6月は、お仕事の閑散期。
、、、ということで、ふらっと高尾山に出かけたりしております。
6月10日(金)は、高尾山〜小仏城山を歩きました。
一丁平の上の展望台のところで、見知らぬオジサマと行き会い、お天気の話からちょっとした世間話をしておりましたら、その方は、立川で和紙のお店を経営されている方で、和紙つながりで、「高尾ナイト&暗闇書道」というイベントの主催をされている方でいらっしゃいました。
なんでも、夕方、暗くなってから高尾山に登り、山頂で書道を愉しむ、、、というふしぎな集いだそうですよ。
高尾山は、ムササビの生息地であることから、ナイトハイクは人気なのですけれども、それにしても、真っ暗な山頂で、書道をする、という発想力は尋常ならざるセンスを感じさせます(汗)
いろいろな楽しみ方があるものだなぁ〜と、感心いたしました。
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6月20日(月)、急に思い立って高尾方面へ行くことにしました。電車の中で乗り換え案内で調べてみますと、小仏行きのバスへの乗り継ぎがよいもよう。
それでは、、、ということで、小仏バス停から景信山へ登りました。
朝、ヨーグルトしか食べていなかったので、景信山の茶屋で何か食べちゃおう、、、と思い、それを心の支えに急登をがんばって歩いたのでしたが、、、山頂に着いたら、茶屋はお休みでした(大汗)
悲しかった〜!!!
非常食用に持参していたカロリーメイトを食べようかと思いましたが、、、小仏城山の茶屋で、なめこ汁とおでんを食べるのもイイナ、、、と思い直して、小仏峠へ下り、がんばって小仏城山まで登りかえしましたが、、、山頂に着いたら、茶屋はお休みでした(大汗)
悲しかった〜!!!
このまま城山林道を下ろうかと思いましたが、いつもの雌猫のお腹をくすぐっているうちにやさぐれた心が癒やされたので、気をよくして、高尾山まで歩くことにしました。
「紅葉台の細田屋さんで、とろろ蕎麦を食べよう!」それだけを心の支えに、ガンガン歩きました。
紅葉台に向かう最後の登りは、絶妙に歩幅が合わない木道階段です。しかし、細田屋さんのとろろの腰の強さを思い描き、自分も粘り腰でがんばりました、、、紅葉台に着いたら、茶屋の営業時間が終わってました(大汗)
悲しかった〜!!!
さすがに心が荒み、もう、こうなった以上、カロリーメイトを食べるのも封印しようと心に決め、フラフラになりながら高尾山山頂へ向かって歩いて参りますと、、、
後方から、若い男女の楽しげな声が近づいて参りました。振り向くと、トレランの三人組です。ただでさえフラフラになっているので、早めに道を譲っちゃおうと思い、階段の途中で待っておりましたら、その三人組は、20代後半くらいの女性2人と、それよりちょっと上かな?と思われる男性1人の構成でした。
2人の女性のうち、1人が、気の毒なくらいバテていらして、息も絶え絶えという感じです。私を追い抜くために急いで歩かせてしまって申し訳なかったので、ひと息つけるようにと、「陣馬山から走っていらしたのですか?」と声をかけました。
すると、体力が有り余ってる感じの男の人が「ええ、今朝、高尾山から陣馬山まで走って、今、往復して戻ってきたところです」と仰る!
どひゃー! すぎょい!
高尾(高尾山口駅)〜陣馬って、普通のコースタイムで軽く5〜6時間はかかるのではないでしょうか。
それを往復とは!
「それはスゴイですね! 片道だってけっこう大変なのに〜! さすがはトレランのランナーさんだ!」と敬意を込めて賞賛しました。
すると、元気なほうの女性が、バテている女性を気遣いつつ、「彼女は今日、はじめてトレランに挑戦したビギナーなのですよ」ですって!
どどど、どひゃー!
初めてのトレランで、高尾〜陣馬往復! そりゃ、あなた、リタイヤせずに戻ってきただけ立派ですよ! 快挙ですよ!
いくら若いっていったってねぇ〜、、、高尾〜陣馬を小走りで往復すよ(汗)
陣馬山で折り返したときの彼女の決意を思うと、、、胸が熱くなりました。
よく頑張りましたね〜! えらい! 立派です!
ぜんぜん知らない人なのに、感情移入してしまってあやうく泣きそうになりましたよ〜。
そんなことがあり、、、しみじみ思いました。
高尾山っていう山は、自然とふれあうだけじゃない。人とふれあう山なんだ。
山頂付近は観光地化が進んで俗っぽい雰囲気もありますし、最近は外国からの観光客の方が多く、山であって、山ではないような感じなのですけれども、、、でも、やっぱり、こんなステキな出逢いがあるから高尾山詣はやめられない。
茶屋に振られても、雨に降られても、暑さにヤラレても、やっぱり大好き高尾山、です!