乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

20:『壬生狂言の魅力』『狂言集』『狂言記』『壬生大念佛狂言 解説』より「節分」

2013-02-09 | 読書全般(古典など以外の一般書)



 20: 『壬生狂言の魅力』西川照子
    『狂言集』日本古典文学大系
    『狂言記』新日本古典文学大系
    『壬生大念佛狂言 解説』京都 壬生寺 
                  より「節分」

『壬生狂言の魅力』(梅原猛、西川照子)

『狂言集』(岩波書店)
 日本古典文学大系
 台詞通り、長い
『狂言記』(岩波書店)
 新日本古典文学大系
 日本古典文学大系の「節分」より短い

『壬生大念佛狂言 解説』
 京都 壬生寺 壬生大念佛講 
 松浦俊海

 

『狂言集』『狂言記』の「節分」はいずれも筋書きは同じ。
『壬生大念佛狂言 解説』とは話も解釈も違う。

『壬生狂言の魅力』の写真(井上隆雄氏)と梅原猛、西川照子先生の解説が素晴らしい。

 隠れ蓑は先日読んだグリム童話で気になっているが、以前にも民俗学関係の本で何度か出てきている。
 鬼の隠れ蓑の考え方は興味深い。

 わたくしがたいへん好きな「大悦」
 本書では『仮名草子 大悦物語』として出てきたのだが、わたくしは『大黒舞絵巻』で楽しんだ。
  絵巻物『大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵』奈良絵巻「大黒舞」(影印 木村千鶴子・八木意知男 解説)
  ▼ 大黒舞絵巻 鎌倉英勝寺所蔵 勉誠出版
 
        
 
 
 
 
『仮名草子 大悦物語』『大黒舞絵巻』を踏まえて考えると、ベースの類似が多く、狂言『節分』が非常にスムーズに受け入れられる。

 美しい着物と願いが叶う打出の小槌を手に入れた女房(壬生狂言では後家)の まさしく「鬼は外、福は内」なのである


『壬生狂言の魅力』の中で『狂言集』(岩波)の説明もされていたので、赤、緑両方を読み、『節分』の興味を持つ。

 節分にはまだまだ面白みがありそうだ。

 梅原猛氏西川照子氏のお話を多く読んでみたい。


コメント (5)
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19: 『壬生大念佛狂言 解説』京都 壬生寺 壬生大念佛講 松浦俊海

2013-02-09 | 読書全般(古典など以外の一般書)



 19: 『壬生大念佛狂言 解説』


 京都 壬生寺

 発行所 壬生大念佛講

 講長  松浦俊海

 平成25年2 33版

 200円




 壬生大念佛狂言「節分」を楽しんだ翌日、『壬生大念佛狂言 解説』を読む。

 写真三昧

 壬生大念佛狂言について記されたあと、三十ばかりの演目解説あり。


 二百円にしては充実感が味わえ、おまけにおみやげ記念品として気がきいている。

 福面(おたふく)が描かれ「壬生寺節分詣」と書かれた黄色い縁起の良さそうな紙袋をつり下げてうきうきした気分で帰るわたくしは、千歳飴入りに七五三の袋を手に下げているようで嬉しかった。


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18: 『体が変わる!きくち体操』菊池和子 健康人新書 2008年

2013-02-09 | 読書全般(古典など以外の一般書)


 18: 『体が変わる!きくち体操』菊池和子




 健康人新書

 2008年

 154ページ ¥ 840


 内容:体が育つ、 生き方が変わる。病気にならない体を作る「きくち体操」入門




『体が変わる!きくち体操』を実践し、他の動きもプラスしながら、本書一冊を読む。

 何かしらちょこちょこと体を動かしていた為か、体全体が熱くなり、適度に疲労感が残る。

 ちょっとしたジョギングあと程度のここち良さ…というか…あちこち、身体が痛い(*^-^*)

 ストレッチの幅が広がったと喜んでいる。


 本書で大切なこと

   がんばらない
   自分に合わせて

       「こころえたぁ!」と三津五郎さん風に言ってみる。



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『ブリキの太鼓』1979年 西ドイツ ポーランド フランス ユーゴスラビア 162分 10★/10

2013-02-09 | 映画


  『ブリキの太鼓』(ブリキのたいこ、Die Blechtrommel)10★/10 

162分(ディレクターズ・カット)1979年

製作国
西ドイツ
ポーランド
フランス
ユーゴスラビア

言語 ドイツ語
ポーランド語
ロシア語
ヘブライ語
イタリア語


『ブリキの太鼓』(ブリキのたいこ、Die Blechtrommel)は、ドイツの作家ギュンター・グラスが1959年に発表した長篇小説である。『猫と鼠』(1961年)、『犬の年』(1963年)と続く、いわゆる「ダンツィヒ三部作」の最初を飾る作品であり、第二次世界大戦後のドイツ文学における最も重要な作品の一つに数えられる。1979年にはフォルカー・シュレンドルフによって映画化された。

ギュンター・グラス(Günter Grass, 1927年10月16日 - )はドイツの小説家、劇作家、版画家、彫刻家。代表作に『ブリキの太鼓』など。1999年にノーベル文学賞受賞。

ギュンター・グラスはダンツィヒ(現ポーランド領グダニスク)で生まれた。父はドイツ人の食料品店主、母は西スラヴ系少数民族のカシューブ人。当時、ヴェルサイユ条約によりドイツから切り離され、国際連盟の保護下に形式上独立国だったダンツィヒ自由市で、ドイツとポーランドをはじめとする様々な民族の間で育ったことが、その後のグラスの作品に大きく影響することになった。

カシューブ【Kaszub】
ポーランド北部,バルト海沿岸地方東部,ほぼグダンスク県にあたる地域。ポーランド語のカシューブ方言を話す古代のポモジェ人の子孫が居住する。ビスワ河口以西の地域で,モレーン丘陵や氷河性の湖沼が多く,地形は低い丘陵地と低地からなり,地味はおおむねやせている。中心都市としてカルトジ,コシチェジナがある。カシューブ地方は14世紀にドイツ騎士団の支配下に入ったが,1466年のトルン条約で再びポーランド領となった。

 1954年、精神病院の住人であるオスカル・マツェラートが自らの半生を語る。1899年のジャガイモ畑における祖母の妊娠に始まり、1924年の誕生、3歳の誕生日における成長の停止、ナチ党政権前後におけるダンツィヒ自由市の小市民的心性、戦前・戦中・戦後の遍歴などを局外者の視点から描く。

原典:Die Blechtrommel, Neuwied: Luchterhand, 1959.
英訳:The Tin Drum, translated by Ralph Manheim, London: Secker & Warburg, 1962.
邦訳:『ブリキの太鼓』高本研一訳、シリーズ「現代の世界文学」、集英社、1972年 のち文庫

監督 フォルカー・シュレンドルフ
脚本 ジャン=クロード・カリエール
フォルカー・シュレンドルフ
フランツ・ザイツ
ギュンター・グラス
原作 ギュンター・グラス

キャスト
オスカル・マツェラート - ダーフィト・ベンネント
3歳で成長を止めた少年。叫び声でガラスを割ることができる。
アルフレート・マツェラート - マリオ・アドルフ
オスカルの父親。ドイツ人。食料雑貨店を経営。元料理人。
アグネス・マツェラート - アンゲラ・ヴィンクラー
オスカルの母親。2人目の子を妊娠すると精神のバランスを崩して急逝する。
マリア・マツェラート - カタリーナ・タールバッハ
アルフレートの店に住み込みで働くようになった少女。
オスカルと同い年で初恋の相手。後にアルフレートの後妻となり息子クルトを生む。
ヤン・ブロンスキ - ダニエル・オルブリフスキ
アグネスの従兄で恋人(愛人)。オスカルの実父である可能性がある。
ポーランド人専用郵便局に勤める。
アンナ・コリャイチェク - ティーナ・エンゲル(若年期)、ベルタ・ドレーフス
アグネスの母親。カシュバイ人 (en) 。旧姓ブロンスキ(ブロンスカ)
ヨーゼフ・コリャイチェク - ローラント・トイプナー
アグネスの父親。放火の常習犯。
アンナと1年ほど暮らした後に警察に追われ、川に飛び込んで行方不明になる。




 ドイツ映画『ブリキの太鼓』を見た。

 出だしからグリム童話「千枚皮」の日本でいうならば隠れ蓑を思い浮かべる。
 母親の体内から外を眺める妙に大人びた子はまるで哲学史。安部公房の小説を読んでいるようだ。
 体内、スカート、パリのエッフェル塔の下は、隠れ蓑。
 また、太鼓やラッパが映画の中では呪術的響き。呪文のように感じる。

 自分で呪文を唱えると小人(の大きさ)のままであったり、小人(本人)や童話で出てくるように善悪を兼ね備えている。
 自分で呪文をとき、石を投げられるというきっかけが成長のきっかけとなる。
 まるでおはなし(童話)といった世界を巧みに取り入れながら、当時のドイツを巧みに描きあげる。
 この映画は素晴らしい。
 この映画はわたくしの好み。


 データーはウィキペディア


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『アレクサンドリア』2009年公開 スペイン 127分 8★/10

2013-02-09 | 映画


『アレクサンドリア』(原題: Ágora)

2009年公開
スペイン製作 127分

8★/10

監督 アレハンドロ・アメナーバル
脚本 アレハンドロ・アメナーバル
マテオ・ヒル
製作 フェルナンド・ボバイラ
アルバロ・アウグスティン
製作総指揮 シモン・デ・サンティアゴ
ハイメ・オルティス・デ・アルティニャーノ
出演者 レイチェル・ワイズ
音楽 ダリオ・マリアネッリ

ヒュパティア
演 - レイチェル・ワイズ、吹替 - 田中敦子
哲学者で天文学者。
ダオス
演 - マックス・ミンゲラ、吹替 - 野島健児
ヒュパティアに想いを寄せる奴隷。後に強硬派のキリスト教徒に。
オレステス
演 - オスカー・アイザック、吹替 - 土田大
ヒュパティアを愛する弟子。後にエジプト長官に。
テオン
演 - マイケル・ロンズデール、吹替 - 木村雅史
ヒュパティアの父。アレクサンドリア図書館の最後の館長。
キュリロス
演 - サミ・サミール、吹替 - 遠藤大智
強硬派のキリスト教徒。後にアレクサンドリア総主教に。
アンモニオス
演 - アシュラフ・バルフム、吹替 - 宮内敦士
強硬派のキリスト教徒。オレステスに石をぶつけたことで処刑される。
シュネシオス
演 - ルパート・エヴァンス
ヒュパティアを慕う弟子。後にキュレネの主教に。
アスパシウス
演 - ホマユン・エルシャディ
ヒュパティアの奴隷で研究の助手。
メドルス
演 - オシュリ・コーエン


西暦4世紀、キリスト教が定着し異教の排斥が行なわれ始めた時代の、女性天文学者ヒュパティアの学問に殉じた半生をアレクサンドリアを舞台に描く。天動説に疑問を感じ、何らかの地動説を肯定できる理由を模索し続けた彼女は、弟子のオレステスや奴隷のダオスに愛慕を受けるが、それを拒み研究に没頭してゆく。その一方でキリスト教徒は、自らの宗教の絶対性を民衆に訴え、古来の神々を愚弄する。ヒュパティアの父テオンらはこれに憤り、剣を抜いて応戦するも退けられ、クリスチャンである皇帝は異教徒の一方的な罪を宣告する。アレクサンドリアの大図書館は異教の魔窟として破壊され、異教徒には改宗か出国しか道は残されなかった。その中で改宗を拒み、青年たちに学問を教え続けるヒュパティアは、都の人々から魔女とみなされる。



 たいへん面白かった。
 キリスト教の魔女狩りにおいての知性的な元奴隷の深い愛情行動野場面で涙が溢れ出た。

 この映画は好み。


 データーは全て、ウィキペディア
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