珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

オーディオ関係の書籍から

2013-06-15 18:06:59 | オーディオ
やっと先週は梅雨らしい一週間となりました。最近読んだオーディオ関係の書籍からいくつか紹介します。

以前に、聴覚心理学の本を紹介しました。これも関連の書籍ですが、より空間の知覚にフォーカスした内容となっています。平行法にしてSPの外側から音が聞こえるようになりました。2年半経ちますが飽きるような気配はありません。先日、お試しでSPの位置は変えずに内振りにしたら、案の定、音はSP間に収まりました。すっかり平行法の音に慣れてしまったようです。人の空間知覚はオーディオ以前の基本的な性質ですから、あとは耳にどんな刺激が入ってくるかで音像の位置が決まります。ステレオ再生の場合、SPの配置・向き・指向性で決まる、両耳間レベル差が支配的で、位相差の影響は少ないと思います。


こちらは菅野さんのオーディオ羅針盤で、古書です。そう言えばステレオサウンドの巻頭言が復活しましたね。菅野さんはオーディオファンにに対しても、オーディオ業界に対しても大抵辛口のトーンですが、これもそんな1冊でした。一番面白いと思ったのは、オーディオコンポーネントに関するくだりです。機器と部屋と、そして聴く人をオーディオのコンポーネンツとして捉えているところです。機器はともかく部屋と人(=聴く能力)はなかなか変えられないですね。結局、時間を費やすしかないと、言われているわけです。機器の投資はしばらくありませんから、せいぜい聴く側を鍛えないといけません。


瀬川さんや岩崎さんの著作が相次いで発行されています。もう亡くなられて30年以上経ち、何故今頃?という気がしないではありませんが・・・。ステレオサウンドを買いに行ったら、本誌よりも目立つ位置にディスプレイされていたのが、瀬川さんの著作集(別冊ステレオサウンド)でした。瀬川さんの本は内容は勿論、軽快な語り口が気に入っています。偶然ですが、同じ時期のステレオ誌でも、SMEのアーム調整に関する瀬川さんの記事が付録となっていました。CD再生が遠ざかった今、デジタルはネットで、アナログは当時の書籍で情報を得るようになってしまいました。


オーディオ雑誌はSS誌とアナログ誌を定期的に購入しています。さてSS誌で嬉しいのが、和田さんの「ニアフィールドリスニングの快楽」の連載が再開したことです。ファンの支持があったのでしょうか。また真っ先に読むページが定まりました。今回はかなり突っ込んだ内容で、引っ越した後の装置を写真付きで公開し、その上で、音が今一つと正直に告白されています。その理由は音場の広がりの不足にあるようです。使われている装置は、雲の上のハイエンド機ですから、部屋やセッティングの重要性がわかりますね。長辺配置をトライされるようなので結果が楽しみです。


最後は番外編です。イングランドのベッカム選手が引退を表明しました。ルックスもよく知名度がありましたから、サッカーファンでなくてもご存じの方は多いでしょう。以前からイングランドとオランダを応援している身としても気になる選手ではありました。華麗なイメージが先行していますが、どちらかというとfor the teamに徹して献身的に動く姿が印象に残っています。マンチェスター時代の栄光の時代もいいですが、レアルマドリードの最終年も記憶に残ります。チーム構想から一旦外れながらもレギュラーに復活しリーグ優勝に貢献しました。今後はW杯8強どまりだった母国の再建にかかわって欲しいと思います。
コメント
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