AIT LABOのDACを導入して1カ月を経過しました。すっかりこのDACの音にも慣れ、相変わらずとっかえひっかえ曲をmpodから選択しては楽しんでいます。ここでAIT DAC導入の振り返りをしてみます。結局これは、約3年半に渡るPCオーディオの旅のラストピースだったようです。
よくPCオーディオやネットワークオーディオは、上流こそ違えど、下流は従来オーディオと同じ・・・という文言を目にします。確かにそうなのですが、何処からが下流と考えるかは、DAC以降なのかプリアンプ以降なのか、で変わってきます。要はPC側をトランスポートと見るか、プレイヤーと見るかの違いです。重量級のCDトランスポートへの抵抗感もあって、どちらかというと私は前者の見方をしていました。つまりPC側ではDDコンバートまでをしっかりやり、あとは単体DACにバトンタッチという見方です。単体DACを従来オーディオの枠組みで捉えていたというわけです。
ネット上でAIT LABOのDACの存在を知ったのは昨年のいつ頃だったでしょうか?基板の頒布というハードルの高さから様子見だったのですが、完成品の販売や試聴機貸出などもあって気にはなっていました。次にオーディオ製品を買うならOPPOのユニバーサルプレイヤーかなと考えていたのですが、同じDACチップES9081を使いこなすAIT LABOのDACに急に関心が移っていきました。やはり映像より音なのですね。AIT LABOの工房にお邪魔した際に、FPGA上のプログラムを作成する画面をチラッと見せていただきましたが、機械語のソースコードを見て、これは純粋にコンピュータの世界だと思いました。
今はDACまでが上流、プリアンプ以降が下流という線引きに、鞍替えです。
ここでPCオーディオの3年半の旅を時系列で振り返ってみましょう。
2009年12月:単体DAC エソテリックD-07導入。すべての始まりでした。
2010年5月~8月:Foobar2000、Wave File Player・・・。Windows上での模索です。
2010年7月:CDプレイヤーを外す。
2011年2月:NAC-HD1(クロック改)の衝撃。論より証拠でした。
2011年5月:Voyage MPD導入。Linuxの世界へ。今のスタイルの原型です。
2011年11~12月:電源周りの整備。エルサウンド、GPC-TQなど。
2012年:USB-DDCの見直し。JAVS X-DDC導入。
2013年1月:Cuboxの導入。
2013年5月:AIT LABO DACの導入
こうして並べてみると、DDCより上流を重視していてトランスポート代替派であったことがわかります。そしてプレイヤー代替のためのラストピースとしてAITを選んだということです。
PCオーディオの面白さは、元来ブラックボックスであったCDプレイヤーの中身を、ユーザーサイドに開いて弄れるようにした点にあるはず。ならばCDプレイヤーに普通に納まっているDAC基板も、こちら側(PC側)の世界に取り込んで、楽しむのがいいと思うようになりました。ただし、DDCやCuboxと違って値が張ります(桁が1ケタ違います)。ガレージメーカーですからオーディオメーカー同様の品質保証や長期サポートを、期待することはできないでしょう。試聴機がありますから音そのもののリスクは無くせますが、他の部分ではリスクを負うことになります。
それでも、この音を耳に刻んでおくことは将来の(自分にとってのおそらく最終の)DACの選定にも役立つと考えています。仮にメーカー品のDACを選ぶとしても、AIT LABOのDACを超えて貰わねばなりません。かなりのハードルとなることでしょう。ところで、AITのページを見てると、何やらクロックの供給方法の改善がある様子。小回りが効く点は、逆にオーディオメーカーにないメリットですね。
よくPCオーディオやネットワークオーディオは、上流こそ違えど、下流は従来オーディオと同じ・・・という文言を目にします。確かにそうなのですが、何処からが下流と考えるかは、DAC以降なのかプリアンプ以降なのか、で変わってきます。要はPC側をトランスポートと見るか、プレイヤーと見るかの違いです。重量級のCDトランスポートへの抵抗感もあって、どちらかというと私は前者の見方をしていました。つまりPC側ではDDコンバートまでをしっかりやり、あとは単体DACにバトンタッチという見方です。単体DACを従来オーディオの枠組みで捉えていたというわけです。
ネット上でAIT LABOのDACの存在を知ったのは昨年のいつ頃だったでしょうか?基板の頒布というハードルの高さから様子見だったのですが、完成品の販売や試聴機貸出などもあって気にはなっていました。次にオーディオ製品を買うならOPPOのユニバーサルプレイヤーかなと考えていたのですが、同じDACチップES9081を使いこなすAIT LABOのDACに急に関心が移っていきました。やはり映像より音なのですね。AIT LABOの工房にお邪魔した際に、FPGA上のプログラムを作成する画面をチラッと見せていただきましたが、機械語のソースコードを見て、これは純粋にコンピュータの世界だと思いました。
今はDACまでが上流、プリアンプ以降が下流という線引きに、鞍替えです。
ここでPCオーディオの3年半の旅を時系列で振り返ってみましょう。
2009年12月:単体DAC エソテリックD-07導入。すべての始まりでした。
2010年5月~8月:Foobar2000、Wave File Player・・・。Windows上での模索です。
2010年7月:CDプレイヤーを外す。
2011年2月:NAC-HD1(クロック改)の衝撃。論より証拠でした。
2011年5月:Voyage MPD導入。Linuxの世界へ。今のスタイルの原型です。
2011年11~12月:電源周りの整備。エルサウンド、GPC-TQなど。
2012年:USB-DDCの見直し。JAVS X-DDC導入。
2013年1月:Cuboxの導入。
2013年5月:AIT LABO DACの導入
こうして並べてみると、DDCより上流を重視していてトランスポート代替派であったことがわかります。そしてプレイヤー代替のためのラストピースとしてAITを選んだということです。
PCオーディオの面白さは、元来ブラックボックスであったCDプレイヤーの中身を、ユーザーサイドに開いて弄れるようにした点にあるはず。ならばCDプレイヤーに普通に納まっているDAC基板も、こちら側(PC側)の世界に取り込んで、楽しむのがいいと思うようになりました。ただし、DDCやCuboxと違って値が張ります(桁が1ケタ違います)。ガレージメーカーですからオーディオメーカー同様の品質保証や長期サポートを、期待することはできないでしょう。試聴機がありますから音そのもののリスクは無くせますが、他の部分ではリスクを負うことになります。
それでも、この音を耳に刻んでおくことは将来の(自分にとってのおそらく最終の)DACの選定にも役立つと考えています。仮にメーカー品のDACを選ぶとしても、AIT LABOのDACを超えて貰わねばなりません。かなりのハードルとなることでしょう。ところで、AITのページを見てると、何やらクロックの供給方法の改善がある様子。小回りが効く点は、逆にオーディオメーカーにないメリットですね。