乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

36;『京都魔界案内 - 出かけよう、「発見の旅」へ 』小松和彦著 光文社 知恵の森文庫

2014-03-14 | 読書全般(古典など以外の一般書)
       (衣装『鳴神』 大阪民俗博物館所蔵)




   36; 『京都魔界案内 - 出かけよう、「発見の旅」へ』


知恵の森文庫
著者名:小松和彦
光文社(2002/02発売)

 データーベースより ▼
内容説明
日本を代表する「雅」の都・京都は、陰陽師や呪術僧が活躍する、呪いや怨念の渦巻く霊的空間でもあった。晴明神社、神泉苑、貴船神社……、名うての「魔界」を巡り歩くうちに、「異(い)なる者」たちが跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する刺激に充ちた時空が蘇ってくる――そんな「魔界」発見の旅へようこそ! 読んでから行くか、行ってから読むか。
目次
1章 洛中―雅の都に「闇」が潜む(朱雀門跡 鵺大明神社 ほか)
2章 洛北―鬼と天狗が棲む異界・「暗魔」(貴船神社 鞍馬 ほか)
3章 洛東―呪い渦巻く冥府・魔道との境界(六道珍皇寺 八坂神社 ほか)
4章 洛外―奇跡を実現させる仏教以前の神々(愛宕山 清滝川 ほか)
5章 宇治・大津―妖怪たちが跋扈する京都文化圏の外縁(橋姫神社 平等院 ほか)




 こういった内容を知っていれば、もっと面白く散歩できたのにと思うことがある。
 京都を離れ、京都を感じる…

 本書には絵巻物が多く引用されていた。
『是害坊』もその一つ。本書では『是害坊』は二箇所あり。

『是害坊』は好きな絵巻物の一つで、昨年、京都国立博物館にて「病気治療のため窯ゆで」の場面を見て心躍らせたことがあった。
『是害坊』とは『天狗草子』

 
 「せいたか」と「こんがら」の二人の童子に、杖で打ちすえられて逃げる是害坊天狗
 ここで言う童子とは、こどものことではない。
 本書では八瀬の住民は童子と呼ばれていた。(「護法童子」だから…とある)
 
 何度か訪れたことのある八瀬だが、ここににも行ってみたい。

 子供の頃から数えきれないくらい多く、嵐電(京福電鉄 嵐山線)に乗ったことがある。
 嵐電の各駅名の美しさと面白さに興味を持っていた。
 その一つとして、帷子ノ辻(駅名)がある。
 子供ながらに、このような名前が残る面白さを感じていた。
 本書では「帷子の辻」(帷子ノ辻 駅名)が取り上げられていた。

「帷子の辻」 化野への入り口
   東  太秦
   北  広沢の池
   北東 愛宕常磐
   西  下嵯峨野


 今回も簡単な記録にて失礼申し上げます。

 


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35: 『都風俗化粧伝』(「髪の部」まで)東洋文庫414 佐山半七丸著 速水春暁斎画

2014-03-14 | 読書全般(古典など以外の一般書)



   35: 『都風俗化粧伝』(うち「髪の部」まで)東洋文庫414 佐山半七丸著 速水春暁斎画

東洋文庫414
   302ページ うち「髪の部」(153ページまで)
著者 佐山 半七丸 
画図:速水 春暁斎 
校注:高橋 雅夫
出版社 平凡社
302ページ
解説
美しくありたいという女心は、いつの世にも変わらない。本書は美人になるための実用絵入り百科ともいうべき、江戸後期のファッション・ブック。ニキビ・ソバカスの手入れ、紅白粉のつけ方、髪型、かぶり物、等々。

 ウィキペディア▼
『都風俗化粧伝』(みやこふうぞくけわいでん)は、江戸時代後期に佐山半七丸(さやま はんしちまる )によって著された美容指南書。速水春暁斎(はやみ しゅんぎょうさい)画図。当時の都会で流行した化粧やファッションのみならず、身のこなし[2]についても記されている。
 上・中・下全3巻。文化10年(1813年)に刊行された。版元は京堀川通 河南喜兵衛。現代の活字本として、平凡社東洋文庫版がある(高橋雅夫 校注、1982年)。


 

『都風俗化粧伝』は(みやこふうぞくけわいでん)と読む。
 某映画で【化粧云々】を“けばい云々”と読ませたのは記憶に残るところである。

『都風俗化粧伝』(うち「髪の部」まで)を楽しむ。
 東洋文庫414のおおよそ1/2である。

 目を大きく見せない方法等、こと細かに書かれている。
 歌舞伎や浮世絵や現在のスーパーモデルやイラスト等見ていても思い出す部分は大いにある。
 今様の一般的な女性とは異なる江戸時代後期の化粧法に面白みを覚えた。

『都風俗化粧伝』(みやこふうぞくけわいでん)には医学的な考慮をした記述もあれば、大笑いしそうな部分が入り乱れる。
 例えば、髪の部。
 白髪には黒豆をすりつぶし、髪につけのばすと、髪の毛は黒々と長くなる(要約)とあり、ほくそ笑む。

 なお、『都風俗化粧伝』(みやこふうぞくけわいでん)は某大学図書館様が『都風俗化粧伝. 巻之上,中,下』を公開して下さっております。
「化粧の部 頭部」(154)からは、東洋文庫片手にオリジナルで読むのも面白いかもと、ただいま思案中です。
 …が、読みたい本が山積みで、考えられないほど多くの複数本併読中のため、無理かも(^^::)でごじゃりまする。
 
 
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