67:『日本絵巻大成7 餓鬼草子・地獄草子・病草子・九相詩絵巻 』から「餓鬼草子」「地獄草子」
日本絵巻大成 7
1977年
中央公論社
餓鬼草子
地獄草子
勘当の鬼 地獄草子断簡
『鼠草子』を知ってから後、わたくしにとって絵巻物がおもしろい。
「餓鬼草子」「病草子」などは色々な解説に出てくることが多い。
なので、かねてから気になっていた『日本絵巻大成7 餓鬼草子・地獄草子・病草子・九相詩絵巻 』を図書館にお借りする。
まずは「餓鬼草子」「地獄草子」を絵を見、読んで楽しんでみた。
六道に通じるこれらの絵巻物は、寺所蔵だった物が多い。
ウィキによると 六道(ろくどう)は次のようにある。
仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類の迷いある世界のこと。
天道(てんどう、天上道、天界道とも)
人間道(にんげんどう)
修羅道(しゅらどう)
畜生道(ちくしょうどう)
餓鬼道(がきどう)
地獄道(じごくどう)
「病草子」もざっと目を通し、『古浄瑠璃 説経集』「さんせい太夫」、『さんせい太夫考』、東洋文庫『説経節』「山椒太夫」や東洋文庫『説経節』「厨子王丸」を思い浮かべる。
そもそも、「地獄草子」を説かれた経緯は面白みを感じるが、ここでは省略。
苦悩の末、死んでも死んでも生き返るといった輪廻。
また 「餓鬼草子」では、見にくい姿から人間の姿に戻していただき、菩薩の姿となって天にのぼるといった図もあったが、友人の話しでは菩薩行に通じるのだそうだ。 (28-29ページ)