私の体は丈夫な方で、あまり病気をすることはなかった。1年に1回くらい風邪を引いて熱を出すくらいだろうか。それも3日くらいでよくなった。だからそんなにしょっちゅう夫の手を煩わすこともなかった。しかし夫はたまに私が体の不調を訴えると冷たい反応を返した。最初の頃はその反応に、悲しむよりも驚いた。あまりに期待はずれの、思いもよらない反応。聞き間違えたのかと思うくらい、他の人間関係では経験してこなかった現実だった。
ある日の反応 その1
私は風邪を引いたのだが、咳がでるくらいで熱はなかった。その日、夜寝ているとき(当時は夫と隣り合って寝ていた)に咳をしたら、夫はムッとして「うるさくて眠れない。気に障る!」と不機嫌な声をあげた。私は唖然とした。普通隣で寝ている妻が咳をしたら「大丈夫?」くらい声をかけるのではないだろうか?私は「そんなときは大丈夫?って声をかけるもんだよ」と言ったが夫は「あっそう」と答え背中を向けた。それ以後、私は咳が出そうになると布団にもぐり、毛布を口に当てて音が出ないように神経質になった。あるいは布団を別の部屋に運んで寝るようになった。
ある日の反応 その2
私は久し振りに熱をだして寝込んでいた。寒気が止まらず関節も痛んでいた。日曜日だったので病院にも行けずに、寝込んでいたら夫が「俺の昼ご飯はどうなるんだ?」と聞いた。私は驚いた。熱を出して寝込んでいる妻に、お昼ご飯の支度をしろと言う夫がどこにいる??(実はモラハラ被害者の方々から、そんな夫はたくさんいることを後で知ったが)。。。「熱があるから買い物にも行けないし…何かあるもので作ろうか」と言うと夫は不機嫌に「じゃあいい。俺は外で食べてくる」と、ドアをばたーんと閉めて出て行ってしまった。え?熱を出して寝込んでいる妻の昼食を聞きもせず自分は外食??この感覚も信じられなかった。
ある日の反応 その3
私は台所で調理をしていた。野菜を切っていたら包丁で指を切ってしまった。そんなにざっくり、というわけではなかったが、ちょっと深めに切り血が溢れてきた。私はそばで新聞を読んでいた夫に「見て~、包丁で指切っちゃった」と指を見せた。私は夫から「大丈夫?絆創膏貼ろうか」というくらいの言葉を期待していた。しかし夫は私の指をちらっと見て「ああ、本当だ。血が流れているね。生きている証拠だ」と言い、新聞に目をもどした。私は背筋が寒くなった。この反応は何?夫の体に温かい血は流れているのか?私は無言で絆創膏を探した。
ある日の反応 その4
ある朝、私はいつもの時間に出勤したが、駅に向かって歩いているうちにお腹が痛み出した。ごくたまにこんなことがある。以前電車に乗っていたときも、急な腹痛で脂汗をたらしながら駅のトイレにかけこんだこともあった。我慢して歩いていたが、やはり少し休んだ方がいいと判断し、家に引き返した。私は家にいた夫に「ちょっとお腹が痛くて帰ってきた」と言ったが、夫は「そう」と答え、部屋でパソコンを触っていた。その日夫は仕事の代休で朝からのんびりしていた。私は別の部屋でエビのように丸くなってうずくまり、しばらく腹痛に耐えていた。このまま休んでいれば痛みも治まるだろうと思ったが、もし何かの病気だったらどうしよう、と心配でもあった。でも家に夫もいるし、なんとかなるだろうと思っていた矢先、夫が「出かけてくる」と出ていってしまった。え??妻が腹痛で苦しんでいるのに「大丈夫?」とも言わずに、おでかけ?それとも薬でも買ってきてくれるのだろうか?と思ったが、夫は戻ってこなかった。腹痛は30分くらいで治まり、私は出勤した。帰宅後、夫は腹痛のことには触れずじまいだった。
妻の痛みには無関心だった夫。夫の信じ難い反応に、私は風邪を引いても痛みがあっても、夫には最小限のこと以外は言わないことにした。夫に訴えても、同情も心配もない冷たい反応に、ただ傷つく自分がいるだけだった。
それなのに、夫は自分の体の痛みには過剰に反応した。自分がちょっと足首をくじいたりすると、大袈裟によろめいて歩き私に介助を求めた。ちょっと鼻水が出たくらいで、即耳鼻科に行き手当を求めた。肩が凝ったと言えば私にマッサージさせ、「効果がない!」とマッサージ店にせっせと出かけた。自分が風邪を引くと、私にあれこれ注文して世話を求め、そうかと思ったら、「余計なことはしなくていい!神経に障るから物音をたてるな!」と怒鳴る。そんな時はつま先立って家の中を歩き、家ですることがあっても手が付けられなかった。
私の中で、『この人、人間…?』との思いが頭をかすめるようになっていた。
ある日の反応 その1
私は風邪を引いたのだが、咳がでるくらいで熱はなかった。その日、夜寝ているとき(当時は夫と隣り合って寝ていた)に咳をしたら、夫はムッとして「うるさくて眠れない。気に障る!」と不機嫌な声をあげた。私は唖然とした。普通隣で寝ている妻が咳をしたら「大丈夫?」くらい声をかけるのではないだろうか?私は「そんなときは大丈夫?って声をかけるもんだよ」と言ったが夫は「あっそう」と答え背中を向けた。それ以後、私は咳が出そうになると布団にもぐり、毛布を口に当てて音が出ないように神経質になった。あるいは布団を別の部屋に運んで寝るようになった。
ある日の反応 その2
私は久し振りに熱をだして寝込んでいた。寒気が止まらず関節も痛んでいた。日曜日だったので病院にも行けずに、寝込んでいたら夫が「俺の昼ご飯はどうなるんだ?」と聞いた。私は驚いた。熱を出して寝込んでいる妻に、お昼ご飯の支度をしろと言う夫がどこにいる??(実はモラハラ被害者の方々から、そんな夫はたくさんいることを後で知ったが)。。。「熱があるから買い物にも行けないし…何かあるもので作ろうか」と言うと夫は不機嫌に「じゃあいい。俺は外で食べてくる」と、ドアをばたーんと閉めて出て行ってしまった。え?熱を出して寝込んでいる妻の昼食を聞きもせず自分は外食??この感覚も信じられなかった。
ある日の反応 その3
私は台所で調理をしていた。野菜を切っていたら包丁で指を切ってしまった。そんなにざっくり、というわけではなかったが、ちょっと深めに切り血が溢れてきた。私はそばで新聞を読んでいた夫に「見て~、包丁で指切っちゃった」と指を見せた。私は夫から「大丈夫?絆創膏貼ろうか」というくらいの言葉を期待していた。しかし夫は私の指をちらっと見て「ああ、本当だ。血が流れているね。生きている証拠だ」と言い、新聞に目をもどした。私は背筋が寒くなった。この反応は何?夫の体に温かい血は流れているのか?私は無言で絆創膏を探した。
ある日の反応 その4
ある朝、私はいつもの時間に出勤したが、駅に向かって歩いているうちにお腹が痛み出した。ごくたまにこんなことがある。以前電車に乗っていたときも、急な腹痛で脂汗をたらしながら駅のトイレにかけこんだこともあった。我慢して歩いていたが、やはり少し休んだ方がいいと判断し、家に引き返した。私は家にいた夫に「ちょっとお腹が痛くて帰ってきた」と言ったが、夫は「そう」と答え、部屋でパソコンを触っていた。その日夫は仕事の代休で朝からのんびりしていた。私は別の部屋でエビのように丸くなってうずくまり、しばらく腹痛に耐えていた。このまま休んでいれば痛みも治まるだろうと思ったが、もし何かの病気だったらどうしよう、と心配でもあった。でも家に夫もいるし、なんとかなるだろうと思っていた矢先、夫が「出かけてくる」と出ていってしまった。え??妻が腹痛で苦しんでいるのに「大丈夫?」とも言わずに、おでかけ?それとも薬でも買ってきてくれるのだろうか?と思ったが、夫は戻ってこなかった。腹痛は30分くらいで治まり、私は出勤した。帰宅後、夫は腹痛のことには触れずじまいだった。
妻の痛みには無関心だった夫。夫の信じ難い反応に、私は風邪を引いても痛みがあっても、夫には最小限のこと以外は言わないことにした。夫に訴えても、同情も心配もない冷たい反応に、ただ傷つく自分がいるだけだった。
それなのに、夫は自分の体の痛みには過剰に反応した。自分がちょっと足首をくじいたりすると、大袈裟によろめいて歩き私に介助を求めた。ちょっと鼻水が出たくらいで、即耳鼻科に行き手当を求めた。肩が凝ったと言えば私にマッサージさせ、「効果がない!」とマッサージ店にせっせと出かけた。自分が風邪を引くと、私にあれこれ注文して世話を求め、そうかと思ったら、「余計なことはしなくていい!神経に障るから物音をたてるな!」と怒鳴る。そんな時はつま先立って家の中を歩き、家ですることがあっても手が付けられなかった。
私の中で、『この人、人間…?』との思いが頭をかすめるようになっていた。
やまと申します。
うちの夫も、本当に機嫌のいいときには、大丈夫くらいの言葉かけはありますが、何もないです。
新婚旅行で、私がひどい船酔いになったときにも、自分がひとりで食事することが楽しくなかったのか、「俺のことも考えろ、わざわざこんなところにまで来て、何も食べないつもりか!!吐いてもいいから、食え!!」
と、何十回も吐いて、気持ち悪くて、食事の場にいるのもつらかったのに、無理やり食べさせられて、吐かされました・・。
まあ、今はそこまでひどいことをされることはありませんが、具合が悪いときに何かしてくれることは、まずありません。
体が弱っているときって、心も弱ってるんですよね。
本当、こんなんならいなきゃいいのにって
思っちゃいますよね・・・。
!! そこなんですよね。
奴らには、ほんと、意表をつかれます。
おもわず「え?」と聞き返したら「君は耳が遠い、物分りが悪い、信じられない」と決め付けられたことがアリマス。
目を背けても、それが現実。
今なら言えるのにな。
「あなたこそ『鬼畜道マニュアル(裏本)』にでも従っているんでしょー?」と。
続けてのコメント、ありがとうございます!
やまさんが船酔いで苦しんでいるときのモラの仕打ち、
本当に酷いですよね…。
こちらが弱っているのに全くわかってくれない、
というかわかろうとしないのですよね。
こちらが具合悪いと、モラ夫の要求にすぐさま
応えられないから、それに腹立てているような感じです。
自分が他人のために何かすることが、
他人に支配されているように感じるのでしょうね。
私も「こんなんならいなきゃいいのに」
「モラが病気や怪我で入院しないだろうか」と
よく思いました。
でもモラは自分のケアはいつも万全なので、
大きな病気にはなかなかならなさそうです。
やまさん、せめてこの場でモラ夫に対して
思いっきり発散してくださいね。
モラと共存するって本当に辛いから…。
モラへの愚痴罵倒、何でもオッケーですよ。
ウメより
☆酒蔵さんへ
酒蔵さん、こんばんは!
秋も深まり、お酒がおいしい頃ですねぇ♪
ところで、そうなんですよっ!!
もうあまりに意表を突く、想像できないような
言い分、反応を返すのですよね。
あれには、ホントにびっくりします。
「え?これは空耳?夢?現実?」みたいな。
しかしモラはどうしてどこのモラも
同じような反応を示すのでしょうね~。
やっぱりあるんですね…『鬼畜道マニュアル』が。
それか鬼畜道遺伝子が。
人間じゃないですね。まったく。
もうあんな意表を突くような人(の皮を被った鬼)とは
話したくないものです。
酒蔵さん、モラ警報機があったら教えてくださ~い!買いますっ!!
ウメより
本当に吐き出す場所がないと、やっていられないし、本当に自分がおかしくなりそうです。
なにが普通で、何がおかしいのか、
それすら分からなくなりかけている、そんな状態です。
やはり独身時代のように、友達とも交流もなくなってしまったし、
そんな他人の家庭のことも分からないし、
親に心配かけることもできないし。
まあ、かろうじて、妹には愚痴れています。
離れて暮らしているので、
あまり心配させてもいけないから、
そこそこしか言えませんが・・・。
ウメさんに思いっきり発散してくださいといわれて、その言葉だけで、すごく気が楽になります。
自分のつらさを分かってくれる人がいる・・・それだけでがんばれるのに。
どうして、夫がそういう役割を担えないんでしょう・・・。
バカ夫!!
(は~すっきりした!!ありがとうございました)
また遊びに来させてください。
それから、がんばってくださいね。
モラと一緒に暮らしているとホントに混乱させられますよね。
一貫性のない言動、常に不安定で何かと爆発するあの雰囲気。
私も、モラから罵倒され優しくされ、何が本当で現実だかわからなくなりました。
私も親や友人にはモラのことはあまり話せませんでしたから
とても孤独感がありました。
夫に理解を求めても全く無駄だとも思い知りましたしね。
>バカ夫!!
その調子です!
私は夫への怒りが恐ろしくつのったときに
夫の「ちくしょ~」と言いつつワイシャツをぐりぐり踏みにじっていました。
夫が見えないところで叫んだり物にあたるのはかわいい方です。
だって夫には何にも響かないのですからね。
見えないところで、せめて発散しましょう!
やまさん、我慢しすぎないでくださいね。
ウメより
こんなことをしていても、なんに解決にもならないのですが、
話し合う機会を持とうとは思っています。
今まで、何度となく、話し合って、少しずつ改善はされていますが・・・。
天邪鬼さん、他の方から、この話の内容だけ見られると、そう思われるのが当然だと思います。
私ももし、同じような状況で、友達からこんな話されたら、すぐ別れたほうがいいというと思います。
なかなか、その渦中の人になってしまうと、まわりが分からなくなるということもあるし、結婚してしまうと両家を交えた、大きな問題になってしまうというのも、あります。
心の中では、まだ、夫が変わってくれさえすれば、少しは我慢できるという思いと、いろいろあるからだと思います。
Dv も同じですが、自分も悪いのではないか、このくらいのこと、他の家庭にもあるのではないかと思う気持ちなど複雑に交じり合ってしまっているんだと思います。
後から考えると、早く離れておけばよかったと思われる方でも、何十年も抜け出せなかったりするようです。
はじめまして。
天邪鬼さんの素直な気持ち、わかります。
私もこんな結婚生活にならなかったら
このような話しを聞いたとき、あなたと同じ気持ちになったと思います。
あなたはきっとまだ若い。
そのうちにわかるかもしれません。
夫婦も、親子も、わかっていてもどうしようもできない出来事に、
それでも離れられずに、のたうちまわるしかない、
苦しく何とも哀しい現実に。
避けようもない淋しさに。
ウメより
☆やまさんへ
こんばんは!
話し合えるときに、ご自分の気持ちを伝えられますように!
努力されて、それでもその努力が無になると感じられても
決してご自身を責めないでくださいね。
やまさんは、とっても努力されています。
多くのモラはそれを踏みにじる傾向にあります。
お気を付け下さいね。
それから、他の方へのご説明ありがとうございます。
本当にその通りだと実感いたしました。
ウメより
ありがとうございます。
やはり別れられない理由って、共依存なんてよく言われますが、それ以外にもたくさんあるんですよね。
私は、ちょっと両家での習慣やさまざまなことから、しばらく私の両親から結婚を反対されていました。
結果的には、両親は私がそれで幸せなら、と
しぶしぶ結婚に賛成してくれたのですが、
その時に私の家族を傷つけるようなこともあったように思います。
両親には時間をかけて分かってもらおうと、
自分自身かなりつらい時期もありました。
そんな状況で結婚したのも、なかなか別れられないひとつの理由になっているように思います。
それぞれの方が、さまざまな理由で別れを選択出来ないでいると思います。
本当は、心からの話し合いで、お互いをもっと思いやりあえる関係になれれば、
こんなにいいことはないと思うのですが。
うちは、多少夫も変わろうとする努力が見えているので、
今は決断しきれていない状況です。
ただ、どこまで信じていいか、というところに問題はありますけれど。
ウメさんのお言葉、ひとつひとつ、本当に心にしみます。
本当に救われる思いです。