VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

三井ホーム×CASSINA IXC.

2007年06月23日 | 住宅業界
CASSINAはじめ家具輸入や製造販売のカッシーナ・イクスシー社と、三井ホーム
コラボレートしたモデルハウスが馬込にオープンした。(4/28)

そのコラボレーション記念のインテリアトレンドフォーラムが、恵比寿にあるカッシーナイクスシー本社のイベントホールで開催され
私はパネルディスカッションの司会を仰せつかわった。
取材をする広報の国光さん。
(元レコード会社の建物らしく、個性的な本社社屋。その地下にホールがある)

まず第一部では、ホームファッションコーディネーターの堀 和子さんが「ー2007年ミラノサローネー 最先端のインテリアトレンド」のご講演。今年、ミラノに行けなかった私はレポートを楽しみにしていた。
(残念ながらスクリーンは撮影禁止の為紹介できず)
堀さんはサローネを長く見られているようで、
「まず今年のカラーを知る為に、Poltrona Frauの入口に置かれた椅子を見る。今年は赤茶色」と。
毎年同じチェアーで表現。昨年はダークグリーン、一昨年はホワイト&ブラックだったらしい。

デザイン的には、角のとれた曲線のあるソフトモダンが特徴的だったと。
人気デザイナーのスタルクウルキオラに加えて、吉岡徳仁nendo隈研吾など日本人のプレゼンテーションも紹介してくれた。
またファッションブランドのインテリア展開について、ミッソーニフェンディの他
ARMANI CASAや昨年Homeコレクションをスタートしたボッテガベネッタが面白かったようだ。

ちなみに今日伺って知ったのだが、Cassinaはサローネ本会場への出展は昨年が初めてだったらしい。
企業グループが変わり戦略も変わったようだ。 (ちなみに日本のカッシーナイクスシーさんんは温泉爆発で大変なユニマットグループ
今年は大きな浮世絵屏風が印象的なプレゼンテーションだったようだ。

堀さんの話と写真に引き込まれた私は、「また行きたいなぁ~」と気持ちが高まってしまった。

さて次は出番のパネルディスカッション。
パネラーはコラボレーションのモデルハウスに関わった、下吹越さん(建築家)・長嶋さん(インテリアコーディネーター)・静谷さん(カッシーナイクスシー)・井上さん(三井ホーム)の4人。
 
馬込展示場のリニューアル前とコラボレートした新モデルハウスの紹介と、デザインコンセプトなどをお話しして貰った。
 (ここからの写真は、事前に私が展示場で撮影したもの)
  
カッシナーイクスシーの家具を使いながらも、色や小物でモダンな和を表現。
和室の釣鐘型に抜かれたメタルのパーテーションは、ミラノのレポートにもあった今年の素材。ミラノではレーザーカットの装飾が、メタルや皮に多用されていたようだ。
右は、下吹越さんらしいフリースペースの提案。長~いカウンターは、住まい手が使い方を好きに決める。
  
ダイニングに大きな木製テーブルに皮の椅子、リビングには印象的な吊り形の暖炉。

写真左の子供部屋に、下吹越さんがデザインした高床式住居(?)の玩具。カッシーナイクスシーさんで商品化もありか??
         
ところで、今回のコラボハウスは2001年に建てたモデルハウスを大改装リフォームした珍しい企画。

私が展示場へ見学に行ったときも、裏では他社のモデルハウスが建替えの為に壊されていた。
立派な住宅を短サイクルで壊して建替える。このご時世、こんな環境ロスを良しとしていて良いのだろうか?

この視点からも今回の、設計リフォームしてリニューアルするモデルは非常に好感する企画だ。
今リフォームを検討しているユーザーにとっても、このモデルのBefore-Afterは参考になる事だろう。

終了後は、三井ホーム広報国光さん&イタリア高級キッチン輸入のKREIS&Co.高原さんと
イタリアンBar(バール)のようなお店で乾杯!