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乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

ブロンプトンでミニマム・キャンプした日

2016年02月17日 | 野営

昨年末からドタバタしており、ご報告しておりませなんだが、、、

実は、先日、、、とうとう念願のT-Bagを入手いたしました。

ブロンプトン専用のフロントバックとしては、最大のカバンで、31リットルの容量。。。

登山用のザックなら、小屋泊まり1泊の山行くらいはこなせてしまうサイズです。

通称、郵便屋さん鞄、、、といわれるゆえんは、この↑ルックス。。。

背面は、↓こんな感じとなっております。

左側のポケットには、何も入れておりませんが、お財布、携帯電話、ポケットカメラなどの収納に重宝しそうです。

この中に、ミニマムなキャンプ道具を詰めてみたところ、、、31リットルというと、けっこうなキャパシティがありますね。

1人用テント(UNNA)、テントポール、ペグ(12本)、半身用エアマット、膝掛け、水筒、コッヘル(ユニフレームの角型クッカー)、ガスバーナー(プリムス153)、ガスカートリッジ(250)、野点セット(コーヒー、カップ、ウエットティッシュ、キッチンペーパーなど)

これだけ収納しても、まだ余裕がありました。

ブロンプトンのフロントキャリアブロックのシステムは、とてもよくできていて、大きな荷物をつけても、ハンドルが振られることはありません。

それは、ハンドルや、ハンドルポストではなく、ハンドルポストの付け根のフレーム側に、荷物をセッティングする考え方だからなのです。

ですから、曲がるときにハンドルを切っても、荷物はハンドルを切った方向を向かないんですね~。最初、ちょっと戸惑ったくらいです(笑)

T-Bagを取り付けると、↓こんな感じとなりまして、、、

ギョッとするほど、鞄が大きいわけですが、、、(汗)

上記にご説明しましたとおり、ハンドルが振られることがないので、、、、この外見からは想像できないほど、走りは安定しています。

本日は、このセットで、近所の公園へ行き、お昼休みを兼ねた2時間ほど、最小キャンプをして参りました。

先に並べた荷物のコッヘルは、ユニフレームの角型コッヘルでしたが、、、

本日は、エバニューのウルトラライト・チタン・クッカーを持っていきました。

空気のように軽いコッヘルで、、、これを使うときは、なぜか罪悪感を抱いてしまいます(汗)

私のようなポッチャリ系が、ウルトラライトなコッヘルを持つなど、、、自分の体が罪に思えてくるのでした(汗)

今日は風が冷たかったですが、日差しがあったので、締め切ったテントの中はポカポカです。

山岳用のテントは通気性がわるいので、夏の昼間は暑くてとても中にじっと寝てはいられませんが、冬場は温々で、公園利用も可ですね。

いつか、ブロンプトンで泊まりのキャンプにもチャレンジしたい、、、

そんなことを夢想しながら過ごした午後でした。

~追記~

先週、T-Bagにテントを詰めて公園へ行き、テントを張っておりましたら、若いお母さんに声をかけられたのです。

「あのう、、、すみません、ちょっと話かけてもご迷惑じゃないですか?」

ヨチヨチ歩きの、かわいい坊やを連れていらした、その若いお母さんは、たいそうオドオドした感じで、私に近づいていらっしゃったので、私はなにか新手の勧誘か?と、少し身構えてしまったのでしたが、、、

話を聞いてみると、そのお母さんは、単純にブロンプトンとテントに興味があって、私にインタビューを試みられたのでありました(汗)

「もしかして、その自転車で、日本一周をしていらっしゃるのですか?」

そう尋ねられたものですから、私はあわてて、

「いえいえ! 私はこのすぐ近所に住んでいる者です。ちょっと仕事の合間に、休憩しにきただけなんです!」

と、否定したところ、その若いお母さんは、私の答えが想像していたのとぜんぜん違ったようで、ひどくがっかりされていました(汗)

しかし、すぐに気を取り直して、次々と私に取材を挑まれるのでした。

ブロンプトンの折りたたみ構造や、テントのこと、バーナーやコッヘルのことなど、いろいろと興味津々なご様子。

さまざまなアウトドアな事項について、得られるだけの情報を取得し、にこやかに去っていかれました。

私は、ふだん、自分から見知らぬ人に話しかけることはあっても、見知らぬ人から話しかけられることはあまりないので、びっくりうれしいできごとでした。

ヨチヨチ歩きの坊やの手を引いていらした、若いお母さん。

これから、坊やを保育園に預けて、仕事も再開したいとおっしゃっていらっしゃいました。

もう20年以上も前のことですが、、、その方の後ろ姿に、ふと、自分が重なり、目頭が熱くなりました。

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思い出の登山道具(アーカイブ)

2016年02月16日 | 野営

繁忙期が続いております。

ありがたい、ありがたい、、、

そのような最中、一昨日は、近所の公園へデイキャンプに行って参りました。

ウナたんに、アライのトレックタープを組み合わせたところ、、、

ポールが長すぎて、しゃくれた感じになってしまいました(汗)

なんとなく、陣馬山の山頂に建っている白い馬のオブジェを彷彿とさせる。。。

気を取り直して、、、

この日は、思い出の品を持参して参りました。

それが、↓この2つ。。。

森田製作所製の角形コッヘル(左)と、プリムスのガスバーナー2243(右)です。

2つとも、学生のときに、お小遣いをためて購入しました。

両方とも、1987年に購入したように記憶していますが、、、定かでないです。。。

モリタのコッヘルを展開いたしますと、↑このような感じです。

大小の角形コッヘルと、スミフロン加工してあるフライパン。

角形コッヘルは、インスタントラーメンを作るときに、麺を割らずにそのまま入れることができて、とても便利でした。

小さいほうは、お湯わかし専門でした。

コッヘル大のほうは、水量メモリが付いています。

日本製なので、リットル表記なのがうれしいです。

森田製作所は廃業してしまって、今はもう会社がないのですが、この角形コッヘルは人気商品だったので、現在ではユニフレームが引き継いでいるようです。

少し小さいサイズになりましたが、モリタ製と同じく、大・中・フライパンの角型です。

そして、もうひとつの思い出アイテムは、、、

プリムスのガスバーナー2243。

こちらは、現行品です。ロングセラーです~!

最近はウルトラ・ライトが人気なので、2243のように五徳が大きくて重くてかさばるモデルは、あまり見かけません。

しかし、このような形状のバーナーは、炊飯のときには優れた威力を発揮するのです。

私が購入した頃は、自動着火というものはなかったので、上記のモデルも着火はマッチかライターで。

自動着火装置がないぶん、シンプルで壊れにくいのが良いです~。

この2243は、1986年に初めて日本で発売になりました。

今年は30周年なので、なにか記念モデルが出るかも、、、と期待しております。

当時は、岩谷産業がスウェーデンから輸入していたので、袋には[MADE IN SWEDEN]と書いてありました。

裏面に書いてある文字も、英語ではない。。。これ、スウェーデン語なんでしょうかね?

よくわかりませんが、、、(汗)

この日は、この思い出のクッカーとバーナーで、インスタントラーメンを作ることにしました。

ダイエット中なので、サッポロ一番ゼロ、、、

2243は、五徳が動かないので、大きめのコッヘルを乗せても安定しています。

この安心感。。。いいです~。

ダイエット中なので、具材は水菜とネギのみ、、、

学生時代の作法に則って、コッヘルから直接、食しました。

持ち手を左手で持って、お箸でズルズル~っといただく、、、これが、モリタで作ったラーメンの食し方なのです。

以前、はちみつさまがおっしゃっていた名言

「野外で食べるとカップ麺だっておいしい」

。。。真実ですね!

最近は、キャンプがグラマラスになっておりましたが、、、反省しました。

そうです、モリタのコッヘルで作るラーメン、これが原点でした。。。

小さいコッヘルでお湯をわかして、食後のコーヒーをいれました。

納得のランチです。

ごちそうさまでした。

モリタのコッヘルと2243を枕元に並べてお昼寝を愉しみ、日暮れ前に撤収しました。

短い時間でしたが、楽しかったです~。

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家族の肖像 ~オートキャンプ場にて~

2014年06月26日 | 野営

おやじソロキャンプにあこがれて、GWの満員御礼ファミリーキャンプ場に潜入したわたくし。。。
あくまで、おやじソロキャンプへの第一歩として、練習の気分で足を踏み入れたオートキャンプ場でしたが、、、
しかし、そこで私が目撃したものは、なんとも衝撃的な光景の数々だったのです。
おやじソロキャンプからは脱線いたしますが、
その様相が興味深かったので、そこで観てきたことをご報告させていただきます。

本題に入ります前に、まずは、テントサイトの配置図をご覧ください。
今回、私が訪れたのは、下記の図のように、テントサイトが整然と区画整理され、
区画の中に駐車スペースが配置してある分譲地タイプでした。
一区画は、だいたい100㎡くらいでしょうか。

2

↑このように、わたくしたちのテントサイトの対面は、
カマドが設置されているタイプのログキャビンだったのでした。
ちなみに、図中の黄色い三角形は、友人Kの視野角です。

それでは、主な登場人物をご紹介いたします。
①友人K・・・ハイエースに、山のようにキャンプ道具を積んでやってきたBe-PAL世代のおやじキャンパー。同伴者は、うり坊。とにかく荷物が多く、スノーピーク、ユニフレーム、MSR等々のキャンプ道具を、親のかたきのように持ち込んでいる。いわゆるファミリー向けオートキャンプ場に泊まるのは今回が初めてだが、道具の扱いには慣れているし、もちろん道具のセレクトにはこだわっている。焚き火が大好きで、焚き火台の前に陣取って、ビール片手にずっと火の番をしている。

②サトー部長(仮名)・・・キャンプ場にはめずらしく、スポーツセダン(マークX)で登場。同伴者は、奥さんと子供一人(小学低学年男子)。外資系サラリーマン風の洗練された雰囲気で、年齢は40歳前後。道具の扱いがなっていないことから、アウトドアにはまったく縁のない人生を送ってきたと思われるが、物にはこだわるタイプ。なぜなら、新品のコールマンのガソリンランタンを、到着後すぐ、箱から出していたからである。

③かまじい(仮名)・・・サトー部長一家とは、家族ぐるみのお付き合いをしている。40代半ばくらいか。同伴者は、奥さんと子供二人(小学高学年女子と低学年男子)。おとなしそうな、もっさりした印象。キャンプ場に着くなり、ログキャビンのかまどの前にしゃがみ込んでしまい、以後、そこから一歩も動かない。したがって、こちら側からは、彼の背中しか見ることができない。

     *     *     *     *     *

【ガソリン・ランタンの火が安定しないサトー部長】
私にはとんと理解ができないのですが、ガソリン・ランタンという品物は、殿方にとって、あこがれのアイテムなのでしょうか。
アウトドアへの興味が薄いと推測される、お向かいのサトー部長ですが、ランタン選びにはこだわりを見せ、コールマン製のホワイトガソリン・ランタンを持ってきていました。
ところが、サトー部長は、ガソリン・ランタンの使い方について、あまり知識がないご様子なのです。
ガソリン・ランタンは、圧をかけるために最初に10~20回くらい、ポンピングしてから着火するものですが、サトー部長は、ポンピングせずに火を着けるものですから、すぐに火が消えてしまうのでした。

昨今は、スイッチひとつで明るく点るLEDランタンが、ホームセンターで安く手に入る時代です。
しかし、そんな安直な明かりは、彼にしてみれば無粋なのでしょう。
ちょっと危険なガソリン・ランタンで、キャンプの夜をレトロに演出することに、美意識を感じているのかもしれません。

できるか、俺に?。。。できるさ。
男の真ん中で居たいじゃないか

サトー部長のそんなつぶやきが聞こえてくるようです。
この思想に、友人Kは、いたく共感している様子でした。
友人Kもまた、私からみると、まったく合理性を欠いた道具類を愛でるヤツでございます。
たとえば、コストパフォーマンスに優れた灯油が使えることから、いまどきマナスルのストーブを使って炊飯をするなど、凡庸な私には理解できない、奇抜な趣味性の持ち主なのでした。

ですから、マークXで颯爽と乗りつけたサトー部長が、真新しいガソリン・ランタンを取り出したときから、友人Kは、彼に一目おいていました。
着火がうまくいかない、なんてのは、さしたる問題ではありません。
LEDランタンに日和るくらいなら、取説を見ながらガソリン・ランタンと格闘するほうが、よっぽど男らしいのだ!
↑友人Kとは、このように偏った思想を持つ男なのでございます。

その後、しばらく自らの焚き火の燃え具合に夢中になっていた友人Kでしたが、ふと、サトー部長のほうに視線を送ると、いきなり衝撃映像が目に飛び込んできたのです。

サトー部長が、キャンプサイトの隅で、ランタンのガソリンをこぼしているではありませんか!

いけません、部長! それだけは!(大汗)
すっ飛んで行きそうになる友人K。
しかし、時すでに遅し。
サトー部長は、ガソリンをこぼし終わり、燃料キャップのフタを締めて、再び火をつけようとしているのでした。
想像ですが、火が着かない原因を、燃料の入れすぎと思ったのかもしれません。
それで、少しガソリンをこぼして減らしたのではないでしょうか。
真相はわかりませんが、、、

【カマドの前から微動だにしない、かまじい】
ご説明が遅くなりましたが、サトー部長の隣りのログキャビンには、かまじいさんの一家が入居しています。
この一家のお父さんが、なぜ、“かまじい”なのかといえば、、、
彼は、キャンプ場に到着するなり、カマドの前にしゃがみ込んで、微動だにしないからなのでした。
私たちも、余所様のお宅をずっと観察しているわけではありませんから、たまたま視界に入ったときに、偶然に同じポーズをとっていただけなのかもしれません。
しかし、15時~18時ごろまでの長時間にわたり、ついに、私たちは、かまじいがカマドの前から動くところを一度も見ることはできませんでした。
友人のサトー部長が、ガソリン・ランタンと格闘している間も、彼は、カマドの前に背中を丸めて座り込んだまま、延々とカマドに火をくべる動作をくりかえしていた、、、このようにお見受けしております。

ログキャビンに備え付けのカマドは、おそらく、ダッチオーブンの料理を楽しむためのものでしょう。
かまじいは、ダッチオーブンで鶏の丸焼きとか、そんな大がかりな料理に挑戦していたのかもしれません。
ダッチオーブンは上火を使いますから、火がついた薪を、ダッチオーブンの上に乗せたり、下ろしたり、上火調節に奮闘していたのではないか、、、と想像したりしました。

【装備がバカ多い、友人K】
そんな、凝った料理に奮戦するかまじいを尻目に、私たち二人が何を作って食べたかと申しますと、、、
調理らしい調理は、チーズリゾット一品のみ
リゾットは、生米を入れて煮込むレシピなので、炊飯もしておりません。
率直に申しまして、ストーブ1コで出来ちゃう、簡単料理です(汗)
それなのに、今回、友人Kがハイエースに積んできた装備は、、、と申しますと、

*スノーピークの焚き火台Sサイズ
*EPIのガスヘッド&カートリッジ
*SOTOのカセットコンロ
*MSRの、ガスとガソリン両方使えるストーブ
*バーゴのチタン・ヘキサゴン・ウッドストーブ
*トランギアのアルコールバーナー
*ユニフレームのチャコスタ(火おこし用)
*オプティマスの123R
*オプティマスの8R

↑たかだか、チーズリゾット作るだけなのに、どんだけ熱源を持ってきてるっすか!
この感覚、、、尋常ではありません。
いえ、この際、はっきりいいましょう。狂っています!
しかも、たった1泊ですよ。
ひと月、山ごもりするわけじゃないんですよ。
道具好きの友人Kとしては、ここぞとばかり、「あれも使いたい」「これも使いたい」
そう思って、どっさり持ってきちゃったのでしょう。
しばらく使っていない道具の調子を、キャンプ場で動作確認しておきたかったというのもあるでしょう。

だけんじょ、友人Kよ、自転車パルよ。。。
正直、物が多すぎて、私は、何かひとつ出すのでも、捜索するのが大変だったよ!
だいたい、サイトごとにAC電源が設置されているような人工的なキャンプ場で、
オプティマスのガソリン・ストーブを、ゴーゴーうならせて、お湯を沸かすって、どうなんですか?(汗)
それに、結局、リゾットも海鮮焼きも、焚き火台で作ったのですからね。
あまりにも突っ込みどころが満載で、もう、わたくしは、お酒に逃げるしかありませんでした。

【サトー部長、まさかの炎上】
そうこうしているうちに、サトー部長のキャビン棟では、ふたたび事件が発生したのです。
なんと、今度は、サトー部長のランタンが火だるまに!
なにが起こったのですか! ぶ、ぶ、ぶ、ぶちょおおお~!!!(大汗)
燃えさかるランタンを、呆然と見守るサトー部長。
しかし、このハプニングが功を奏しました。
火だるまになったことで、ランタンはほどよくプレヒートされた状態。
再び、サトー部長が着火すると、いい感じにマントルが光りを放ち始めたのであります。
ここで、ポンピングさえすれば、炎は安定する!
友人Kは、手に汗を握り、(今です! 今、ポンピングしてください! サトー部長!)と、心の中でエールを送り続けるのでした。
しかし、、、友人Kの思いは届かず、、、部長のランタンの火は、再び弱まっていきます。
ほんの一瞬、炎が安定したことで、すっかり気をよくした部長は、そのままランタンを放置したのでした。
当然のことながら、ランタンの火は、ほどなく消火。
ガックリと肩を落とす友人K。。。
もう見ない。ぜったいに、お向かいさんの様子は、見ない!
そう、固く心に誓った友人Kでしたが、すぐにまた、衝撃映像を目撃することとなります。
友人Kの一瞬の隙を突いて、部長は、、、
また、ちょっとだけガソリンをこぼしたのです~!
ヒィィ~! 一度ならず、二度までも!
この瞬間、ガソリンが染みこんだ土中の微生物がぁぁぁ!
あまりの光景に、友人Kと私は現実から目をそらし、何も見なかったことにするしかありませんでした。
しかし、みなさま、、、サトー部長はおそらく、日常生活においては、けしてインモラルな人物ではないと思うのです。
ゴミの分別はもちろんきちんとやっているでしょうし、あらゆる社会ルールを遵守し、職場では身持ちのわるいOLの誘惑もスマートに退けているに違いありません。
ただ、アウトドアに関する知識だけが、スッポリ抜け落ちているだけなのです!
それが、ほんとうに残念なんです~!!!(涙)

サトー部長のサイトで、このような蛮行が繰り広げられていることを知ってか、知らずか、、、
隣接するログキャビンでは、あいかわらず淡々とカマドに火をくべる、かまじいの後ろ姿が。。。
やがて、あたりは暗くなりはじめました。
サトー部長は、とうとうガソリン・ランタンを諦め、LEDランタンを点つけました。
LEDも持っていたんですね(汗)
さすがはサトー部長、リスクヘッジも万全なのでございます。
そして、ついに、かまじいが動きました!
3時間かけて作ったごちそうを、テーブルの上に並べます。
場内の渓流で遊んでいた子供達も戻ってきまして、仲良し二家族(ただし、お父さんのタイプは違う)の、晩餐会の始まりです。
乾杯の一声はコレ↓です。
「渋滞おつかれさまでした~!」
↑夕食の時間帯、あちこちのテントサイトから、この同じ乾杯の音頭が聞こえてきましたよ。
いかにもゴールデン・ウィークらしいですね。
風物詩ですわ~。
たしかに渋滞は大変だったと思いますが、こうして楽しげに食卓を囲み、めでたし、めでたしです。
ほのぼのしちゃいました。

このキャンプ場において、私たちみたいなのはレア・ケースなのでありまして、周囲は、ほぼ100%子連れのファミリー層です。
うれしそうにはしゃぐ子供たちの声、おいしそうにビールを飲み、語らうお父さんとお母さん、、、みんな幸せそうです。

ところで、サトー部長は、夕食が済んでから、おもむろに自分ちの焚き火スペースに薪を投入しはじめました。
夕食後、焚き火の炎を眺めながら、家族でだんらんを楽しむという趣向でしょう。
しかし、思いのほか、大量の薪を保有していたようで、最初は小さな炎だったのですが、だんだん大きくなりはじめ、、、
しまいには、大人の背丈くらいの巨大な火柱に成長してしまったのです。
サトー部長、またも炎上(汗)
煌々と燃えさかるキャンプファイヤーを前に、仁王立ちするサトー部長
そのシルエットは、まるで、、、ダースベイダーの火葬シーンの、ルーク・スカイウォーカーみたいでした。
焚き火を囲んで、一家だんらんというよりも、なにかこう、、、炎の魔神を召喚する儀式みたいになっちゃってますケド・・・(汗)
それにしても、世のおじさんたちは、どうしてこう、火をいじることが好きなんでしょうね。
オニのようにストーブを持ちこむ友人Kといい、ダッチオーブンの上火調整に心血注ぐかまじいといい、ガソリン・ランタンにこだわり続けるサトー部長といい、、、
以上、ゴールデンウィークの、とあるファミリーキャンプ場で、
火あそび大好きおじさんたちの三つ巴の祭典が繰り広げられた、というお話でござました。

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おやじソロキャンプ 練習編

2014年06月23日 | 野営

ここ数年、じわじわとブームになりつつある、おやじソロキャンプ。
最近、とくにオヤジ化が進みつつある、わたくし=うり坊にとりましても、
この酔狂な遊びは、なかなかに気になる存在でございます。

ちなみに、【おやじソロキャンプ】というのは、いわゆるおやじ年齢の層が行うキャンプのことではありません。
おやじでなくとも、若い女性でも、ありなのです。
うまく説明できないのですが、野営を目的とする、あるパターンの行動定義そのものをあらわす言葉なのですね。

そもそも、私の人生において、野営というものは、野営の必要にせまられて行う行為なのでありまして、
野営そのものが目的だったことはありません。
山を歩くのに、1日では歩ききれない距離だから、途中でテント泊する、、、
↑この固定観念に縛られている私にとって、山に登るでもなく、自転車で旅するでもなく、、、何もしないのに、わざわざキャンプをしにいく、、、という発想は、非常に斬新でした。

野営をすることを楽しむために、野営をする。

なんという無意味な行動でしょうか。。。
これは、ぜひとも試してみなくてはなりません。

こうして、先のGW、山梨のとあるキャンプ場で、ためしに一晩、オートキャンプなるものにチャレンジしたのでございます。
とはいえ、私はソロではございません。
友人Kと二人キャンプです。

それに、いわゆる行動様式としての【おやじソロキャンプ】は、初心者の私にはハードルが高いものですから、まずはファミリーキャンプにまじって、練習を試みたのでしたが、、、
そのファミリーキャンプですら、私にとっては驚愕の体験の連続でございました。

なんと! AC電源付き! キャンプ場なのに何故なんだ!

01

世の中のキャンパーたちは、このAC電源を何に使うのでしょう。。。
まさか、スマートフォンやパソコンの充電のためだけということはないでしょう、、、
電気ポットとか、炊飯器でしょうか?
謎でございます~。

実は、わたくし、、、いまどきの、アメニティが充実したオートキャンプ場には泊まったことがなかったのです。
ですから、AC電源にかぎらず、見るものすべてが新鮮ったらありません。
いまどきのキャンプ場は、テントを張る場所も、こんな風に真っ平らに整地されているんですね。
水はけがよいようにプラスチック製のネット敷かれ、芝生が植えてありました。
私たちのテントは、スノーピークのアメニティドームSと、タープの組み合わせです。
登山用にくらべると、これでもすごく大きいテントだと思っていたのですが、
いざ、オートキャンプ場に行ってみますと、
周囲の方々のテントは、中で大人が立てるような巨大なテントばかりでした。

02

ハイエース率、いと高し!(汗)
荷物が多いオートキャンプでは、ハイエースは最強なんですね(汗)

さてさて、せっかくのオートキャンプですから、たき火台も持ってきました。
この日の晩ごはんは、たき火しばり(たき火の熱源だけで作る)チーズリゾットです~。
オリーブオイルで、にんにくとタマネギをいためます~。
きっと、灰がたくさんはいっちゃってると思われ、、、(汗)

03

米投入!
イタリア米を使っています。
友人Kは、何気にこだわる人だったようだ。。。

04

ゴルゴンゾーラとパルミジャーノ・レッジャーノを投入
なにをかくそう、私はブルーチーズが大好きです。

05

パセリをふって、チーズリゾットの完成です。
ブルーチーズが嫌いな人には耐えがたい食べ物でしょうが、
私は大好物!

06

キリッと冷えた白ワインを、クーラーBOXから取り出しまして、
ドライトマトや、オリーブの実も、おつまみにいただきます~♪
もう、この頃になるとお酒がまわって、写真が手ぶれするようになって参りました。

07

やがて、、、日も暮れて、あたりは真っ暗に。。。
たき火は、いい感じの熾火になっております。

08

甲府市内のスーパーで発作的に購入した海鮮セットを、この熾火で炙っちゃいました。
たった二人で、どれだけ食べる気でしょう。
酔っ払いなので、満腹中枢が機能を停止しているようです(汗)

09

さて、夜も更けて参りました。
オートキャンプ場といいましても、GWは密集してテントが張られておりますので、騒音には注意しなくてなりません。

そろそろ子連れのキャンパーは就寝の時間です。
やがてキャンプ場全体が、クワイエット・タイムに突入。
私たちも、テントに入ることに致しました。

10

↑こっちは、テントの前室です。
フライシートの直下(インナーテントの外)なので、下は地面。
手前がインナーテントです。

他の人が、AC電源をどう使っているのかは謎でしたが、我々とて、せっかくAC電源があるものを、
使わないのも悔しゅうございます。
そこで、防寒対策に、インナーテントにホットカーペットを敷きました。
テントの中にホットカーペットを敷いてしまうなんて、罪悪感。。。
でも、これがまた、ホカホカ暖かくて、実に幸福なのでございます。

キャンプというものは、自然の中で過ごす楽しみを味わうためのもの、、、ところが、ここは、ある意味、人工的に造られたキャンプ場です。
自然豊かな南アルプスの山麓を、人工的に整備して、そこに野営するパラドックス。。。なんとまあ、酔狂な行為でしょうか。。。

なにより、いかにも日本人っぽい感性なのでございます。

それはともかく、シュラフにくるまってごろ寝状態になりつつ、
テントの前室で肴を炙ったり、お酒をお燗したり、、、
やりたい放題してしまいました。

11

生産性のかけらもない、無為な時間が過ぎてゆきます。

なんと贅沢な夜でしょうか。

翌日は、山に登る予定も、サイクリングの計画もありません。
旧芦安村の山の温泉で汗を流してから、帰路につきました。
ファミリーキャンプの片隅で、おやじソロキャンプの雰囲気を、ちょこっと味わってみた。。。
そんな一夜でございました。

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オヤジのソロキャンプ流行の兆し

2014年06月23日 | 野営

今年の梅雨は、実に梅雨らしいと申しましょうか、雨模様が続く毎日でございますね。
こんなジメジメした季節では、自転車に乗るのも勇気を要することと存じますが、実はわたくし、さらに梅雨と相性のよくない趣味に没頭しております。
それは、なにかと申しますと、いまどき、オートキャンプ なのでございます。

オートキャンプというと、みなさま、何を連想されますでしょう。
むかし、むかし、コールマンのツーバーナーが高価だった時代の、あこがれの遊びでしょうか。
それとも、やんちゃな子供達を引き連れて、家族でバーベキューを囲むファミリーキャンプでしょうか。

ちがうのです!
実はわたくしも、ごくごく最近知ったのでございますが、
昨今のトレンドは、なんと【オヤジのソロキャンプ】なのでございますね!

ソロですから、家族や恋人とキャッキャ、ウフフ、、、ではなく、
オヤジ単独の閑かなる遊びです。
マイカーにソロテントとクッカーを積み込んで、ふらっと出かける。
ひとりでテントを貼り、ビール片手に、ひとり分の夕食を作り、
夜更けまでひとりで飲み食い。。。
翌日は、朝寝してゆっくりテントを撤収し、
とくにレジャーらしいことは何もせず、そのまま帰宅する。

↑それの何が楽しいの?と、思った方は、幸福な方です。
日々、職場で冷や汗をかきつつ必死に働き、残業で疲れ切って家に帰れば、
奥さんの小言、子供たちのワガママ、、、
お父さんの気持ちが休まる時間と場所は、あんがい、なかなか見つかりにくいものかもしれません。
そんなお父さんにとって、一人で過ごす野営の晩は、至福の時となるでしょう。
まあ、それほど職場や家庭がストレスフルな状況でなくとも、ですよ、
お父さんだって、たまには日常から脱却して、自分だけの時間をゆっくり楽しみたいと
思うものなのではないでしょうか。
たとえば、キャンプ場で、途切れ途切れのラジオの音に耳を傾けながら、
手製の簡単な酒のつまみで、好きなお酒を、好きなように飲む。
そんな自由な時間が、お父さんには必要なのかもしれません。

おやじソロキャンプ、、、どこかもの悲しく、それでいて、孤高の薫りただようお遊びです。

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