暑さ寒さも彼岸までと言われますが、今年は彼岸を越えても夏日が散発しそうな気配です。流石に蝉の鳴き声がかなり減ってきましたが、残暑が厳しい横浜方面です。久々にクラシックの話題です。8月に「楽興の時」を含むシューベルトのピアノ作品集を購入しました。録音は1989年です、幸い、西ドイツ盤をかなり安価に仕入れることができました。「楽興の時」は6曲から構成されるピアノ曲集ですが、特に有名なのが第3番です。NHKのラジオ番組「音楽の泉」のオープニング、エンディングでも使われています。
「音楽の泉」は実に長い番組で、始まりは1949年だそうです。ラジオそれもFMではなくAMの音楽番組というのが渋いです。私自身は番組のリスナーではありませんでしたが、「楽興の時」がかかっていたことは、広瀬修子アナウンサーの落ち着いた声と共に、よく憶えています。ちなみに番組は今も健在で、オープニング、エンディングの曲も変わっていません。以前は、ギレリス、ブレンデル、シフの演奏が使われていたようですが、2020年4月からはピリスの演奏が採用されています。拙宅には、ブレンデルの盤もありました。
ピリスの盤を購入したばかりですので、専らそちらを聴いています。瑞々しいタッチと共に、低音、背景、気配のようなものも感じれれて、オーディオシステムで聴く楽しさがあります。6曲合わせても30分に満たないので通しでも聴くこともあります。流石に第3曲だけですと短いので、前後の曲を中心に選んでいます。特に第4曲は旋律が美しくて聴くようになりました。盤にはピアノソナタ14番等も入っています。ブレンデルの盤含めて、今年の秋の夜長はシューベルトのピアノ作品となりそうです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます