和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

垂乳根の母、ビキニ買う。

2022-02-24 | 本棚並べ
林望著「ついこの間あった昔」(弘文堂・平成19年)に、
ある写真のおばあさんを語っている文章があります。

「この写真のおばあさんなんかは、胸を出してるのは、
 腕を出してるのと別に意識上の違いは無く、
 要するに暑いから出しているというだけのことである。

 このたらんと垂れた乳房こそは、『垂乳根(たらちね)の母』
 としての女の、いわば勲章のようなもので、別にこそこそと
 隠し立てする理由も必要もなかったのだ。」(p177)


はい。これを引用してから、おもむろに
「いじわるばあさん」第二巻をとりだす。
そこに垂乳根の母。垂乳根のばあさんが
登場しておりました(p4)。

①長男『かあさん そんなカッコウで家の中を
            ブラつかんで下さい!』
 ばあさんは、上半身裸で、首に手ぬぐいをかけ
 左手でうちわを振っています。

②奥さん『主人も部長という地位もあることですし』
 居間に正座して、右に、長男とその奥さん。
 左に、ばあさん『ほんに そうでした』

③日傘をさして買い物袋を提げて帰ってくるばあさん。
  『からだに あうのをみつけるのに ホネをおった』

④長男は、びっくりして声もない。
 ばあさんは、ビキニの水着上下で居間を通りすぎる。
 右手には団扇をもってる。





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2 コメント

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こんにちは(^^♪ (のりピー)
2022-02-24 13:32:19
アハハ! 何とも可愛いおばあちゃん!!

林望さん・・・懐かしい名前です。 結構楽しんで読みました~~
2冊の合い性。 (和田浦海岸)
2022-02-24 14:48:56
こんにちは。のりピーさん。
コメントありがとうございます。

この林望の本と『いじわるばあさん』と、
2冊とも、時代の合い性がよさそうです。

この林望の『ついこの間あった昔』を
前触れ役として、『いじわるばあさん』
の昭和40年代へとタイムスリップする。
その楽しみを、ちょっと続けてみます。

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