連日の猛暑が一段落して、朝晩は過ごしやすい気温にもどった7月中旬。
こうも早くからの酷い暑さは体に応える。それで山もカンタンに標高が稼げて
短時間で登れる大菩薩へ行くことにした。
上日川峠へは大和からr218で行くつもりにしてたのが、うっかりしていて
大月ICを通り過ぎてしまい、戻るのもなんだしと勝沼から裂石に向かう。
裂石から上日川峠への道は狭く、対向車が来ないことを願いながら走る。
秋にここを走ったときは、途中から薄っすら雪景色となり、滑りやしないかと
ヒヤヒヤしながら走ったっけ、、。
上日川峠の駐車場はそこそこ埋まってて、さすが大菩薩は平日でも登山者が多い。
9:30出発、福ちゃん荘まで樹林の山道を行く。
静かな福ちゃん荘の店先
軒下に吊るされて
いたのは、お役御免となった鉄瓶だが、古びた鉄瓶は花とベストマッチしていて美しい。
よい素材の道具は、本来の役目を終えたあともこのようにして活路を見いだせる
登山口周辺で白い花をつけていた木は、フジイバラらしい。
ひんやりした空気が心地いい唐松尾根をゆっくり登っていくと、茶色の小動物が目の前を
素早く横切って笹原の中へ。 あ、オコジョかもと見たとき、すでに姿はなく、通り過ぎてから
もしやと後ろを振り返ると、ちょこっと出てきたものの、すぐに引っ込んでしまった。
すばしっこいオコジョ、いつだってじっくり見たことがない。
上方には青空がひろがっているが登りきるまではたしてもってくれるか、、、それ急げ~
といっても急斜面なのでムリ。 花は白や黄色のニガナがちらほら、
前方に見える濃いピンクの花は何かなと近づくと、ニョホウチドリだった。
ただ、花びらの縁が茶色くなりかけていて店じまい寸前。
やがて草原が広がってくると
コウリンカやウスユキソウ
が咲きだしている。
11時ちょうど雷岩着。
ここは見晴らしがいいので、雷岩に腰をおろして早めのタイム。
さっきまでの青空はなく、着いてみると雲のカーテン。。
はじめは富士山も
見えなかったけど、休んでいるうちにアタマだけがひょっこり出てきた。
でも、雲は多いけど明るい稜線。
休んでいたら寒くなってきた。
気温15℃くらい?山の涼しさは格別。岩の窪みで咲くのはイワキンバイ。
樹林に囲まれた山頂(2057m)は
とりたててどうってこともないけど、いちおう記念までに行ってみた。往復しても20分たらず。
山頂から北へ向かうと丸川峠へて、コメツガなど針葉樹に囲まれた深山の雰囲気ただよう
道がつづいていて、こっちもよさそうだ。そのうち歩いてみよう。
雷岩からは展望に優れた尾根道が介山荘までつづく。大菩薩の醍醐味なり~。
右下に見えるのは大菩薩湖。
コウリンカは咲きはじめたばかりで、ほとんどがつぼみ。花の数はやたら多い。
南西に開けた尾根道を、展望をたのしみながらゆっくり歩く。
神部岩には
ケルンがたくさんあって、なかには微妙なバランスを維持しているのも。。
草にまぎれてぽつんぽつんと見かける
お花たち。花の後ろに伸びた距がかわいらしいキンレイカ(金鈴花)。
花の雰囲気をよく表している名もいい。
ベージュがかった花びらにオレンジ色の雄しべがシックな色合い、ノギラン。
キバナノヤマオダマキ?距は黄色くないけど、、
ウメバチソウはまだbabyちゃん、、白いふわふわはハナチダケサシ??
小さいながらも個性がきわだつコチラ
横顔だってビューティフル そんな美しいかたも、ふぁ~ぁ、、っと大あくび、、、
草むらには鹿の落し物もコロコロ… シカさん、ちどりちゃんを食べないで~
妙見ノ頭を巻いて下った道の先が賽の河原で、小さな小屋が見える。
岩屑が散らばる賽の河原。
明治の初め頃まではここが大菩薩峠だったけれど、
遭難者が多かったことから現在の峠に変更されたそうだ。
オトギリソウ
咲き残っていたサラサドウダン
この木のどこかでウグイスが盛んに鳴いているも発見できず。
展望のよい尾根歩きもラストが近い。
介山荘が建つ大菩薩峠(1890m)その後ろに熊沢山、峠からは右に下って樹林の中へ。
福ちゃん荘まで遊歩道のような幅広の道。
はやくも暑さ疲れしてだるい体にちょうどいいコースだった。
帰りはR20に向かって大菩薩初鹿野線218号を下る。日川に沿うようにつづく道路は
裂石~上日川峠のr201とは大違いで幅も広くて走りやすい。
あ~、だけど、帰りにフルーツラインで桃を買うプランが飛んじゃった、、