階段上りをクリアし、ようやく稜線にたどり着いた伍長さんとわたくし。
ここからは、ハイカーの方々に混じって、陣馬山を目指して歩みを進めてまいります~。
高尾山ほどではありませんが、この尾根道(首都圏自然歩道)の人気は抜群のようです。
小仏バス停から景信山に登り、堂所山と明王峠を越えて、陣馬山へ、、、というのが定番のようですわ。
陣馬山からは、夕やけ小やけの里へ下ってお風呂に入り、さっぱりしてから食事、、、なんて、プランも可能。
明王峠から、わたくしが登ってきた道を下山路にすれば、栃谷の日帰り温泉を利用することもできます。
首都圏から気軽にアクセスできる日帰りコースで、帰りに温泉にも入れちゃうなんて、かなり魅力的ですわね。
昔なつかしい、尾根地図(通称:骨図)で、山の位置関係をご覧ください。
このブログにたびたび登場する小仏峠と陣馬山は、このような位置関係となっているのでございます。
それから、この尾根道は比較的アップダウンが少ないので、トレイルランニングの人にも人気があるようです。
超軽量の小さなザックに最小限の荷物で、天狗か忍者のように山道をかけぬけていくピープルとも、少なくとも10人くらいすれ違いました。
わたくしも、伍長さんを押しながら、のんびり尾根を歩いてまいります。
歩きながら、何人かのハイカーの方とお話をしました。
毎週のように高尾山に来ているという方からは、「あら、あなたも八王子の人? 私は片倉よ。ご近所じゃないの~」なんて、ローカルな会話も飛び出しました(笑)
こんな風に、まったく知らない人と気軽に言葉をかわして、笑ったりおしゃべりしたりできるのは、低山ハイキングの楽しいところです~。
世田谷から来たという70歳のご婦人とは、しばらくご一緒させていただきながら、いろいろなお話を聞かせていただきました。
このご婦人はマラソンがご趣味だそうで、毎朝、ご自宅の周辺を走っていらっしゃるのだそうです。
「来年もまた、東京マラソンに出たいわね。私は今70歳で、けして若くはないけれど、歳のせいにしてやりたいことを諦めたくないわね。目標を持って、毎日トレーニングしていれば、70歳だってフルマラソンを走れるのよ」と、さわやかにおっしゃるのでした。
「あなたは、おいくつなの?」と尋ねられて、自分の歳を答えると、
「46歳なんて、若いわ~。なんだってできるわね。そりゃ、オリンピックで金メダルをとろうというなら、年齢的な限界もあるかもしれないけれど、人生の楽しみとしてのチャレンジに、歳を気にするなんてナンセンスよ」
70歳でフルマラソンを完走される方のお言葉ですから、いっそう説得力があるのでございます。
なんだか、勇気をいただいた気分です。
とてもうれしくなりました。
こんな風に、人生の先輩から、含蓄あるお話を伺いながら歩いているうちに、ふたたび木階段の登り坂に差しかかりましたので、名残惜しい気分でしたが、このご婦人とは階段の手前でご挨拶をしてお別れしました。
ひとりになってからも、ついうれしくてニコニコしてしまいました。
今日は、思いきって栃谷から登ってきて、よかったと思いました。
うり坊:「たまには、山歩きもいいものですね、伍長どの。」
伍長さん:「うむ。そうだな。」
伍長さんを肩にかついで、ニコニコ階段を登ります。
登山道を寸断する大きな倒木も、伍長さんを「うう~ん!」と持ち上げて乗り越えました。
だんだん登り基調になってきたということは、陣馬山が近いということです。
苦しいけれど、楽しいなぁ~!
でも、楽しいけれど、、、苦しくて、だんだん根気が続かなくなってきましたよぉ。
ああ、もう、だめです。重くて、伍長さんを担いでいられません。
押して歩こう、階段だけど、、、ちょっと無理かな?
わぁ! 草むらに突っ込んじゃいました!
ズササ~ッ でも、楽しいなぁ~!
あ! また階段だ! 伍長さんを押して登ってみようっと。ドカッドカッ あんがい、いけちゃうなぁ~、楽しいなぁ~!
ドカッドカッ
伍長さん:「おい!(怒)」
うり坊:「楽しいなぁ~!」
ドカッ ボコッ
伍長さん:「おいっ こらっ!(怒)」
うり坊:「あ、伍長さんのクランクに、ツルが絡まっちゃった!」
伍長さん:「あ~っ! 無理に引っ張るのではない!」
ブチッブチッ ブチチ~!
うり坊:「階段ヤダ。岩だらけだけど、斜面を歩こうっと。」
ゴンゴンゴンッ ドカッ ガチャガチャッ ザザザ~ッ
伍長さん:「キサマ~! 上官に対してその態度はなんだ~!」
伍長さんが怒ってガチャガチャいってましたが、、、、でも、もうわたくしは、伍長さんを担いで歩く根気が完全に消失してしまったので、まったく聞く耳を持ちません。
おかまいなしに伍長さんを引っぱり上げながら、山道をドカドカと登るのでした。
陣馬山の小屋が見えた頃には、伍長さんもわたくしも、すっかり疲弊して、顔面硬直です。
ああ、やっと陣馬山の頂に到着しました。
気のせいか、シクロクロスの伍長さんまでもが、肩で息をしているようです(汗)
なつかしい白馬のモニュメントの前で、伍長さんの記念写真を撮りました。
この山頂に立つのは、2006年11月2日以来、6年ぶりではないかと思います。
前回は、少佐を和田峠の駐車場に停めて、わたくしひとりが山頂をピストンしたのでしたが、今回は、伍長さんといっしょに登頂です。
伍長さん、乱暴に扱ってしまって、すみません(汗)
お怪我はありませんでしたか?(汗)
わたくしは、伍長さんのペダルがぶつかって、右足の右側面がアザだらけでございますが、そんなことはたいした問題ではありません。
だって、伍長さんといっしょに、陣馬山の山頂にいるのですもの!
伍長さん、こんな自転車が来ないようなところへ、いっしょに来てくださって、ありがとうございます。
これからもどうか、わたくしの明るい道しるべとなって、いつまでも悟りの境地をひらけない、愚かなわたくしをお導きくださいね。
こうして、伍長さんとわたくしは「バイク&ハイク」な栃谷ルートを完登し、和田峠へと下ったのでございました。
(完)
ここからは、ハイカーの方々に混じって、陣馬山を目指して歩みを進めてまいります~。
高尾山ほどではありませんが、この尾根道(首都圏自然歩道)の人気は抜群のようです。
小仏バス停から景信山に登り、堂所山と明王峠を越えて、陣馬山へ、、、というのが定番のようですわ。
陣馬山からは、夕やけ小やけの里へ下ってお風呂に入り、さっぱりしてから食事、、、なんて、プランも可能。
明王峠から、わたくしが登ってきた道を下山路にすれば、栃谷の日帰り温泉を利用することもできます。
首都圏から気軽にアクセスできる日帰りコースで、帰りに温泉にも入れちゃうなんて、かなり魅力的ですわね。
昔なつかしい、尾根地図(通称:骨図)で、山の位置関係をご覧ください。
このブログにたびたび登場する小仏峠と陣馬山は、このような位置関係となっているのでございます。
それから、この尾根道は比較的アップダウンが少ないので、トレイルランニングの人にも人気があるようです。
超軽量の小さなザックに最小限の荷物で、天狗か忍者のように山道をかけぬけていくピープルとも、少なくとも10人くらいすれ違いました。
わたくしも、伍長さんを押しながら、のんびり尾根を歩いてまいります。
歩きながら、何人かのハイカーの方とお話をしました。
毎週のように高尾山に来ているという方からは、「あら、あなたも八王子の人? 私は片倉よ。ご近所じゃないの~」なんて、ローカルな会話も飛び出しました(笑)
こんな風に、まったく知らない人と気軽に言葉をかわして、笑ったりおしゃべりしたりできるのは、低山ハイキングの楽しいところです~。
世田谷から来たという70歳のご婦人とは、しばらくご一緒させていただきながら、いろいろなお話を聞かせていただきました。
このご婦人はマラソンがご趣味だそうで、毎朝、ご自宅の周辺を走っていらっしゃるのだそうです。
「来年もまた、東京マラソンに出たいわね。私は今70歳で、けして若くはないけれど、歳のせいにしてやりたいことを諦めたくないわね。目標を持って、毎日トレーニングしていれば、70歳だってフルマラソンを走れるのよ」と、さわやかにおっしゃるのでした。
「あなたは、おいくつなの?」と尋ねられて、自分の歳を答えると、
「46歳なんて、若いわ~。なんだってできるわね。そりゃ、オリンピックで金メダルをとろうというなら、年齢的な限界もあるかもしれないけれど、人生の楽しみとしてのチャレンジに、歳を気にするなんてナンセンスよ」
70歳でフルマラソンを完走される方のお言葉ですから、いっそう説得力があるのでございます。
なんだか、勇気をいただいた気分です。
とてもうれしくなりました。
こんな風に、人生の先輩から、含蓄あるお話を伺いながら歩いているうちに、ふたたび木階段の登り坂に差しかかりましたので、名残惜しい気分でしたが、このご婦人とは階段の手前でご挨拶をしてお別れしました。
ひとりになってからも、ついうれしくてニコニコしてしまいました。
今日は、思いきって栃谷から登ってきて、よかったと思いました。
うり坊:「たまには、山歩きもいいものですね、伍長どの。」
伍長さん:「うむ。そうだな。」
伍長さんを肩にかついで、ニコニコ階段を登ります。
登山道を寸断する大きな倒木も、伍長さんを「うう~ん!」と持ち上げて乗り越えました。
だんだん登り基調になってきたということは、陣馬山が近いということです。
苦しいけれど、楽しいなぁ~!
でも、楽しいけれど、、、苦しくて、だんだん根気が続かなくなってきましたよぉ。
ああ、もう、だめです。重くて、伍長さんを担いでいられません。
押して歩こう、階段だけど、、、ちょっと無理かな?
わぁ! 草むらに突っ込んじゃいました!
ズササ~ッ でも、楽しいなぁ~!
あ! また階段だ! 伍長さんを押して登ってみようっと。ドカッドカッ あんがい、いけちゃうなぁ~、楽しいなぁ~!
ドカッドカッ
伍長さん:「おい!(怒)」
うり坊:「楽しいなぁ~!」
ドカッ ボコッ
伍長さん:「おいっ こらっ!(怒)」
うり坊:「あ、伍長さんのクランクに、ツルが絡まっちゃった!」
伍長さん:「あ~っ! 無理に引っ張るのではない!」
ブチッブチッ ブチチ~!
うり坊:「階段ヤダ。岩だらけだけど、斜面を歩こうっと。」
ゴンゴンゴンッ ドカッ ガチャガチャッ ザザザ~ッ
伍長さん:「キサマ~! 上官に対してその態度はなんだ~!」
伍長さんが怒ってガチャガチャいってましたが、、、、でも、もうわたくしは、伍長さんを担いで歩く根気が完全に消失してしまったので、まったく聞く耳を持ちません。
おかまいなしに伍長さんを引っぱり上げながら、山道をドカドカと登るのでした。
陣馬山の小屋が見えた頃には、伍長さんもわたくしも、すっかり疲弊して、顔面硬直です。
ああ、やっと陣馬山の頂に到着しました。
気のせいか、シクロクロスの伍長さんまでもが、肩で息をしているようです(汗)
なつかしい白馬のモニュメントの前で、伍長さんの記念写真を撮りました。
この山頂に立つのは、2006年11月2日以来、6年ぶりではないかと思います。
前回は、少佐を和田峠の駐車場に停めて、わたくしひとりが山頂をピストンしたのでしたが、今回は、伍長さんといっしょに登頂です。
伍長さん、乱暴に扱ってしまって、すみません(汗)
お怪我はありませんでしたか?(汗)
わたくしは、伍長さんのペダルがぶつかって、右足の右側面がアザだらけでございますが、そんなことはたいした問題ではありません。
だって、伍長さんといっしょに、陣馬山の山頂にいるのですもの!
伍長さん、こんな自転車が来ないようなところへ、いっしょに来てくださって、ありがとうございます。
これからもどうか、わたくしの明るい道しるべとなって、いつまでも悟りの境地をひらけない、愚かなわたくしをお導きくださいね。
こうして、伍長さんとわたくしは「バイク&ハイク」な栃谷ルートを完登し、和田峠へと下ったのでございました。
(完)