晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

麗しのバルト三国を訪ねて。

2008-07-09 10:09:16 | 社会、文化

 今回のたびの最大の目的は、杉原千畝の功績をたどることであった。日本国内での評価、評判はあまり聞くことが少ないが、イスラエル政府から外国人に与えられる最高位の勲章「正義の人」をいただいている。日本のシンドラ-としてテレビ放映もされているが、見た人は少ないかもしれない。私自身も見ていないが、「6、000人のビザ」を読んで明治大正期には世界に誇れる人物が排出していたことを感じざるを得ない。

 これまで、日本政府も支援、応援ができないような感情的実体があったのではないだろうか。外務省本省の支持命令にそむいて、ビザを書き続け、退去命令を少しでも引き伸ばして、一人でも多くのヤダヤ人を救おうとした事実に対して、帰国後退任を迫られていることからもうなずけるのである。いわば、家族も自分の将来もなげうって、ただひたすら人道的見地からとった行為である。並の人にはできることではない。

 岐阜県八百津町には、記念公園が造られたとのことであるが、今度は八百津を訪ねてみたいと思っている。世界のミスター杉原、正義の人ミスター杉原、感動をありがとう。日本人として一人でも多く方々が、記念館を訪問し、その業績をたたえてやってほしいもである。

 ただ、これらの事実も、その発端はミスター杉原に救われたユダヤ人が、苦労の末に捜し求めて、たどり着いた結果からである。日本国内よりはむしろ世界の中での評価が高い、こんな人は珍しいと思う。



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