乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

今さら明かす、乗鞍直前の大敗退

2007年06月17日 | 自転車旅

みなさま、乗鞍スカイライン・サイクルヒルクライムの一件では、数々のお励まし、本当にありがとうございました。

実を申しますと……白状させていただきますと……乗鞍レースの直前、わたくしは、非常に先行き不安な、大失敗をやらかしていたのでございます。。。

そのことを、今日までブログで告白しなかったのは、その行動が、乗鞍レース失敗を予感させる、不吉な出来事に他ならなかったからでございまして……

レースを無事に終えることができた今、はじめて、この忌まわしい事件の全容を明かすことができるわけなのでございます。

その忌まわしい事件とは……

男がすなる鶴峠というものを、女もしてみむとて、するなり

さようでございます。ご想像のとおりでございます。わたくしは無謀にも、乗鞍直前のトレーニングに、上野原の鶴峠越えをチョイスしてしまったのでございます。

鶴峠といえば、実業団の方とか、 YOSHIDAXさまとか、はちみつさまとか……自転車乗りの強豪、お強い方々のトレーニングコースとして、有名なところでございます。

そのような過酷なルート、通常であれば、わたくしのような者が近づく場所ではなかったのでございます。

しかし……乗鞍岳へのヒルクライムレースという、常識を超えたイベントが目前に立ちはだかっていたわたくしは、とにかく、近場で最もキツイとこへ登らなくてはいけないと、かように奇妙な強迫観念に襲われていたのでございました。

とにかく、ロードレーサーの修験道、鶴峠と風張峠を、ダブルで攻略するのだ! と。。。

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わたくしの判断ミスは、家を出たときから発生しておりました。

たぶん、わたくしのような者が鶴峠に挑むとなったら、中央本線の上野原駅までは、輪行すべきだったのでございます。

ところが、わたくしは、輪行という手段を使わずに、自宅からいきなり、走りはじめてしまったのでした。しかも、輪行袋を持たず、とにかく食糧を山ほど持って出発したのでございます。その食糧というのが、特大おにぎり3コ。わたくしは手が大きいのでございますから、わたくしのにぎるおにぎりは、相当に大きいのでございます。オレンジマートわかばやしのジャンボおにぎりの1.5倍はあろうかという勢いです。それを、3コも持ったものですから、それだけでわたくしのザックは、ズッシリと重くなってしまったのでした。

よく考えてみますれば、食料など、コンビニ等で補給することができるのですから、なにも家から大量に持っていかなくてもよかったのでございます。

それよりも、イザというときのために、輪行袋を持つべきだったのでございました。この失敗は、後々、悔やんでも悔やみきれないものとなるのでございます。。。

さて、娘の登校とほぼ同時刻に自宅を出たわたくし。鶴峠へのアプローチは、JR中央本線上野原駅付近でございますから、高尾から甲州街道を西へ向かえばよいのでございます。

しかし、大型トラックの多い甲州街道で、大垂水峠を越えることに一抹の不安を抱いたわたくし。なにを思ったか、城山湖に向かって南下してしまったのでございました。城山湖経由で津久井湖に下り、津久井湖から相模湖へと移動して、甲州街道へ合流するというプランでございました。これがいけませんでした。。。

大垂水峠越えは、たしかにトラックが多く、ストレスではございますが、高尾から相模湖へ抜けるには、最短ルートなのでございます。それを城山湖経由で行ったものですから、相模湖にとりつくまでに、かなりの体力をロスしてしまい、相模湖付近でもうヘトヘト。

わたくしは観念して、湖畔の公園でひと休みして、特大おにぎりを1コ食べたのでありました。(残りのおにぎりは、2コでございます。)

おにぎりは、荷物から姿を消しましたが、わたくしのお腹にこれまた、ずっしりと存在感を誇示しておりました。もたれております! メチャクチャ胃もたれ状態でございます!

この時点で、かなり意気消沈してしまったわたくし。ふだんなら、和田峠でも越えて自宅へもどるところでございましたが、なにしろ、目前に乗鞍岳のレースが迫っているのでございますから、ここでくじけるわけには参りません。わたくしは、先へと進むことにいたしました。

相模湖から、甲州街道沿いに上野原を目指します。この付近は、普段から走りなれているエリアですから、道の様子もわかっておりました。ところが!

わたくしったら、なにを思ったか、上野原駅前を通過してしまったのでございます!

そして、ひとつ先の四方津駅まで走ってしまったのでございました。

四方津といえば、談合坂SAに出かけたときに通った駅ですから、記憶に新しいところでございます。コモアしおつの看板を見て、わたくしは初めて、上野原を通り過ぎてしまったことに気がついたのでありました。

しぶしぶ、来た道をもどり、上野原市役所のところを左折して、県道33号線へと入ったのでありました。

最初のうちは、クルマの往来も多少ありましたが、しだいに、民家もまばらになり、山間の一本道となってまいりました。

上野原の町は遠くなり、まわり中、山ばかりです。

綱原の集落のところで、甲武トンネル方面との分岐に行き当たりました。

ここで、甲武トンネル方面へと進めば、本日のコースをショートカットして、五日市方面へ抜けることができるのです。

しかし! わたくしは、鶴峠をめざし、左折するのでありました。

県道18号・上野原丹波山線でございます。

標識には、「丹波山へ」と、気の遠くなるような地名が書かれているのでございました。

丹波山村といったら、奥多摩の最奥でございます。檜原村の比ではございません(ローカルな話題で申し訳ございません)。

ですが、走っていればいつか、着く! そう心に念じて、わたくしはひたすらにペダルをこぐのでございました。

す、すごい山奥になってまいりました。集落と集落の間隔が、非常に離れて感じられます。

ときおり、オートーバイのツーリングの人が、勢いよく追い抜いていくくらいで、他には、人ひとり出会いません。

このような山奥の場合、人に合うのは、かえって怖いと申しましょうか、オートバイの人に対しても、わたくしは、過剰に警戒心を抱いてしまうのでありました。

一度、わたくしを追い抜いたオートバイの人が、数百メートル先で、なぜか停止したのでございますが、そのときはもう、恐怖と緊張のピークでございます。まさか……犯罪っぽいことになってしまうのではないかと、一瞬、いやな予感が脳裏をよぎったのでございます。

わたくしは貧乏なのでございますからして、あまり現金は持ち歩きませんけれど、そんなこちらの懐具合まで先方が知るよしもありません。もしかしたら、お金めあてにナイフで刺されて、ガードレール下の谷底に落とされてしまうかもしれないと、わたくしは日常的にはめったに遭遇することのない恐怖心におびえるのでございました。

ですが、結局のところ、老婆心でございました。そのバイク乗りのお兄さんは、しばらく停止していた後、クルリと向きを変えて、Uターンして走り去ってしまったのでございます。

そのときのわたくしの安堵感たるや……心底、ほっとしたのでございました。

安心しつつ、引き続き、坂道を上ってまいります。

標高があがるとともに、道路わきの植生が、なんとなく高原っぽい感じに変わってまいりました。道は、よく整備されて、舗装の状態も上々です。心細い感じさえなかったら、とてもよいトレーニングコースには違いありません。

少佐どののトップチューブに、ポタポタと汗のしずくを落としながらがんばっていると、

とうとう、鶴峠に到着することができました。

バス停があり、「鶴峠」と書かれています。

長い道のりでございました~! 疲れました~!

わたくしは道端に腰を下ろして、2つ目のおにぎりを食べたのでございました。(残りはいよいよ、1コでございます。)

さて、鶴峠からの下り坂は、思ったよりも急勾配。臆病者のわたくしは、ブレーキたこにぎりで、必死の形相です。

あっという間に高度を下げ、いかにも奥多摩らしいスギ林の中の道を走り下ります。

途中、小菅村と丹波山村を分ける分岐に行き当たりましたので、少しでも残りの距離を短くするために、丹波山方面へ右折。白沢川にそってどんどん下ってまいりますと、白沢川と小菅川が合流するところまでやってまいりました。

ここで、国道139号線に合流します。

奥多摩湖に向かってゆるやかに国道を走っていきますと、玉川キャンプ場という看板がふと、目に入りました。

「玉川キャンプ場」

このキャンプ場に、わたくしは、一度だけ遊びにきたことがございます。

娘が1歳くらいのときでした。

このころ、元夫はフライキャスティングに夢中になっていて、わたくしたち夫婦は、小さな娘を連れて、よく週末にオートキャンプを楽しんだのでございました。

そのような時もあったというのに……

「玉川キャンプ場」の看板ひとつで、わたくしの心には、さまざまな葛藤がうずまくのでございました。ほんとうに……考えてもしかたのないことばかりが、次々と頭に浮かんでは消え、わたくしの胸はザワザワと波立つのでございました。

やがて、奥多摩湖のほとりまでやってまいりました。

三頭橋でございます。

ここから、奥多摩周遊道路のヒルクライムが始まるのでございます。

わたくしは、とうとう、3つ目のおにぎりを食べつくしました。

そして、風張峠にむかって、ペダルを踏み始めたのでございました。

しかし、スタート直後から、わたくしは体の異変を感じておりました。

なにやら、体中がクタクタとしてしまって、クランクをまわす足に力が入らないのでした。呼吸はそれほど苦しくはありません。心拍モニターも160前後を推移しています。

それなのに……

なんだか、力の入れ方がわからなくなってしまったような、もどかしい感じでございます。

スピードがどんどん落ちてきて、時速10kmを切ってしまいそうなほどでございました。

地図を思い浮かべ、わたくしは顔面蒼白になりました。

まだ、風張峠まですら至っていないのでございます。全行程の半分近くが残っているといっても言いすぎではありません。ここでこんなにへたばっていては、陽のあるうちに高尾に戻れなくなってしまいます。

ああ、輪行袋さえあれば、武蔵五日市の駅から、輪行にスイッチすることもできましたのに……

わたくし、おにぎりにばかり気をとられて、輪行袋を持参せずに出てきてしまったのでございます~。悔やんでも、悔やみきれないとは、このことでございます~。

(と、とにかく、風張峠を越えるしかない!)

わたくしは必死に自分に言い聞かせるのでした。しかし、あまりにスピードが遅くて、ハンドルがフラフラしてしまい、気を抜くと、パタリと横倒しに倒れてしまいそうになるのです。

(どうして、こんなに遅いのかしら……)

風張峠への登り坂は、そこそこ急ではありますが、和田峠のような激坂ではないのですから、これほどまでにスピードが落ちるのはおかしいのです。

ヒィヒィいいながら、必死にCAAD9少佐と格闘しているわたくしをよそに、オートバイのお兄さんたちが、ものすごい騒音と排気ガスをぶちまけながら、周遊道路を何度も往復するのでありました。

(ンも~! こっちは、息があがって苦しいんだから、排気ガスを撒き散らすのはよせ~!)

そんな気分でございます。

わたくしは、口の中でモゴモゴと「チクショウ!」とか「ムカツク~!」とか、さまざまに口汚い悪態をつきながら、ひたすら風張峠を目指すのでございました。

しかし、いよいよ力が入らなくなり、よろけて、思わず足をついてしまいました。

もう、少しも力が入りません。わたくしは、泣きそうになりながら、CAAD9少佐どのを押しながら歩きました。

山は斜光線に輝きはじめています。もうすぐ、日が暮れます。ああ、どうしたらよろしいのでしょう。このような奥多摩の山奥で、自転車を押して歩いているなんて!

もうダメです。もう限界です。

わたくしはついに、最終手段に打って出ました。携帯電話を取り出すと、武蔵五日市に住んでいる友達に電話をかけたのでございます。

「お願い! 風張峠まで迎えに来て! お願い~! 一生のお願い~!」

ついに、一生のお願いまで使ってしまいました。

わたくしのこの、身勝手な懇願に対して、友人は迷惑千万といった様子。そりゃ、そうですわね。夕食の準備で忙しい時に、いきなり電話してきて「風張峠まで迎えに来て」なんて、いくらなんでも、図々しいのでございます。

大人としての自覚が少しでもあったら、こんな自分勝手な発言、許されないのでございます。

ですが、こちとら、一生のお願い使ってますから。事態を重くみた友人は、しぶしぶ、クルマで迎えにきてくれたのでした。

う、うれしい~! ありがとう~! 持つべきものは、五日市の友でございます!

わたくしは、友人のクルマに乗り込むやいなや、疲労でグーグー眠ってしまいました。

そして、ふと気がつけば、自宅マンション前。風張峠から、ずっと眠っていたのでございました。

友達は……といいますと、もうプンプンです。

口もきかずに、CAAD9少佐を下ろして、そのまま走り去ってしまったのでした。

ああ……極端に憤慨させてしまったのでございました。申し訳ないのでございます。

ある意味、友人の反応は正しいのでございます。悪いのは、わたくしなのでございます。

このように、五日市の友人に多大な迷惑をかけて、わたくしの鶴峠&風張峠越えはポッキリと折れたのでございました。

そして、その3日後に、乗鞍へ出発したのでございますから!

わたくしの不安が大きかったのは、当然といえば当然だったのでございました。

ええ、ほんとうに……乗鞍を完走できたのは、返す返すも、みなさまのおかげでござます。

わたくしなど、個人のパワーとしては、鶴峠&風張峠すら、制覇できずに、くじけてしまうありさまなのでございます。。。

今日までナイショにしておりましたが、乗鞍レースの4日前に、実にこのような失態をやらかしていたわたくし。。。みなさまのお力をお借りして、なんとか完走はしたものの、まだまだ道のりは遠い……そう思う今日このごろでございます。。。


乗鞍レポート 本番編

2007年06月06日 | 自転車

前日の試走では、わずか8.4kmの地点でサポートカーに回収されてしまったわたくし……

足きりどころか、下手をするとリタイヤになりかねない状況でございます。

せめて、わたくしの分までも、E嵐さまにがんばっていただきたいのでございますが、

前日の試走では、E嵐さまったら、例の2.8km地点の広場から早々にサポートカーに

乗り込んでしまわれたのでございます!

つまり、E嵐さまったら、たった2.8km走っただけで、その先へ進むことを

断念してしまわれたのでございます!

なんという、いさぎよいお方! ある意味、オオモノ!(大汗)

そんなわけですから……6月3日のレース当日を迎えたE嵐さまとわたくしは、

早朝から鬱々としていたのでございました。

レースのスタートは8時ちょうど。チーム自転車のクルマは、スタート1時間半前の

ちょうど6時半ごろ平湯峠に到着したのでございましたが……

平湯峠に降り立ったE嵐さまとわたくしは、それこそ、びっくり仰天したのでございます!

それは……平湯峠が……ものすごい雰囲気になっていたからでございます~!

その時間帯は、選手のみなさまがウォーミングアップをなさっている真っ最中だったので

ございました。

あたり一面に、3本ローラー台や固定式ローラー台のうなる音が鳴り響き、

みなさま、アドレナリン大分泌のご様子。

ローラー台をお使いにならない選手さま方は、峠付近の坂道を上ったり下ったり、

何度も何度も往復しながら、体を温めていらっしゃるのでした。。。

E嵐さまとわたくしは、その過激な雰囲気に圧倒されて、ただ、呆然と立ち尽くすばかり。

みなさま、鍛え上げられた筋骨隆々の身体に、かっこいいレーシングジャージで、

バッチリ決めていらっしゃる。。。

どう考えても、この選手さま方の中において、わたくしはイリーガル・エイリアンなので

ございます。

あら? わたくしったら、なんでこんなところに居るのかしら?

なにか、場違いでございますわね? わたくしひとり、違和感アリアリでございますのね?

「お・よ・び・で・な・い……失礼しました~!」

そう言って、この場を立ち去ることができたら、どんなに気楽でございましょうか。

しかし、もう、ここまで来てしまっては、わたくしに逃げは許されないのでございます。

E嵐さまとわたくしは、はやくも涙目になってしまうのでした。

ところで、わたくしはレース初体験でございますので、なにも知らなかったのですが、

こういうレースというのは、全員がいっせいにスタートするのではなくて、

カテゴリー別に、少し、間隔をあけてスタートするのでございますね。

先頭をきってスタートするのは、もちろん実業団さまでございます~。

……よく考えてみたら、そりゃ、そうですわよね。

万が一、実業団さまより先に、わたくしのようなヘニョピリンがスタートしていたら、

後からスタートする実業団さまの邪魔になって、足を引っ張ってしまうのですわ。

そういうことのないよう、実業団さまが、いちばん最初にスタートするということは

至極、理屈にあっているのでございます。

午前8時。実業団さまのスタート!

パンッ!というピストルの音とともに、各選手、いっせいにスタート。

うわぁぁぁ! 速! ちょっとお兄さん、最初からそんなにとばして大丈夫?(汗)

いえ、大丈夫なんでございますよ! だって実業団さまなのですもの!

(大丈夫じゃないのは、わたくしオンリー。)

みなさま、最初のカーブの手前からいっせいにダンシングで激坂を駆け上り

あっという間に見えなくなってしまいました。

その次にスタートするのは、男子エリートのカテゴリーです。

エリートなんですって! ちょっと、奥さん、エリートですってよ!

エリートというのは、23歳から29歳までの、これまたメチャクチャ強そうな集団です。

うわ~、ノリノリなのですわ~。フレッシュ・マンなのですわ~。

そうこうするうちに、男子アンダー23(19歳から22歳)の若人グループが出走。

そして、男子ジュニア(13歳から18歳)がスタート地点に集合です。

この男子ジュニアが、これまた、迫力なのでございますぅ~!

なにやら、岐阜には、名門自転車部を持つ高校があるらしいのですわ。

E嵐さまとわたくしは、昨日より、この赤ジャージ集団をマークしていたのでございますが、

とにかく、みなさま丸坊主に刈上げて、全員、自転車はアンカー、白いヘルメット、

しかも、どのお子さまも、瞳がピュアなのでございます~。

この乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムというレースが、

こんなにもピュアな瞳の少年たちが参加するレースだったとは~!

(ショップAのバンビちゃんも、高校生の頃はこんな風だったかも……)

などと、わたくしは自らの切迫した立場を忘れて、うっとりと夢想するのでございました。

このピュアで負けず嫌いなボクちゃんたちは、スタートするやいなや、いっせいに

頂上めざして、走り去っていったのでありました。

ぼんやりしている場合ではありません!

次は、わたくしが所属する女子マスターズのスタートです!

この女子マスターズというのは、年齢別に別れておらず、ほとんど20代前半と思われる

強そうなお嬢さま方も、わたくしのようなオバサンも、十把ひとからげになっている

やけっぱちな集団です。

とにかく、みなさまお若いのですわ~。

あら? もしかして、オバサンはわたくしひとり?(汗)

なんだか悲惨なことになりそうな予感です。わたくしは、強そうなお嬢さま方のジャマに

ならないようにと、最後尾について、スタートの瞬間を待ちました。

パンッ! ピストルの音です~! スタートするんです~。

みなさま、ズザザザ~ッ!とこぎ出して、いっせいに坂道を上ります。

わたくしは、ワケもわからないまま、みなさまの背中を追って、乗鞍スカイラインの坂道を

必死に駆け上るのでございました。

でも……なんといっても、このヘボヘボなわたくしのすることでございますから……

最初のカーブを越えたところで、はやくも女子集団から離されてしまうのでございました。

なんとか、もう少し後をついていきたい……そう思うものの、ふと、ポラールの心拍数に

目を落とすと、なんと、スタートから数百メートルしか走っていないのに、もう心拍数が

185になっているではありませんか!

うわ~ん、少佐どの~! わだぐじ、どぼじだらいいんだすか~(涙)

苦しい……苦しい……胸いっぱい空気を吸い込むのですが、肺がなにかで圧迫されて

でもいるように、息ができないのでございます。

もしかしたら、心拍センサーのチェストベルトがきついのかもしれない……

苦しいのをなんとかこらえつつ、片手をハンドルから離して、胸に巻いてある

チェストベルトの締まり具合を確かめてみました。

う~む、そんなにきつく締まっているようでもないのですが……やはりこれは、

スタート地点の標高がすでに1700mという、過酷な条件によるものなのでしょうか。

ベルトを緩めても、いっこうに事態が改善しないので、わたくしは諦めて、

地道にペダルをこぎ続けました。

そうこうするうちに、男子マスターズの方々がスタートなさったようで、後ろから

追い上げてきた男の方が、次々のわたくしを追い抜いていきます。

わたくしは、みなさまのコースどりのジャマにならないよう、必死にキープレフトで

走り続けるのでございました。

このキープレフト……右カーブのときはよいのですが、左カーブの場合は、

インベタになるのでございます。

乗鞍スカイラインのような山岳道路の場合、左カーブのインベタは、ものすごく

傾斜が急でございます。

わたくしは泣きそうになりながら、インベタの激斜面を必死に登るのでございました。

しかし、それも長くは続きません。激斜面になると足の筋肉に力を入れなければならず、

そのせいで酸素欠乏状態に陥るのです。

(もう……もう……ダメ……きっと、あと100mくらいでリタイヤだわ……

E嵐さま、あとのことは、よろしくお願いいたします……)

そんな弱気に陥ったそのときでございます。

「うり坊さんですか?」

見知らぬ男の方が、追い抜き際に、わたくしにそう、お声をかけられたのでした。

わたくしはびっくり。このようなレースの最中に、見知らぬ男の方から、ハンドル・ネームで

声をかけられるなんて、とんでもなく稀有なことではございませんか?(汗)

それでもわたくしは必死に「は、はい! そうです!」と返事をしました。

その方は、もう、10メートルくらい坂の上を登っていらっしゃいましたが、

わたくしのほうを振り返って、「ブログ読んだことがあります! がんばって!」と

力強く仰り、そのまま、どんどんスピードを上げて小さくなっていかれるのでした。

わたくしは、感動のあまり、一瞬呆然自失となってしまいましたが、あわてて

「はい! ありがとうございます!」と叫んだのでございます。

この瞬間、わたくしの体に異変が起こったのでございました。

なんだか、体の表面から、レースに対するネガティブな気持ちが、すぅ~っと蒸発して

しまったような心持ちでございました。

わたくしは、どんどん心が軽くなっていくのを感じていました。

Y編集チョさまから、このレースへの出場を命じられたときから、わたくしは、ずっと

後ろ向きな気分でございました。

自分から望んだことでもないのに、無理やりにレースに出させられている……という、

ネガティブな気分から、どうしても脱することができなかったのでございます。でも……

「ブログ読んだことがあるんですよ、がんばって!」

この温かい励ましの言葉が、わたくしを取り巻いていたマイナス思考の殻を、

いっきに粉砕してくださったのでございます!

(がんばろう! 精一杯、がんばろう!)

わたくしは、体の内側に勇気がみなぎってくるのを感じました。

(足きりでもいい、もし、リタイヤすることになってしまうとしても……

CAAD9少佐のクランクが停止する瞬間まで、全力を尽くそう!)

あの男性のひと言が、わたくしの目を覚ましてくださいました。

そうなのです。わたくしはひとりではないのです。ブログのコメントやBBSで、いつもいつも

わたくしを励まし、元気づけてくださった大勢の方々が応援してくださっている。

出発の前日まで、BBSに次々と応援メッセージを残してくださった方々が、

わたくしには付いていてくださるのです。

インターネットというバーチャルな関係を、希薄なもの、虚しいものと思う人もいるかも

しれません。でも、わたくしを支え、導いてくださる大勢の方のひとりが、たった今、

この乗鞍のレースに参加なさっていて、わたくしに声をかけてくださった。。。

わたくしは、果報者でございます。何の実力もないのに、みなさまにこんなにも

応援していただいて、日本一の幸せ者だったのでございます。

(ありがとうございます。。。ありがとうございます。。。)

わたくしは心の中で何度も何度もみなさまに感謝申し上げながら、

力いっぱいクランクを回すのでした。

涙こそこぼれませんでしたが、鼻の奥がツンとして、どっと鼻水が流れました。

それをたびたびグローブでこすりあげながら、ひたすら畳平を目指すのでございました。

気がつくと森林限界を超え、あたりには高山特有の無機的な岩稜の風景が

広がりはじめています。

ああ、わたくしは……乗鞍岳にきたのでございます。

日本一高いところにある道路を、エンジンに頼らず、自力で走っているのでございます。

胸がいっぱいになりました。うれしくてうれしくて、叫びそうでございました。

沿道に立って旗をふってくださるスタッフの方々が、「あと5kmだよ! がんばれ!」とか、

「そら! もう少しだ! しっかり!」とか、声をかけてくださいます。

そのスタッフの方ひとりひとりに、わたくしは「ありがとうございます!」とか、

「ハイ! がんばります!」と、お返事しながら走りました。

一秒を争って、前の選手を追い抜こうという気持ちは、まったくありませんでした。

このスタッフの方々にお礼を申し上げながら登ることこそ、わたくしの乗鞍ヒルクライム。

わたくしは、みなさまのおかげでここに居させていただいているのでございます。

わたくしのブログを読んでくださっている方々にも、レースのスタッフの方々にも、

そして、一緒に走っている選手の方々にも、感謝の思いがあとからあとから、

溢れてくるのでございました。

雪壁にはさまれた道路を越えると、桔梗ヶ原の広大なハイマツ林が広がります。

ハイマツの濃い緑色と、残雪の白、そして、乗鞍岳の黒々とした岩峰……

なんと神々しいことでございましょう。

ああ、ゴールが見えてきました。畳平です。

最後の急斜面を上りきって、ゴールまでの平坦な道、わたくしはギアをアウターに戻し、

力いっぱいクランクを回しました。

そして、ゴール!

わたくしは畳平の清廉な空気を胸いっぱい吸い込み、心の中でもう一度、

「ありがとうございました!」と、叫んだのでした。

(乗鞍レポート・完)


乗鞍レポート 前日編

2007年06月06日 | 自転車

みなさま、このたびは、

飛騨高山サイクル フェスティバル

乗鞍スカイライン・サイクル・ヒルクライム

への参加に際しまして、数々の応援を頂戴いたしましたこと、

まことにありがとうございました。

みなさまのご声援が力となり、どうにかゴールさせていただくことができました。

ほんとうに、ありがとうございました。

これから、その中身が、いったい、いかなるものであったのか、ご報告させていただこうと

思いますので、どうぞ、しばし、お付き合いくださいませ。

      *      *      *      *      *

6月2日(土) 朝8時 高尾駅南口に結集した「チーム自転車人」。

メンバーは、Y編集チョさま、カメラマンのK倉さま、自転車人編集部員のE嵐さま、

そして、下請けの地図屋(わたくし)の4名でございます。

うち、レースに出場いたしますのは、E嵐さま(34歳)と、わたくし(41歳)の2人。

E嵐さまは、コルナゴのフルカーボン(もちろん、モノコック・デザイン)の、ものすごく

軽いバイクを調達なさってのご出場です。

わたくしは、むろん、少佐どの(CAAD9.3)との同行二人。

どこへ行くにも、何に参加するにも、CAAD9少佐どのとわたくしとは、

常にセットなのでございますからして、ヒルクライムだろうと、ロングライドだろうと、

少佐どのと同行二人なのでございます。

そのメンバーで、相模湖ICから中央自動車道に入り、一路、北アルプスの乗鞍岳を

目指すのでありました。

6月2日(土)は、レースの前日であるわけですが、平湯峠下の、ほおのき平駐車場にて、

参加申し込みの最終チェックインをする必要があるので、お昼すぎには

ほうのき平に到着していなくてはいけなかったのでございました。

駐車場に到着したわたくしたちは、さっそくレースのチェックインを行い、

バイクの車検をしてもらうことにいたしました。

車検場には、ナガサワ・レーシング・サイクルの長澤さまが、せっせと点検を

なさっていらっしゃいました。

長澤さまと、もうお一人の整備士の方、お二人でもって、一台一台、

選手の自転車をチェックなさるのですから、たいへんなのでございます。

わたくし、その車検だけでも大緊張してしまいまして、自分の番がまわってきたときには、

しどろもどろになりながら「あのあのあの、よろしくお願いシマス」などと口ごもりつつ、

CAAD9少佐を差し出したのでございました。

その折、「どっか、具合のわるいところ、ある?」と訊ねられたのでございますが、

そのときだけ、妙に野太い声で自信満々に、「いいえ、ありません!」と豪語してしまい、

「それじゃ、もう、いってよし!」と、いとも簡単に、車検をパス。

なんだか拍子抜けした感じでございました。

ところで、わたくしは、ロードバイクに乗り始めてからわずか8ヶ月の超初心者。

しかも、レースなどというものに参加したことなど、皆無なのでございますから、

まったく勝手がわかりません。

Y編集チョの後ろを、おろおろしながら、付き従っていくばかりで、まったく自主性のない、

「アタチ、なにもわからないんでち」な状態で、駐車場をうろうろするのでございました。

いっぽう、Y編集チョさまは、お顔が広いのでございますから、あちこちの方々に

挨拶をなさったり、会話をかわしたりなさっていらっしゃるのでした。

その中のおひとりに、かつてのトップ・ロードレーサーにして、現在は安曇野で

サイクルショップ(ラヴニール)を経営されている、大石一夫さまがいらっしゃったので

ございました。

大石さまは、とても気さくなお人柄で、わたくしのような者にも、気軽にお声をかけて

くださるのでした。

E嵐さまが、「ヒルクライム初心者に、なにかアドバイスはありますか?」と質問すると、

的確なアドバイスをいろいろと話してくださったのでした。

そのどれもが、ほんとうに説得力があり、ためになる、いいお話ばかりだったので

ございますが……

いかんせん、今日はレースの前日。もう、今からでは間に合わないことばかり。。。

ああ、大石さまのこのお言葉を、せめて1ヶ月前に伺うことができたなら、

わたくしはどんなにか、日常のトレーニングに、それを活かしたことでございましょう……

しかし、なにもかもが、もう遅い……遅すぎるのでございました……

だって、レースは明日なのですもの……

しかし、大石さまのようなご立派なレーサーの方のお話を、間近でお聞きできただけで、

わたくしには身に余る光栄というものでございます。

わたくしは、大石さまの後姿に手を合わせて、どうか、ヒルクライムの神様が、

ほんの少し、わたくしに力を与えてくださるようにと、はやくも他力本願に陥っている

のでございました。

さてさて、周囲の人を見回してみますと、車検が終わった選手の方々は、

明日のコースの試走をするために、次々と乗鞍スカイラインのほうへと

走っていかれます。

その様子を眺めているうちに、E嵐さまとわたくしも、なんとなく落ち着かなくなり、

「それじゃ、少し、登ってみようか?」ということになり、乗鞍スカイラインを自転車で

走ってみることになったのでございます。

明日のレースのスタート地点・平湯峠(標高1684m)から、出発。

乗鞍スカイラインのゲートのところに、大会のスタッフらしき人が立っていて、

通り過ぎざまに「5時半になったらゲートを閉めますからね。それまでには

戻ってきてください」と、声をかけてくださいました。

わたくしは「はい、わかりました」と返事して、乗鞍スカイラインの本コースへと

突入したのでございました。

ところが! うぐ! いきなり、キツイ!

平湯峠をスタートして500mくらいしか走っていないというのに、わたくしの呼吸は

非常に困難なことになってしまったのでございました。

それも、ふだんの和田アタックのときに陥る呼吸の辛さとは、ちょっと様子が違うのです。

息があがる…というのではなくて、呼吸しているのに、酸素が体に入っていないという

奇妙な感じ。まるで、水の中で溺れているような感覚です。

そのとき、わたくしは気がついたのでした。

ここは、標高が高い分、酸素がうすいのでございます!

わたくしがこれまで越えてきた峠は、どんなに高いところでも標高1000mくらいしか

ありません。

今まで登ったところで、もっとも標高が高いところは、おそらく、富士スバルラインの

五合目(標高2300m)だと思いますが、それでも、麓の富士吉田駅の標高は800m

しかないのです。

ところが、この乗鞍岳という山は、麓の平湯峠でさえ、1700m近い高さです。

わたくしの心臓は、いきなりの高稼動で、悲鳴をあげていたのでございました。

E嵐さまは……といいますと、さすが、でございます。一緒にスタートしましたのに、

あっという間にわたくしとの距離を広げて、どんどん先へと登っていかれるので

ございました。

わたくしは、心肺機能の限界を感じておりました。

額に冷や汗が流れます。

(もう、高尾に生きては帰れないかもしれない……)

冗談ではなく、そんなことを考えました。

それくらい、わたくしの身体機能は異常な状況になっていたのでございます。

しかし、わたくしはシングルマザーなのでございますから、もしも、わたくしの身になにかが

起こったら、娘はどうなってしまうのでございましょう。

(いいや、死ねない! 生きて畳平に登らなくては! そして、生きて高尾に帰るのだ!)

そんなクソばかばかしいことを考えながら、必死に坂を上っておりますと、

2.8kmほど走ったところで、右手に大きな広場のようなスペースが広がっている

ところへ出ました。

ふと視線を向けると、E嵐さまが、コルナゴのカーボン・バイクを草むらに横倒しにして、

両足を投げ出して、悠々と休憩をなさっていらっしゃるではありませんか!

こうゆう有様を目撃してしまったら、もうオシマイなのでございます。

(うわ~ん! ズルイよう~! わたくしも、わたくしも、休憩いたします~!)

わたくしは、これまでのストイックな精神性をすべてブン投げて、

たまらず草むらに飛び込みました。

腰をおろして深呼吸すると、次第に呼吸が楽になってまいります。

ああ、なんというシアワセ……息がしやすいって、こんなにもシアワセなことなのです。

わたくしが、呼吸するシアワセを噛み締めておりますと、付近には、

Y編集チョさまがいらしゃって、なにやらシブイお顔をなさっています。

きっと、わたくしが、己の任務を放棄して、休憩をしたりしたのがいけなかったのですわ。

「こんなトコで休んでいないで、もっと走らなくちゃ、ダメでしょ」 

そう、笑いながら仰いますけれど、目が笑っていらっしゃいませんの。。。

わたくしは、たまらず少佐どのにまたがって、再びペダルをこぎはじめました。

すぐに、編集部のカメラカーが、颯爽とわたくしを追い抜いていき、わたくしは置き去りに

されたような不安を抱きつつ、ノロノロとクルマの後を追います。

道が少し平坦になったところで、E嵐さまがいらっしゃるかしらと後ろを振り返りました

けれど、E嵐さまのお姿は、どこにもないのでございました。

もしかしたら、わたくし、追い抜かれたことに気がつかなかったのかもしれません。

孤独な気持ちでペダルをこいでまいります。

ところで、この乗鞍スカイラインでございますが、わたくしの記憶によりますと、

たしか、大学生だった頃に一度、クルマで通ったことがあったと思うのですが……

コースの様子など、細かい記憶があるハズもなく、今のわたくしにとりましては

まったくの未知なる世界だったのでございました。

この先に、どのくらいキツイ坂があるのか、あるいは少しは平坦になる箇所があるのか、

皆目わからずに、がむしゃらに走るのみでございます。

あいかわらず、呼吸はアップアップ状態です。おまけに足も鉛のように重くなって

参りました。スタート地点から8.3kmほどのところで、速度がどんどん落ち、

時速6.5kmになってしまいました。

この乗鞍のレースは、制限時間が2時間と決まっているのですから、平均速度が

時速7kmを切ったら、足きりになってしまいます。

わたくしはイヤな気分になりました。必死にスピードを上げようとするのですが、

今度は心肺が限界に達してしまい、卒倒しそうな勢いです。

しかも、標高があがるにつれて、しだいに周辺がガスってきて、なにやら、

オドロオドロシイ感じなのでございます。

冷たい風が、わたくしの体から放射される熱を次々と奪っていき、暑いのか寒いのか

よくわからなくなってきました。

(寒いよ、暑いよ、コワイよ~!)

わたくしは、濃いガスの中を、たったひとりで、ひたすら登り続けるのでございました。

すると、上部から、1台のワゴン車が!

編集部のクルマでございますぅ~! 

(うわ~ん! わたくしはココでございます~! 乗せてくださいませ~!)

平湯峠から8.4km地点。ここで、わたくしの予行練習は終了いたしました。

ハイ。編集部のクルマに拾っていただいてしまったのでございます。

暖房が効いているクルマの中でも、わたくしは寒さに凍えて、ガタガタ震えておりました。

走っているときは、さほどでもありませんでしたが、クルマに自転車を積むために、

前輪をはずしたりしている、ほんのちょっとの時間で、わたくしの体温は、いっきに

下がってしまったのでした。

なんという恐ろしい気象条件なのでございましょう!

やはり、北アルプスの名峰・乗鞍岳は、そこいらの低山とは、自然の厳しさという意味でも

ワケが違うのでございました。

クルマの後部座席で、わたくしは疲労のあまりウトウトまどろみつつ、寒さでガタガタ震え、

朦朧とした頭で考えました。

スタートからわずか、8.4kmの地点で、この有様では……明日のレースは、間違いなく、

足きり決定でございましょう。。。

ああ、わたくしのような者を応援してくださったブログをロムしてくださっているみなさまに、

いったいなんと、お詫びしてよいやら……

しかも、足きりになってしまったら、『自転車人』の乗鞍ルポを、どうやってまとめたら

よろしいのでしょう。ゴールまでたどり着けなかった者のルポなんて、成立しないので

ございますわ。。。

ありとあらゆる困難に打ちひしがれ、憔悴しつつ、コースの試走にすら失敗するという

ヘタレぶりを発揮して、わたくしはレース前日のメニューを終えたのでございました。


完走できました~!!!(速報)

2007年06月04日 | 自転車

みなさま!

数々の応援、ありがとうございました。

おかげさまで……

乗鞍スカイラインサイクルヒルクライム 1時間38分で完走することができました。

出場前は、足きり決定と思われておりましたのに……

ほんとうに、みなさまのおかげでございます。ありがとうございました。

わたくしのような者が、2時間という制限時間内に畳平に到達することができましたのは、

みなさまのあたたかい応援のおかげでございます。

ありがとうございました。

なんとお礼を申し上げてよいか……もう、もう、胸がいっぱいでございます。

みなさま、ほんとうにありがとうございました。

このご恩は、けして忘れません。ありがとうございました。


行ってまいります!

2007年06月01日 | 自転車

いよいよ、乗鞍スカイラインサイクルヒルクライムの前々日となりました。

明日の朝、編集部のカメラカーに拾っていただき、一路、乗鞍高原を目指します。

明日は、レース前日なので、参加申し込みの手続きを行い、参加者の方々の取材を

させていただく予定なのでございます。

そして、明後日、日曜日はレース当日。。。

どのような結果になるものか、(だいたい予想はつくものの……)わかりませぬが、

自分なりに、精一杯、力を尽くす所存でございます。

これまで、応援してくださり、励ましのお言葉をくださったみなさまには、

どれだけお礼の言葉を尽くしても、感謝しきれない思いでございます。

心から、感謝申し上げております。

拙いわたくしを、いつも支えてくださって、ありがとうございます。

BBSのほうにも、大勢の方からお心のこもったコメントをたくさん頂戴いたしました。

ありがとうございました。

わたくしは、こんなにも弱虫でございますが、しかし、世界一の果報者でございます。

当日は、みなさまから頂戴した励ましのお言葉を胸に、精一杯、がんばってまいります。

行ってまいります!

*********追伸*********

レースの翌日、木曽方面へ取材にでかける予定でございますので、

高尾への帰宅は、月曜日の夜になる予定でございます。