乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

和田峠オフ もうひとつの戦い 陣馬山編

2012年09月14日 | 自転車
 階段上りをクリアし、ようやく稜線にたどり着いた伍長さんとわたくし。
ここからは、ハイカーの方々に混じって、陣馬山を目指して歩みを進めてまいります~。

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 高尾山ほどではありませんが、この尾根道(首都圏自然歩道)の人気は抜群のようです。
小仏バス停から景信山に登り、堂所山と明王峠を越えて、陣馬山へ、、、というのが定番のようですわ。
陣馬山からは、夕やけ小やけの里へ下ってお風呂に入り、さっぱりしてから食事、、、なんて、プランも可能。
明王峠から、わたくしが登ってきた道を下山路にすれば、栃谷の日帰り温泉を利用することもできます。
首都圏から気軽にアクセスできる日帰りコースで、帰りに温泉にも入れちゃうなんて、かなり魅力的ですわね。
昔なつかしい、尾根地図(通称:骨図)で、山の位置関係をご覧ください。

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このブログにたびたび登場する小仏峠と陣馬山は、このような位置関係となっているのでございます。
それから、この尾根道は比較的アップダウンが少ないので、トレイルランニングの人にも人気があるようです。
超軽量の小さなザックに最小限の荷物で、天狗か忍者のように山道をかけぬけていくピープルとも、少なくとも10人くらいすれ違いました。

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わたくしも、伍長さんを押しながら、のんびり尾根を歩いてまいります。
歩きながら、何人かのハイカーの方とお話をしました。
毎週のように高尾山に来ているという方からは、「あら、あなたも八王子の人? 私は片倉よ。ご近所じゃないの~」なんて、ローカルな会話も飛び出しました(笑)
こんな風に、まったく知らない人と気軽に言葉をかわして、笑ったりおしゃべりしたりできるのは、低山ハイキングの楽しいところです~。

世田谷から来たという70歳のご婦人とは、しばらくご一緒させていただきながら、いろいろなお話を聞かせていただきました。
このご婦人はマラソンがご趣味だそうで、毎朝、ご自宅の周辺を走っていらっしゃるのだそうです。
「来年もまた、東京マラソンに出たいわね。私は今70歳で、けして若くはないけれど、歳のせいにしてやりたいことを諦めたくないわね。目標を持って、毎日トレーニングしていれば、70歳だってフルマラソンを走れるのよ」と、さわやかにおっしゃるのでした。
「あなたは、おいくつなの?」と尋ねられて、自分の歳を答えると、
「46歳なんて、若いわ~。なんだってできるわね。そりゃ、オリンピックで金メダルをとろうというなら、年齢的な限界もあるかもしれないけれど、人生の楽しみとしてのチャレンジに、歳を気にするなんてナンセンスよ」
70歳でフルマラソンを完走される方のお言葉ですから、いっそう説得力があるのでございます。
なんだか、勇気をいただいた気分です。
とてもうれしくなりました。
こんな風に、人生の先輩から、含蓄あるお話を伺いながら歩いているうちに、ふたたび木階段の登り坂に差しかかりましたので、名残惜しい気分でしたが、このご婦人とは階段の手前でご挨拶をしてお別れしました。
ひとりになってからも、ついうれしくてニコニコしてしまいました。
今日は、思いきって栃谷から登ってきて、よかったと思いました。

うり坊:「たまには、山歩きもいいものですね、伍長どの。」
伍長さん:「うむ。そうだな。」

伍長さんを肩にかついで、ニコニコ階段を登ります。
登山道を寸断する大きな倒木も、伍長さんを「うう~ん!」と持ち上げて乗り越えました。
だんだん登り基調になってきたということは、陣馬山が近いということです。
苦しいけれど、楽しいなぁ~!
でも、楽しいけれど、、、苦しくて、だんだん根気が続かなくなってきましたよぉ。
ああ、もう、だめです。重くて、伍長さんを担いでいられません。
押して歩こう、階段だけど、、、ちょっと無理かな?
わぁ! 草むらに突っ込んじゃいました!
ズササ~ッ でも、楽しいなぁ~!
あ! また階段だ! 伍長さんを押して登ってみようっと。ドカッドカッ あんがい、いけちゃうなぁ~、楽しいなぁ~!

ドカッドカッ
伍長さん:「おい!(怒)」
うり坊:「楽しいなぁ~!」
ドカッ ボコッ
伍長さん:「おいっ こらっ!(怒)」
うり坊:「あ、伍長さんのクランクに、ツルが絡まっちゃった!」
伍長さん:「あ~っ! 無理に引っ張るのではない!」
ブチッブチッ ブチチ~!
うり坊:「階段ヤダ。岩だらけだけど、斜面を歩こうっと。」
ゴンゴンゴンッ ドカッ ガチャガチャッ ザザザ~ッ
伍長さん:「キサマ~! 上官に対してその態度はなんだ~!」

伍長さんが怒ってガチャガチャいってましたが、、、、でも、もうわたくしは、伍長さんを担いで歩く根気が完全に消失してしまったので、まったく聞く耳を持ちません。
おかまいなしに伍長さんを引っぱり上げながら、山道をドカドカと登るのでした。

陣馬山の小屋が見えた頃には、伍長さんもわたくしも、すっかり疲弊して、顔面硬直です。
ああ、やっと陣馬山の頂に到着しました。
気のせいか、シクロクロスの伍長さんまでもが、肩で息をしているようです(汗)

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なつかしい白馬のモニュメントの前で、伍長さんの記念写真を撮りました。
この山頂に立つのは、2006年11月2日以来、6年ぶりではないかと思います。
前回は、少佐を和田峠の駐車場に停めて、わたくしひとりが山頂をピストンしたのでしたが、今回は、伍長さんといっしょに登頂です。
伍長さん、乱暴に扱ってしまって、すみません(汗)
お怪我はありませんでしたか?(汗)
わたくしは、伍長さんのペダルがぶつかって、右足の右側面がアザだらけでございますが、そんなことはたいした問題ではありません。
だって、伍長さんといっしょに、陣馬山の山頂にいるのですもの!

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伍長さん、こんな自転車が来ないようなところへ、いっしょに来てくださって、ありがとうございます。
これからもどうか、わたくしの明るい道しるべとなって、いつまでも悟りの境地をひらけない、愚かなわたくしをお導きくださいね。

こうして、伍長さんとわたくしは「バイク&ハイク」な栃谷ルートを完登し、和田峠へと下ったのでございました。
(完)















和田峠オフ もうひとつの戦い 登れ! 明王峠編

2012年09月12日 | 自転車
 栃谷林道最高地点に到着し、いよいよ登山道へ突入でございます。
あ、ちなみに、栃谷林道の最高地点の標高は、613メートル。偶然にも、「six13」でございますのよ。
なにか、ご縁を感じますわね~。
 それで、、、林道から登山道への取り付き口というのは、たいていむりやり道をこじ開けた、急斜面だったりするわけです。
ご多聞に漏れず、明王峠へ続く道の入口も、ちょうどそんな感じ。
粘土層がむき出しになった急な斜面に、幅1mにも満たないくらいの細い登山道が上方に向かって直登しているのでございました。道の両側は、夏草が生い茂り、左右から覆い被さるようにはみ出しています。
 わたくしは、伍長さんを右肩に担いでおりますので、体の右半分は、完全に塞がれた状態。
良く解釈するならば、アキレス腱とふくらはぎが伸びて、痛きもちいい~感じの斜面ですが、斜度がキツすぎて、まったくグリップが効きません。
登るそばから、ズズズ~っと、滑り落ちてしまうのです。

伍長さん:「おい、何をしている。さっさと登らんか!」
うり坊:「話しかけないでくださいよ、伍長どの。いま、この斜面に停止しているのが精一杯なんですからっ。ちょっとでも足を動かしたら、滑り落ちてしまいますよぉ~」
伍長さん:「どうしてキサマは、そう根性ナシなのだ! いつまでもセミみたいに斜面に張り付いているんじゃない! 前進しろ! 前進~!」

伍長さんにどやされて、半泣き状態で斜面を登ります。
取り付きの草むらを越え、杉林の中を進んでいくと、少し平らなところに出ました。伍長さんを地面に下ろして、押しながら歩いて参ります。

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木陰が涼しげな、いい感じの道ですわ~。
ずっとこんな道だったらよいのに、、、と、甘いことを考えたとたん、、、
うわ~! 崖ですよぉ~。

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こういう場所は、下から斜面をよく観察して、どのようなルートで上部へ上がるか、シミュレーションすることが大切です。
なにしろ、伍長さんを担いで登るわけですから。。。
こんなときには、自分が大女でよかった、、、と、つくづく思います。
小柄な女性だったら、伍長さんを担ぎ上げて、こんな崖崩れの跡みたいな斜面を登るのはさぞ困難でしょう。
、、、ま、ほとんどの女性は、大柄だろうと、小柄だろうと、こんなところに自転車を持ってこないと思いますけれども、、、(汗)
さて、次なる障壁は、、、ああ、、、登場しちゃいました。。。高尾陣馬名物の木階段でございます~(涙)

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いやはや、、、覚悟はしていたものの、階段かぁ~、、、うむ、、、仕方ありません。
またも、伍長さんを担ぎます。
しかし、これが、、、思いのほか、わたくしのLPを削るのでございました。
連続して歩みを進められるのは、せいぜい10段くらいなのです。
それも、はじめのうちだけ。
しまいには、5段に1度は伍長さんを下ろして、肩で息をつくようになってしまいました。
想像以上に厳しいのでございます。
階段を登っている時間よりも、ゼェゼェしながら立ちすくんでいる時間のほうが長いくらいでございますよ。
後から登ってくるハイカーに、何度も道をゆずりました。
追い越し際に、「あら? 女の人? がんばるわね~!」
なんて、お声をかけてもらったりもしました。

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荷物が少なくて、うらやましい、、、
日帰りハイキングの荷物として、常識的ですね。

いっぽう、わたくしは非常識な荷物持ちです(汗)
このままではいけません。ボトルケージから水筒とツール缶を抜き、バックパックに詰め込みます。
こうすれば、三角フレームの中が広くなって、若干、担ぐのが楽になりますし、とにかく今は、伍長さん自体の重量を少しでも軽くすることが肝要です(汗)

しかしながら、そんな努力もむなしく、やっぱり5段に1回、伍長さんを下ろして呼吸を整えるわたくしなのでした。。。
ふと視線を落とすと、道脇の下草の中にヤブランの花が咲いていました。

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本当は、疲労困憊していて写真どころじゃなかったのです。
でも、山の中の写真が1枚もなかったら、後でともちんさまあたりから、「うり坊さん、バテすぎて写真を撮る余裕もなかったんですね、せせら~(笑)」なんて言われちゃうじゃないですか。
そんなの悔しいから、花1カットくらいは押さえておくのですわ。

それにしても、階段キツイ、、、伍長さんを右肩に担ぎ、一段一段、鬼の形相で登ります。
それほど暑いと感じていないのに、全身から吹き出した汗が、アゴからひっきりなしにポタポタと落ちるのでした。
さすがの伍長さんも、心配そうです。

伍長さん:「おい、オマエ、大丈夫か?(汗)」
うり坊:「こ、これしきの階段。。。こう見えてもわたくし、某女子大体育会山岳部の出身でございますのよ。25年前は、30kgのキスリングを背負って、、、」
伍長さん:「に、25年前だと?(汗) おい! 自分を客観視しろっ! いいか、とにかく、いったん俺を地面に下ろして、水を飲め!(汗) これは命令だ!」

命令と言われては仕方ありません。
階段の途中でしたが、伍長さんを下ろして水を飲みました。ああ~、おいしい~。山でノドを潤すには、スポーツドリンクより、なにより、普通のお水がいちばんおいしいです~。
5分ほど休憩して呼吸を整え、再び伍長さんを肩に乗せて、階段を登ります。
林道最高点から明王峠へのアプローチは、急角度ですけれども、その分、距離は短かったはず、、、もうそろそろ、峠の茶屋が近いと思われるわけでございます。
頭上が、なんとなくガヤガヤとしています。人が大勢いる気配がします。
ああ~! 明王峠~! 着きました! やっと着きました~!

明王峠は、ハイカーで混雑していました。
高尾山や景信山から尾根伝いに歩いていらした方々でしょう。
このルートは、人気があるのでございますね~。
親切なおじさまが、シャッターを押してくださいました。

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明王峠からは、わりと平坦な尾根歩きです。
小さなコブは越えますけれども、登山道としてはアップダウンの少ない道といえましょう。
ここからは伍長さんを地面に下ろして、押して歩くことにいたします。
次なる目標は、陣馬山854メートルです~。(まだ、つづく)


和田峠オフ もうひとつの戦い 栃谷林道編

2012年09月11日 | 自転車
 さて、前回お話したようなもくろみで、和田峠へのアプローチに、登山道を選択したわたくし。
実は、今回の和田峠オフは、シクロクロスの伍長さんをはじめてみなさまにお見せする機会でもありましたの。
ですからこれは、伍長さんのオフロード走破力を自慢したいという、幼稚な考えから、気軽に思いついたプランでもありました。
でもね、いっぽうでは、己の力量をかんがみて、大垂水越えはやめておこうと判断したのですよ。
八王子から藤野までを輪行することで、ちゃんと体力の温存をはかっていたのです。

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↑藤野駅で伍長さん組み立て完了。いざ出発。
この時点では、元気いっぱいですから、頭の中はお花畑です。
「和田峠に陣馬山の登山道から登場したら、みんなびっくりするだろうなぁ~。ぐふふ、、、」と、いい歳をして、子供っぽい自己顕示欲に満ち満ちた想像をめぐらせる、愚かなわたくしでございます。。。(この後、とんでもない目に遇うとも知らず、、、)
いつもの裏和田の道(県道521号線)を和田峠方面へ進みます。
同じ下り電車から下りたハイカーの方々が、何組か歩いていらっしゃいました。鷹取山や、沢井経由で陣馬山に登るのでしょうか。藤野から陣馬山というのは、なかなか渋いコースでございます。
陣谷温泉の看板のところで、右折。ここから栃谷林道に入ります。

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……で、ですよ。。。
栃谷林道に入って数百メートルで、、、はぁ~、、、激坂になるわけでございます~。
あっという間に10%越えでございます~。
わたくし、運動不足なうえ、体重増加、心肺脆弱、根性ナシ、、、と、悪い条件がオンパレードなものですから、もう、はやくも泣きが入ってしまうのでした。
柚子畑を過ぎ、しばらく行くと、ちょうどいい休憩所があって、冷たいジュースの販売があるのですが、、、いやいやいや、今日はまだまだ先が長いのですから、休んでいる暇はありません。
この休憩所、駅から歩いてきた登山者には、最初の休憩ポイントにちょうどいいと思うのですけれど、自転車人には、早すぎる休憩です(汗)
かろうじて休憩所の誘惑を振り切ったわたくしでしたが、その後はもう気持ちが続きません。

うり坊:「ご、ご、ご、伍長どの! ちょっと早いんですけど、わたくし、もうダメっぽいんですけど(汗)」
伍長さん:「なに? もうダメなのか! キサマ、何を考えておる!(怒)」
うり坊:「ごめんなさい、ごめんなさい、栃谷林道に入ってきちゃって、ごめんなさい(汗)
でも、ほんとにもうダメです~(汗) ひぃぃ~、もうダメ! 足着きまぁ~す!(汗)」
伍長さん:「あ、キサマ! 俺はまだ許可してないぞ! あっ! コイツ!」

はやくも命令を無視して、勝手に「押し」にスイッチする、わたくしでございます。
だって、12%以上の坂を、伍長さんのインナー36で上るなんて無茶ですわ。少佐のインナー34だって無理なのに、こんなヘニョピンつかまえて、どうしろというのでございましょう~(泣)
ズルズルと伍長さんを押しながら、アスファルトの斜面を上ってまいります。
①しばらく進んで、傾斜のゆるいところまで来たら、ちょっと乗る。
②すぐにまた、息が苦しくなり、下りて押す。
↑①と②を交互に繰り返しながら、少しずつ、上部を目指すわたくしでございました。
最奥部の「姫谷旅館」を過ぎたら、もう、限界。押しっぱなし人生に突入です。

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↑写真だと、たいした事ない坂に見えますけれども、けっこうな激坂なのでございますよ~。

伍長さん:「キサマ、、、このペースで大丈夫なのか? まだ、栃谷林道だけでも半分くらいしか来ておらんぞ」
うり坊:「わかっておりますが、しかし、伍長どの。どうにもこうにも、坂がきつくて上がれません」
伍長さん:「しかし、おまえ、、、今、時速3km切っているのではないか? 日本陸軍では、小休止も含め時速4kmが平均歩行速度なのだぞ。強行軍ともなれば時速6kmだ。」
うり坊:「お許しください、お許しください。わたくしは、時速2.5kmが精一杯でございます~。」
伍長さん:「しかし、このままでは登山者にも抜かれるだろうが~!」

こんなやりとりをしながら、それでも立ち止まっているよりは、かろうじて前進するだけマシというような具合で、林道の奥深くへと進んで参ります。
時間はどんどん過ぎていく、、、焦るのでございます~。
ですが、天の助け! 標高を稼ぐに従って、しだいに林道は斜面をトラバース気味になってまいりました。
これなら、こいで行けそうです。
もう、時速7kmとか6kmとか、遅すぎて自転車とは思えない速度ですけれども、なんとかペダルを踏んで上り始めました。

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↑大分、標高もかせいだ感じでございますよ。よい景色でございます。
ひとがんばりで、ようやく613mの林道最高地点に到達しました。
ここは、相模湖駅のすぐ裏手にある、与瀬神社から上がってくる登山道と、この上部の明王峠へ至る登山道が、林道と交差するところです。

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↑こちらは、与瀬のほうへ続く下り道

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↑そして、こちらが、これから伍長さんとともに、わたくしが登る登山道でございます。

ちょうど、若いご夫婦らしきお二人連れのハイカーが林道を通過するところでした。
「はぁ~、やっと林道まで来たか。ここまで来れば、稜線はすぐそこだよ。20分もあれば上れるだろう」
「ええ~、うそうそ。すごく急な上り坂じゃない。もっとかかるんじゃないのぉ~」
……と、こんな会話をなさりながら、明王峠へ続く登山道へ上って行かれました。
わたくしは心のうちでつぶやきます。
うり坊:「きっと、20分で着きますよ。わたくしだって、自転車さえなければ。。。」
伍長さん:「なにをブツブツ言っておる。さっさと担いで上らんか!」
うり坊:「ラジャー!」

えいやっ! と、伍長さんを肩に担いで、登山道に突入!
お、、、お、、、重た~!!!(汗)
しかも、足場が超わるいです。ズルズル滑り落ちちゃいます~(汗)
でも、今日はこのときのために、ビブラムソールの登山靴で来たのですからね!
うり坊:「ま、ま、負けるか~!」
伍長さん:「その意気だ、進め~!」

こうしていよいよ、林道走行から登山道へと、ステージを進めたのでございました。(つづく)









和田峠オフ もうひとつの戦い

2012年09月11日 | 自転車
TEAM URIBOZ オフラインミーティングは、おかげさまで、無事に終了したのでございますが、、、
昨日より、みなさまから頂戴しているコメントのそこかしこに、そこはかとなく漂っているわたくしへの労りのお言葉。。。
なにやら、昨日のオフ会で、うり坊はたいそうヤラレたらしい、、、
そんな雰囲気が充満しているわけでございます。
その通りでございます。
わたくし、たいそうヤラレましてございます(汗)

元々、和田峠をオフ会の場所に選定した時点で、わたくしがヤラレることは決定していたのでございます。
ですが、そのような事は当然の成り行き。
わたくしのようなヘニョピリンが和田峠でヤラレるのは、至極当たり前のことでありまして、誰にでも容易に想像がつく結果でございましょう。
面白くもなんともないわけでございます。

ただ、ヤラレただけではつまらない。
みなさまに喜んでいただけない。
創意工夫を凝らし、面白くしなくては、、、


↑このように、誰に望まれたわけでもないのに、わたくしの胸の内には、無用なサービス精神がふつふつとわきあがってきたのでございました。

そこで、わたくしが考えた、ドン引きの仕掛けとは、、、
和田峠に続く3つの道、すなわち、「表和田コース」「裏和田コース」「醍醐林道コース」のどれにも相当しない、第四の道からのアプローチ。
陣馬山の頂から、和田峠へ下る「上から」コースでございました。

そして、山頂から下ると心に決めた以上は、まさか和田峠から形ばかり陣馬山に上って、何食わぬ顔で来た道を下りてくるなどという卑怯な真似はできませぬ。
ここはひとつ、和田峠とは反対側の尾根をつたって陣馬山へ到達するのなければ、「陣馬山から来た」とは言えない! と、自らにルールを課したのでありました。

こうした前提をふまえた上でのプランは、以下の通りです。
自宅(輪行)JR中央線・藤野駅→栃谷林道最高地点→明王峠→尾根通しの登山道→陣馬山→和田峠(みなさまと合流)

聡明なみなさまでしたら、下記の地図を見ただけで、「マジか?(バカか?)」と思われることでしょう。
ですが、わたくしは、、、勘がわるいものですから、このルートの恐ろしさを事前に察知することができませんでした。
正直、完全に甘く考えておりました。

Photo_2

だって、みなさま。
これ、自転車ではなく、登山のルートとして考えてみてくださいませ。
明王峠から陣馬山なんて、軽いハイキングでございましょう。
場合によっては、自転車だって「イケル、イケル」って感じがいたしますでしょう?

それに栃谷林道の最高地点は、613メートルで、和田峠の標高と似たり寄ったりです。
元々、和田峠まで自転車で上ろうという前提なのですから、613メートルくらいまでは上れるだろうと思っちゃったわけです(汗)

どっこい、そうは問屋がおろさない。。。
ある意味、ヤラレ自慢みたいな不謹慎な自己顕示欲に取り付かれたわたくしを、鬼の和田峠がやさしく迎えてくれるはずはなかったのです。
誰からも期待されてもいない、孤独な芸人魂から端を発したこの企画は、思いのほか、手痛いしっぺ返しを食らうこととなったのでございました。。。(つづく)


第二回 和田峠オフライン・ミーティング報告書

2012年09月11日 | 自転車
2012年9月9日 日曜日
TEAM URIBOZ 恒例(まだ二回目ですケド・・・)
和田峠 オフラインミーティングが、開催されました。

参加してくださったのは、以下の方々です。(思いつくままに、順不同)
★ともちんさま
★Yasさま
★リロウィンさま
★ゆきちさま
★SioGさま
★8MANさま
★アンカーツさま
★YOSHIDAXさま
・・・+うり坊でございます。
みなさま、このようなヘンピなところまで集まってくださって、
まことにありがとうございました。

13時~14時の間に集合という感じで、パラパラ集まり、楽しく自転車談義、
記念写真を撮って、解散いたしました。
楽しい時間を過ごさせていただきました。
みなさま~、ありがとうございました~♪

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Photoshopで、中途半端にフィルタかけてみましたが、、、わかるといえば、わかる。。。(汗)

この楽しげな雰囲気のまま、なごやかに解散となればよかったのですが、、、(汗)
みなさま、ご存知の通り、和田峠からの下りの途中でわたくしの伍長さんの前輪タイヤがバースト。
相変わらず、一通り迷惑をかけるわたくしでございます(汗)
みなさま、大変申し訳ありませんでした。。。ごめんなさい、、、

とくに、わたくしのすぐ後ろを走っていらした、ゆきちさまには、すっかりパンクの修理をさせてしまい、
本当にご迷惑のかけっぱなしでしたの、、、

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↑この手は、ゆきちさまの手でございます。
これまでのパンク人生では、常に孤独に涙ぐみながらチューブの入れ替えをして参ったわたくしですので、
こんな風に殿方が手を貸してくださるなんて、夢かと思うわけでございます。
つい、有頂天になってしまい、喜びのあまり写真を撮ってしまいました。
しかもその方は、通常なら、わたくしのようなヘニョピリンとは接点のない、すごいお方です。
ゆきちさまですのよぉぉぉ~! ←こんな感じで有頂天。

あ、すみません、ついまた、思い出して興奮してしまいました。
そういう事ではなくて、こんな風に、周囲の方々にご迷惑をおかけしないよう、自転車の整備はきちんとしなくてはいけません(汗)
わたくしの整備が行き届かなかったために、ゆきちさまのような方にこのような仕事をお願いしてしまい、
申し訳ありませんでした(汗)
深く反省しております。。。

ほかの方々は、陣馬高原下のバス停のあたりで待っていてくださいました。
陣馬街道を八王子方面へ戻りつつ、パラパラ解散となりました。

ところで、昨日は、日曜日であったにもかかわらず、和田峠の茶屋がお休みだったのでございます。
ですから、わたくしたちは、息も絶え絶えに和田峠にたどり着いたところで、冷たいジュース1本飲むことさえ許されないのでございました。
つまりは、「ご褒美ナシ」の状態で、おめおめと和田峠を下ることになったのでした。
なんという過酷な仕打ちでございましょう!

和田峠というのは、かくも恐ろしい、残虐な峠なのでございます。
恐ろしゅうございます。。。
そして、だからこそ、、、TEAM URIBOZ の集合場所は、和田峠、、、と、3年前から決まっているのでございます。。。