ここ数日、薬の副作用でお父ちゃんは
飲めない
食べられない
足元がふらついて、歩けない
気持ち悪いから、目を開けられない
考えることができない
失禁で紙パンツをはかなくてはならない
紙パンツになったことに気が付かない
全身に湿疹・口内炎などの症状がでて
母が病院に行かせようとしていた
(辛かったら、いつ来てもいいと、医師に言われていた)
でも、病院に行こうとしない父
抗がん剤が効いているから 辛いのは当たり前
病院に行ったら、抗がん剤を止められてしまう
病院に行ったら戻ってこれない
なにより、病院に行くのがつらい
火曜日の朝
午前中の家事を済まして
今日は随分天気がいい 暑くなるかな?
そして 父が水を飲めていないことを思い出し、脱水が心配になった
電話した
「飲めてる?飲めてないなら、病院で点滴をした方がいいよ」
「病院に行こうって言っても、お父ちゃん言うこと聞かないの」
父に代わってもらった
蚊の鳴くような声で、一言
よくねんだ(よくないんだ)
お父ちゃん、病院で点滴するとよくなるよ
そだな・・・・・いこかな・・・・
その声を聞いた母が、病院に電話していいか尋ねている声がした
続けて
「お水飲めないんでしょう?今日は暑いから、脱水して別の病気になってしまうよ」
・・・・・・・ だめだ・・・・・わかんねぇ・・・・・
父は、会話が理解できず、電話を放り出す音がした
しばらく、聞いていた。母が病院にいく支度を始め、父になにか話しているようだった
そのまま電話を切った
父が病気になってから、仕事中も携帯を腰にぶら下げていた
その日に限って、ロッカーに放り込んでいた
仕事が終わって、すぐ携帯をみると
義妹から ライン
母から着信が何度もはいっていた
その場で電話をした
母は家に戻っていた
父は、2週間の入院になった
再検査をして、体調を調べ、その後の治療を考える とのことだった
正直ホッとした
あのような状態で家にいたら、違う何かで、病気になってしまう。怪我をしてしまう
「点滴ってすごいね」母が驚いていた
30分くらいで、父の声に力が出て、目を開けられるようになり
思考できるようにもなり、入院書類を読めるようになった という
父にとっては残念な気持ちかもしれないけど
母が楽になり(深夜のトイレが大変だった)
父の体調がよくなり(リハビリの予定も入院中にある)
なにより、みんな安心できる
退院日の記載があるのを見て、母が嬉しそうだった
「医者だもん、ちゃんとわかるんだね」 と、言っていた
午前中、病院に行くよう勧め、行くことになった後
弟にラインをした
「余計なことだったらごめんなさい。脱水が心配だから病院に行かせた。たぶん入院になると思う」
弟には弟の考えがあるだろうし、一緒に暮らしておらず、電話だけでアレコレ言う
姉の存在は、鬱陶しいに違いない
ここの加減が難しい
入院中の父は兄と私の前では平然としてたのに妹の前では「参った、参った」と弱音を吐いたと聞かされた。
父親は息子の前ではいつまでも父親としての態度をとり続けるんだなぁ~
息子と娘では対応が違うですね
弟が病院に行こう と、言っても、「頑張る時期だから」と
拒んでいたそうですが、そういうことも忘れています程
衰弱していました
私が電話で「点滴しな」と話したことも覚えていないようです
でも、入院して大分よくなりました