乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

和田峠オフ もうひとつの戦い 栃谷林道編

2012年09月11日 | 自転車
 さて、前回お話したようなもくろみで、和田峠へのアプローチに、登山道を選択したわたくし。
実は、今回の和田峠オフは、シクロクロスの伍長さんをはじめてみなさまにお見せする機会でもありましたの。
ですからこれは、伍長さんのオフロード走破力を自慢したいという、幼稚な考えから、気軽に思いついたプランでもありました。
でもね、いっぽうでは、己の力量をかんがみて、大垂水越えはやめておこうと判断したのですよ。
八王子から藤野までを輪行することで、ちゃんと体力の温存をはかっていたのです。

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↑藤野駅で伍長さん組み立て完了。いざ出発。
この時点では、元気いっぱいですから、頭の中はお花畑です。
「和田峠に陣馬山の登山道から登場したら、みんなびっくりするだろうなぁ~。ぐふふ、、、」と、いい歳をして、子供っぽい自己顕示欲に満ち満ちた想像をめぐらせる、愚かなわたくしでございます。。。(この後、とんでもない目に遇うとも知らず、、、)
いつもの裏和田の道(県道521号線)を和田峠方面へ進みます。
同じ下り電車から下りたハイカーの方々が、何組か歩いていらっしゃいました。鷹取山や、沢井経由で陣馬山に登るのでしょうか。藤野から陣馬山というのは、なかなか渋いコースでございます。
陣谷温泉の看板のところで、右折。ここから栃谷林道に入ります。

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……で、ですよ。。。
栃谷林道に入って数百メートルで、、、はぁ~、、、激坂になるわけでございます~。
あっという間に10%越えでございます~。
わたくし、運動不足なうえ、体重増加、心肺脆弱、根性ナシ、、、と、悪い条件がオンパレードなものですから、もう、はやくも泣きが入ってしまうのでした。
柚子畑を過ぎ、しばらく行くと、ちょうどいい休憩所があって、冷たいジュースの販売があるのですが、、、いやいやいや、今日はまだまだ先が長いのですから、休んでいる暇はありません。
この休憩所、駅から歩いてきた登山者には、最初の休憩ポイントにちょうどいいと思うのですけれど、自転車人には、早すぎる休憩です(汗)
かろうじて休憩所の誘惑を振り切ったわたくしでしたが、その後はもう気持ちが続きません。

うり坊:「ご、ご、ご、伍長どの! ちょっと早いんですけど、わたくし、もうダメっぽいんですけど(汗)」
伍長さん:「なに? もうダメなのか! キサマ、何を考えておる!(怒)」
うり坊:「ごめんなさい、ごめんなさい、栃谷林道に入ってきちゃって、ごめんなさい(汗)
でも、ほんとにもうダメです~(汗) ひぃぃ~、もうダメ! 足着きまぁ~す!(汗)」
伍長さん:「あ、キサマ! 俺はまだ許可してないぞ! あっ! コイツ!」

はやくも命令を無視して、勝手に「押し」にスイッチする、わたくしでございます。
だって、12%以上の坂を、伍長さんのインナー36で上るなんて無茶ですわ。少佐のインナー34だって無理なのに、こんなヘニョピンつかまえて、どうしろというのでございましょう~(泣)
ズルズルと伍長さんを押しながら、アスファルトの斜面を上ってまいります。
①しばらく進んで、傾斜のゆるいところまで来たら、ちょっと乗る。
②すぐにまた、息が苦しくなり、下りて押す。
↑①と②を交互に繰り返しながら、少しずつ、上部を目指すわたくしでございました。
最奥部の「姫谷旅館」を過ぎたら、もう、限界。押しっぱなし人生に突入です。

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↑写真だと、たいした事ない坂に見えますけれども、けっこうな激坂なのでございますよ~。

伍長さん:「キサマ、、、このペースで大丈夫なのか? まだ、栃谷林道だけでも半分くらいしか来ておらんぞ」
うり坊:「わかっておりますが、しかし、伍長どの。どうにもこうにも、坂がきつくて上がれません」
伍長さん:「しかし、おまえ、、、今、時速3km切っているのではないか? 日本陸軍では、小休止も含め時速4kmが平均歩行速度なのだぞ。強行軍ともなれば時速6kmだ。」
うり坊:「お許しください、お許しください。わたくしは、時速2.5kmが精一杯でございます~。」
伍長さん:「しかし、このままでは登山者にも抜かれるだろうが~!」

こんなやりとりをしながら、それでも立ち止まっているよりは、かろうじて前進するだけマシというような具合で、林道の奥深くへと進んで参ります。
時間はどんどん過ぎていく、、、焦るのでございます~。
ですが、天の助け! 標高を稼ぐに従って、しだいに林道は斜面をトラバース気味になってまいりました。
これなら、こいで行けそうです。
もう、時速7kmとか6kmとか、遅すぎて自転車とは思えない速度ですけれども、なんとかペダルを踏んで上り始めました。

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↑大分、標高もかせいだ感じでございますよ。よい景色でございます。
ひとがんばりで、ようやく613mの林道最高地点に到達しました。
ここは、相模湖駅のすぐ裏手にある、与瀬神社から上がってくる登山道と、この上部の明王峠へ至る登山道が、林道と交差するところです。

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↑こちらは、与瀬のほうへ続く下り道

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↑そして、こちらが、これから伍長さんとともに、わたくしが登る登山道でございます。

ちょうど、若いご夫婦らしきお二人連れのハイカーが林道を通過するところでした。
「はぁ~、やっと林道まで来たか。ここまで来れば、稜線はすぐそこだよ。20分もあれば上れるだろう」
「ええ~、うそうそ。すごく急な上り坂じゃない。もっとかかるんじゃないのぉ~」
……と、こんな会話をなさりながら、明王峠へ続く登山道へ上って行かれました。
わたくしは心のうちでつぶやきます。
うり坊:「きっと、20分で着きますよ。わたくしだって、自転車さえなければ。。。」
伍長さん:「なにをブツブツ言っておる。さっさと担いで上らんか!」
うり坊:「ラジャー!」

えいやっ! と、伍長さんを肩に担いで、登山道に突入!
お、、、お、、、重た~!!!(汗)
しかも、足場が超わるいです。ズルズル滑り落ちちゃいます~(汗)
でも、今日はこのときのために、ビブラムソールの登山靴で来たのですからね!
うり坊:「ま、ま、負けるか~!」
伍長さん:「その意気だ、進め~!」

こうしていよいよ、林道走行から登山道へと、ステージを進めたのでございました。(つづく)









和田峠オフ もうひとつの戦い

2012年09月11日 | 自転車
TEAM URIBOZ オフラインミーティングは、おかげさまで、無事に終了したのでございますが、、、
昨日より、みなさまから頂戴しているコメントのそこかしこに、そこはかとなく漂っているわたくしへの労りのお言葉。。。
なにやら、昨日のオフ会で、うり坊はたいそうヤラレたらしい、、、
そんな雰囲気が充満しているわけでございます。
その通りでございます。
わたくし、たいそうヤラレましてございます(汗)

元々、和田峠をオフ会の場所に選定した時点で、わたくしがヤラレることは決定していたのでございます。
ですが、そのような事は当然の成り行き。
わたくしのようなヘニョピリンが和田峠でヤラレるのは、至極当たり前のことでありまして、誰にでも容易に想像がつく結果でございましょう。
面白くもなんともないわけでございます。

ただ、ヤラレただけではつまらない。
みなさまに喜んでいただけない。
創意工夫を凝らし、面白くしなくては、、、


↑このように、誰に望まれたわけでもないのに、わたくしの胸の内には、無用なサービス精神がふつふつとわきあがってきたのでございました。

そこで、わたくしが考えた、ドン引きの仕掛けとは、、、
和田峠に続く3つの道、すなわち、「表和田コース」「裏和田コース」「醍醐林道コース」のどれにも相当しない、第四の道からのアプローチ。
陣馬山の頂から、和田峠へ下る「上から」コースでございました。

そして、山頂から下ると心に決めた以上は、まさか和田峠から形ばかり陣馬山に上って、何食わぬ顔で来た道を下りてくるなどという卑怯な真似はできませぬ。
ここはひとつ、和田峠とは反対側の尾根をつたって陣馬山へ到達するのなければ、「陣馬山から来た」とは言えない! と、自らにルールを課したのでありました。

こうした前提をふまえた上でのプランは、以下の通りです。
自宅(輪行)JR中央線・藤野駅→栃谷林道最高地点→明王峠→尾根通しの登山道→陣馬山→和田峠(みなさまと合流)

聡明なみなさまでしたら、下記の地図を見ただけで、「マジか?(バカか?)」と思われることでしょう。
ですが、わたくしは、、、勘がわるいものですから、このルートの恐ろしさを事前に察知することができませんでした。
正直、完全に甘く考えておりました。

Photo_2

だって、みなさま。
これ、自転車ではなく、登山のルートとして考えてみてくださいませ。
明王峠から陣馬山なんて、軽いハイキングでございましょう。
場合によっては、自転車だって「イケル、イケル」って感じがいたしますでしょう?

それに栃谷林道の最高地点は、613メートルで、和田峠の標高と似たり寄ったりです。
元々、和田峠まで自転車で上ろうという前提なのですから、613メートルくらいまでは上れるだろうと思っちゃったわけです(汗)

どっこい、そうは問屋がおろさない。。。
ある意味、ヤラレ自慢みたいな不謹慎な自己顕示欲に取り付かれたわたくしを、鬼の和田峠がやさしく迎えてくれるはずはなかったのです。
誰からも期待されてもいない、孤独な芸人魂から端を発したこの企画は、思いのほか、手痛いしっぺ返しを食らうこととなったのでございました。。。(つづく)


第二回 和田峠オフライン・ミーティング報告書

2012年09月11日 | 自転車
2012年9月9日 日曜日
TEAM URIBOZ 恒例(まだ二回目ですケド・・・)
和田峠 オフラインミーティングが、開催されました。

参加してくださったのは、以下の方々です。(思いつくままに、順不同)
★ともちんさま
★Yasさま
★リロウィンさま
★ゆきちさま
★SioGさま
★8MANさま
★アンカーツさま
★YOSHIDAXさま
・・・+うり坊でございます。
みなさま、このようなヘンピなところまで集まってくださって、
まことにありがとうございました。

13時~14時の間に集合という感じで、パラパラ集まり、楽しく自転車談義、
記念写真を撮って、解散いたしました。
楽しい時間を過ごさせていただきました。
みなさま~、ありがとうございました~♪

Olm_photo

Photoshopで、中途半端にフィルタかけてみましたが、、、わかるといえば、わかる。。。(汗)

この楽しげな雰囲気のまま、なごやかに解散となればよかったのですが、、、(汗)
みなさま、ご存知の通り、和田峠からの下りの途中でわたくしの伍長さんの前輪タイヤがバースト。
相変わらず、一通り迷惑をかけるわたくしでございます(汗)
みなさま、大変申し訳ありませんでした。。。ごめんなさい、、、

とくに、わたくしのすぐ後ろを走っていらした、ゆきちさまには、すっかりパンクの修理をさせてしまい、
本当にご迷惑のかけっぱなしでしたの、、、

Dsc01031_2

↑この手は、ゆきちさまの手でございます。
これまでのパンク人生では、常に孤独に涙ぐみながらチューブの入れ替えをして参ったわたくしですので、
こんな風に殿方が手を貸してくださるなんて、夢かと思うわけでございます。
つい、有頂天になってしまい、喜びのあまり写真を撮ってしまいました。
しかもその方は、通常なら、わたくしのようなヘニョピリンとは接点のない、すごいお方です。
ゆきちさまですのよぉぉぉ~! ←こんな感じで有頂天。

あ、すみません、ついまた、思い出して興奮してしまいました。
そういう事ではなくて、こんな風に、周囲の方々にご迷惑をおかけしないよう、自転車の整備はきちんとしなくてはいけません(汗)
わたくしの整備が行き届かなかったために、ゆきちさまのような方にこのような仕事をお願いしてしまい、
申し訳ありませんでした(汗)
深く反省しております。。。

ほかの方々は、陣馬高原下のバス停のあたりで待っていてくださいました。
陣馬街道を八王子方面へ戻りつつ、パラパラ解散となりました。

ところで、昨日は、日曜日であったにもかかわらず、和田峠の茶屋がお休みだったのでございます。
ですから、わたくしたちは、息も絶え絶えに和田峠にたどり着いたところで、冷たいジュース1本飲むことさえ許されないのでございました。
つまりは、「ご褒美ナシ」の状態で、おめおめと和田峠を下ることになったのでした。
なんという過酷な仕打ちでございましょう!

和田峠というのは、かくも恐ろしい、残虐な峠なのでございます。
恐ろしゅうございます。。。
そして、だからこそ、、、TEAM URIBOZ の集合場所は、和田峠、、、と、3年前から決まっているのでございます。。。