vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

表情のある浜辺~与論島(その3)

2005-09-01 23:02:43 | 
奄美群島へ来てから,つくづく思うのは,浜辺には,それぞれの「表情」があるということです。何の変哲もない浜辺にも,独自の海の色彩,砂の模様,岩肌の作り出す情景,太陽と雲の織りなす光と陰etc.の「表情」があります。
殊に,与論の浜辺は,奄美大島の浜辺とも少し違って,岩場が多く,したがって,魚が非常に沢山いるのも特徴的なように思えました。
台風13号のため予定より滞在期間が短くなり,全ての浜辺を訪れることはできませんでしたが,今回訪れた浜辺を紹介したいと思います。
どの浜辺もとても魅力的で,もっとのんびりと過ごしたかったー

上の写真は,黒花海岸。
繋留された漁船が浜辺の主役のように鎮座していて,印象的。
人気がなく(バナナボートやジェットスキーが来ない!),とても落ち着ける海岸です。

下の写真は,皆田海岸。
目の前の小島まで泳いで渡れる,というのがウリらしいのですが,対岸の小島は,隆起珊瑚の岩場で囲まれていて,「上陸」する際には,相当注意しないと流血に見舞われそう
シュノーケルをしている人たちが沢山いました。



次は,ウドノスビーチ。
ここは,茶花の町(与論島の中心地)の近くにある割に,落ち着いた浜辺。
岩場もふんだんにあり,その周辺があまり深くもなく,魚が沢山いました。
波で削られてオーバーハングになった岩場(太陽光が届かないため涼しい…)の近くを泳ぐと,エンジェルフィッシュをはじめとする十種類以上の熱帯魚(これから名前を勉強します)や,フグ,タコ,ウニ,カニ等々が沢山いて…
魚たちに囲まれて幸福な時間を過ごしました。
これまで,泳ぐことや魚を眺めることにほとんど関心がなかったのですが,自分の嗜好がグイッと転換しつつあることが分かります。

また,奄美群島近海でも,かなりサンゴの白化(死滅)が進んでいるとも聞きますが,この浜辺近くの岩場周辺では,シュノーケルで泳いだ範囲でも,チョコチョコとサンゴが見かけられました。
ここしばらく,サンゴの回復の兆しが見られると聞きました。
白化現象の理由については,海水温の上昇,開発,採石等による土砂の流入,オニヒトデの増殖,ダイバーのフィンによる傷害等と聞きますが(完全な聞きかじり),回復の兆しが見られるのは嬉しいこと。
サンゴが元気で,海藻も元気で,魚たちが生き生きとしていると,とてもハッピーな気分になれます。
残念ながら,海中の写真はありません



最後は,寺崎海岸のパノラマ写真。
この浜辺から見られる濃いエメラルドグリーンの海と,果てしなく広がった人気の全くない広大な風景,そして,遠くにぼんやり浮かんだ沖永良部島(おきのえらぶじま。写真の左奧にかすかに写っています。)の景色が作り上げる雄大な情景は最高です。
写真の方は,5枚の写真を合成したので,今ひとつですが,雰囲気は伝わりますよね!
残念ながら泳ぐ時間はありませんでしたが,次回は是非チャレンジしてみたいと思います。



明日は,与論の夕暮のご紹介です。
to be continued