先週の金曜日は、朝から雨模様。
こんな日こそ、「ちょっと高尾山」
そう思い立って家を出たのが、11時すぎでした(汗)
高尾山口駅に降り立ったのは11時43分。←メチャクチャ近い
雨は止んでいるものの、登山道は水分を吸い、ちょっとぬかるんでいるようです。
高尾山の土が粘土質で滑りやすいのは承知の上ですので、稲荷山コースを歩くことにしました。
歩き出してすぐに、高尾山に生息するスズメバチの解説版がありました。
そういえば、、、この春は、寂旅エレジーの著者さまが、キイロスズメバチに刺されたと言っておられましたが、、、
さては、、、コイツ↓だ!
気が荒いそうです(汗)
ぜひとも、温厚な性格になってほしいものです。
しばらく歩いて参りますと、今度はヘビの解説版が、、、

、、、マムシでございます。
いかにも、悪そうな風体に描かれちゃっていますね~。
マムシは専守防衛ではなく、積極的に先制攻撃をしかけてくるようなので、注意しなくてはなりません。
「殺られる前に殺る」タイプのようです。
稲荷山コースは高尾山の南端ルートですので、圏央道の高尾山ICを出入りするクルマが、すぐ眼下を走っています。
今、歩いている道の真下が、圏央道のトンネルなのですね。
だいぶ登りましたよ。
前方に、女性ハイカー発見。
標高が上がって、スギ林の林床の木々が少し色づいてきました。
登山道は、ここ数年、訪れるたびに整備が進んでいる気が致します。
手前の木道も、以前は設置されていなかったように思います。
登山者が急増したことで、木の根が傷んだり、登山道が拡がるのを防ぐ意味もあるのかもしれません。
また、しばらく歩いて参りますと、登山道が分岐しているところに出ます。
高尾山の山頂に立つことにこだわりがないので、まき道を進んでもみじ台をめざすことにしました。
↑ふり返って撮影していますので、高尾山のピークは、進行方向の右手になります。
このまき道は、登山道の脇にアジサイがたくさんありました。
初夏には一面、アジサイの花が咲いて、きっと〈アジサイの道〉になるのですね~。
高尾山の山頂を巻いて、大平地区のエリアに突入して参ります。

ここから先は、観光客はぐっと減ります。
案内板の右上に、QRコードの張り紙がしてあるのですが、これは、大垂水峠のバスの時刻表でした。
このバス路線は、八王子=相模湖を行き来する神奈中バスなのですが、本数が非常に少ないのです。
よく、大垂水峠を自転車で越える方は、たまに登山者が車道の端をとぼとぼと歩いているのを見かけると思うのですが、なぜ、登山者が車道を歩いているのかというと、神奈中バスの本数がものすごく少ないので、歩くしかなくなって、しぶしぶ歩いていらっしゃると思うのですね(汗)
そんな悲劇を回避するために、登山道の分岐には、神奈中バスの時刻表をQRコードで調べられるようになっているのですね。
ほんとに、至れり尽くせりな山です(驚)
そして、なにげにハイテク、、、(汗)
こういうのに遭遇すると、登山ガイドブックのありようというものも、日進月歩で変化していくのだろうな~と、感じる次第でございます。
そして、ついに今日のその時がやってまいりました!
もみじ台の茶屋に到着でございます~!
ちょっと来ない間に、もみじ台の茶屋も、こんなに華やかになっていたのですね(汗)
ここにもミシュランの風が、、、
お目当ての、なめこ汁をいただきました。
↑なめこ汁、350円
からめらさまや、ゆきちさまがオススメくださったとおり、具だくさんです~。
三つ葉の香りが味を引き立てて、本当においしいなめこ汁でした。
高尾山口からここまで歩いてきて、この場所で、熱々のなめこ汁をいただくというのは、絶妙なタイミングです。
それに、見た目以上にボリュームがあるのです。
このお椀1杯いただくと、お腹が温まり、すっかり空腹が癒やされました。
この日は、お天気がよくなかったのですが、晴天なら、正面に丹沢の山々が望まれるはずです。

以上、本日のメインイベント〈もみじ台のなめこ汁〉でした。
、、、さて、目的も果たしたことですし、〈いろはの森コース〉を下ろうかな、、、
そう思って、北側の道を100メートルほど歩き始めたのですが、、、
ああ! 考えてみたら、持参したお昼ご飯を作っていない!
↑この事実に気がついたのでした(汗)
なめこ汁とは別に、お昼ごはん用にラーメンを持ってきていたのですが、今日は、ある実験を試みようと考えておりましたので、どうしても、どこかでお昼ご飯を作らなければならないのです。
このまま、〈いろはの森コース〉を下ってしまうと、お昼を食べるチャンスがない。。
そこで、あわてて道を戻りまして、一丁平方面へ進むことに、予定を変更いたしました。
高尾山方面から参りますと、なにげに登り基調なのですが、まあまあ、平坦路。
小雨がぱらつくなか、一丁平に到着です。
本日は、ポケットストーブのエスビットと、100円ショップで購入した30gの固形燃料の組み合わせで、ラーメンを作ろうと思っておりました。
エスビットには、専用の固形燃料が付属していますが、それは非常用燃料にとっておくことにしておりますので、日常の調理には、100円ショップの固形燃料(3コ入り)が便利でお得です。
↑こんな感じ。
とても軽量コンパクトで、便利なのですが、固形燃料は一度着火すると、途中で消すことができませんし、火力の調整もできません。
使用する時間も、1コ単位で固形燃料を追加していくしかないので、山で使っている人はあまりお見かけしないように思います。
まずは、毎度おなじみのきのこ鍋。。。
ここで、私は、自分の失敗にハッと気がつきました!
うかつにも、木製のベンチの上に直接エスビットを置いて、着火してしまったのです。
エスビットは、少し高床式になってはおりますけれども、しかし、ベンチとの接点が、熱で焦げてしまったらどうしよう!(汗)
でも、もう火が着いているので、危なくて移動できません~(汗)
ああ、どうしよう、どうしよう、、、オロオロしながら、ラーメン投入。
ウインナーも入れました。
気が動転しているので、コッヘルの許容量を超えた分量を入れちゃいました。
麺が鍋からはみ出ちゃってます。どう考えても、失敗しています。
そうこうしているうちに、↓固形燃料は風前のともしび、、、
ああ、、、もう、、、消える、、、(汗)
そして、、、
ヲワタ、、、
ラーメンの麺が、スープに浸っていない状態で、固形燃料終了のお知らせ。。。
なんということでしょう。。。
したかないので、プリムスさんに助けていただきました。
(最初から、これ使えばよかったっていう、、、)
ちなみに、ベンチの表面は、無傷でした(汗)
でも、次から、エスビットを使うときはベンチの上には置かないよう、気をつけようと思います。配慮が足りず、本当に申し訳ありません(汗)
プリムスさんのお力で、ラーメンも無事に火がとおり、おいしくいただきました。
ベンチも無事だったので、ようやく心の安静を取り戻し、食後のミルクティーをいただきました。
さて、ご飯も食べたことですし、小仏城山へ向かいましょう。
また、雨がポツポツ落ちてきました。
雨具を着ようかどうしようか逡巡しつつ、雲に包まれた丹沢を遠望。
晴天の高尾山はとても気持ちがよいですが、雨でも、わりとがっかりしない私です。
雨の山歩きも、酔狂でなかなか味わい深いものでございます。

一丁平からは、ひと登りで小仏城山です。
3日前にもお会いした天狗さん。
いつも、誰かしらが天狗さんと記念撮影をなさっていますが、今日はおひとりのご様子。
山頂には、誰もいません。今日はもう、お客さんは来ないと思ったのか、茶屋の人もご不在でした。
、、、と思ったら、猫ちゃんがいました。
小仏城山は、30年以上前から、猫がいる茶屋として有名ですよね。
猫ちゃんは代替わりしていると思われますが、子孫なのでしょうか、、、いつもキジトラちゃんがいるんですね~。
このキジトラちゃんは、女の子です。
コロコロしていて、かわいいですね~。
山頂に私一人だったときは、ノドを鳴らして体をすり寄せてきたのですが、、、
あとからお兄さんが登ってきたら、お兄さんのほうへ行っちゃいました。
さて、ここまで来てしまったら、〈いろはの森コース〉に戻るのもおっくうになってきました。
今日は、このまま、小仏峠へ下ることに致します。
ところで、3日前に日影沢林道を歩いていたときに、左側が半分破損した看板があったのです。
「○○の芽摘んで ○○の八王子」
↑この「○○」の部分が欠けていて、意味が分からなかったのですね。
私は日影沢林道を歩きながら、この「○○」の部分にどんな単語が入るのか、ずっと考えていたのです。
例えば、こんなの。
「非行の芽摘んで 明るいの八王子」
↑「明るいの八王子」って、日本語として成立していないですよね(汗)
これではダメです~。
私はとにかく、「芽摘んで」という言葉から、「非行」とか「不良」とか、そういう風紀的な問題提起を連想していたのです。
その固定的な発想から離れられなかったために、とうとう「○○の八王子」に、しっくりくる単語を見つけることができませんでした。
今回、その正しい答えを見つけました!
↓コレでした(汗)
山火事の注意を呼び起こす看板でした~!
風紀関係ではありませんでした(汗)
まあ、考えてみたら、、、非行に走ろうとしている若者は、日影沢林道に入ってこないですよね(汗)
つくづくイマジネーションが貧困なんだなぁ~と、自分にがっかりしながら、小仏峠へ下って参ります。

小仏峠も、誰もいませんでした。
薄暗くなってきましたので、さっさと下ることにします~。
途中で、3台のMTBが林道をくだってきました。
相模湖のほうから入ってきたのでしょうか。
てくてく下って、見慣れた登山口に到着~。
自転車のときは、いつも、この駐車場まで登ってきて、Uターンするのですね。
最近の私は、ふじだなゴールとなっておりますが、、、(汗)
小仏バス停まで、いつもの林道を歩きます。
自転車で下ると、あっという間なのですが、、、歩きでも、それほど遠くはありません。
バスの時刻を見たら、まだ20分くらい間があって、待つにはちょっと中途半端でした。
じっとしていると寒いので、少し先のバス停まで歩くことにしました。
当たり前ですが、途中で、登ってきたバスとすれ違いました。
さらに下って、日影沢への分岐↓を通り過ぎます。
少し下ると、小下沢が小仏川に流れ込むところに出ます。
この橋は、「小下沢」ではなくて、「木下沢橋」という名前です。
「木下沢」と「小下沢」どちらが本来の名前なのでしょうね~。
JR中央本線の下を、川がトンネルでくぐっているのですが、ずいぶん長いトンネルで、暗渠になっているみたいです。
日影バス停で時間を見たら、あと5分くらいでバスが来るようです。
ふじだなに寄るには、微妙に時間がない、、、せっかくここまで来たのに、残念です~。
ふじだなへ寄るのは、また次回にします。
バス停に、ふじだなの看板がありました。
バス停に設置されていた京王バスの路線図(兼、区間料金図)をみて、小さく驚いたのですが、バス停名のところにも、「ふじだな」とか「峰尾豆腐店」とか、併記されているのですね~。
なんか、ローカルでいいぞぉ。
京王バスも、気が利くなぁと思いました。
やはり、地元の味を大切にしませんとね♪
インフラが資本の力で沿線の商圏を根こそぎ呑み込んでいくようなやり方は、どうも好ましく思いません。
そういうことをすると、元々あった地元の雰囲気が消滅して、どこもかしこも個性のない街になってしまいますもの~。
京王電鉄には、ぜひとも地元の歴史と文化を尊重するような、志の高い沿線整備をお願いしたいと、つねづね思っております~。
そんなことを考えているうちに、うす暗闇のなかをゆっくりバスが下ってきました。
暖かいバスの車内に乗り込んで、高尾駅まで運んでもらいました。

↑前回と今回のルートを描いてみました。
一丁平と小仏城山の間は、重複しています。
もみじ台の付近は、縮尺の都合上、上の図でみるとくっついているように見えちゃうのですが、緑線は微妙に稜線の北側を巻いており、違う道となっております。
高尾山は、登山道がたくさんあるので、縮尺通りに地図を作成すると、表現しきれない部分が出てきちゃいますね。
案外、絵地図とか、イラストマップのようなデフォルメした地図のほうが、イメージしやすいかもしれません。
(おしまい)