TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

乙女高原の花と蝶

2010-08-28 | 写真日記

猛暑から逃れ、涼しい高原へ~

勝沼ICからぶどう畑が広がる道を塩山へ。
杣口林道を右に左にカーヴを切って上がていくとクリスタルライン、
焼山峠からさらに進んで、標高1700mの乙女高原に着きました。

  

乙女高原は、周囲を森に囲まれ、その森の真ん中がぽっかり開けた草原になっています。
森が草原に迫っているのは、自然の遷移によるものです。
「遷移」とは、自然が長い年月の間に移り変わっていく様子を表した言葉で、
この草原も、飛んできた木の種が成長していくにしたがい、
やがて草原は消滅し、森となってしまう運命にあります。





ではなぜ、乙女高原がいまのところ草原を保っていられるのかというと、
その昔、ここのカヤト(ススキ)が麓集落の人たちによって刈られ、
カヤは肥料や飼料として利用されていました。
その後、乙女高原はスキー場となり、毎年冬には草刈りが行われました。
この草刈りによって、木の種は根付いても刈り取られ、森に遷移しなかったのです。
ところがスキー場がクローズとなり、そうなると草刈りが行われず草原は森になってしまう、、
そこで乙女高原を守る有志のかたがたが立ち上がり、草刈りを継続することになりました。





そうなんです、里山も人間が入り、間伐や下草刈りを行うことで保たれるように、
花が咲き、蝶が舞う美しい草原も、人の手によって守らなければ、森に飲みこまれてしまうんですね。
乙女高原を美しい草原のまま残すために努力なさっているかたがたに感謝です!




                                



さて、前置きはほどほどに、乙女高原の乙女たちをご紹介しましょう
真夏の高原は、花と蝶の楽園です

亜高山性高茎草原の乙女高原では、茎の長い背丈の高い草花が多く、
散策路は長く伸びた草の葉が覆いかぶさるように道をふさいでいます。



    

淡いピンクの小さな花が穂になって咲くチダケサシ(ユキノシタ科)、
その後ろで咲いているのはタチフウロ
フウロソウ科の花には、他にもハクサンフウロ・アサマフウロがありますが、
タチフウロはなかでもひょろっとしてスレンダー、花のピンクも薄い優しげな色です。


    

ピンクの乙女、こちらはシモツケソウ(バラ科)とカワラナデシコ(ナデシコ科)

シモツケソウは草原をピンク色に染めるほど、群生することがあります。
ふわっとしたやわらかなピンクが広がる草原はファンタスティック

ちょっと見たかんじはカーネーションに似ているカワラナデシコ
鮮やかなピンクは草むらのなかでもよく目立ちます。




次はパープル系の乙女、ゴマハノグサ科のクガイソウヒメトラノオ、シソ科のウツボグサ


       

ブラシのような花穂には、昆虫たちがたくさん集まってきて蜜を吸うクガイソウ。
昆虫たちにとって蜜を採りやすい花だけあって、いつも賑やかです。

クガイソウに似ていますが、よく見ると花の形が違うヒメトラノオ(右写真)。
クガイソウの花は筒状ですが、ヒメトラノオは花びらが開いて広がっています。



  夏枯草(かこそう)という別名もある

ウツボグサは、高さ30cmほどで、この草原ではおちびさん。
背の高い草に囲まれて、ニュッと横から草をかきわけるようにして顔を出していました。
名前の由来は、その昔、矢を入れて腰にぶらさげ持ち歩いた靸(うつぼ)に
穂の形が似ていることからつきました。



緑の草原でとりわけ目立つのは黄色系の乙女


    

もうすこし早い時期だともっとたくさん見られたと思うキンバイソウ
8月に入ると数も少ないですが、品のある美しい花です。
キンポウゲ科特有の、花びらに見えるのは萼で、雄しべに添うように並んでいる
細長いのが花びらです




      

キオン(キク科)とホソバノキリンソウ(ベンケイソウ科)、どちらも葉の縁に細かなギザギザが
あって、この鋸歯状の違いが花を見わけるポイントです。



       

見るたびいつも、おもしろい形だなぁと思うコウリンカ(紅輪花・キク科)
渋めのオレンジ色といい、花開くほどに花びらが反り返って垂れ下がるのといい、
草丈50cmとここではチビながらも、その個性で目立つ存在です。


真夏の高原に咲く花、おなじみのところで、

      

コオニユリ(ユリ科)       ヤマオダマキ(キンポウゲ科)   シシウド(セリ科)

まだまだ他にも夏の花がいっぱい咲いていますが、








8月初旬の主役はヨツバヒヨドリ(キク科)、見渡すかぎりの大群落をつくっています。
よく似ている花にフジバカマとヒヨドリバナがあって、前者は自生している数はとても少ないですが、
後者は里山などでフツーによく見かけます。
そして、このヨツバヒヨドリですが、 蝶の大好きな花なんですね~





                  

ふわり、ふわり、、風にのってゆるやかに舞うように飛ぶ姿が優雅なアサギマダラ
太陽の光に透けて見える浅葱色の翅がとても美しい
この優美で繊細な蝶が、何千キロも飛行するする蝶だなんて信じられないくらいです。

  

涼しい場所を好んで飛ぶアサギマダラは、ヨツバヒヨドリが大のお気に入り







  

ハデな色と柄がいやでも目につくクジャクチョウ、やはりヨツバヒヨドリが好みのようです。
そしておもしろいのが、翅の表と裏がまるっきり違い、まるで別人(別蝶)、、、、
翅を閉じた状態では、ほぼ黒一色に見えます。なにか理由があるんでしょうね~









マルバダケブキの蜜を吸うウラギンヒョウモン???
タテハチョウ科の△△ヒョウモンは種類が多く見分けがイマイチ?です






  

つぶらな瞳がかわいいミヤマチャバネセセリとシンプルな翅が美しいジャノメチョウ





  あまり黄色くないけど、キアゲハです。



                                 



花と蝶で賑わう真夏の高原、周囲の森からはたえず涼しい風が吹き抜けていき、
陽射しは強いけれど気持ちよく過ごせます。
花を見つめ、蝶を追いかけ、草をかきわけながら歩く小道は楽しく、
白樺の木陰でひと休みして耳を澄ませば、鳥が歌い風が渡る心地よい音が聞こえます。
夏は、森の生き物たちの命を紡ぐ動きがいちばん活発な時期、
彼らのそうした姿を目にし、また感じることによって、
なんだかとても元気をもらえたように思える、、、不思議ですね。

もう、いまごろは秋の花が咲いていることでしょう。




霧の会津駒

2010-08-19 | 写真日記
「駒ヶ岳」とつく山の名前は全国にいくつもあり、
その由来は、山肌に見える残雪(雪形)が、駒(馬)形に見えることからきているという。

さて、今回登った会津駒ヶ岳は福島の奥地、桧枝岐村にある標高2132mの山です。
山頂から綾線をたどれば、尾瀬・御池にも6時間ほどで行けて、
3年前に尾瀬国立公園の一部として国立公園に指定されました。
その尾瀬に近いこともあって、山頂には高層湿原が広がり、
花の山として知られ、日本百名山のひとつでもあります。

                  

東北道・那須塩原ICから国道352号線を登山口に向かって2時間ほど走ります。
くねくね峠道かと思ったら、どこまでも平らな舗装路で、民家もけっこうあり
山奥とはいえ、とても走りやすい道がつづいていました。
国道から林道を10分ほど上がったところが滝沢登山口。
荷物を整え出発です。



手すり付きのリッパな階段をトントンとのぼったら、あとは延々樹林帯の急登です。
今夜は小屋泊まりで、小屋は素泊まりのみということで、
食糧やら水やら持参しなければならず、それでザックはそれなり重く、
「ヒェ~ 重たい!」を連発しつつ、亀の歩みで歩きだしました。

下界の暑さを思うと、山は天然クーラーの涼しさではありますが、
それでも背負いなれない荷物で坂を登るのとで体はヒートアップ
汗がとめどなく吹きだします。

樹林帯では花もすでに終わっていて、咲いていたのは

この小さな花ツルアリドウシだけ、 、

マイヅルソウの葉がかなり見られたので、もうすこし早い時期だと、
ツライ登りを花たちに慰めてもらえたことでしょう。


ひと休みしていたところへヒラヒラと飛んできたのは



チョウかと思いきやガで、キンモンガです。翅の一部が欠けています。
ガの仲間にはチョウのようにきれいで昼間から活動するのもいます。


いやぁ~ 歩きやすい登山道ですが、展望のない樹林帯の急坂が長々とつづき
山登りのつらさを味わえます


   

そんな変化に乏しい樹林帯の、木の根元にはお地蔵さまがありました。
小さな岩板に彫られた可愛らしいお地蔵さま三体、なんだかほっとさせられます。


今回はめずらしく同行者をともなっての山行です。
小屋泊まりは初めてという、山歩きを始めたばかりの彼女、
バテて「山はもうこりごり・・」なんて言われないよう、スローペースで山頂を目指します。
歩き慣れていないかたにはキツイ登りですが、大汗かきつつも始終にこやかに歩いてくれました。
いつもは黙々と歩く単独行の私も、久しぶりに連れ合って登る楽しい登山になりました。







       

標高が上がってくると、それまで咲き終わっていた花が見られるようになります。
ゴゼンタチバナもまだきれいな状態で咲いていましたし、マイヅルソウも咲いているのがあります。
白い花びらに黒いシベがシックなゴゼンタチバナ、咲き終わってシベだけが残った状態も、ステキですね。



  

そして、ようやく樹林帯をぬけ湿原に出ました!
霧がかかっていますが、明るく開放感ある湿原に出たうれしさ、
ワタスゲが風にゆれる高層湿原は、夏らしさいっぱいです

ベンチにザックを放りなげ、大休止&花たちをに収めてと、ルンルンルルン



秋には葉が色づいて美しい草紅葉となるキンコウカ、黄色の花は繊細。


   

気品あるブルーのかわいい花、ミヤマリンドウ
タテヤマリンドウに似ているけど、よく見るとちょっと違う。
おとなりの花びらがクルッとカールしている花は、名前がわからずじまい・・・


  これはホソバノキソチドリでしょうか?
似ている花にキソチドリやトンボソウもあり、野生のランは区別が難しい。

湿原や沼のほとりには目立たないけどかわいい花が多いです。
でも高層湿原にいちばん似合う花といったら、やっぱワタスゲかな。。

      



                             


ときおり薄日が射していたものの、雲はとれることなく、休んでいる間にも霧が濃くなってきました。
駒の小屋まであとどのくらいだろう、、、ここからは木道を歩いていきますが、
上り坂には変わりなくもうひとがんばりしなくちゃです。


 晴れていれば周囲の山々が見えるのですが、

霧にすっぽり包まれてしまい、ひたすら小屋を目指して歩きました。




 

ニッコウキスゲの残り花がふたつ、 濃い霧のなかでも鮮やかなオレンジ色を目立たせています。
そのキスゲの下で、咲き終わったチングルマの花柱が糸状になり、ちょうど風車のような輪になって、
風にそよいでいます。

                 
           

チングルマという名前も、稚児が持つ風車に似ていることからきていて、
稚児車(チゴグルマ)がチングルマに変化したものといわれています。
まるく並んだ花柱は、しばらくすると赤味もとれ白く透き通ってきます。
山の歌にもでてくるチングルマ、咲いているときの真っ白な花もきれいですが、
咲き終わったあともこのように美しい姿でなおも・・・なんて山の花はいじらしいんでしょう






駒の大池ほとりに建つ駒の小屋に到着です。
あたりは白い霧がたちこめて、花の写真を撮るのもためらうほどでしたが、
ハクサンコザクラの群落があるよと小屋番さんから聞いて行ってみました。




ラブリーでキュートな山の花ハクサンコザクラ,
雪解け間もない地面に群生するピンクの花は、ファンも多いです。
18:30撮影のため、画像が暗いです。





           

           チングルマも、ここはまだきれいに咲いています。
           先ほどご紹介した風車のような咲き終わった姿は、ちょっと想像できないですね。



                                      


小屋前のベンチで夕焼けに染まる空を眺めていたい、、、
青空に白い雲がぽっかり浮かび、その空を映しこんだコバルトブルーの池塘が、
草の緑にぽつんぽつんと散りばめられた湿原、花たちは風にのってダンシング
そんな夏の光景を期待していたのですが、、、
霧はますます濃くなって、明日の天気は雨の予報

山の神さまは、またこんど登ってきたときに見せてあげよう???と、
意味ありげに、霧のベールでお隠しになりました。。

それで、翌日に予定していた中門岳(ちゅうもんだけ)へのトレッキングは中止して、
下山することにしました。


また、ガスっているような天気の日や夕方には、ブヨとかヌノメといった虫の襲撃があり、
防虫対策をしてこなかった私は、そこらじゅう刺されてしまいました。
会津駒リピーターの女性何人かは、防虫ネットを被って歩いていましたが、
これが正解なんですね。
すっかり虫の餌食となった私、齧られたところが痒いのなんのって、トホホ。。

まぁ、山に虫はつきものですが、これまでこういったことはなかったのです。








                 

でもでも~、同行の彼女はバテ気味ながらも無事に歩きとおせたこと、
駒の小屋を管理なさっているご夫妻が温かく迎えてくださったこと、
会津駒は素敵な想い出の山となりました

またぜったい行くぞ~~~

山の神さま~
こんど登ったときは、ベールかけないでね~




ひまわり咲いた

2010-08-15 | 写真日記


夏を代表する花といえば、 ヒマワリですね。
『あなただけを見つめます』とか、『あこがれ』という花ことばのヒマワリ、
どの花もいっせいに太陽の方を向き、
すこしでもおひさまに近づこうと背伸びして咲いている、、、
そんな風情があります。。

              

ひまわりは、太陽に恋焦がれる花???
それで花の形も太陽みたいになっちゃったのかな?





あ、なかにはクルッと反対向いて咲いてるいマイノリティなのもいて、
つい、「おっ、やるね! ガンバ!」・・・なんて思っちゃいます




   

   ここは座間市の相模川沿いにあるひまわり畑です。
   ズラリ勢ぞろいしたヒマワリ55万本ってスゴクない?
   8月21、22日には『ひまわりまつり』も行われますよ。
   ひまわり畑は陽射しを遮る木陰もなく、めちゃくちゃ暑いっす
   行くときは暑さ対策万全にね。




ヒマワリさん、ワタシの顔より大きかったよ~

暑さにもマケズ

2010-08-11 | kanon
 

  コンニチワ~ 暑いですね~
  こう暑いとカラダの中からクールダウンしなくちゃ
  で、毎日アイスの日々・・・

                   




 

 ツルツル チュウ~っと、お素麺も大好きでしゅ。
 あら、ワタシってば食べることばっかり~ シツレイ。。


  
                       



 今年はウン十年ぶりの猛暑とやらで、夏生まれのワタシでもさすがにアツイ
 夏風邪引いたりして、ちょこちょこ耳鼻科のごやっかいになりつつも
 夏のプチ・イベントもそつなくこなしておりましゅ。。

 

 四季の森公園入り口で、さらさら風にゆれる七夕飾り、
 この短冊にワタシも願いを書いて吊るしました。
 えっ、何を書いたのって? ふふふ、それはヒミツのアッコちゃ~ん



       

公園入り口の先に蓮池があって、ワタシは池を泳ぐカモを見るのが好き~
カモさんに話しかけたりしてるんだけど、カモさんわかってくれてるかな?



 

 

 保育園では盆踊りがありました。
 園庭に櫓を組んで、シカケは本格的。
 ひよこ組は観てるだけですが、4歳・5歳のクラスは踊りを練習して
 櫓の上で踊ります。

 

 盆踊りの主役は浴衣の女子、ちっさくてもお色気ムンムン???


 

 ワタシもいちおう和の装いで参加、色っぽいかしら~
 あ、このですけど、金魚の模様になっている部分はワタシの手形。
 おててペッタンして作りました~



                     





   そうそう、7月26日でワタシ1歳になりました。


  こどもの一年の成長は 
  目を見張るものがありますね~

  無事に誕生日を迎えることができて、とにかくメデタシ  



  
 
   

 自転車でお出かけが大好き スピード狂なの


             




 とりあえず今後の目標は、自分の足で歩くこと・・・
 自由にあちこち行けて楽しいだろうな~


  じゃあ またね