先週、久しぶりのオフ会の速報をアップしました。この1週間、ほぼ毎日、新DACに電源を入れてエージングに勤しんでいます。DACの導入経緯などはあらためて紹介するとして、音の第一印象を整理しておきたいと思います。音に何か変化があると、あたかも音が良い方向に変わったと錯覚しがちですが、一歩引いて音を聴くようにしています。これまで使用してきたES9018を使用したDACも、十分いい音で鳴っていました。階段を上るためのDAC入れ替えでありますが、慌てて上がる必要はありません。新DACのエージング期間は、私自身の耳の慣らし期間でもあります。
新DACの詳細を問われるとOさんに訊くしかないのですが、大きく
・DAI基板(デジタルオーディオインタフェース)
・DSD原理基板(D/A変換)
から構成されます。DACチップを使わない、いわゆるディスクリートDACです。チューバホーンさん、ハンコックさんのお宅で、やはりOさん製作による同じ路線のDACが導入されています。基板類は筐体の底面ではなく、天板につける等、振動対策もなされています。
メインシステムにおけるDACの配置は変わりません。Quad Ring3台の上に新DACを乗せています。DACの奥の黒いBOXはOさんより一時的に拝借している中華DDC、Singxer SU-1です。オフ会当日まで知らなかったのですが、HDMIケーブルを介してI2S信号を送ることができます。長らくUSBとDACの間にDDコンバータを挟む形式を採用してきましたが、新DAC導入以降もその路線を維持することなりそうです。なおSU-1は現在SU-2となっています。Amazonでも購入できます。早速、ポチって到着待ちです。
新DACへ同軸のデジタルケーブル(赤)と、HDMIケーブルを挿入し、聴き比べをします。同軸については、X-DDX PlusとSingxer SU-1も比べてみます。
新DACの操作は、Appleリモコンで行います。リモコンの電波が弱いので、かなり近くに寄らないと操作できません。一旦、設定が固まれば操作する機会は減るとのことですが、新DACを使いこなす意味でも操作に慣れる必要があります。同軸もI2Sも、全てDSD 5.6Mの信号に変換してD/Aコンバートするようになっています。デジタルのゲイン調整、クリップ対策などは、オフ会が終わってから私自身でやりました。ある程度鳴らし込んだら、耳を頼りにベストな設定を探ってみたいと思っています。
まずES9018DACと新DACの比較ですが、全般にES9018DACの方が音がすっきりしていて、新DACに濃さ、深みを感じます。ハンコックさんのお宅で比較して感じた印象は、拙宅でも再現しているように思いました。新DACは重心が下がる一方で、ヴァイオリンやヴォーカルが柔らかく心地良いのが特徴です。
続いて、新DACの入力を変えての印象です。
①X-DDC Plus→同軸
②Singxer SU-1→同軸
③Singxer SU-1→I2S
を比べると、①と②はほぼ同等で②が若干よく、②より③がはっきり好ましいと感じられました。①と②は電源、USBケーブルの条件が別々で、純粋なDDCの比較にはなっていません。③はベールが剥がれ、ステージが広がります。③の可能性を感じたので、Singxer SU-2の導入に踏み切った次第です。中華DDC侮れません。
コロナ禍においても拙宅のオーディオシステムは変化してきました。2020年はMFPC、2021年はディスクリートDACの導入が、私にとっての一大イベントとなりました。いずもれオーディオ交流がなければ実現しなかったとも言えます。両者の良さを組み合わせて、さらに違った風景を見たいものです。なお、ES9018DACは、そのままセカンドシステムに組み込み、グレードアップに使う予定です。本日、接続して音出しまで確認しました。Amazon HDとES9018DACの組み合わせも、実は楽しみであります。
オーディオ熱、上がってきました。