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育児サークル「わはは」

わははの仲間の「ちょっと聞いて!」

ばいばい、またね~

2007-09-07 16:14:18 | Weblog
待ち望んでいたはずが、イザとなると戸惑いもよぎった妊娠。
好んでいたモノ・コトことごとくを敬遠しなくてはならない節制、加えて体重増加と挌闘しながらも、相変わらずの家~会社の往復で大半が過ぎ、予定日三日前の転院騒動の末、予定日二日後未明に破水から出産が始まった。
陣痛は痛みそのものより、いつまで続くかわからない(当たり前だが)恐怖におののき、思わず「あと何回?」と愚問を口にする始末。
色々思い描いていた理想のバースプランなどすっかり忘れ去り、「とにかく何でもいいから!早く!無事に!!!」とだけひたすら願った。
ようやく訪れた娘との対面に涙が溢れたが、感動というまでの実感は不足で、安堵の方が強かった。
震えが止まらない体の上へ置かれた娘に、ただそっと手を添えるしか出来ずにいたことくらいしか記憶は定かでない。
後に癒着胎盤と診断された出血と、出産時の傷の痛みに悶絶しながらの育児がスタートしたが、妊娠中から何となく予感していた不安が的中してしまった。
母乳は出るのだろうか・・・周りの妊婦友達は皆、後期には初産でも胸が張ったなどの変調を口にしていたのに、私の胸は何の予兆も示していなかった。
おまけに5年程前には、左胸乳管を患い切開を繰り返していたりもした。
ドクターや助産師さんに相談もしたが「出産前では何ともいえない」と諭され、自ら行うマッサージなど、出産前から出来ることを知る限りで施しておいた。
だけど・・・やっぱり出ない!全く張りもしない!
「初産なので焦らずに」と励まされるものの、どう贔屓目に見ても私の様子はあまりに違い過ぎる。
プロの母乳マッサージを教えて貰い通い詰め、「○○先生が上手」と聞けば転々とした。「○○が効く」と聞けば手当たり次第(お茶なんてその名も「母乳不足解消ブレンド」!)試した。
寝ても覚めても母乳のことしか考えられず右往左往と迷走し、出産前の知識と準備不足も悔やんでは、何でもかんでも「母乳を出してあげられないから」と結びつけた。出ないから仕方も無いが、娘にオッパイを拒否され、母としての誇りも自信も根こそぎ砕け散った。
なぜ?
どうして私だけこんなにも出ないの?
体重も増やしてあげられないままの娘を抱きながら、ただただ泣き暮らした。母乳という第一歩で大きくつまずいた私は、そこから全く動けなくなってしまったまま二ヶ月が過ぎた。
 遂にドクターから「薬を飲むことで母乳を強制的に諦めましょう」と勧められるに至った。
それでも受け入れられずにいた私は、「なるべく外出することで、心身共に母乳から離してゆく」という折衷案に妥協せざるを得なかった。
しかし母親学級などで出会ったママ友達と会えば、私だけ母乳があまりに出ない!私の娘だけがとても細い!母親失格の劣等感に一層さいなまれてしまいそうで怖かった。
そんな時、里帰り中に受けた新生児訪問で紹介して貰った育児サークルを思い出した。
なまじ母親学級などで仲間意識が出来た中で、自分だけが取り残されているように感じてしまうより、まずは初めての輪の中へ飛び込ませて貰う方が良いかもしれないと、見学の問合せをした。
 すぐOKのお返事を頂いたのに、実際に参加を思い切るまで更に数週間要したのち“つぐちゃんチ”の門を叩いた。
そこは私からすれば、つぐちゃんを筆頭にベテランママ達の園(その)!私は当たり前に自らを最も若輩(年齢はともかく~)に据えることが出来、気も楽に様々な助言を賜れた。
今、私と娘の毎日は“わはは”と“つぐちゃんチ”で授かった知恵と技によって成り立っている。
教えて貰い購読を始めた月刊絵本を読み、抱っこ☆星人をオンブし家事る。
母乳の助けにと全身マッサージまでして頂き、どうしても落ち込んでしまう時も「たとえ量は少しでも、それだけいつも新鮮なオイシイ母乳をあげられているのよ」と掛けて貰った言葉を、自分に言い聞かせ救われている。
これまで子供と接する機会すら少なかった私は、話し掛けの口調からマネしてみたり。
最近ようやく、帰り際に“つぐちゃんチ”に集う子供達からも
「ばいばい、またね~」
と声を掛けて貰えるようになった。
大人達ももちろんだが、子供達からももっと心から受け入れられてこそ初めて、真の仲間入りが叶うのだなぁと感じるが、いまだに娘一人でもメ一杯!でお世話になりっぱなし。
何もかもが変貌した生活を楽しむまでにも程遠く、ミルクをあげる度の嫌悪感すら払拭しきれずに、娘も人一倍細いまま。
もうすぐ始める離乳食、来年4月予定の職場復帰などなど、不安や苦悩も次から次へと尽きることがない。
まさに日々これ育自(いくじ=自分を育てる)!である。
そんなまだまだギコチなく、つたないばかりの私ですが、娘ともども末永く宜しくお願いします。


育児サークル「わはは」
投稿者:さとこ

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