ほじゃる日記

アラスカ、アンカレッジでの日々の暮らしの記録。

バルディーズまで

2011年07月03日 | 旅行 アラスカ

友人から、バルディーズで時間ができたから遊びに来ない?との誘いを受けた。
「行く!行く!」と二つ返事したものの、バルディーズは遠い。
マイルポストをめくってみると、308マイル(495km)。
なんだ、フェアバンクスの362マイル(583km)より近いじゃないか。
ほじゃると二人でも、なんとか行けるかも。
キツかったら途中で泊まってもよいし。
帰りはウィッティアまでフェリーに乗ったら楽しそうだし!


ということで、3日間の小旅行をしてきた。
第1日目、6月30日(木)はグレン・ハイウエイとリチャードソン・ハイウエイをドライブ。

天気は小雨がぱらついたり、たまに晴れ間が見えたり。
グレンハイウエイを走る間、ずっと右手に見えているチュガッチ山脈はまるで雲が湧いているかのよう。
チュガッチが rain maker という意味で、海からの湿った空気を止め山脈の南側に大量の雨や雪を降らせる、
という説明がそのまま景色になっているようだった。


途中、マタヌスカ氷河の展望台でファイヤーウィード(やなぎらん)発見。



7月にアラスカに来たことのある人は、その鮮やかなピンクが脳裏に焼きついているだろう。
カレンダーや観光案内にも写真をよく使われる、アラスカの夏の風物詩なのだけど、
アラスカ住民にとってはちょっと複雑な気持ちにさせられる花。
一房に小さな花がいくつもついていて下から順に咲いていくのだが、
一番上の花が咲いたらその6週間後に冬が来る、と言われているのだ。
ファイヤーウィードの花が終わるのが、8月の後半。
それから6週間、1ヶ月半といったら10月!
確かに10月半ば過ぎには雪が降るし、冬タイヤに交換しているし・・・。
この時期「ファイヤーウィード咲いているの見ちゃったよ。」「え~っ、もう?」
というちょっと悲鳴がかった会話をよくしてしまう。


シープマウンテンを過ぎるとこんな標識が。



カリブーに注意。
ムースの標識ならアンカレッジ市内でも良く見かけるが、
カリブーは季節移動する内陸の方に行かないと見られない。


グレナレン近くではファイヤーウィードがこんなにたくさん!冬、早そっ!



この辺から道路脇の花がとってもきれいだった。
ピンクはファイヤーウィードだったり、ワイルドスイートピーだったり、エスキモーポテトだったり。
ルピナスも咲いていた。


リチャードソン・ハイウエイに入るといいお天気に。



でも、去年の9月に見たようなランゲルの山々は全く見えない。
期待していなかったけれど、ちょっと残念。

チュガッチ山脈を越えて行くころには霧。
 


霧のワージントン氷河

そして大好きなトンプソン・パスは濃霧!
視界が10メートルくらいで、超徐行。
6年前、花のグループのガイドで来た時、高山植物の宝庫に
「天国みたい」とうっとりしていたお客さんのことを思い出す。
仕方ない、明日また来てみよう、と山を下る。

ホテルに入り、友人と会い、夕食後に散歩。
フェリー乗り場でラッコ発見!





ほじゃる、長いドライブよく頑張りました。



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