横浜方面は、お盆前後の雨を境に、暑さが少々和らぎました。このまま残暑のシーズンに入りそうな感じです。さて、昨日、NHKの番組紹介を見ていたら、42年前の松原みきさんの「真夜中のドア/Stay With Me」が2021年上期に大ブレイクしているという話がありました。一瞬耳を疑いましたが、どうやら昨今のシティポップブームの一環のようです。早速、該当の番組「SONGS OF TOKYO」を録画してみました。インドネシアを始め、アジア圏を中心に支持されていることがわかりました。世の中、何が起こるか、先は読めないものですね。
シティポップについては、3年半ほど前にも記事にしています。フォーク、歌謡曲、更にはニューミュージックとも異なる和製ポップスが注目されているといった話を取り上げました。ブームは一過性ではなく、その後も広がりを見せているようです。先の番組では、
・欧米のビート
・情緒的なメロディー
・都会的なサウンド
がシティポップの共通項として挙げられていました。学生時分はそんな括りを意識せずに音楽を聴いていたので、後からシティポップだったと判るケースもあります。表題の「真夜中のドア」の他、「SEPTEMBER」(竹内まりや)「Down Town」(Epo)あたりです。ユーミンのアルバムのいくつかもシティポップ扱いのようです。
「真夜中のドア」がリリースされたのは1979年11月です。当時、私は中学2年生でした。AMラジオの深夜番組のCMで、繰り返しサビの部分が流れていました。かなり気合の入った売り込みだった記憶がありますが、「真夜中のドア」自体はスマッシュヒットで終わりました。それでも、私の中では忘れ難い曲の一つです。ちなみに作曲は「SEPTEMBER」を作った林哲司です、洗練されたメロディー、サウンドに納得です。ちなみカバーも多く、中森明菜、岩崎宏美、広瀬香美らが取り上げています。
残念ながら松原みきさんは、2004年に44歳で亡くなられています。あまりに早い訃報に驚いてから早17年。オーディオでは忘れた頃に「真夜中のドア」や「ニートな午後3時」を聴く、を繰り返してきました。まさかコロナ禍の2021年に大ブレイクするなんて、ご本人も想像できなかったでしょう。YouTubeやSpotifyに代表されるように、音楽の聴き方がどんどん変わっています。楽曲の良さがいつどこでクローズアップされるか分からない時代とも言えます。それこそドアは常に開かれているのでしょうね。
という訳で、Amazon musicでファーストアルバム『POCKET PARK』を聴きました。松原みきさんの大人びたヴォーカルは勿論、充実の演奏陣によるシティポップならではのサウンドも楽しめます。近く、CDでも購入して、メインシステムでも聴きたいと思います。ネットで調べたところ、今年に入ってアナログレコードも復刻されたようです。
インドネシアのレイニッチというYouTuberが火付け役だったそうです。「真夜中のドア」の他、竹内まりやの「プラスチックラブ」、菊池桃子の「ブラインド。カーブ」等をカバーしています。
本人は日本語話せないそうですが、違和感なく聴けます。音楽は時空を超えるんですね。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=DHm9diEKlC0&feature=youtu.be