注文古本の、ちくま新書が届く。
鳥飼玖美子・苅谷夏子・苅谷剛彦著「ことばの教育を問いなおす」。
まずはパラリと鳥飼さんの個所を開く。
「大村はまとの出会い」のはじまりは
「 『 ことばを育てることは こころを育てること、
人を育てること、教育そのものである 』
このことばを目にした時の衝撃はいまだに忘れられません。
私が漠然と考えていたことが、文字になって小さな額の中に
収められ・・記念文庫の入り口にそっと掲げられていた・・
大村の教え子であった夏子さんによれば、
大村はまは『あくまで実践に徹した人』で、
『理論や制度に依る以前に、とても原初的な
人間くさいやり方で人を育てた』とのことです。
大学時代も『教育学』『教育心理学』『国語科指導法』
などにあたる授業は履修しておらず、その稀有な実践は
教育制度や抽象的な学問的理論とは離れたところにある、
と言われています。・・・ 」(p37~38)
また「大村はまの実践」という箇所では
「 大村はまが、ご自身の教育実践をあえて
『大村方式』にまとめようとせず、一貫して
『実践をもって提案する』教育者としての姿勢を
貫かれたのは、清々しい生き方で立派だと共感します。 」(p84)
うん。何か読む気がしないのですが、
とりあえず、パラリとひらきました。
玖美子さんと夏子さんが各章ごとに交互に書いており、
二回苅谷剛彦さんが登場します。
はじまりは鳥飼玖美子さんでした。こうはじまっています。
「この本は、書きことばで対話している『対書』です。
『対書』という用法は、NHKテレビ『英語会話』で活躍した
小川邦彦さん(1998年に54歳で逝去)が、
インターネットの普及を視野に
『これからは対話ではなく対書の時代だ』と、
鳥飼に語ったことに由来しています。・・・・ 」
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