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乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

リラックスタイム

2016年12月18日 | 万年筆

仕事から戻り、夕食や入浴などを済ませたのち、就寝までの自由な時間。この、夜更けの時間帯の過ごし方は、人により様々なことと思います。

フリーランスの私の場合は、寝る直前まで仕事をしていることが多いわけですが、通勤タイプの友人Kにおいては、この時間帯は趣味に費やすことのできる貴重なリラックスタイムであるらしい。。。

最近は、ポッドキャストのラジオを聴きながら、お気に入りの万年筆の書き味を楽しむ、、、という過ごし方が、わりとデフォルトとなっております。

試し書きに使う紙は、私が仕事でプリントアウトした裏紙であることが多く、就寝時には丸めてゴミ箱に捨てられているか、コタツの上に放置されているのを、翌朝、私が破棄するのが常でございます。

先日、ふと、放置されていた裏紙を捨てる前に、ちらと目を通してみたところ、、、下記のようなことが書かれておりました。

キャンプ、自転車、万年筆、カメラ(写真撮影)、そして釣り(フライ)といった私の趣味をすべて同時に、並行的に体験する方法はないものかと考えてみた。
手始めにまず、移動のための交通手段を考えてみたのだが、これはおのずと、「自転車」もしくは「輪行」に縛られるということとなる。
趣味だと言っているのに、縛られるというというのも、どうしたものかと思うが、一度にすべてを成立させるという苦行なので仕方あるまい。
ここまでの段階で、自転車にキャンプ道具と釣り道具を積載し、万年筆とカメラを持参すればよさそうなことに気が付く。
そこで、心配性な私としてはきわめて気になる懸案事項が現出する。
つまり粗暴なキャンプ道具らの只中おいて、繊細な万年筆をいかにして破損などから守るのかが課題になるのである。
無頼者の集まりであるアウトドアグッズからは隔離された、「ここだけは絶対安心だし安全なの」的空間を、なんとしても確保し、そのような環境にこそ、ガラス細工のような万年筆は置かれなくてはならないのだ。
こんなことは言うまでもないことだ。
そして夜となり、ランタンに灯されたテントの中で、悠然とその安全地帯から万年筆を取り出し、一人、物思いに耽りながら、気に入った文章、そう例えば、「中田ヤスタカの才能は、もう枯れてしまったのだろうか?」などの
問いを自分自身に投げかけつつ、連綿と書きづづっていくのだ。
時折、隣のテントのファミリーから「うおー、何これ!めちゃうまいじゃん」という下世話な奇声が発せられるのも、現世の日常と心に織り込み、これもキャンプ場の一つの味わいよと、目を閉じて噛みしめるのである。

おお、、、友人Kよ、キャンパルよ、、、奇嬌なことを考える男である。

(注:上記の文章は、掲載にあたり、本人の承諾を得ています)

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キャップレス クロマット EF

2016年05月26日 | 万年筆

風薫る5月、、、も、もう終盤でございます。

久々にブログ更新したかと思ったら、万年筆かい!って感じなのですが、、、そうです、万年筆ネタでございます。

もう何年も前から「いいな、、、いいな、、、欲しいな、、、」と思っていた、パイロット万年筆のキャップレス。

「キャップレス」の名のとおり、キャップがありません。

ボールペンのようにノック式で、ペン先がニョキッと先端から飛び出すタイプの万年筆なのでございます。

「キワモノじゃん!」って決めつけてはなりませぬ!

とても、とても、完成度の高い、よくできている万年筆なのでございます。

万年筆の使い方は、人それぞれかと思いますが、たとえば、書類にサインしたり、手帳に書き込んだり、、、と、日常使いする人にとっては、ねじ式のキャップの開け締めは、あんがい面倒なものです。

ちょっと書いて、PCを操作して、また、ちょっと書いて、、、なんて使い方の場合は、わざわざねじ式キャップのペンを使ってはいられません。

そんなとき、このキャップレスなら、カチリと押して、ササッと書いて、カチリとしまう。。。

デスクペンのように机に常備しておいて、出かけるときは、手帳に挟んで持ち出せて、、、←うわ~、超スタイリッシュ!

これを使い始めたら、あまりにも便利で、もう、もう、手放せません。

今回、私が購入いたしましたのは、ペン先が18Kのもので、キャップレス・シリーズの中では、書き味にこだわったタイプです。

気軽に使うのなら、ステンレス製でもよかったのですが、、、う~む、、、実は、手頃な特殊合金ペン先にするか、迷いに迷ったのですけれども、書き味にこだわらないのであれば、なにもキャップレスを使わなくても、水性ボールペンでも十分なのですから、、、やっぱり、万年筆独特の書き味を楽しめてこそ、キャップレスを使う意味も深まるのではないか、、、などと考えまして、結局、18Kのペン先にいたしました。

もちろん、カリカリ書くのが好み、という方もいらっしゃると思いますので、ペン先をどうするかというのは、これはもう、好みの問題とは思うのですが、、、

そして使い始めて思ったこと。。。

もう~! 楽しい~!!!

ペン1本で、これほど、仕事へのモチベーションが上がるとは。。。万年筆って、、、万年筆って、、、偉大ですね!

パイロット キャップレス。

心強い相棒です。

それにしても、、、どうして写真がこんなに大きくなってしまうのか、、、う~む。。。ま、いいか。。。←よくはない

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セーラー万年筆のペンクリニックに行った日

2014年10月15日 | 万年筆

聖蹟桜ヶ丘の京王アートマンでは、例年、10月の上旬に、セーラー万年筆のペンクリニックが開催されています。
セーラー万年筆に限らず、どこのメーカーの万年筆(ただし、モンブランを除く)であっても、無料でペン先の調整をしてもらえるとあって、多摩地区在住の万年筆愛好者がどっと繰り出すこの3日間。
会場では、整理券が配られており、混雑しているときは2時間待ちなんてのも当たり前でございます。
ま、ま、ま、原則としてはメーカー問わず、、、ですが(汗)
ペンドクターの長原さんと、インクブレンダーの石丸さんを前にして、パイロットやプラチナとかの万年筆を持って行くのは、ちょっと気が引けます。
いっそ、ペリカンとかの舶来品のほうが、まだいいかも、、、
ここはやはり、セーラー万年筆を持ち込むのが王道でございましょう。
今年、私が持ち込みましたのは、コレ↓でございます。

Dsc02793_2

ピンボケしてました(汗)

でも、もう一回撮るの面倒だし、誰も興味がないでしょうから、このままいきます。

ナガサワ文具オリジナル プロフィット21 長刀研ぎ 字幅MF

京王アートマン主催のイベントに、「ナガサワ文具センター」のペンを持って行くことに、なんら遠慮がないという図々しさ。。。(汗)

だって~、これを買った当時は、セーラーのラインナップは、金トリムしか選択肢がなかったんですもんっ。

どうしても銀トリムのペンが欲しくて、いろいろ探したら、神戸のナガサワ文具センターがオリジナルで出している限定品にだけ、銀トリムがあったのです。

ナガサワオリジナルは、ペン先のロゴの刻印が、セーラーの〈いかり〉ではなくて、ナガサワの〈風見鶏〉なのです。

それが、また、ちょっと嬉しかったりするのです~。

そんなワケで、このナガサワの長刀研ぎを、調整してもらいました。

元々、書き味は上々で、どこにも不満はなかったのですが、やっぱり調整してもうと、ぐっとインクフローがよくなって、セーラーの特徴でありますヌメヌメした書き味が、いっそう際だって感じられるようになりました。

今年もありがとうございました。

、、、それにしても、ブロンプトンのパーツがどうのこうの、、、山道具がどうのこうの、、、そして、今回は、万年筆(汗)

三界の狂人が悟りをひらくのは、容易ではないと思われます。

はやく、四国巡礼に行かなくては、、、そのためには、ブロンプトンのキャリアが、、、(*゜ロ゜)ハッ!!

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舶来にはじまって、国産に落ち着くもの

2013年11月14日 | 万年筆
みなさま、大変ご無沙汰して申し訳ありません。
ご無沙汰している間に、わたくしの身の上にも少々の変化がございましたが、、、
それはまた、別の機会にお話させていただくとしまして、、、
本日のお題は、すばらしき国産品、ハンドメイド・イン・ジャパンについてでございます。
(また、うり坊が唐突に話題をふっております。)

なになに? 今度はオーダメイドの鉄フレームか?、、、と、思われた方、
ああっ、オシイ!
ええ、ええ、わたくしのCAAD9少佐も7年目に突入し、そろそろ新しいロードバイクを欲しがる時期じゃないの? という読みは遠からず、なのでございますけれど、、、

舶来にはじまって、国産に落ち着くもの。
これは、万年筆のお話です。
ザザ~(ROMしてくださっていた方々がお帰りになった音)

ああ、、、みなさま、お帰りになってしまわれましたか。。。
それではもう、結論から申し上げましょう!
すばらしき、国産の万年筆、それは、セーラー万年筆です~!
(写真は後送)

Photo_4

↑使用頻度がもっとも高い、うり坊愛用の万年筆。手帳、手紙、何にでも使える万能な細字。
セーラー プロフェッショナルギア マットブラック万年筆(ニブF)

(写真は後送)

Photo_2

↑縦書きの書きごこちは極上。トメ、ハライ、ハネなどの表現力に突出した、日本の文字を書くための万年筆。
セーラー プロフィット21 銀 長刀研ぎ万年筆 (ナガサワ文具オリジナル/ニブMF)


あり? 、、、なにやら冷んやりした視線を感じます。。。
さては、みなさま、セーラー万年筆の実力を信じていらっしゃらないのですか?
あ~、もったいないことですわ。
せっかく日本に暮らしながら、セーラー万年筆以外のペン先で漢字や仮名文字を書いてお過ごしとは、、、
あ、ハイ(汗)、もちろん、わたくしのようなつまらない者に、万年筆の筆記感を語る資格がないことは存じ上げております(汗)
そもそも、わたくしが使用しております万年筆は限られておりますから、未知なる品物の中に、よりいっそう素晴らしい万年筆が存在するのかもしれません。

ですから、あくまでも、わたくしの限られた経験の中での、個人的な感想に過ぎないわけではございますけれども、、、
その上で、あえて、この世でもっともすばらしいと信じて疑わない万年筆を挙げさせていただくなら、、、
それは、日本の文字を書くことに特化した国産品で、数ある国産メーカーのなかでも、とりわけ、セーラー万年筆でございます。
あくまでもわたくしにとっての筆記感ではございますけれども、最高に心地のよい至高の筆記用具であると、へん平な胸を張って申し上げます。

「ヲイヲイ、M800の茶縞はどした? あれだけ大騒ぎして友人Kに買わせた挙句、歌ったり踊ったりしたじゃないかい?」
さようでございます。ペリカンの銘品、M800/茶縞。
(写真は後送)

Photo_3

これもまた、わたくしがこよなく愛を注いでいる万年筆でございます。
でも、ですね。
この、M800茶縞は、あまりにも美しすぎて、高級すぎて、普段使いができないのでございます(汗)
なにしろインクを吸引することすら畏れ多く、いまだに、つけペン方式で筆記しているありさま。←貧乏性
それに、ペリカンのペン先は、もっか育てている途中の段階。
わたくしの筆記角度や筆圧に、十分に馴染んでいるわけではありません。

新品の万年筆のペン先を、時をかけて育てるという行為は、それはそれで楽しいものではありますが、しかし、いま、この瞬間に手になじむ万年筆も必要。
そして、外出先へ持ってでたり、ちょっとした書き物にサッと取り出せる、普段使いができる気楽さ。
そんな日常使いにぴったりなのが、セーラー万年筆なのです~。

わたくしなりのこだわりは、ペン先(ニブ)が21金であること。
一般に“金ペン”といわれるペン先は、14金が主流かと存じます。
14金よりもやわらかいものには、18金というのがありますが、セーラー万年筆には、さらにデラックスな、21金というラインナップが存在します。
この21金ニブの書き味は、なんともまろやかで、しなやかで、他の国産万年筆にはない、独特の筆記感を味わうことができますの。
セーラー万年筆の愛好者は、この21金ペン先に惚れこんでいる人が、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

そして、軸は黒、トリムはシルバー。
これは、こだわりと申しますより、むしろ消去法という感じでございます(汗)
セーラー万年筆の金ペンおよび金トリムの発色が、あまりにも真っ黄色なことに圧倒されて、つい、2本とも銀色のロジウムメッキを選択してしまいました。
このあたりは、好みの問題でございましょう(汗)

それにしましても、国産万年筆、とりわけ、セーラー万年筆の、嗚呼、なんとすばらしいこと。

プロフェッショナルギア21
プロフィット21 長刀研ぎ


失礼ながら、一見、ジジムサイ(汗)この2本の万年筆が、どうして高級な舶来万年筆を凌ぐのでありましょうや。
次回は、ハンドメイド・イン・ジャパン万年筆の実力について、わたくしなりの考察を申し上げたいと存じます。
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