いったんは黙っていようと思ったのですけれども、、、
このブログにとって、とほほネタはメインコンテンツのひとつですので、やはりご報告することにいたしました(汗)
まずは、友人Kのトホホから、、、
下記の写真をご覧ください。
(部屋が魔窟だ、、、ということには、触れないでください。)
「え? 少佐はフラットバーになっちゃったの?!」
というわけではございません。
ご覧くださいませ。
この「CAAD8」の文字を、、、
このバイクは、2006年欧米モデルのCAAD8なのでございます。
2006年といえば、わたくしが高尾に移住した翌年。
突然ロードバイクが欲しくなってしまって、欲しくて欲しくて、頭がおかしくなっていた年でございます。
(このブログがスタートした年でもあります。)
当時は、日本語のカタログは存在せず、英語版のCannondaleの総合カタログが1000円くらいで販売されているのみでした。
その英語版のカタログに掲載されていたのが、上記の2006年モデル・RawカラーのCAAD8でございました。
このブログを古くからお読みくださっている方はご存知と思いますが、わたくしは、このRawカラーのCAAD8を日本でも購入できるものと思い込んでおりまして、日本のカラーバリエーションにRawがないと知ったときには、大きなショックを受けたのでありました。
しかし、翌年2007年モデルにRawカラーがラインナップされるとの情報を得て、2007年モデルが入手できるまで、3ヶ月くらい購入をがまんしたのでございます。わたくしとCAAD9少佐殿との縁は、このような経緯で結ばれたものでありました。
さて、このようにしてRawカラーのCAAD9を手に入れたわたくしのことを、非常にうらやましく思っている人がおりました。
友人Kでございます。
友人Kもまた、RawカラーのCAADフレームに強い憧憬を描いていたのでありました。
しかし、わたくしが先に目をつけて、うまうまと手に入れてしまったものですから、よもや自分もRawカラーのCAADに乗りたいとは言い出せず、彼なりにずいぶん苦しんだようでございます。
RawカラーのCAADを忘れようと、「アルミよりカーボンなんだ!」と自らを偽り、フェルトF5Cに手を出したりしましたが、結局、友人Kの心が満たされることはなかったのでございます。
あれから6年、「RawカラーのCAADが欲しい、すごく欲しい、、、」と心のうちに熱い想いをたぎらせていた友人Kに、ついに念願かなうチャンスの時が訪れたのでございます。
なんと、e-Bayに2006年モデルのRawカラーのCAAD8が、フレームの状態で出品されていたのでありました!
サイズは50。
友人Kにちょうどいい大きさです。
これを見つけたときのKの喜びようといったら、大人げないにもほどがある、、、というくらいの狂喜乱舞でございました(汗)
なりふりかまわず、一も二もなく飛びついたのであります。
こうして、カリフォルニア育ちのCAAD8は、海を渡り、東洋の島国の、しかも八王子などという見知らぬ地に運ばれてきたのでございました。
そして、、、さあ! 今日のその時(トホホ・タイム)がやってまいりました。
友人Kに降臨したトホホの神様とは、いったい何だったのか!
それは、、、箱を開けてみて、びっくり。
フレームサイズが48!
どひゃ~!
このCAAD8のフレームサイズは、わたくしのCAAD9少佐と同じ48だったのでございます。
いったいどうしてこのような悲劇が発生したかと申しますと、どうも欧米と日本では、フレームサイズを表すときに測定する場所が違うようなのです。
このCAAD8は、「カタログ上のフレームサイズ」という意味では48ですが、チューブのどこかしらの長さが50なんですね。
そして、欧米では通常、フレームのサイズを申告するときに、そのどこかしらの長さで申告するみたいなのですね。
友人Kの身長は171センチ。
わたくしは、166センチ。
このCAAD8は、どう考えても、わたくしにジャストサイズ。
友人Kには小さすぎるのでございました。
この驚嘆の事実により、友人Kの幸福度は、いっきに奈落の底に落ちたのでした。
「まあ、いいじゃないの。わたくし(うり坊)が乗ってあげるから」
なんて言葉をかけたところで、いっそうKの悲しみは増すばかり。。。
コンポやパーツなら交換もききますが、フレームのサイズだけは、どうすることもできません(泣)
かわいそうな友人K。。。
どれだけ努力しても、報われないヤツでございます(泣)
さて、トホホの神様に降臨されてしまった、お気の毒な友人K。
サイズが合わないCAAD8のフレームをどうするのか、悶々と悩む日が続きました。
このままフレームの状態でとりあえず保管しておくか。。。それともサイズが合わないことを承知した上で、組み上げるのか。。。
当初より、友人Kは、このCAAD8をフラットバー・ロードに仕立てたいと考えているようでした。
コンポーネントやホイールは、スーパーコルサからAthenaを移植するという計画です。
つまり、スーパーコルサのほうをフレームに戻して、フレームの状態で保管することとし、ドロップハンドルのロードバイクに乗りたいときは105仕様のCAAD10に乗ればよし。
このRawカラーのCAAD8は、カンパ(Athena)仕様のフラットバーにして、おしゃれな街乗りバイクにする、、、という壮大な計画です。
しかし、ここにきてフレームサイズが48という困難な壁にぶつかり、はたしてスーパーコルサさんを丸裸にしてまで、コンポを移植してしまってよいものだろうか、、、と迷いが生じてきたのでありました。
しばらく悩んでいた友人Kでしたが、結局、初志貫徹してCAAD8にAthenaを組み付ける覚悟を完了したようでございます。
深夜、自転車部屋にこもってゴトゴト、、、ガチャガチャ、、、
そして、ようやく完成したのが、このCAAD8なのでございます~。
すばらしい出来映えでございましょう。
スーパーコルサから移植したコンポーネントは、Athenaがベースですが、ブレーキなど一部はChorus。
しかも、ホイールはカンパニョーロのシャマルウルトラでございますのよ。
なんて幸福なCAAD8~。
アルミ冥利につきるというものですわ~。
まさに、Caadの黄金期(SaecoTeam時代)を彷彿とさせる、美しい仕上がりとなりました。
フラットバーというのも、ちょっとおもしろいではございませんか?
キャノンデールの現行販売車に、CAAD8のフラットバーはラインナップされていますが、そちらはHAND MADE IN USA ではありません。
CAAD8の名を冠してはいますが、言うなればCAADの傍流でございましょう。
けれど、カリフォルニアから来たこのバイクは、まごうかたなき、2006年製のHAND MADE IN USA。
しかも、アルミニウムの矜持を感じさせるRawカラーでございます。
返す返すも残念なのは、フレームサイズが48であること。。。
この1点を除けば、完璧な仕上がりだったのに。
ああ! よりによってフレームのサイズが合わないとは、どこまでも残念な、友人Kであります。
負けるな、友人K! RawカラーのCAAD10が製造販売される、その日まで!
だが、これだけは言っておく、、、友人Kよ、自転車パルよ、、、
CAAD10はHAND MADE IN USAではない。