見出し画像

乱鳥の書きなぐり

『道場破り』1964年 山本周五郎原作 長門勇 岩下志麻 左卜全 丹波哲郎



  『道場破り』


本編尺:92分
製作年:1964年
監督:内川清一郎
脚本:小国英雄
原作:山本周五郎
出演:長門勇 岩下志麻 倍賞千恵子 丹波哲郎 殿山泰司 上田吉二郎 浜村純
松竹


 映画『道場破り』を見た。
 テレビなどで知った顔の役者が多く出ていたと思ったら、1964年の映画。
 山本周五郎作なのでかどうだか、筋書きも面白い。
 京都のどこかで見た風景が何度か出てきた。

 安宿屋での人情味は『どですかでん』を思い浮かべた。
 最後の果たし合いの場には鳥居が立てられ、境界線の向こうには石が積まれていた。
 仕官を目指すうちの一人は積まれている神域の石野山を崩し倒れ、つぶやいた。
「仕官……。」

 主役 長門勇さんの仕官という言葉で締めくくられ、余韻を残す。
 妻(岩下志麻さん)を連れての行く先の道は険しさを示す。
 三月にはテレビで『続道場破り』があるようなので、見られればいいなと感じた。

 長門勇さんがひょうひょうとしながらも、かっこ良かった。
 優しい人間役の長門勇さん、目の奥に潜んだ光は輝いていた。

 丹波哲郎さんが打って変わった美男子役で、決め台詞は対照的だった。
 それぞれにドラマがあり、好感が持てた。

 余談だが、主役の言葉の繰り返しである左卜全さんの
「憎みあってもいないのに…」
と台詞が心に響き、味わい深かった。


      おわりん



 落ちぶれ果てても武士の意地は捨てぬ! 破れ素浪人の怒りの必殺剣法!

 脱藩武士に迫る討手! 剣豪相討つ怒濤の対決! 果たして関所は越えられるか!?

 神道無双流の達人、三沢伊兵衛は、藩主から側室になるよう強要されていた家老の娘、妙を連れて脱藩出奔した。とある宿場町の旅籠に妙を匿い、石川八右衛門と名乗って木賃宿に潜む伊兵衛。関所を抜けるために十両の賄賂が必要だった。伊兵衛は止む無く武士の掟を破り、道場破りに手を染めた。ある日、別の道場を狙った伊兵衛は、謎の素浪人に先を越されてしまう。その男こそ、伊兵衛を追って旧藩が差し向けた刺客、大庭軍十郎である。源氏山権現の祭りの日、互いに素性を知らぬ二人は、賭け試合で宿命の対決をする。果たしていずれが勝ち残るか?







名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「映画」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事