乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

百草園リポート 2

2008年03月10日 | 自転車旅

どんどん春めいてまいりました(汗)

みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

前回、「百草園激坂リポート」の前半のみをご報告させていただいたから、

あっという間に5日が過ぎてしまいました。申し訳ございません~。

そうこうしている間に、百草園(梅林園)のほうは、もう梅満開でございます!

そうなのです。あれからというもの、気温のほうは、毎日のように平年並みか、

4月上旬くらいのポカポカ陽気が続いておりまして、

多摩丘陵では、すっかり梅の花が満開になってしまったのでした。

百草園に行こうと計画されていらっしゃる方は、ぜひお早めにおでかけくださいませ。

今すぐはムリ!という方は、多摩エリアでしたら、青梅の吉野梅郷でしたらまだ余裕がございます。

吉野梅郷の今年の開花は、3月中旬から下旬ごろの予想だそうでございますよ。

さて……

百草園リポートの後半なのでございますけれども……

手作り感満載のイタリアン・ジェラートの看板にひかれて、ふらふらと走り出したわたくし。

どこか懐かしい風情の漂う、雑木林の脇の道を東へ向かって進んでまいります。

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付近には、↑こんな感じの素朴な風景があったりします。

芽吹きの前の、なんだかワクワクするような息吹を感じる雑木林なのでございます。

すると、またまた、ジェラート看板を発見!

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この道をまっすぐ進めばよろしいのですわね?

うむ……この小出しな道案内……『注文の多い料理店』のみたいなのですわ。

看板にしたがって、さらに先へ進んでまいります。

すると、牛舎へ向かう道の途中で、唐突にお蕎麦さんがあるではございませんの!

山奥……とまでは申しませんけれど、民家もまばらな多摩丘陵の一角にお蕎麦屋さんとは、

ちょっと意外な展開でございます。

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普通の民家をお店に改造したような外観ですが、そこかしこにセンスが光っています。

ちょっと隠れ家的なたたずまいで、容易には立ち去り難い雰囲気なのでした。。。

それで、結局……ジェラートのことも忘れて、GTを停める展開に……

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……さようでございます。以前にも何回か告白しておりますが、わたくしは無類の蕎麦好きなのでございます。

そして、ふだんは貧乏を気にして、外食などめったにしないのにもかかわらず、

お蕎麦屋さんの暖簾をくぐったら最後、人が変わったように気が大きくなってしまうという

困った おばっちょなのでございました。

今回も、まさしくソレでございまして……ランチセットという、1000円の大台メニューを

たのんでしまいました。

まずは、つきだしに、お蕎麦の揚げたものが小皿にのってきましたので、

それをポリポリつまみながらお待ち申し上げておりますと……

続いて、お豆腐と揚げ玉が入ったサラダがでてきました。

ごま油を使ったドレッシングがちょっと中華風で、おいしいのでございます。

椀物も、これまた美味でございます。。。

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そうこうしているうちに、揚げ物でございます。

けっこうボリュームがあるのでございます。大台に乗った甲斐がありましたわ~。

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小魚と春菊の盛り合わせでございました。ふだん、家でてんぷらなんか滅多に作りませぬので

久しぶりにてんぷらをいただいたのでした。

そして次は……通常でしたら、お蕎麦ですわね?

いくら大台といったって、1000円でございますもの……3品も出していただいたのですから、

次は、お蕎麦でございましょう?

それなのに、嗚呼! それなのに!

うれしい裏切り……

おどんぶりでございました~!!!

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卵とじ丼かとおもいきや、贅沢にも生湯葉入りでございます。

なんというボリュームでございましょう。

この時点で、わたくしはもう有頂天でございますよ。

以前、多摩サイの往復でハンガーノック状態になってしまったという苦い経験から、

ローカロリーのお蕎麦はサイクリングの昼食には向かない……という結論に至っておりましたが……

まぁ、もともと、この百草園界隈の場合は、自転車とはいえお散歩気分でございますから、

さすがにハンガーノックになるということはありえないかと存じますけれど、

それにしましても、このお蕎麦屋さんのランチセットなら、十分に、高カロリーでございます。

お腹いっぱいでございます。

そして、〆のお蕎麦……色白の細打ちで、うつくしゅうございます。

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つまるところ、お蕎麦はベツバラでございますからね。

どんなにお腹いっぱいでも、せいろ一枚くらい、ペロリといただいてしまえるものでございます。

しあわせでございました……

贅沢三昧してしまいましたが、悔いはございませんの。

たまに、こんな極上の時間を過ごさせていただいて、翌日からまた、地図作りに励むというのも、

これまた、前向きな生き方でございましょう。おほほ……

唐突に出逢ってしまった隠れ家風お蕎麦屋さま……

その御名は「むら岡」。。。

みなさまも、百草園にお出かけの折には、ぜひお立ち寄りになってみてくださいませ。

こうして、ジェラート屋さんに寄るという初心を忘れたわたくし……

モグサファームのかわゆい仔牛ちゃんに、次はかならず、ジェラートを食べにいくことを

誓ったのでございました。(完)

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百草園の激坂リポート 1

2008年03月05日 | 自転車旅

みなさま、またも、すっかりご無沙汰して申し訳ございません。

相変わらずドタバタやっている間に厳しい寒波は遠のき、

多摩エリアは、すっかり春風そよぐポカポカ陽気となってまいりました。

そのようなわけで、ようやく多摩地区の散策に乗り出したわたくしでございました。

まずは、ショップBのウッチー店長いちおしの激坂、通称「百草園の坂」の

調査にいって参りましたので、ご報告させていただきます。

     *     *     *     *    *    *

さてさて、「百草園」と申したところで、それっていったいドコ?

……という方もいらっしゃいますでしょう。

百草園(もぐさえん)というのは、わたくしが暮らしております聖蹟桜ヶ丘駅の

お隣の駅でございまして……

あ! 聖蹟桜ヶ丘って、いったいドコ?

……という方もいらっしゃることでございましょう!

大変失礼いたしました。

聖蹟桜ヶ丘ならびに百草園というのは、新宿と八王子とを結ぶ京王電鉄の駅のひとつ。

東京西部のベッドタウン、多摩地区にございます。

新宿駅から、特急で30分弱……というところでたいたいの雰囲気を

ご判断くださいませ。典型的な、都下エリアでございます。

さてさて、この「百草園の坂」の「百草園」でございますが、

実のところ、多摩丘陵の上にある梅林園の名称なのでございます。

その梅林園がある駅ということで、駅名も百草園になっておりますし、

住所表記にも「日野市百草」というのがあったりするのでございました

ショップB・ウッチ店長の「このへんじゃ、百草園の坂がいちばん急だと思う……」

というご発言からして、かなりの激坂が予想されるのですから、

怖いもの見たさ気分も盛り上がってまいります。

起点は京王線・聖蹟桜ヶ丘駅。駅のすぐ北側は多摩川の河川敷でございますので、

多摩川サイクリングロードを西へ向かいます。

すぐ前方に府中四谷橋が見えてくるのでございます。

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四谷橋付近で川から離れ、進路を南へ変更し、丘を目指してまいります。

京王線の百草園駅前を通り過ぎ、看板にしたがって左折いたしますと……

なにやら、立派な古民家風のお屋敷が視界に入って参りました。

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大きくて立派な赤い屋根……鉄板葺きになっていますが、おそらく昔は

藁葺きだったに違いありません。

このあたりの豪農のお屋敷なのかもしれませんわ~。

「百草園の坂」にアタックする前に、目の保養をさせていただいたのでした。

さて、このお屋敷を過ぎますと、さっそく急な坂道となって参ります。

乗用車のすれ違いがやっと……という程度の道幅でございますが、舗装状態はよく

ロードバイクでも、問題なくアタックできそうでございました。

……あ、ですが……白状いたしますと、わたくしは今回もまた、GT(MTB)で

やってきていたのでございました。。。

いえその……ちょうど梅の見ごろでございましょう?

せっかくですから、坂道だけえではなく、梅林園の百草園も観賞したいじゃございませんか。

そんなとき、少佐どのをどこかに停め置いて、おそばを離れるなんてことは

わたくしにはとてもできないのでございます。

ですからね、GTには申し訳ないのですが、気軽にカギかけてほっぽっておけるほうを

チョイスしてしまったのでございました。

さてさて、道はそこそこ急傾斜……ではございますが、ウッチー店長おっしゃるところの、

「尋常でない激坂」というほどではございません。

P1010008 

「あとひといき」の看板を見て、このまま百草園の坂が終わってしまうなら、

ちょっと拍子抜けだわ~などと、少々楽観的な気分になっていたわたくしでございました。

ところが……

で、でました! 激坂! 恐怖の百草園の坂!

唐突に、突然に、道の角度がものすごいことになってしまったのでございます。

いくつか写真を撮ったのですが、どうも激坂の雰囲気が出ていないのでございますね~。

この↓写真がいちばん、急な感じがするのですが。。。

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でも、まだ臨場感が伝わっていませんわ~。

実際は、もっと、もっと、めちゃくちゃ急な感じなのですわ~。

この百草園の坂、住宅地の中にありますので、生活の道として普通に機能している

と思われますが、雪が降った翌日など、住民の方々はいったいどうやって

この坂を下るのだろうと、わたくしはちょっと心配になったのでした。

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↑梅見にいらっしゃったご夫婦も、ずいぶんご苦労されていらっしゃるご様子……

ご高齢の方にはちょっと、厳しすぎる坂でございます。

まぎれもなく、ここの斜度はクレイジーだったのでした。

さすがはウッチー店長がいちおしなさるだけのことはございます。

さてさて、坂を上りきると、ようやく百草梅林園に到着でございます。

梅林園の外からでも、十分、梅を満喫できる感じでございます。

これは期待できそうなのですわ~。

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さっそくわたくしも、入園してみることにいたしました。

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入ってみると、思いのほか、こぢんまりとした感じの庭園でございました。

梅の見ごろは、最盛期にはまだちょっと早いかな……という印象です。

今年の冬は寒かったので、3月の第二週くらいが見ごろになるかもしれません。

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↑枝にはかたい蕾がたくさんありますから、満開になったら、もっともっと

見ごたえがあろうかと存じます。

でも、梅に早かった分、咲き残りのスイセンや、福寿草を楽しむことができました。

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石の階段を上りつめたところには、藁葺き屋根の庵がありまして、

建物の一部が茶店として開放されていました。

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もちろん、お約束の「花より団子コーナー」もございますの。

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おでんとか、甘酒とか、とっても魅力的な幟が並んでおります。

木々の間からは、多摩川越しに国立か国分寺あたりの町並みが

眺望できるのでございました。

この百草園、もともとは、松連寺というお寺だったようでございます。

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ふむふむ……そして、今は京王電鉄が管理する観光梅林園となった……という

ことなのでございますね。

鉄道会社が管理しているだけありまして、こんな↓ところにその名残が……

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この↑土留めに使われている木材は、たぶん、線路の枕木でございましょう?

京王電鉄の路線で使われていた枕木を、再利用していらっしゃるのではないでしょうか。

今の枕木はコンクリート製でしょうから、この木製の枕木は、きっと年代モノに違いありません。

味わい深くて、よい感じなのですわ~。

さてさて、古い枕木も観賞したところで、梅林園を出たわたくし。。。

「百草園の坂」も「百草園の梅林」も、取材完了でございますから、任務は無事、

達成したのでございますが……

梅林園の出入り口のところに、ちょっと気になる看板を見つけてしまったのです。

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手作りジェラート……

しかも、牛舎とともに紹介されているということは、きっと、新鮮なミルクで

手作りされた特製ジェラートに違いないのですわ~!

わたくしは大急ぎでGTのカギをはずして、まずは牛舎めがけて尾根道を下りだしたのでございました。

その顛末につきましては、また後ほど……