乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

バウルーで、ホットサンドイッチを作った日

2014年03月23日 | 自転車旅
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少し前のお話ですが、2月の大雪騒動もようやく収束し、肌寒いながらも、春の訪れを感じさせる快晴の3月9日 日曜日。
あいかわらず仕事は山積みでしたけれども、ほんの数時間だけ、、、と、ブロンプトンで浅川サイクリングロードに繰り出しました。
友人Kは、コバルトブルーのS6L
わたくしは、デザートサンドのM6L

自己意識としては、「おしゃれな英国の小径車で、ポタリングをのんびり楽しんでいる大人の男女」

そんなスタイルをイメージしているわけですが、実際のところ、他人様からの見え方としては、、、

 ↓ 怪しすぎる人!

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↑この風貌ですもの、、、(汗)

わたくしって、、、無意識のうちに写真を撮られると、こんなにも不審な人物なのですね(汗)

物騒でございますね~!

どう見ても、なにかよからぬことをやっている人としか、見えません。

慄然といたしました。

そして、この不審人物が振り向くと、、、

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↑ナゼでしょう!

コワイのだけれど、なぜか笑いがこみ上げてくる!

分析不可能な、へんな人!

ああ、、、自分がこんなに奇妙で、怪しい人物だったとは、、、

せっかく、ブロンプトンみたいな、お洒落な自転車に乗っているというのに、、、よけいに残念な感じが哀しい、、、がっかりです~!(泣)

ちなみに、これは何をしてるところかと申しますと、「お昼ご飯を作っているの図」なのです。

ブロンプトン2台でフラフラ~と出かけたこの日。

ランチは、友人Kお得意のバウルーで、ホットサンドイッチを作って食べよういうことになったのでした。

食材は、途中のコンビニで調達。

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最近のコンビニは、お惣菜の種類が豊富でいい感じです。

何にしようか迷ってしまったほどでしたが、この日はポテトサラダと生ハムにしました。
ちなみに、調味料はナシです。
お惣菜の塩味で十分なのでした。
自転車にちょっとした熱源とクッカーを積んで、簡単野外料理をするという場合、コンビニは大活躍なのですわ~。
山歩きの場合は、食材は麓からずっと背負って移動しなくてはなりませんが、自転車はよほど山奥に入らないかぎり、コンビニは随所にありますので、融通がききます。
買ってすぐ調理するので、パッキングに気を遣う必要もありません。

バウルーに食パンをセットして、食材をトッピングします。
ポテトサラダに、、、

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生ハムも、、、

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そして、こんがりと焼きます。

Dsc01796

焼けるのを待っている間、ちょっと風が強くて寒かったですが、、、

両面きつね色に焼けました!

Dsc01801

熱々をいただきます。

ただ、ポテトサラダと生ハムをはさんで焼いただけなのに、

おいしい~!!!

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バウルーはアウトドア専用の品物ではなく、普通のキッチン用品なので、ちょっと重いのが難点ですが、、、これだけおいしいホットサンドを食べられるのなら、重いのをがまんする甲斐もあります。

ちょっと寒かったので、おにぎりも焼いてみました。

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ちょっと奇妙な「焼きおにぎり」の完成です(汗)

見た目はアレですが、ホカホカで、おいしかったです。

Dsc01808

たいして走っていないのに、ガッツリ食べてしまいました(汗)

食後の腹ごなしに、多摩川を左岸に渡って、なんとなく上流へ、、、

ご存知、玉川兄弟の銅像が立つ羽村の堰までやってまいりました。

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これにて、本日の走行は終了です。

帰りは、青梅線で輪行しちゃいました。

今シーズンこそ、なんとしても痩せたい、、、と、強く強く念じているわたくしですが、、、

この調子では、痩せるどころか、輪行&食べ過ぎで、逆効果かもしれません(汗)

でもやはり、、、スピードとも、軽量化とも無縁の、ゆるゆるブロンプトン・ライフは、超らくちんで、超気が楽、やればやるほど、ハマってゆくのでありました。。。

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ブロンプトンへの自転車道 その3

2014年03月12日 | 自転車

さてさて、、、2013年モデルのブロンプトン(デザートサンドのM6L)を、みすみす買いそびれてしまったわたくし。。。

その後悔たるや、大人げないにもほどがある、、、というくらい、ハタ迷惑な嘆きっぷりでございました。

22日(日)以降、毎日毎日、しぶやさんちのWebサイトで在庫を確認しては「あと1台ある(汗)」「でも、あと1台しかない(汗)」と、大さわぎ。

めちゃくちゃ、ウザイお母さんになっちゃっているわけです~。

6日の木曜日くらいになると、もう、心ここにあらず。

「ママはね、、、ママはね、、、このラストの1台を買おうと思うよ! 誰がなんといって反対しようと、もう買っちゃうからね!」と、いつの間にか購入を決断して、家族に豪語するほどになってしまいました。

そんなわたくしに、沈着冷静なうりムスは、冷ややかに言い放つのでした。

「でも、次の休みの日まで残っているとは限らないんじゃない? 土曜日とかに、お金持ちの人が気まぐれに買っちゃうかもしれないよ。」

ああ! なんて恐ろしい予想でしょう!

たしかに、二子玉川でお買い物するような富裕層の人にとっては、18万円の小径車なんて、小銭感覚に違いありません~。

ひぃぃ~! そんなのイヤだぁ~!

ホンモノのお金持ちだったら、アレックス・モールトンにしなさいよ!

ブロンプトンでお茶を濁すとは、キサマ、さしづめ成金だな?

、、、などと、罪なきお金持ちに、いんねんをつけるまでにわたくしの思考は破綻しているのでありました。

    *

そして、2月9日! 待ちに待った日曜日!

しぶやさんちのWebサイトで在庫を確認すると、、、ああ!【残り1台】

ついに、ついに、決断の時がやって参りました。

ところが、です!

イザとなると、急に自分の判断に自信がなくなり、決心がにぶったのです。

いかにブロンプトンがハイブランドな自転車とはいえ、小径車に18万円もの大金をつぎ込んでしまって、本当にいいのか? 自分!

・・・ああ! もう、わたくしって、わたくしって、どうしてこういう性格なのでしょう(汗)

先週の日曜日、買わずに帰ってきたことをあれほど後悔し、この一週間、家族にうんざりされつつ、明けても暮れてもブロンプトンのことばかり呪文のように唱えていたのに、、、また、そこから悩むのか~!(汗)

しかも、この日は、朝から雪もよう。日暮れには凍結が懸念されていたのでした。

我が家は多摩丘陵地の山の上。

しぶやさんに行くのなら、さっさと行動を開始しないと、雪が凍って、坂道を上ってこられなくなってしまいます。

行くなら行く、行かないなら行かないで、はやく決断しなくてはいけません。

大雪という刃をのど元に突きつけられた状況で、わたくしはひたすら、悶々悶々。。。

とうとうお昼になってしまっても、まだ、悶々悶々。。。

しんしんと降り積もった雪で、表通りは真っ白になりました。

この悪天候のなか、よもや二子玉川へ行くということはなかろうと、誰もが油断したそのとき、、、

わたくしは高らかに言い放ったのでありました。

「サイクルハウスしぶやさんに行ってくる!」

その声は有無を言わさない気迫が満ちており、もはや、「午前中だったらともかく、もう、この時間からじゃ戻ってこられなくなるよ」とか、「明後日の11日も祝日だから、明後日にしたらどう?」とか、至極、常識的と思われるアドバイスでさえも、呑み込まざるをえないような威圧感を漂わせていたようでございます。

こうして、友人Kの運転するノーマルタイヤのタウンエースで、わたくしは二子玉川を目指したのでありました。

    *

二子玉川に到着したわたくしは、一心不乱にサイクルベースしぶやさんをめざしました。

そしてまたも、オニのような形相でブロンプトンコーナーに突進!

二週連続しての、鬼気迫るおばさん客の登場に、お店の人は震え上がったご様子でしたが、そんなことは知ったこっちゃありません。

棚に陳列してある色とりどりのブロンプトンの中から、いちはやくデザートサンドを捕捉!

でも、まだ安心はできません。Web情報によると、しぶやさんちには、M6LM3Lの二種類のデザートサンドがあるようです。

わたくしが八王子から移動している間に、M6Lは売れてしまって、残っているのはM3Lという可能性だってあり得るのです。

さて、このブロンプトンは、、、6速です!

ああ~! まだいた! よかった~!(泣)

ハンドルはMタイプ、リアキャリアなし、、、指さし確認、完了です!

間違いなく、M6Lです~!

このとき、わたくしの周囲に漂っていたどす黒いオーラは浄化されて、幸福のピンク色かなにかに変化したに違いありません。

わたくしのオーラから攻撃色が消えたのを見て取った店員さんは

「先週も来てくださっていましたよね?」と、ニコニコしながら声をかけてきました。

わたくしは、デザートサンドのM6Lを確保できた安心感で、その場で泣き崩れそうでしたが、ここは富裕層の街・二子玉川。

スマートに、センスよくお買い物をしなくてはいけません。

せいいっぱい平静を装って、「このデザートサンドのM6Lをください」と言ったつもりでしたが、その声は誰の耳にもうわずっているのがバレバレでした。

店員さんは、デザートサンドのブロンプトンを棚から下ろし、折りたたんだ状態から、走行時の状態に戻して、わたくしに全体像を見せてくださいました。

そして、オプション品について、丁寧に解説してくださいました。

ああ、、、今、わたくしは、ブロンプトンのオプションについて説明を受けている、、、なぜなら、わたくしはブロンプトンのオーナーになるからだ。。。

おもわず、ジーンとなってしまいます。

ちなみに、わたくしは、購入時に付加するオプションについては、Webサイトや雑誌やカタログなどで、事前にものすごく時間をかけて検討しておりましたため、この時にはほぼ結論が出ておりました。

ブロンプトンには、魅力的なオプションがさまざまありますが、いわゆるアクセサリ的なものは、お財布と相談しながらあとで少しずつ導入するとして、緊急性を要するものは、「シートピラーのエンドキャップ」と、「フロントキャリアブロック」の2種に絞り込んでおりました。

それから、ブロンプトンのチューブは米式バルブなのですが、わたくしの自転車たちはフレンチバルブばかりなので、フレンチバルブのチューブに交換してもらうよう、お願いしました。

これらの作業を完了するには時間がかかりますので、この日は注文のみとして、11日の祝日に納車、、、ということで、交渉終了!

こうして、あの見慣れたロゴマーク入りの発注書が作成された、、、というワケなのです。

わたくしは受け取った発注書を二つに折ると、カタログの間に大切に挟み込みました。

そして、天にも昇る気持ちで、しぶやさんを後にしました。

ああ、もう、こんな幸福なことがあってよいのだろうか。。。

つい今朝まで、ブロンプトンを購入するかどうか悩みに悩んでいた自分が、とうとう一線を越えて、購入手続きに及んだのであります。

大きな仕事を終えたような気分です。

購入祝いに、路地裏の小さな喫茶店に入って、友人Kとコーヒーで祝杯をあげました。

コーヒーカップから立ち上るかぐわしい湯気を鼻腔に吸い込むと、同時にブロンプトンがわたくしのところにやってくる喜びが実感となって満ちてまいります。

幸福なひとときでした。

わたくしは、カタログのページをくりながら、その幸せをかみしめておりました。

、、、すると、、、あり? あるべきものが、見当たりません。

つい先ほど、このカタログに挟んだはずの、発注書が見当たらないのです。

おかしいな、、、と、カバンの中を探してみますが、やっぱりありません。

まさか、、、ここまで歩いてくる途中で、落としてしまったのか!(大汗)

ギャー! ブロンプトンの発注書を、発行から数分で紛失した~!

このときの慌てっぷりについては、それを観察していた友人Kによりますと、尋常ならざるものがあったようでございます。

それまで、じっくり味わっていたコーヒーの残りを、いきなりグイと飲み干すやいなや、レジにすっ飛んでいって会計を済まし、喫茶店から飛び出していったというのです。

後から店を出た友人Kが目撃したのは、路地に立ちすくむ、わたくしの後ろ姿でした。

その視線の先には、、、雪と泥でぐしゃぐしゃの路面に落ちている、なにか紙のようなもの、、、、

その紙のようなものに、わたくしはよろよろと近づいてゆくと、震える手で拾い上げました。

その紙を、おそるおそる開いてみますというと、、、

まさに、ついさっき作成されて、その直後に落としたであろうと思われる、発注書だったのです!

そしてそこには、いくつもの泥の踏み跡が、、、(汗)

 

 こうして、わたくしのブロンプトン購入ドラマには、最後にこんなオチがついたのでした。

ブロンプトンを手に入れたよろこびで、うっかり忘れておりましたが、わたくしが自転車を購入するときには、かならずや、とほほの神様が仕掛けを準備しているのが常なのでございます。

そしてわたくしは、確実にその地雷を踏むヒトなのでございました。 

(ブロンプトンへの自転車道・完)<o:p></o:p>

 


ブロンプトンへの自転車道 その2

2014年03月03日 | 自転車

さて、こうして二子玉川の小径車専門ショップを訪れたわたくしたち。
日曜の午後ということもあり、店内はほどよくお客さんが出入りしておりました。
普段なら、ちょっと緊張して、オドオドとお店に入るところなのですが、この日のわたくしは、脳内をブロンプトンに占拠されており、セルフコントロールがまったく効かない状態。
入店するなり、オニのような形相でブロンプトンのコーナーへ突進!

ご存知の通り、2013年モデルのブロンプトンのフレームは、14色+rawの15パターンでございます。
「わかった! うり坊はRaw好きだから、Rawを見に行ったのだろう」と、お思いのあなたさま、違いまする~。
わたくしが好ましく思っておりますのは、アルミニウムの素材感です~。
クロームモリブデン鋼などの、いわゆる黒鉄系のRawカラーには、あまり興味がないのでございます~。
「どうでもいいよ!」と、お思いのあなたさま、まったくでございます~(汗)

、、、てなワケで、、、
わたくしは、14色の色味を、自分の眼で確認したかったのでありました。
Webや紙のカタログで検討したのは、下記の3つでした。

クラレット
ターキッシュ・グリーン
セージ・グリーン

Photo

なかでも、葡萄色のクラレットが最有力候補でした。
なぜかと申しますと、友人Kのコバルトブルーとの色合わせを重視したからでございました。
もし、わたくしがブロンプトンのオーナーになることがあるとすれば、友人Kと行動を共にする機会が多いことは容易に想像できます。
その場合、2台のブロンプトンの色の相性だけを考えるのなら、例えば、コバルトブルー×ホットピンク、、、あるいは、×オレンジ、×イエローなどの組み合わせなんか、なかなかポップでオシャレなのではないかと思われますが、しかし!
コバルトブルーには友人Kが、もう一台には、うり坊が乗っているわけですよ。
もう、どっから見ても、グダグダに疲れて、あちこち汚れて傷だらけ、、、の、ボロボロなふたりなわけです。
乗ってる人間がズタボロなのに、自転車だけがピッカピカにオシャレ、、、というのは、なにかこう、もの悲しい(汗)
これが逆に、自転車はオンボロでも、乗ってる2人が若くてセンスを感じさせるカップルなら、好感度も上がり、カッコイイのですけどね~(汗)

ですからね!
コバルトブルーのブロンプトンと一緒に走っときに、あまり派手にならず、目立たない色。
それでいて、休憩時に2台並べて駐輪したときに、調和する色。
そんな観点で候補を選んだ結果、クラレットが浮上したのでありました。

ところが、、、です。
カタログやWebでは沈んだ色に思えたクラレットでしたが、明るい照明の下で実物を見てみると、思っていたよりも輝度の高い色なのでありました。
色自体は、とてもいい色なのです。
たとえるなら、ぶどうジュースみたいな明るい赤紫色なのですね。
けれど、わたくしのような野暮ったい人間にはおしゃれすぎる、、、(汗)

クラレットの実物を見て、わたくし、うう~ん、、、と悩んでしまいました。
勇気を出して、クラレットに挑戦することもやぶさかではありませんが、、、自信がないわけです。。。
それで、他候補のターキッシュ・グリーンと、セージ・グリーンをじっくり眺めてみました。
この2つも、淡い色合いが爽やかで、地味めでもありますし、悪くない。。。
とくに、ターキッシュ・グリーンは、コバルトブルーと同系色ですから、並べて駐輪した時の印象も良さげな気がいたしました。
でも、、、なにか、こう、決め手に欠けると言いましょうか、、、
消去法的な決断だなあ、、、というモヤモヤ感が残るのでございました。

悩みながら、ふと視線を移すと、、、
クラレットと同じ並びの棚に、イエローとはニュアンスの異なる、やや黄土色がかった黄色いブロンプトンが目に入りました。
ややっ これはなんぞ?
色見本をチェックしてみますと、デザートサンドという色らしいのです。
カタログで見たときには、もうちょっと薄いクリーム色か、いっそベージュ系なら考えないでもなかったけれど、中途半端に黄色いもんなぁ、、、と、選択肢から外していた色でした。

けれど、実物のデザートサンドを凝視しておりますと、、、なぜか知らねど、これはこれで、アリか? と、思えてくるから不思議でございます。
どこか懐かしい記憶が呼び起こされるこの色、、、
幼いころから、よく視界に入ってくる色だったような気がするのです。
この色は、、、この色は、、、そう、わたくしが生まれ育った、多摩丘陵地帯の粘土層の色ではございませんか!
つまり、関東ローム層の土の色でございます!

わたくしの子供時代、東京の多摩丘陵は、多摩ニュータウンの開発の最盛期でありました。
雑木林におおわれた丘陵地は、ブルドーザーやシャベルカーでガンガン削りとられ、宅地造成されたのであります。
幼少期、その途中経過を見つめていたわたくしは、ブルドーザーに崩されて、むき出しになった関東ローム層の地層の光景を記憶していたわけで、、、このデザートサンドは、まさしくその関東ローム層の縞模様一部に、いかにもありそうな色だったのでございます。
うすれかけた幼い頃の記憶が突如呼び起され、神経シナプスが活性化するやいなや、デザートサンドはわたくしにとって特別な色になったのです。

やはり、実物を見るということは大事でございますね~。
いろいろと悩みましたけれども、ようやく気持ちが固まりました。
わたくしのブロンプトンは、関東ローム層の色。
その名も、デザートサンド、、、これに決まりです!

それまで、眉間にシワを寄せて、オプションカラーのブロンプトンを1台ずつ睨みつけていたわたくしでしたが、このときを境に、わたくしの眉は晴れ晴れとした弧を描いたようでございます。

少し離れたところから様子をうかがっていた友人Kは、このときようやくわたくしのほうへ寄ってきて、「決まったの?」と声をかけたのでした(汗)
わたくしはそれに深くうなづきますと、若い店員さんに「また来ます」と軽く会釈をして、晴れ晴れとお店を出たのでした。

これに戸惑ったのが、友人Kでした。
何色にするか、ずっと悩んでいて、ようやく心が決まったというのに、購入に進まず、店を後にするとは、、、
「買わないの?(汗)」
「いつ買うの?(汗)」
「じゃ、今日いったい何しに来たの?(汗)」

友人Kが混乱するのも無理はありません。

現在、しぶやさんの店舗に並んでいるブロンプトンは、昨年2013年に仕入れたもの。
これから発注をかけるとなったら、2014年モデルになるのです。
円安の影響で、2014年モデルは1万円以上の値上がりが予定されているのは周知の事実。
つまり、、、2013年モデルのブロンプトンを買うとなったら、店頭在庫が残っている今、この時期を逃したら、もう手に入らなくなってしまうのです!

しかも、ブロンプトンは、S2Lとか、S3Lとか、M3Lとか、S6Lとか、M6Lとか、さらにPハンドルとか、リアキャリア付きのRモデルとか、種類が多いのでございます~。
その種類の多さに加えて、さらにオプションカラーが絡んでくるのですから、、、
自分の欲しいモデルに、さらに自分の欲しい色が残っているかどうか、それだけでも、相当、キワドイことになっているわけです、現状、すでに!

その状況で、でございますよ!
二子玉川のしぶやさんちには、わたくしが欲しているM6Lのデザートサンドが一台だけ残っていたわけです。
この一台を、誰か他のお客さんが買ってしまったら、わたくしはもう、2013年モデルを買うことはできません。
2014年モデルを発注して、商品が入ってくるまで数週間から場合によっては数ヶ月待って、しかも1万円ちょっと値上がりして高くなってしまったものを購入することになるのです。
それがわかっていたから、今日、わざわざ八王子くんだりから、二子玉川までやってきたのではなかったのか!
それなのに、買わないで帰ってくるとは、いったい、、、オマエ、、、(汗)
↑友人Kの焦燥感を説明いたしますと、このような内容なのでございましょう。

しかし、、、わたくしは、、、そもそも、そのカラクリがわかっていなかった、、、_| ̄|○
ブロンプトンというものは、いつでも買えるものと思っていたのでした。
ましてや、今の時期が、前年モデルの在庫品を買うことのできる最後のチャンスだということなど、まったく理解しておりませんでした。
友人Kからの説明をよくよく聞いて、わたくしがこの現実を理解したのは、二子玉川を後にして、府中街道を西へ西へとひた走り、もうすぐ大丸交差点にさしかかろうというほど八王子方面へ戻ってしまった地点、、、時すでに遅し、、、だったのです。
この事実を理解したときの、わたくしの焦りっぷりときたら、友人Kの100倍くらいかと思います。
こうして、わたくしは、せっかくのチャンスを棒に振り、むざむざと八王子へ帰ってきてしまったのでありました。(つづく)