和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

兄ちゃん浜いぐべ。

2022-08-18 | 本棚並べ
週刊誌をちっとも買わなくなりました。
夏といえば、『週刊新潮』創刊号の表紙が思い浮かびます。

表紙は谷内六郎。表紙の絵の中には言葉もある。

『上総の町は貨車の列 火の見の高さに海がある』

それとは別に、「谷内六郎 表紙の言葉」があるんだそうでした。
この創刊号の言葉は、

「 乳色の夜明、どろどろどろりん
  海鳴は低音、鶏はソプラノ、

  雨戸のふし穴がレンズになって
  丸八の土蔵がさかさにうつる幻燈。

  兄ちゃん浜いぐべ、
  早よう起きねえと、地曳きにおぐれるよ。

  上総の海に陽が昇ると、
  町には海藻の匂がひろがって、

  タバコ屋の婆さまが、
  不景気でおいねえこったなあと
  言いました。             房州御宿にて   」

  ( 「週刊新潮」昭和31年2月19日創刊号 当時は定価30円 ) 



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