投稿者:みずき
先日、歯科の勉強会で災害時歯科医療について話を聞く機会がありました。宮城県歯科医師会の先生が講演された“東日本大震災における宮城県の身元確認活動”が印象に残ったので紹介させていただきます。
皆さんもご存知のように宮城県は津波による被害が74%もあった地域です。歯科での身元確認活動は、国から発令を受けた自衛官(歯科医官の資格を持って働く人)が中心となり、被災地の一般診療所の歯科医師を中心とする歯科医師会が連携して行います。身元確認の方法は約6割は顔や着衣、遺留品などで判明、次いで歯科は2割程度、DNA判定、その他と続きます。後者にいくにつれて時間がかかります。日航機墜落事故以来、身元確認手法の進化はあまりなく、先進国における名簿のない『超開放型の災害』は未知の部分が多々あるそうです。
歯科の資料取りの方法は、遺体の歯の写真、レントゲンを撮り、被せ物の記録をとります。次から次へと運ばれてくる遺体の資料を取り、その場で照らし合わせていては、量があまりに多すぎて困難なため、データをとる人と入力する人に分かれて作業したそうです。今回ほどIT業者との連携が不可欠だと感じたことはないとおっしゃっていました。最終的に5000件の集まったデータを元に、個人情報を入力するとだいたい2、3人に照合するそうです。同じ歯科でもこういう活躍の場があるのだなと再発見すると共に、もし自分だったら同じことが出来るかな?と考えてしまいました。一度に何百体もの遺体と向き合い、テーダをとる。想像しただけで私にはそんな精神力はないなと思ってしまいました。この先生の言葉で忘れられないのは“遺体とは思えないくらい綺麗で、声をかけたら今にも起きだしそうな乳歯列の子どもいました”と、涙をぐっとこらえて話していたことです。
東日本大震災では約2万人の方が被災されましたが、関東で起きれば32万人規模の被害が予測されています。実際自分が被災したときに、この先生のような決断力や行動力はないかもしれませんが、緊急時に自分に何が出来るかというのは考えておきたいなと思いました。まずは“一人ひとりが必要最低限の備え”をしておいてほしいと切実におっしゃっていました。我が家もいつかはやらねばと思っていた水や食料の確保、緊急時持ち出し荷物のまとめをやる時期かなと思いました。
育児サークル「わはは」
投稿者:みずき
先日、歯科の勉強会で災害時歯科医療について話を聞く機会がありました。宮城県歯科医師会の先生が講演された“東日本大震災における宮城県の身元確認活動”が印象に残ったので紹介させていただきます。
皆さんもご存知のように宮城県は津波による被害が74%もあった地域です。歯科での身元確認活動は、国から発令を受けた自衛官(歯科医官の資格を持って働く人)が中心となり、被災地の一般診療所の歯科医師を中心とする歯科医師会が連携して行います。身元確認の方法は約6割は顔や着衣、遺留品などで判明、次いで歯科は2割程度、DNA判定、その他と続きます。後者にいくにつれて時間がかかります。日航機墜落事故以来、身元確認手法の進化はあまりなく、先進国における名簿のない『超開放型の災害』は未知の部分が多々あるそうです。
歯科の資料取りの方法は、遺体の歯の写真、レントゲンを撮り、被せ物の記録をとります。次から次へと運ばれてくる遺体の資料を取り、その場で照らし合わせていては、量があまりに多すぎて困難なため、データをとる人と入力する人に分かれて作業したそうです。今回ほどIT業者との連携が不可欠だと感じたことはないとおっしゃっていました。最終的に5000件の集まったデータを元に、個人情報を入力するとだいたい2、3人に照合するそうです。同じ歯科でもこういう活躍の場があるのだなと再発見すると共に、もし自分だったら同じことが出来るかな?と考えてしまいました。一度に何百体もの遺体と向き合い、テーダをとる。想像しただけで私にはそんな精神力はないなと思ってしまいました。この先生の言葉で忘れられないのは“遺体とは思えないくらい綺麗で、声をかけたら今にも起きだしそうな乳歯列の子どもいました”と、涙をぐっとこらえて話していたことです。
東日本大震災では約2万人の方が被災されましたが、関東で起きれば32万人規模の被害が予測されています。実際自分が被災したときに、この先生のような決断力や行動力はないかもしれませんが、緊急時に自分に何が出来るかというのは考えておきたいなと思いました。まずは“一人ひとりが必要最低限の備え”をしておいてほしいと切実におっしゃっていました。我が家もいつかはやらねばと思っていた水や食料の確保、緊急時持ち出し荷物のまとめをやる時期かなと思いました。
育児サークル「わはは」
投稿者:みずき