乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

青春18きっぷで 飯山線を端から端まで乗った日

2022年06月07日 | 旅行

明けて、翌22日。

昨日に続き、2022・春の「青春18きっぷ」3回目を発動させるべく、暗いうちにホテルを出立。

長野駅へ向かいます。

早朝ですが、駅前通りの交通量はあんがい多めでした。

とはいえ、駅構内には人っ子一人いない、、、いや、一人だけしかいませんね。

本日は、ここ長野駅から5時10分長野発・越後川口行に乗車して、終点の越後川口まで行こうという計画です。

路線図は、こんな↓感じです。

写真が不鮮明でわかりにくいと思いますが、、、

長野から豊野までの区間は、しなの鉄道(北しなの線)になります。

頭のなかを昭和に巻き戻すことが可能な世代の方でしたら、思い出していただけると存じますけれども、、、

長野新幹線・北陸新幹線が開通する以前の信越本線というのは、高崎から碓氷峠を越えて軽井沢、小諸、上田、篠ノ井、長野、そして、長野から先は、妙高高原、高田を経由して日本海側の直江津へ至る路線でございましたよね。

そして、さらに直江津から海沿いに柏崎、そこから内陸に入りまして長岡、東三条、新津、そして終点の新潟までを結ぶ、長大な路線だったのです。

信州から越後へと続く主脈路線、まごうかたなき、信・越・本・線でございます。

しかし、その後、長野新幹線の開通とともに、信越本線の横川=軽井沢間(碓氷峠越えですね)は廃線となり、ご存知のとおり、信越本線はぷっつりと途切れてしまったのです。

平行在来線となった軽井沢=篠ノ井間は、しなの鉄道に移管されました。

そして現在は、高崎ー横川、篠ノ井ー長野、直江津ー新潟というように、途切れ途切れとなってしまいました。

その一方で、えちごトキめき鉄道も、しなの鉄道も、私は、大好きなのですけれどもね。

ちなみに、しなの鉄道は青春18きっぷの適用外となりますので、この区間は、しなの鉄道の切符を購入する必要がございます。

夜明け前のホームに滑り込んでくる、国鉄時代のキハ110系車両。

車両番号は、112-211でした。

丁寧に磨き上げられ、ピカピカです。

シート・レイアウトは、↓このような感じでした。

どこに座らせてもらおうか、迷っちゃいますよね~。

念願の飯山線、いよいよ越後川口へ向けて出発です。

豊野から本格的に飯山線区間に突入しまして、立ヶ花を過ぎたあたりから、線路は千曲川に沿うように続いていきます。

黎明のうす明かりに浮かび上がる千曲川のみなも。

川の向こうに続く尾根は、志賀高原の峰々でしょうか。

ディーゼルの心地よいエンジン音と律動を感じながら、車窓を眺めるひととき、、、

なんと贅沢な体験でしょう。

がんばって早起きしてよかったなぁ~、と思いました。

やがて夜明けとともに、志賀高原の稜線の雪も目視できるようになってきました。

列車が山間地へ入るにつれて、車窓の風景にも雪が目立つようになり、やがて真っ白な雪原となりました。

3月下旬ですら、これほどに雪が残っているのですから、厳冬期の積雪量はいかばかりでしょう。

飯山線は、日本屈指の豪雪地帯を走る路線。

冬期は、積雪のために運休になることもしばしばです。

夏期は夏期で、大雨や土砂災害などで一部区間が不通になったりと、年間を通して過酷な自然環境のなかを走っている列車なのでした。

それでも、崩壊した箇所を修復したり、日々、除雪をしたりして、こうして運転が再開されているわけで、その地道さ、たゆまない努力と質実さに、胸が熱くなります。

そして、戸狩野沢温泉に到着。

飯山線の主要駅です。

飯山線は、長野からこの戸狩野沢温泉駅までは、1時間~1時間半に1本くらいの間隔で列車が走っているのですが、戸狩野沢温泉駅から先は、列車の本数がガクッと減ってしまいます。

ですから、飯山線を全線乗りつぶそうと思うなら、戸狩野沢温泉から越後川口の区間の運行予定を入念に調べておかなくてはなりません。

そして、とうとう来てしまいました。

森宮野原でございます。

飯山線では、この駅が長野の東端であり、この先から新潟県に入ります。

ホームからは、JR日本最高積雪地点を示す標柱が見えました。

すごいですね。。。7.85mだそうですよ。8m近いですよ。

都心部では、ほんの数センチの積雪で、やれ通勤通学に支障が~とか言っちゃって、ホントお恥ずかしい。。。

自らの軟弱ぶりを恥じつつ、信越国境を越えまして、新潟県へと入ります。

飯山線と平行して流れている「千曲川」は、新潟側では「信濃川」と名前が変わります。

誰もお疑いになってはいらっしゃらないとは思いますが、いちおう、エビデンスを下記にアップしておきますね。

右下に「国土地理院」のクレジットが入っているのですが、小さくて見えないかもしれません(汗)

ベースマップは国土地理院の地理院地図です。

さてさて、雪景色の中を列車は東へ進んで参りまして、十日町に着きました。

この駅は新潟側の主要駅。

北越急行ほくほく線と交差しています。

ここで「ほくほく線」に乗り換えて六日町へ出ると、帰路がスムーズなのですが、、、

いやしかし、本日は飯山線完乗を目論んでいるので、その手は封じます。

ちなみに、この十日町駅では、なにを思うてか40分ほど停車していました。

暇だったので、車両から降りて改札方面へ行ってみたところ、駅前の案内図がありました。

「きもの&アクセサリー 雪月花」というお店が気になります。

雪月花というと、えちごトキめき鉄道の特別列車にも、その名がついていますよね。

車両の両側が天井のほうまでかなり大きなガラス張りになっていて、車窓に妙高の山々や日本海の絶景を眺めつつ、ごちそうをいただけるのですよね~。

うわ~、青春18きっぷの旅もいいけれど、50代半ばの中年女性としては、いつかは乗ってみたい雪月花!

、、、あ、でも、この「きもの&アクセサリー 雪月花」は、トキ鉄とは関係ないのかな?(汗)

いやはや、そうこうしているうちに列車は終点の越後川口に到着~。

時刻表通り、8時50分きっかりです。

やったぁ! 飯山線完乗です!

しかし、その余韻にひたる間もなく、越後川口に着いた瞬間、飯山線に乗っていた乗客がものすごい勢いでドドド~っと上越線のほうへ移動していくんですね。

私も上越線に乗り換えますので、その流れに押されるように上越線ホームに移動したわけですが、

ほとんどの人が長岡方面の電車に乗り込んで行ってしまい、小出方面に乗るためにホームに残ったのは、なんと、私一人(汗)

みんなと一緒に長岡行きに乗らなきゃいけなかったのではと不安になりましたよ。

しかし、私は関東へ向かう(帰る)のですから、すぐあとに来た越後湯沢行きに乗車しました。

 

いや~! 飯山線に乗ってきたからかどうかわかりませんが、越後湯沢の繁栄っぷりにびっくり!

ものすごい物量に気後れしてしまい、まずは、ぽんしゅ館に逃げ込み、糀のソフトクリームをいただきました。

おいしい~。糀のソフトクリームおいしい~。

越後湯沢の構内は、おいしいものはあるし、新幹線は通っているし、おいしいものをいろいろ食べて乗換時間を過ぎちゃっても、新幹線が通っているし、、、

ん? いや待って。青春18きっぷで新幹線には乗れません。

そうですよ。青春18きっぷで新幹線には乗れないけれど、お金を払って乗車券と特急券を買えば乗れるんです。←あたりまえ

、、、ということで、なんということでしょう。

ここにきて、私、上越新幹線に乗ってしまったのです。

朝5時から飯山線に乗ってきて、、、この越後湯沢まで辿り着いて、、、越後湯沢のどこまでも続くお土産屋さんと飲食店が視界に入ったとたん、飲むは、食べるは、買うは、の放蕩三昧。

そして、新幹線という禁じてを使ってしまいました。

越後湯沢から高崎まで、バビューン。あっという間です。

そうです。高崎まで、ですよ。

心をオニにして、高崎で新幹線を降りました!

高崎からは、本日2回目の非電化区間、八高線で帰ります。

あ、なんか、朝乗った列車と似てる(汗) キハ110

これに高麗川まで乗って、高麗川から八王子までは電車(ディーセルではない)となります。

なんでしょう、せっかく越後湯沢から新幹線に乗ったのに、、、時短の効果が帳消しに、、、

そのまま東京駅まで新幹線で移動して、東京駅から中央特快で帰るという手もあったのですが、

なんだろうな~、青春18きっぷの旅の最後は、ディーゼルの一押しをやらずにはいられない。。。

14時18分、八王子駅に帰還。

前日、高尾発長野行きに乗り、時計回りで甲信越を周遊した青春18きっぷの旅。

途中、新幹線に乗るという暴挙をおかしつつも、飯山線完乗という目的を達成し、充実の2日間を過ごさせていただきました。

長々とすみません(汗)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。