和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

時代の終わりと始まり。

2023-12-02 | 産経新聞
この頃、ユーチューブで高橋洋一さんとか、
さまざまな方の話を聞かなくなって久しい。
その方々の活字を読めばよいのでしょうが、
それも怠っており、すこしは読まなくては。

江崎道朗氏が産経新聞12月1日の正論オピニオン欄に
顔写真入りで書いておられました。ここには、最初と最後とを引用。

「いまの防衛力のままでは日本を守り抜くことはできない。
 ・・・日本政府が有事への準備を始めた。

 昨年12月16日、国家安全保障戦略など『安保3文書』と、
 5年間の防衛関連経費を43兆円程度とすることを閣議決定した際に、
 岸田文雄首相はこう述べた。

『 今回、防衛力強化を検討する際には、各種事態を想定し、
  相手の能力や新しい戦い方を踏まえて、現在の自衛隊の
  能力で我が国に対する脅威を抑止できるか、
  脅威が現実となったときにこの国を守り抜くことができるのか。

  極めて現実的なシミュレーションを行いました。
  率直に申し上げて、現状は十分ではありません。 』

 毎年5兆円もの予算をつぎ込んできたが、
『 脅威が現実となった 』ときに現状の防衛力では、
 不十分だと言ったのだ。・・・           」

真ん中を端折って、つぎは、最後の箇所です。

「 一方、『国民保護のための体制の強化』という項目も新設され、
  武力攻撃の前に『南西地域を含む住民の迅速な避難を実現すべく・・』
  方針が打ち出された。

  これを受けて政府と沖縄県は3月17日、有事の際に、
  台湾に近い先島諸島(宮古島市、石垣市、竹富町、与那国町、多良間村)
  の住民ら約12万人を九州各県に避難させることを想定した、
  初めての図上訓練を行った。そして10月17日、
  松野博一官房長官は避難先の九州各県に対して  
  宿泊先や医療、食料の確保などの初期的計画をつくるよう
  求めるとともに、政府としても先島諸島12万人避難計画を、
  来年(令和6年)度中にもまとめる方針を明らかにしている。

  以上のように、政府主導で地方公共団体との
  連携による『 有事準備 』が始まった。

  戦争や有事などは考えたくないとして、
  軍事を忌避する時代は終わったのだ。   」

ついつい、楽しいことにかまけて日々過ごす自分がおります。
情けないけども、知ろうせずボヤケたままの情報があります。


そういえば、臼井史朗著「疾風時代の編集者日記」(淡交社)に
『時代』ということで、臼井氏が吉田光邦氏と対話した箇所がありました。

「 昭和58年4月16日
  情報メカの極端なる発達について。メカニズムのみが発達するため、
  いかなるものも情報として手に入れることが出来、
  また情報として産業化可能になる。

  ・・・・・・・・

  そのため、情報過剰―不消化の時代―たれ流し時代となる。
  結論としては思想の整理のみに追われて思考を生み出すことが不可能となる。
  思想の残酷時代となる。資本主義の末路にかわるものは何か。
  現代は模索の時代であるということ。      」(p90)


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