vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

赤い蘇鉄の実もなるころに...

2006-10-12 22:45:23 | ネリヤカナヤの海・空
奄美群島では,蘇鉄が,今,実りの秋を迎えています。
今年は6月の長雨のせいか,実りが悪いようですが,それでもあちこちに赤い蘇鉄の実が目を和ませてくれます。


この日は,ずっと行きたかった「今井崎」を訪れました。
安木屋場トンネルの上を走る旧道を辿り,最後は林道状の悪路へ足を踏み入れ...
行き着いた先では,久々の極上の濃厚でありながら穏やかな海の青が迎え入れてくれました。
太陽と海の恵みがもたらす至福の時に感謝!です。

【2006.10.9 奄美大島・龍郷町(今井崎)Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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土浜の夜明け(その3)

2006-10-11 22:23:07 | ネリヤカナヤの海・空
朝焼けには熱帯性の植物がよく似合う。


喜界島の上にぽっぁりと太陽が浮かんだ。
土浜の朝焼けは容赦なく厳しくも,根っこの所では,暖かく向かえてくれる。


今日も元気をありがとう。

【2006.10.9 奄美大島・奄美市笠利町(土浜) Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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土浜の夜明け(その2)

2006-10-10 22:18:21 | ネリヤカナヤの海・空
喜界島の上から太陽が昇った。
早朝の太陽の柔らかな光が気怠い体を目覚めさせてくれる。


太陽が風景を刻一刻と変化させて行く。
(昨日の写真と同じ日の同じ場所の写真です)

【2006.10.9 奄美大島・奄美市笠利町(土浜) Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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土浜の夜明け

2006-10-09 22:28:47 | ネリヤカナヤの海・空
素敵な一日の始まりを予感させる素晴らしい朝焼けでした。
現実にも,この日は極上の休日となりました

【2006.10.9 奄美大島・奄美市笠利町(土浜)Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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Moonlight Legend

2006-10-08 23:03:41 | ネリヤカナヤの海・空
月の光に導かれ...
本日も朝ぼらけより大浜へ出掛けてしまいました。


この大浜からは,数十年分の「おしおき」を受けた気がします。
その分,恵みも賜っていますが...
愛憎渦巻く大浜の「月と海」は,モチーフとして非常に魅惑的なので,体力と気力が続けば,追いかけていきたいと思っています

【2006.10.8 奄美大島・奄美市名瀬(大浜)Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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神秘のモダマ

2006-10-07 23:35:50 | ネリヤカナヤの海・空
ずっと会いたかったモダマ(マメ科・屋久島以南に分布)の果実と出会った。
モダマは,莢(さや)を持ったものとしては世界最大ともいわれる巨大な果実を実らせることで知られている。
豆果は,長さ80~120cm程度,時には2mにも及ぶらしい。
今日見かけた果実は,70~80cm程度のものと50cm程度のものだが,たしかに大きい。
大きくて,ただぶら下がっているだけではなく,何やら意思を持っているようにも思え,神秘的な風情を漂わせている。

それに,このモダマ,なぜか見ていると悲しげな表情を見せているように思えてならない。
モダマは,レッドデータブックにも載っている絶滅危篤種で,奄美大島の自生地でも果実が見られる年と見られない年とがあるようだ。
種が,「象豆」とか「幸せの豆(ラッキービーン)」とも呼ばれ,硬くて艶がある綺麗なものらしく,アクセサリーなどに加工されているとも聞く。
そのため,果実が手に届く所にあると,採って(盗って)持ち帰る者が後を絶たないようだ。
そのような予断を持っているからかもしれないが,どうにも悲しげに見えてならない。


海水に浮かび,海流に乗って末裔を広げていったモダマ。
海流に漂着する種子を海藻のものと人々が考えたことから名付けられたモダマ(藻玉)。
そんなモダマも,住用町の山の中に自生地がある。
おそらくこの場所は,かつては海岸線に接していたのだろう。
生態にも謎が多く,不思議な雰囲気を漂わせる神秘的なモダマ。
そんなモダマを持ち帰ろうなどという馬鹿なことを考えるのは,止そう。
深い森の中で息づいている姿を愛でるだけで良いではないか。

【2006.10.7 奄美市住用町 Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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黎明

2006-10-06 21:27:48 | ネリヤカナヤの海・空
今日の奄美地方は,台風16号の余波か,風も非常に強く,波も荒い大荒れの天気でした。
そんな天候の中,日の出を見に行きました。
EOS 5Dに代わるカメラ,EOS 30Dの初撮りのためです。
5Dが成仏した後,後継のカメラをどうしようかとずーっと考えていたのですが,資金不足から再度5Dを買うことは止め,ワンランク下の30Dを買うことにしました。
いずれレンズを買おうと溜めていた資金を取り崩した上,上乗せもしました。
これでしばらくレンズは買えそうにありません。

重傷を負ったレンズたちはまだ入院中なのでタムロンの18-200mmで初撮りに挑みます。
30Dは,フルサイズの5Dに比べると,ファインダー内がかなり寂しいですが,それでも,マグネシウム合金製外装ボディのずっしりとした重量感やシャッター音の重厚さなど,Kissシリーズにはない魅力に溢れています。
今日使用したレンズはタムロン製ですが,それでも,キヤノンらしい黒が引き締まった画質の片鱗が感じられます。
入院中のレンズの退院が非常に楽しみです。
今日の日が,私のカメラライフの新たな黎明となれば良いのですが

今日の日の出は,奄美大島の最北端 用岬(ようみさき)まで見に行きました。
その目的は…


これ,朝日を見つめる浦島太郎の像です。
patinhaさんから朝日と浦島太郎の写真のリクエストを頂いていたのですが,patinhaさんご指名の浦島太郎の像は,既に撤去されているようでこの像での代打,しかも,朝焼けを背景にした背中姿の太郎像だと非常に良い感じなのですが,像の位置関係からそれは無理で,こういうアングルしか撮れませんでした。
patinhaさん!こんな写真ですがいかがですか?


用岬になぜ浦島太郎像があるかというと…
笠利町では,古来より海の彼方には恵をもたらす神の国(龍宮)があり,人々に幸福をもたらすと信じられてきた。これがニライカナイ(ネリヤカナヤ)伝説であり,この伝説が大和の国に伝わり浦島伝説として日本中に知れ渡ったと言われているそうで,それで,この用岬には龍宮の使者である亀のモニュメントを設置されたようだ。
この亀にはご利益があると言われていて亀のモニュメントのそれぞれの部分に,お賽銭をする方がいるらしい。
私は,同じ過ちを繰り返さないように,亀さんの「頭」をなでておきました

【2006.10.6 奄美大島・奄美市笠利町 Canon EOS 30D with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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それから

2006-10-04 21:41:22 | ネリヤカナヤの海・空
2週間前にお騒がせした「カメラ水没騒動」の顛末をご報告いたします…
待ちに待ったキヤノンの修理センターから修理見積もりがやっと到着しました。
ドキドキしながら修理センターからの封書を開封します。
合否のお知らせ電報を開く時の気分です。

まずは,EOS 5D ………お見積り金額「0円」
0円! なんて太っ腹!! と思う間もなく
「修理不能」との赤文字が目に飛び込んできた。
「カメラ内部部品が腐食しています。(全損)修理不能となります。」との注記が…
…言葉もありません。
海水を1度かぶっただけで全損とは…
たった1度の過ちで……
カメラが精密電子機器だということを嫌というほど思い知らされました。

キスデジN,70-200mmレンズ,10-22mmの見積金額の方は,軒並み5桁の数字が並んでいますが,何とか修理はできるようです。
修理代金の合計は,キスデジX1台分に匹敵しますが,レンズなしでは話にならないので,修理を依頼することにしました。
まぁ,全滅という最悪の事態だけは免れたものの,非常に高い勉強代を払うことになってしまいました
皆様もくれぐれも水かぶりにはご注意下さい。
あとは,レンズたちの早い復帰を祈るばかりです。
【2006.9.13 奄美大島・奄美市(名瀬港)Canon EOS Kiss デジタルN with EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM】
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刺激の足りないあなたに…

2006-10-01 23:55:41 | ネリヤカナヤ etc.
人間は,ありきたりな日常生活の中で,時折,強烈な「刺激」が欲しくなるときがある。
単調な毎日の繰り返しの中で,非日常的な「刺激」を感じることにより,新たな活力が湧いてくる。
その「刺激」は,人によって,音楽だったり,映画だったり,演劇だったり,文学だったり,写真を撮ることだったり様々。
もしあなたが『美術』特に『日本美術』からまだ「刺激」を感じていないとしたら,江戸期の日本美術のアバンギャルドの世界へと誘ってくれる打って付けのテレビ番組がある。

それは,明日 月曜日からNHK教育テレビで始まる「ギョッとする江戸の絵画」
「知るを楽しむ この人この世界」シリーズのひとつとして,毎週月曜日の午後10時25分から10時50分まで,10月2日から11月27日までの8回で,伊藤若冲,曾我簫白,歌川国芳,岩佐又兵衛ら8人の江戸期の「異端の画家」たちが紹介される。
案内人は,美術史家の辻惟雄(のぶお)氏。

辻氏は,1969年に伝説的名著「奇想の系譜」(ちくま学芸文庫)で,当時はまだ二流扱いされていた伊藤若冲,曽我簫白らを紹介し,現在のこれらの画家たちの人気の道筋を付けた人。
「奇想の系譜」は,今読んでも,その着眼点の鋭さと瑞々しい感性とが漲る名著で,一読の価値がある。
そこまではと思う方でも,この番組のテキスト(683円)(上の写真)だけでも,できれば一読いただきたい。
辻氏の分かり易くも鋭い文章が約170頁にわたり味わえるほか,16頁のカラー図録も付いていて,お薦め。
是非,テキストを手許に置いて,番組も楽しんで頂ければと思う。

ところで,私が「奇想の画家たち」と出会ったのは,2001年に京都国立博物館で開催された若冲展だった。
その当時は,「奇想」という言葉も知らなかったが,モザイク画「樹花鳥獣図屏風」の銭湯のタイル絵にも似ていながら,妙に艶めかしい刺激を受けて,京博に何度も足を運んだものだ。
最初閑古鳥が鳴いていた展覧会場は,足を運ぶたびに,人で溢れかえるようになり,そして5年を経た今,若冲は,押しも押されぬ日本美術界のスターになり,「プライスコレクション展」は,全国4か所の巡業中(プライスコレクション展のHP はこちら)。

関西にお住まいの方,11月5日まで京都国立博物館で開催中ですよー
九州にお住まいの方,来年1月1日(元旦!)から3月11日まで,九州国立博物館で開催されますよー
そして,愛知県立美術館でも来年4月から開催されますよー
また,プライスコレクション展のオフィシャルブログもあって,例えば,前記の「樹花鳥獣図屏風」と同じモチーフで描かれた「鳥獣花木図屏風」をはじめ,展示作品が結構大きな画像で見られるという太っ腹!(「鳥獣花木図屏風」はこちらからどうぞ
HP上で,プライスコレクション展の展示作品を見るうちに,無性に,九博へ行きたくなってしまった

というわけで,奇想の画家たちに関心を持たれた方は,明日から始まる番組「ギョッとする江戸の絵画」をご覧下さい。
新たな「刺激」のメニューが増えること間違いないと思います。
全部はとても…という方でも,11月6日放映の伊藤若冲の回だけでもご覧頂ければ,江戸のアバンギャルドのめくるめく世界に関心を持たれるのではないかと思います。
なお,この番組でも取り上げられる岩佐又兵衛と歌川国芳について,以前,展覧会のレビューを書いたことがありますので,よろしければご覧下さい(岩佐又兵衛はこちら歌川国芳はこちら

ところで,今日の写真,番組テキストのバックには,田中一村の「奄美の杜(9)」を配置した。
その理由は…実は,昨年美術愛好家の間で大きな話題をさらった本のひとつに「原寸美術館」という本がある。
これは,傑作絵画を最新鋭の印刷技術を使って原寸大で再現するという企画の本で,画家の繊細なタッチだけでなく,絵画の表面に生じた無惨なひび割れまで超忠実に再現した,文字通り凄い本なのだが,その第2弾として今年発売された「原寸美術館 日本編」では,若冲の「動物綵絵」や簫白の「群仙図屏風」と並んで,なんと,我等が孤高の天才画家 田中一村の「奄美の杜(9)」が掲載されているではあーりませんか!
田中一村の主たる活躍の場,奄美大島でももっともっと大きく取り上げられても良いのではないかと思うのだが,残念ながら,この本が発売されてから3カ月以上が経つのだが,そのような情報に触れたことがなかった。
20世紀の「奇想」溢れる一村翁が,若冲や簫白たちと肩を並べるだけの人気を博する日が早く来るよう祈るばかりである。
【2006.10.1 Canon EOS Kiss デジタル with TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3】
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