VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

マンハッタンのセレブが集う「Metropolitan Club」

2010年10月22日 | NYショーハウス2010
インテリアデザイナーのCorinneさんが招待して下さったのは、所謂、NYセレブの社交クラブ「Metroporitan Club New York」。
セントラル・パークの東南の角、向かい(The Plaza ホテルの斜め対面)にある美術館のような建物。

J.P.モルガンが初代会長として1891年に創設されたクラブで、メンバーになるには11人のメンバーからの紹介が必要らしい。
(そのメンバーとは週に何回会っているか等、厳しい審査がある)
Corinneさんは現在、最年少のメンバーという事だ。
(彼女は幼少の頃からピアノコンテストで優勝したジュリアード卒業生だし、作曲もしてるようでそちらが本筋のよう)
メンバー同伴のお食事、当然ドレスコードがあるので旅行者の私達は戸惑った・・・HPでチェック、流行の‘レギンス’はNGである。

人が居るところは写真禁止なので、お見せできず残念だが・・・‘THE celebrity’なご夫妻達が
カウンターバーでお話をして下さったり、‘クラブの歴史’的なバーテンダーの御爺様が温かく迎えて下さった。
レストランも沢山の人で賑わっていたし、金持ちのNewYorkerに不況は関係無さそうな様子。
コースのお料理を、セントラル・パークとマンハッタンの夜景を見下ろすレストランで頂き
東京でも味わった事の無い“Upper”な空間を体験させて頂いた。
お食事の後、テラスに出て写真。

ビリヤード場があったり、娯楽施設も素敵・・・・

宴会場はそこらのホテルとは違って、立派なフレスコ画や巨大な大理石のマントルピースもある広間。

ダンスパーティなどチャリティーイベントが毎週のように催されるようだ。

今回NYで、インテリア・デザイナーの話を聞いたり百貨店などの様子を見るにつれ
マンハッタンには、そこそこの金持ちからbillionaireまで相当の数がいることを実感した。
やはり、インテリア産業を牽引するカスタマーはそんなハイエンド層であり
その人達の消費を旅行や宝石、ファッション、グルメなど他のカテゴリーより、
住関連へどうやって誘引するかが日本におけるインテリア産業の課題である。



NYのインテリアデザイナー邸を訪問

2010年10月22日 | NYショーハウス2010
NYで活躍するインテリアデザイナーに話を聞きたいという要望をIFDAのMaureenさんに依頼しておいた所
3人のデザイナーとアポイントを取ってくれた。そのお一人目が今日お宅を訪ねるCorinne Tatiana von Nordmannさん。
ウォール街のど真ん中、Chase Manhattan Bank のオフィスだったタワーを400戸のコンドミニアムにコンバージョンした[20 PINE The Collection]にお住い。
かなりの高級コンドミニアムであることが、ドアマン&エントランスの雰囲気で分かる。
 
ロビー横にあるライブラリーでCorinneさんを待つ。この物件全体は伊のアルマーニによるデザイン(ARMANI CASA).
Corinneさんの事務所でペントハウスも含む20戸ほどをデザインした(アルマーニのデザインはお気に召さないようだ)。エレベーターホールも壮観。
 
その内の1戸を自宅兼ショールームとして使っている。 アジアやアフリカのエキゾチックな小物が目を引く(手に持つのは槍!?)。
   
モダンなチェアのダイニングには、アイアンワークのシャンデリア(蝋燭の火は本物)が空間の質を高めている。
 
天井高まである書棚には仕掛けが・・・真ん中のミラーが鍵などの収納ケースになっている(アンティーク)。
 
リビングに目をやると、赤のソファを中心に暖かな色彩で女性らしいインテリア。
グランドピアノ、Corinneさん実はジュリアード音楽学院出身のピアニスト&作曲家!
  
ドイツ出身の彼女は家族も芸術家揃いで、インテリア・デザインもアートの目利きの良さが特徴。
壁のペイントは自分で試行錯誤して色を出したこだわり、クッション(ミッソーニ)に合わせたカラーリング。
  
右上、ナフキン・ホルダーはドアの引き手(シルバーのアンティーク)というアイデア。

流石に照明は素敵なものがイッパイ、チューリップ型はジーッパーで花開く! Macもワイアレスでスッキリとデスクに収まって。
   
キッチンはアルマーニをそのままに。冷蔵庫も洗濯機もビルトイン。
 
モダンなバスルームも大仏の絵や異国情緒漂う小物が。寝室の壁はVenetian plasterが施されライティングが映える。
 
お話を聞いていると、デザイナー以前のバックグラウンドが凄く、インテリア・デザイナーは趣味的お仕事に思えたが
そんな多彩な人達が集まっているのがNYCなのだと実感した。 そして彼女から「折角日本から、いらしたので夕食をご馳走するわ」と
  
これまた、驚きの場へ連れて行って頂く事になったのである・・・・・ Wall StreetからUpperEastへ向かった。

Kips Bay Decorator Show House

2010年10月22日 | NYショーハウス2010
Show Houseの中でも、NYCマンハッタンで開催されるKips Bay Decorator Show Houseは、
今年38回目の歴史を持ち、最もステイタスが高いShowHouseとして知られている。
(主催のKips Bay Boys&Girls 財団がセルブの組織という生業からして違う)
例年、春開催であったが今年は諸事情で秋に変更され集客がどうなるか?(例年の来場数15000人)

今年の会場は、Upper East Side の6階建てのTownhouse。物件価格は$28,800,000(17rooms/10235Sqft )・・・流石NY。
  
そのペントハウスでKips Bay Boys&Girls財団のJennifer Skodaさんにイベント運営について取材。
  
今回デザイナーは20人(社)、その中で最上階の2部屋とテラスをデコレーションしたのはJennifer Post。
(「AD」誌が選ぶ世界で100人のトップデザイナー、その表紙も飾ったスターデザイナー)
   
ちなみにアメリカのShow Houseやゴルフトーナメントは、チャリティーとして行われる事業が多く
このKips Bay Decorator Show Houseは、ナント収益を$1millionも上げるらしい。
Benjamin Moore Paintsなどがスポンサーとして付く他、来場者に配布されるthe Journal and Source Bookへの広告や
Showの会期前から催されるチャリティーPartyなども大きな収入源。

会場に来ていた人達に聞いてみた、「$30の入場料は高くない?」
「そうね、でもこれはチャリティ。良い事に使われるお金だから高くないわ」と
左のstagerをされてる方と主婦の方が声を揃えて答えてくれた。インテリアのアイデアを研究に来場。
右は見学していた建築構造の専門家。でもデザイナーっぽいカッコ良さがニューヨーカー!
 
以下、各部屋のプレゼンテーション・・・デザイナー自身が丁度居てお話が聞けた部屋もあった。
 
 
  
  
   
この鏡台は1900年代のアンティークで、$175000!? 右の花柄屏風は石膏でオリジナルの型を取って製作。
 製作者のNina Helms 
2MichaelsのJoanは「Kips Bayはデザイナーにとっての‘オスカー’よ」と
主催者コミッティによって選ばれた事は、若手デザイナーにとってとても名誉な事で大きなチャンスと言う。
  
壁紙のデザイン、ピンクのヘビ柄が素敵!「セメントにも貼れるのよ」とアクリル製シートを貼って見せてくれた。
 
ガーデンデザインでは、ミラーの壁で奥にも庭が続いているようカモフラージュ!
 
右は鏡に写った庭、マンハッタンの庭は日本と同じく狭いのでGood Idea。

平日の昼前であったが来場者は多く、その人気が伺われた。
インテリアや住まいに対する関心の高さや、インテリアデザイナーのポジションが日本との違いであるが、
そろそろ日本でもハイエンド向けに、このような機会を作りたいものである。

NYブランドと言えば、RALF LAUREN

2010年10月22日 | NYショーハウス2010
Upper East Sideの高級住宅地界隈、Park AvenueからMadison Avenueへ歩き
 
この建物のように、地下への明り取りの吹抜けと階段アプローチが私の好きなNYの住宅地。
 
先週、リニューアルOpenしたというRalf Laurenのメゾンをチェック。
イケメンのドアマンが迎える
ドレスやヴィンテージものが何気なくディスプレイされている女性ファッション3フロアを堪能し

最上階にはHomeコレクションがリビング、ベッドルームなどシーン別に展示されている。


トイレ(Kohler)もアールデコ調
平日の昼間だったので素敵なマダム達で賑わっていた。
とってもカッコイイ靴があったのですが・・・まだ仕事前、我慢!