vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

日本最南端の駅を見おろす薩摩富士~鹿児島紀行(その7)

2005-09-30 20:49:11 | 
薩摩半島南端を走ると,見る場所ごとに,薩摩富士が色々な表情を見せてくれます。日本最南端の駅である「西大山駅」から眺める開聞岳はまた格別。「最南端」と聞くだけでも,最果ての地に来た感が深いのですが,その駅を見おろす薩摩富士の姿の何と穏和なこと!
南国特有の暖かな日差しは,奄美の突き刺すような太陽光線とまたひと味違い,暖かくも優しく包み込むようなもの。
ゲーテがミニヨンの歌(「君知るや 南の国を...」『ウィルヘルム・マイスターの修業時代』より)でも表現した,南国への果てしない憧れ,そしてその憧れが結実した瞬間とは,かくあるやとも思われます。
最果ての地は,なぜだか,心ときめかします。
佐世保,西大山と訪れたけれど,稚内と根室は,訪れたことがない。
いつか,訪れたいとの思いが募ります。

線路は,無限に続くかと思えるほど,真っ直ぐに伸びていきます。
澄み切った青空がこの感動に花を添えます。