珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

岡山県最高峰、後山

2017-06-04 06:41:23 | その他
岡山での音会の翌日、岡山県と兵庫県の県境にある後山に登ってきました。標高は1344mと、決して高くはありませんが、氷ノ山後山那岐山国定公園の一角を成す、この山域の名山です。岡山県では最高峰、兵庫県では標高第3位の位置づけです。氷ノ山には3年前の秋、那岐山には2年前の初夏、にそれぞれ登りました。音会 in 岡山が決まって以降、登山を考えていましたが、宿題のように残っていた後山の一択となりました。後山へのアクセスは兵庫、岡山それぞれ可能ですが、ピストンで済む、岡山ルートを選びました。仕事絡みの重たい荷物は相生のホテルに預けて、いざ出発です。

まず上郡から「スーパーいなば」で佐用を経て大原に向かいました。大原からは一両編成の智頭行、普通列車に乗り換え、西粟倉にて下車しました。智頭急行に乗るのは、氷ノ山登山、UENOさん訪問以来、3度目になります。西粟倉は想像通り、のどかな田園風景でした。


想像を超えていたのが登山口までの林道歩きです。水平距離で軽く見ていましたが、後で調べたら700mアップでした(大汗)。一山登った気分です。普段はメンバーのマイカーの恩恵に与れますが、遠征先かつバスが無い場合は自力で歩かねばなりません。


長い林道に閉口しつつ足を進めていると、登山口へ到着する直前、那岐山を望むことができました。那岐山の向こうは鳥取県です。那岐山に登った日は天候が今一つで、消化不良感がありましたが、こうして眺めると実に立派な山容です。


最初のピーク、駒ノ尾山へ着くと、展望が開けました。この日の縦走路が船木山、後山と続いています。ここからは兵庫北部の山々を眺めながらの縦走です。


氷ノ山とセットで3年前に登った扇ノ山です。兵庫県と鳥取県の県境に位置します。


兵庫県で標高2位の三室山です。アクセスしづらい山ですが、いつかは登りたい山です。


そして兵庫最高峰の氷ノ山です。扇ノ山を左右反転したような形です。氷ノ山を目の当たりのするのは、実は前回登山以来です。兵庫の奥の奥です。天候も考えると、横浜の人間にそうそう眺める機会はやってきません。左側の裾野の上にちょこんと見えるのは鉢伏山でしょうか。


ヤマアジサイが自生していました。普段身近で見ているアジサイの背の高さとのギャップに驚きます。


新緑のトンネルを潜り、後山を目指します。


舟木山を通過して、後山に到着です。標識はこの他にもう1本、兵庫側のものがありました。ここは美作市と宍粟市の境界でもあります。山頂でしばし休止とし、昼食を兼た行動食でエネルギーを補給しました。山頂にはパラパラと人がいましたが、両手には至らず静かな山旅でした。


下山は後山キャンプ場方面へ。稜線から外れる前に、この日歩いたルートを振り返ります。舟木山、駒の尾山、そして左遠方に那岐山が見えます。初夏らしいワンショットです。


下山道は急な下りでしたが、しっかり整備されていました。途中、気を抜いていたらルートを外してしまいました。迷ったついでに、ブナの新緑を撮りました。癒されます。


下山口から西粟倉駅を目指します。炎天下ではありませんでしたが、結構長く感じられました。しばらく山間の車道を歩いた後、集落が見えたときはホッとしました。落ち武者が集落を見つけた時の気持ちが分かったような・・・。そう言えば八つ墓村も岡山県でした。


山間部の集落と言えば棚田ですね。棚田を見るなら田植えの後か、収穫の時期に限ります。ベストタイミングで、まさしく日本の初夏といった風景です。ここからは少し離れていますが、但馬の棚田を訪れたことが懐かく思い出されます。


再び、西粟倉駅です。電車まで間がありましたので水分補給、足休めで時間を過ごしました。西粟倉と山には、都合8時間、滞在したことになります。その分、日差しにオレンジ色が加わっています。帰りはのんびりと各駅停車で上郡まで出ました。ちなみに大原の一つ先が、宮本武蔵駅でした。何となく生誕の地は知っていましたが、ずばり駅名になっているとは知りませんでした。オーディオ交流の後の山登り、また一ついい思い出ができました。林道歩きはさておき、後山自体はすばらしい山でした。次は、奥播磨の三室山あるいは、東播磨の千ヶ峰あたりで・・・。先の楽しみに残しておきます。
コメント (2)
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