバアジサイ。 円錐形のボリュームある花はゴージャスかつエレガント。
蒸し暑さから逃れるように森の散策路へ向かうと、木立ちの下に群がるアナベルが
木漏れ日をうけていっそう美しい
アジサイに彩られた森の散策路
ゴソゴソと森の中へ侵入したかん隊員、どんぐりを見つけてゴッキゲン
あっ!きのこ!!
足元に生えてたキノコを採って~何を思ってかすぐに引き裂き分解、、、
かたやひび隊員、ひとり歩きまで、もうちょい時間がかかりそう、、、
かわいい手で握るロープが、いつの日か岩壁を攀じるロープに変わってるかも~
蒸し暑さのなか、ときおり風に乗ってふわ~んといい香りがしてくると思ったら、
バラ園があって
見頃は過ぎているけど、まだ遅咲きのバラが楽しめるローズガーデン。
私たちの後ろに咲いているのは名前もかわいい「ひなあられ」
花弁の縁はスイートピンクで真ん中が白い一重のつるバラは、
なるほど、桃の節句のお菓子ひなあられのイメージにぴったり
作出国は日本、米国名はスプリングフィーバーですって。。
白いアジサイ、アナベルが印象的だった相模原北公園、
その数日後にFMで浅田次郎の朗読番組「あじさい心中」があって、なんとなく聴いていたら、
ストーリーのラストで、
やがてリリィは、あたりを埋めつくす花にまぎれて、純白のあじさいになった。
の一文が妙にアナベルとかぶって感慨深い作品だった。
「あたしって最低の人間なんだ」自らそう言って話す過去、
十代の後半から「しあわせ」に見離されたような人生を送るリリィ。
聞いていてなんともせつなくなる身の上話で、このあたりぐいっと引き込まれる。
さびれた温泉町へふらりと訪れた客に、年増のストリッパーリリィが一緒に死んでほしいと、
哀願するのを客の男はこともなげに了解する。男の方にもそれなりの事情があって、
それもいいさと、、。そんな展開だけど不自然さもなく、リリィの語りがじつにいい。
場末のストリップ小屋でどうしようもない人生の大半を過ごしてきたリリィ、
それでも「純白のあじさい」たる心意気は萎えずにいた。
ちょうどいまの季節におすすめの読み物。。