妻を追ってタイへ(タイ田舎暮らしの日々)

サザエを追って日本からバンコクの北500キロの所にあるルーイヘ来て、妻の仕事を手伝うマスオがブログでストレスを発散を。

巨大な火玉

2008年11月26日 | 日々の暮らし
先日の記事で少し紹介した「巨大な火玉」について、あるガイドブックに詳しく載っていたので紹介します。


巨大な火玉
集団ヒステリー? メタンガス? 酔っ払ったラオスの兵隊? それとも東南アジアの上座部仏教国の民間伝承に出てくる水路に住みついている竜のような生き物、神聖なナーガーの炎の息か。タイのノーンカーイ県のメコン河の特定流域に住む人たちにとっては、信じるか信じないかの問題ではない。誰もが覚えている限りでは、バンファイパヤナーク bang fai phayaa naak (だいたいの意味は“ナーカー火玉”)の目撃談は年中行事になっている。この現象を目撃した地元の人によると、日が暮れてすぐにメコン河から現れ出て空中に浮かんでいる赤かピンク色の火玉は、時折300mの高さになり、跡形もなく消えてゆく。ほとんどの人はナーカー火玉は音をたてないと言うが、火玉が川面から現れ出た場所に十分に近づけばシューという音が聞こえると言う者もいる。メコンの両岸でこの出来事は、住みついているナーカーが雨安居(タイのオーク・パンサー Awk Phansaa)の終わりを祝っている印だと長い間説明されてきており、この時期は太陰暦11月の15日目の漸大月と一致している。
 ナーカー火玉がタイのほかの地方の人の注目を集めたのはつい最近のことだ。テレビのニュースは何年にもわたってこの年間行事をレポートしてきていたが、タイ人が本当に注目し始めたのは、この現象に基づいた映画が公開された2002年だ。ちょうどこの現象が起こる前に「シップハーカムデュアンシップエット Sip Haa Kham Deuan Sip-et」つまり“タイの旧暦11月の15日目の漸大月”という映画(「メコン・フルムーン・パーティー Mekhong Full Moon Party」という奇妙な英語のサブタイトル付で公開された)が封切られ、映画の効果が期待された。バンコクや国内各地から何千人ものタイ人がノーンカーイ県にあるメコン河の堤の上に集まり、ショーの始りを待った。残念なことにその年は雨だった。しかし、雨も熱狂に水をさすことはなく、ナーカー火玉は予定通りに目撃されたのだ。
 さてここで“ナーカー火玉”の背後にある本当の原因は何かという疑問が浮かぶだろう。いろいろな説が浮上してきた。タイの暴露タイプのテレビ番組でメコン河の対岸の祭りでラオス兵がライフルを空に向けて発車したものだと放送されると、おもしろいことに、このテレビ番組への反応は、両岸から起こった怒りと抗議の嵐だった。もっと理にかなった説は、川底の泥の下に閉じ込められたメタンガスが、1年のうちのその時期にある温度に達し、放出されたのであろうというものだ。本当の原因が何であるかは決して見つからないかもしれない。メコン河をもっと航行しやすくするために、4カ国合意(タイ、中国、ミャンマー、ラオス)の一部としてメコン河流域のノーンカーイに沿った急流の連続を爆破しようという計画がある。幾年にもわたり自然の微妙なバランスが創り出してきたこの不思議な出来事は永久に失われてしまうかもしれない。


以上です。


この説明を読んでからだと





先日のW氏との観光で寄った小さなお寺で撮った写真の意味がよく分かりました。



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