TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

夏の花咲く湯ノ丸山へ

2013-08-13 | 写真日記

はやばや梅雨明けしたわりには、夏らしい青空が広がることもなく
暑さだけが先行する不安定な空模様のまま、7月も最終日となった。
記録的な豪雨に見舞われた地域は、その被害も深刻で、
いつの時代も天候に翻弄されることに変わりはない。
そんな状況下だけに、予定していた北アを取り止め、日帰りできる
湯ノ丸山へ行くことにした。

関越から上信越道にかけて、どんよりした曇り空だったのも
軽井沢を過ぎると空はどんどん明るさを増してきた。やったね(*´з`)♪
東部湯の丸ICから地蔵峠まで30分、くねくね道を上がっていくと
車道ぎわにはニッコウキスゲをはじめ、色とりどりの花がせり出して咲いている。
アプローチからしてナイス! 楽しい予感*ρ(‘V゜♯)q‐♪*

 

地蔵峠駐車場は平日ゆえガラガラ 
端っこにとめてあるお仲間NBのおとなりに駐車^^ 後ろに見える草の斜面を登っていく。

 

リフト下の斜面はじりじりと暑く、ふぅふぅしながら登っていくと、

 

  

行く手にはのんびり草を食む牛さん。茶色の牛さんがなぜかずっとこっちを見ている。
そんなに見つめないで~

リフト降り場から先は笹に混じって夏の花が盛りで、
ハクサンフウロ、ノアザミ、ノハラアザミ、クルマユリ、ウスユキソウ、シモツケ、ツリガネニンジン
イブキジャコウソウ、マルバダケブキ、ヤマオダマキ、カラマツソウ、チダケサシetc.
etc.

正面に見えてきた湯ノ丸山

 

笹に混じって 
ハクサンフウロがびっしり。

    

草むらでちょこちょこ咲くのはシャジクソウ。風変わりな名は車輪のような葉からきてるとか、。

 

  

高原のお花畑に集まってくる蝶といえば、
ウラギンヒョウモンと、ふわふわのチダケサシにとまるヒメキマダラヒカゲ。

 

紫色の花を好むといわれるミヤマシロチョウはアザミが大好き。 花が豊富なので蝶も多い。

 

 

   

ぼうぼうと伸びる夏草をかき分けながら歩いていくと、薄緑色の花が目に入った。
これはオオヤマサギソウかしら? 右の全体が黄緑色のはヤマサギソウ?
ラン科ツレサギソウ属って、どれもよく似ていて分かりにくい。

 

バルーンスカートみたいなかわいいクロマメノキの花。
浅間ぶどうとも呼ばれ、秋にはおいしい実になる。

 

 

  

山頂の空にはきれいな巻積雲があったがすぐに消える。 登ってきた方向をふり返る。
陽射しをさえぎるものがなく、汗だくになって登る。

 

      

岩の周囲にイブキジャコウソウ、ホツツジはそこかしこにいっぱい!

 

やほっほ、湯ノ丸山頂もうすぐだ!きっぱり夏空ひろがって~~

 

そして偶然にも、2007年2月にほぼ同じ位置から撮影してる冬の湯ノ丸。
晴天ながらも冷気は凄まじく、ものすごく寒かった。

けど、寒さも吹き飛ぶ 
楽しさだったのが、山頂から滑り降りるソリ。ジェットコースター並みのスピード感、雪の飛沫
を顔に浴びながら、え~い、ままよ!と行く先はソリまかせ、、、わずかながらも人生捨てた
気分になれるのが醍醐味

 

  

なだらかで広々した湯ノ丸山頂(2,103m)。後方の山は小烏帽子と烏帽子岳、さらに奥には
うっすらだけど北アルプスの山々が連なる。山頂標柱にぶら下がっていた寒暖計を見ると
気温19℃。 奥歯をカチカチさせながら凍てつく山頂に立ったときのことを懐かしく思い出す。

 

  

山頂付近ではマツムシソウやコキンレイカが咲きだし、ウスユキソウはいたるところで見る。

 

下山は烏帽子岳へ向かい、鞍部から烏帽子歩道で地蔵峠へもどる。
烏帽子岳との分岐までは急下りながらも花は多く、木陰もあって湯の丸歩道より涼しい。

坂の途中で、ほんとにこっちでよかったのかなと不安になり(よく逆方向へ行ってしまうため)
追い越していった男性の背中に声をかけ道を確認。このかたは手ぶらで、飲み物さえ持たずに
登ってきたらしい。この暑さに水なしとは、、。

シモツケのピンクが賑やかに登山道を彩り、強い陽射しにデレっとするオオバギボウシ、クガイソウも
ちらほら。シュロソウ、ヤマオダマキ、コウリンカ、木陰にはヤマブキショウマがさわさわゆれて涼しげ。
種類、色ともに多彩な山の花オンパレード。

 

 

  

烏帽子岳を眺めながら下り、分岐を左に地蔵峠へもどる。
ここから道は平らになって歩きやすく、樹林の中を行くので涼しく快適。

     

こっちの道も花が多く、途切れることなくいろいろ咲いている。 濃い紫のウツボグサ。

 

   

陽当たりのいい斜面にノギラン。またネバリノギランは各所で見る。
これも花か?と思えるくらい小さくてよく見えなかったが、写真をモニタで見てみると
ホザキイチヨウランらしい。

 

やがてカラマツ林に入り、白窪湿原の分岐を過ぎるとキャンプ場で、

 

  

キャンプ場わきの草原はニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ワレモコウ、
そしてノアザミがぼうぼうと咲いてあたり一面に広がっていた。
キャンプ場からは林道を10分ほど歩くと駐車場。

タッタと歩けば3時間かからずに歩けるコースも、歩き初めから終わりまで絶えることなく咲く花に
目を奪われていたら、5時間ちかくもかかってしまった。このあと池の平湿原にも寄らなくちゃと
駐車場へ急ぐ。 クルマにもどると、さっき道を尋ねた人がいたので、飲み物なしで喉渇かないの
ですかと聞いたら、このくらいの距離なら平気ということだった。へぇ~そうなんだ、、。
男性は地元のかたで、あまり暑いので涼みに来たという。乗ってきたのは125ccのバイクで、
中古で手に入れたロードスターも所有していて、それで2台並んでとめてあるNBを見てたという。
は、はやく池の平に行かないと時間切れにと思いながらも、クルマの話は長くなりがちで~
しかも同じ悩みのオイル漏れ症状アリ、、、そんなこんなで意見交換してるうちに時刻は14時。
池の平湿原へ大急ぎで向かう。

つづく