TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

梅雨空と花菖蒲

2011-06-20 | kanon

連日マークが並んで、梅雨ど真ん中、
グレーの空に湿っぽさがまとわりつく陽気も、緑の中は爽やか~
そして、梅雨空がお似合いの花といえば、花菖蒲と紫陽花がありますね。

 

町田市・薬師池公園では、昨日19日、ハナショウブが見頃を迎えていました。

 

     

緑深まる木立に囲まれた菖蒲池は、涼しげな彩りで目を楽しませてくれるハナショウブが見事に咲いて、
周囲の空気もひんやり~、蒸し暑さもしのげます。

 

 

 

     

 

 

編笠に絣の着物、赤い前かけ姿で  
せっせと花がらを摘み取るおねえさん。
こうした地味な作業にも、景観を損ねることない演出がありがたいですぅ~。

 

 

  アジサイのお花も咲いてるよ

あらら、ちびちびっこの花案内かのんちゃん登場。。。そうね、アジサイ園もあったね。

 

  ほらぁ~

 

  いい匂いするかなぁ~って、
お花を見ると匂いをかいでみることにしてるの、クセになっちゃった。。

 

ザリガニ捕りしている親子もいっぱいいたよ。 
わぁ~これがザリガニ おいしいのかな

 

   

あ、ちょうちょさん   ベニシジミちゃん 

 

  お花いっぱいでうれしいワタシ
楽しくって踊っちゃったわ~ 前髪が斜めギザギザだけど、気にしないでね~

 

 

  

追っかけガールズ凸凹トリオ、 お花めがけてまだまだあっちこっち行くよ~

 


奈良倉山+α

2011-06-17 | 写真日記

奥秩父の山を目指していたのが、うっかり道を間違え、引き返す時間の余裕もなく、
仕方ないので、通り道にあった登山道のへ行ってみることにした。

松姫峠には、道路を挟んだ両側に登山道があり、一方は大菩薩嶺へ、反対側は奈良倉山となっていた。
峠には駐車スペースにバス停やトイレもあったので、ハイキングコース案内板もあるかと
探してみたけど、ごく簡単に周辺の山を記したのがあっただけだった。

大菩薩方面手前にはいくつかピークもあって、峠からいちばん近いのが鶴寝山、次がオオマテイ、
反対側の奈良倉山にしても、登るつもりで来ていないので、どのくらい時間がかかるかわからない。
さて、どっちへ行くか。。
コインを投げて表だったら奈良倉山、裏なら鶴寝山にしよう。
で、奈良倉山へ歩きだす。たぶん、1時間かそこらじゃないかと思う。

山頂へは林道が通じていて、それに平行するように山道がある。
樹林に覆われた道はなだらかで、山を巻くようにしてつづいている。
ラクなのはいいんだけど、あまりに平坦すぎて、これでほんとに山頂へ着くのかと、チト気味悪い。

      

かわりばえしない景色が延々とつづく。もちろん誰とも会わない。

 

  

花もちょっぴりしかなくて、ユキザサ?、チゴユリツクバネソウ(左下)

 

     

これでも花?と言いたくなるようなツクバネソウ。アップで見ると、緑色の花に黄色の雄しべと4本の雌しべ。

 

  それに、ヤマツツジがちらほらといった程度の山道。

 

変化もなく薄暗い樹林歩きにちょっとウンザリしてきたところに、前方で人の声がした。
カマを持ったりカゴを背負ったりしている8人くらいのグループが、道ばたで腰を下ろして
休んでいる。山菜採りに来ているらしい。
山頂までどのくらいでしょうか?と尋ねると、遠回りしてきたんですね、と言われて、、、
あ、そーなんだ…   この先で右に曲がるとじきですよと。
たしかに、すこし行った先で道は右に大きく曲がり、やっと山らしい登りになってすぐに山頂だった。

奈良倉山頂(1,349m)  
サエナイ山頂からちょっと離れた場所に富士の見える展望地があったが、
曇り空で富士の姿は見えない。そそくさと山頂を後に、下山は林道を行くことにする。

林道をしばらく歩いたところに、来るときに歩いた山道の入り口があって、
「奈良倉山・遠回り」の道標があった。 なんだなんだ、こんなところに置くなんて、、、
登山口にコレがあれば、選択のしようもあったのに~ 林道から峠まではあっという間だった。

 

松姫峠、反対側の大菩薩へ向かう登山道入り口は木が伐採され、陽当りがいい斜面では、
フタリシズカが群落になって暑そうに日焼け気味で咲いていた。
 

 

いささか中途半端な山歩きになってしまったが、ま、こんな日もあるさと昼前に引きあげる。
クネクネと坂を下って、西原の集落を通り過ぎるところで、民家の庭に咲いている花に目がとまり、
速攻リバース、後戻り。 庭先には見事なクリンソウの群落が、、、

 

朱色、濃淡のピンクに白も混じっている。ちょうど庭にお家のかたがいらしたので、
ひと声かけて見せていただいた。

 

   

このクリンソウだけど、近所のかたに2株ほど分けていただいたのを植えたところ、種がこぼれてどんどん
増えていったそうです。そのうち花の色も変化して、いまはミックスされてより華やかに。。

 

   

はじめ日当たりのいい場所に植えたのは育たず、木陰の下に移してからこれだけ増えたそうで、
野生のクリンソウも群生しているのは水辺の半日陰などが多い。(右写真は入笠山のクリンソウ)

 

 

   

また母屋横の空き地にはオダマキが咲いて、淡いピンクの花がとても綺麗
このオダマキもはじめは右の紫だったのが、いつの間にか色が変化してピンクの花も咲きだしたと
おっしゃっていた。 こちらのお宅の土には、カラ~マジックのパワーがあるのかしら???(笑)

 

     

可愛らしい花が多いキンポウゲ科、園芸種のオダマキに比べ、野生種はシンプルな楚々とした
美しさがいい。 左写真はキバナヤマオダマキ(撮影地・三ツ峠)

山では出会えた花が少なかったけど、それを埋め合すように麓で花が見れた。
山里の民家はたいていが広い庭付き一戸建て(アタリマエだよね)、その庭の花ばなも、
山の花の延長線上といったらいいか、都市部の庭とは趣が違うような気がする。
大輪のバラとかがド~ンと植えてある庭は見かけない。

昼下がりの山里をたら~んと下っていくと、先月ヒカゲツツジを見に登った坪山の登山口があるところで、
景色は初夏へと移行し、草がぼうぼうとのびはじめている。
まだ時間はあるし、スミレやイチリンソウが咲いてた場所はどうなったかと、
クルマを道路わきにとめ、ひとまわりしてみた。

 

    

坪山につづく細い道は草に被われ、アヤメが今を盛りと咲いている。
川の土手で、太くて短い茎にいっぱいの産毛をつけていたクサノオウは、
スレンダーなボディに変身していた。
 


飛んでいたのはヒメウラジャノメ  

 

                              

山の斜面下は流れこんだ沢が川となり、道路に沿っている。
戻る途中、川をのぞき込んでみたら、カラスアゲハが集まって吸水してる。

翅にV字形の光沢があるミヤマカラスアゲハ、そしてカラスアゲハ。
蝶のいる川床は道路から4、5m下で、ガードレール越しに身を折るようにして夢中でシャッターを切った。
蝶たちはそんなことはおかまいなく、翅をキラキラさせてはフワリと飛んだりして、
仲間と梅雨の晴れ間を楽しんでいるみたい。 ちなみにこうして吸水するのはほとんどが♂だそうだ。
なんか分かる気がする。。

 

アゲハチョウのなかでもキラキラ輝くメタリック調の翅が美しいミヤマカラスアゲハ、
下方2頭のカラスアゲハ、輝くVラインはないけど、落ち着いたエメラルドグリーンの光沢が美しい。
この時期に見られる春型は後翅に赤い斑があり、夏型に比べ色鮮やか。

 

 

             

仲良さそうに寄り添って吸水するチョウたち。 よく見るとクロアゲハも混じっていた。
それにしてもミヤマカラスアゲハの翅はキレイ

花とちがい、蝶や鳥は近づく気配だけで逃げるし~、シャッターチャンスにありつけるのは
偶然の出会いしかない。 でも、運よく彼らにお目にかかれることもままあって、そんなとき、
小さなシアワセを感じてうれしくなってしまう。 自然って、いいね。

  


篭山~駒ヶ岳(赤城山)

2011-06-07 | 写真日記

どうやら今年はツツジの当たり年らしく、アカヤシオはとくに花付きがいい。
ピンクに染まる袈裟丸山の画像を見て、わぉ!行きたいと思ったけど、
アカヤシオが見頃となった袈裟丸は、朝の5時に到着してないとクルマの置き場が
ないと聞いてあきらめた。 袈裟丸ほどじゃなくても、どこかアカヤシオが見られる
ところはないかと探し、まだ行ったことがない赤城山を選んでみた。

上毛三山(赤城・榛名・妙義)の一つ赤城山は、黒檜山(くろびやま)を主峰とする山々の
総称で、火口湖の大沼・小沼があり、ハイキングコースも多くて楽しめそうな山だ。

黒檜山~駒ヶ岳を歩くコースが一般的みたいだけど、黒檜山にはアカヤシオがなさそうなので、
鳥居地峠にクルマを置いて、篭山から駒ヶ岳へ登り、覚満湖を通って一周するコースにした。
スタスタ歩けば3時間くらいのショートコース。

 

関越・赤城ICから赤城山に向かう道は快適で、ワインディングでダンゴになるも、

  30分ちょいで鳥居地峠に到着。
これから歩く駒ヶ岳への稜線が青空の中に続いてる。

さて、篭山の登山口はどこだろう?
道標はないけど、それらしき踏み跡が山の中へ続いてるので辿ってみる。
苔の生えた岩が積み重なるようになった山にはアカヤシオが群生!
花は散り始めていて、そこらじゅうが花で敷き詰められてピンクのフカフカ絨毯。

      

足元も、そして見上げる空も、ピンクのアカヤシオが彩る

 

木々の間から見える覚満湖 

岩の斜面といってもいいくらい、大きな岩がゴロゴロしていて、どこが道やらと探しつつ尾根に出た。
篭山は、小さいながらもアカヤシオをふんだんに見れる山かもです。

 

笹に被われた尾根道は明瞭で、迷うことなく駒ヶ岳へと向かう。
陽射しは強く、暑さで登りがこたえる

 

  途中、見事なアカヤシオを見つけては寄り道。

でも、アカヤシオの他には花はナシ。

 

  

やがてベンチの置かれた広い分岐に出た。道標の左が駒ヶ岳登山口へ下りる道。
駒ヶ岳山頂へは植生保護の階段を登っていく。このあたりから眺めもよくなる。

 

  

手前のピークが駒ヶ岳、その奥に見えるピークが赤城山の最高峰・黒檜山。
駒ヶ岳山頂(1,689m)着11:45。周囲の木々はまだ芽吹いてなくて、マメザクラが咲いている。

 

     

山頂から見下ろす景色、遠くの山々は春霞でぼんやり。

 

たどってきた稜線。ふぅ~ おつかれさん
山頂で昼食後、来た道を分岐まで戻る。もうアカヤシオは見れないのかな?

 

  分岐から登山口に向かう下りは

鉄梯子の階段になっていてラクチン、どんどん下る。
アカヤシオの木は、ときたまポツンとあるくらい。それでもきょろきょろしながら歩いていたら、
山の斜面の奥の方に群生しているのがあったので、ヨシ行ってみようと、
笹をかきわけトラバースして近づいてみたけど、もうちょいのところでヤバそうな展開
ま、落ちたらモトもコもないのでここは撤退

もとに戻って歩きだし、しばらくいったところで、ソレふうな気配のする踏み跡が
登山道を外れて山の斜面へ続いてる。もしかして~と進んでいくと、、

わぉ! 大沼を見下ろす急斜面にアカヤシオがいっぱい。。

 

           

 

 

   

毎年ここへ写真を撮りにくるというカメラマンのかたが、今年は何年ぶりかで花付きがいいと
おっしゃっていた。 よかったよかった、来たかいがありました。
満開のアカヤシオをたっぷり眺め、重い腰をあげて歩きだす。

 

淡いみどりに包まれる山道に、オオカメノキの白い花が爽やか~

5月の陽光に、サラっと乾いた風が肌にきもちいい。
この気持ちよさ、自然が描いてみせる美しい景色のなかを歩く幸福感がたまらない。

 

    

鉄の階段が終わると登山口、そこから車道をすこし行ったところで覚満湖の遊歩道に入る。
歩いてきた稜線を眺めながら、湖にかかる木道を歩いて鳥居地峠へ戻る。
ぐるりと一周できた、いいコースだった。 

初めて訪れた赤城山、高速からのアクセスもよく、手軽に自然に親しめる場所だと思った。
また来てみようっと。。