VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

新丸ビル

2007年06月19日 | Friend
今年4月のオープン以来、初めて行く新丸ビル。    (手間が新丸ビルで、奥が丸ビル) 裏手に緑化した部分もある。
  
                              (コンセプトデザイナー:英国人建築家マイケル・ホプキンス卿)
もうそろそろ潮も引いた頃かと思って行ってみたが
平日の開店11時前から人がいっぱい。トイレも行列で耳を傾けると、アジアからの観光客であることに気付く。
(最近はヴィトンなどブランド物で身を固めて日本人と見分けがつかない)
ここでも円全面安が「Visit Japan」を後押ししているようだ。
   
ビルの内装は、隣りの丸ビルに比べてクラシックな大人の雰囲気。
黒の照明器具やオーク調の壁、カーペット敷きのフロアもあった。
ソファや椅子が置かれたフリースペースが多く、ゆとりのあるレイアウト。  右、複数の額縁ミラーで壁面をデコレーション。

ショップの中では、(株)ワールドの生活雑貨を中心にしたセレクトショップ「FINEREFINE」が面白かった。
  
ビーズのパーティーバッグが三万円前後でお手頃価格が嬉しい! ショップフロアの廊下からお向かいの東京駅が見下ろせるようガラス張りに。

今日ランチをご一緒したのは、今年「えんworks」を立ち上げた小川ゆかりさん。
ブラジル料理「BARBACOA」のお肉と充実のサラダバーでデザートまで二人して平らげた!
  





福田康夫、200年住宅ビジョン

2007年06月19日 | 住宅業界
日本不動産ジャーナリスト会議で自民党政務調査会、住宅土地調査会長の福田康夫氏を招き
先月発表された【200年住宅ビジョン】について伺うことになった。

別のパーティで同会事務局長である宮沢洋一議員が「福田会長がキャッチフレーズにも細かくこだわられた」
というお話を披露されていたが、その言葉どおりキャッチフレーズは

   より長く大事に、より豊かに、より優しく
     ―住宅改革・豊かな生活―       が⇒ ―住宅改革・ゆとりある住生活を目指して―   に訂正されている。

 
‘豊か’の連呼より‘ゆとり’とされたのは共感できる選択だし‘200年=目指して’としたのも理解できる。
本当に福田氏の指示なら、言葉にセンスのある方だと思った。

さて、福田氏は住宅について自分の専門で無く玉突き人事で会長にさせられただけと、前置きしながらも
「‘200年’という数字を大胆に打ち出したのは、既成概念を超えるインパクトやメッセージ性を狙った」と
キャッチフレーズへのこだわりなど福田カラーは反映されているようだ。

環境立国を標榜する安倍『骨太方針』にも200年住宅という言葉が入った。
自動車や家電産業と比べて世界に遅れている住宅の環境対策。
まず30年弱で滅失する家を、アメリカ55年・イギリス77年に習ってロングライフ化し環境ロスを抑える狙い。

また福田氏は、日本人の生涯収入が平均3億円とすれば、住宅費が約1億円を占め
それがGDPの割に国民が豊かさを感じられない原因の一つとも。
 
『200年住宅ビジョン』は超長期住宅・住宅流通・住宅金融の3システム小委員会から提案された【提言12】が挙げられているが、
具体的な解説は福田氏からは無かったものの
「ストック住宅の管理修繕履歴を残す【家歴書】を運用する機関が社会保険庁のようでは困る」と
制度は作るより運用が難しいことを表現された。

そしてこのビジョン、業界団体への説明会も終えたが「今回はどこからも反対意見が出ない」と強調されておられたが
それはそうにでしょう・・・これって人口・世帯数減少で先細りする住宅産業の救済策のようなものですし。

既に持家の一国民としては、あまり嬉しく無い。
今【建築基準法改正の‘81年以前】の建築物は耐震性に不安、と評価が下がるように
【200年住宅】以前は不適格住宅・・・みたいなことが将来起こったら悲しいですし。
それで‘耐久性Up’リフォームを強制されるのもどうかと思う。